ネコの聖地・田代島

そこは、ネコの楽園でした
日本5周目・89回目のドライブ
実行日:2017.1.11
実行人数1名
走行距離:-km
宮城県・牡鹿半島の沖にはネコが多数生息することで有名な島がある!日帰りで散策しに行ってみよう!
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宮城県の牡鹿半島沖に浮かぶ、小さな小さなネコの島。
それが「田代島」です。

年末年始の横浜帰郷から、一足早く1人で石巻の自宅に戻ってきた僕。
いきなり有休を取得して、ちょこっとこの島を訪問したいと思います。
石巻港から船に乗るんだけど、そのフェリーの出航時刻は9:00・12:00・15:30の1日3便。
3便目だと日帰りできないし、1便だとちょっと早すぎて時間を持て余しそう。2便目を狙って出掛けます。


11:22 出発


  
     昼前の出発                石ノ森章太郎記念館               じいさん

愛車の"浜さん"に乗り、石巻の田園地帯の自宅を出発。ダラダラと海際に向かって走ります。

そのうち
石ノ森章太郎記念館」の特徴的な建物が見えてきます。
このあたりが町の中心地。いたるところに仮面ライダーだとか"サイボーグ009"
だとかの、"石ノ森章太郎"のキャラクターの立つ商店街へと入ります。
「杖にすがって硬直しているような白い浴衣の爺さん、どうした?凍えているのか?」って思ったら"石ノ森さん"の漫画のキャラクターだそうで、安心しつつ進む。


     
海岸部はまだ荒れ地            フェリーターミナル近くで            日和大橋を臨む


<網地島ライン 石巻発着所>

11:42 網地島ライン 石巻発着所

はい、到着です。石巻駅からは車で10分ほどのところ。
【日本走覇】でもよく紹介している「がんばろう!石巻」の震災復興のシンボルの看板方面にあります。こんなところにあったんだー。知らなかった。
以前に「がんばろう!石巻」の帰りに道に迷ってこの目の前辺りまで来たことがあるけど、気付かなかった。
「旧北上川」の河口近くにあたり、行く手には河口に架かる「日和大橋」がよく見えました。


          
          小さな受付の建物                          内部はガラガラ

そんで建物も小さいぜ。周囲の津波被害地の中にポツンとあり、「復興工事の関係者用施設かな?」って思ってしまうような規模。実際、目の前では道路の補修工事が行われていて、その工事のおじさんが不思議そうにこっちを見ていたし。
中に入ると造りも簡素でガラガラ。お客さんは誰もいない。
ひとまず受付の人に「田代島」に行きたい旨を告げ、往復券を買いました。1300円です。まぁまぁ安い。

そして建物の前に停泊している漁船みたいなフェリーに乗り込みます。
フェリーの前に立っている係員っぽい人に声を掛け、チケットを確認してもらう。

11:48 乗船


     
   「マーメイド」                              昭和レトロな船内

内部はなかなかに無骨だな。昭和のにおいがプンプンだ。"マーメイド"という船名に全然リンクしないや。
でも、こういうレトロ調なのは大好き。僕は大喜びで船内を探索しました。

乗り込んだ1階部分は、窓も少なくて暗くてアンダーグラウンドな雰囲気。全体的に茶色い色彩だし。古ーい中小企業の事務室みたいな感じ。ちょっとここは展望が良くないので、狭い階段から2階に上がる。
2階はガラス張りで前方が見えるようになっている。あぁ、ここに陣取ろう。


        
故障中                2階の客席                  島の地図を見る

自販機は故障中。うん、これもいい味を出しています。
最初から船内の自販機や島の自販機には一切期待をしていない。全ての飲食物は家から持参しています。全然OK。
窓際の席で、さっき受付でもらった島の地図を見ながら出航を待とう。


12:00 出航

予定通りに船が出発しました。陸を離れ、「旧北上川」を下って河口に向かいます。
受付の建物の背後には、石巻のシンボルであり桜の名所の「日和山」も見えるよ。


                 
   受付施設と日和山                            日和大橋

「日和大橋」を潜って海へと出ました。「田代島」まではおよそ40分の航海だそうだ。

改めて船内を散策すると、僕を含めて乗客は3人。少なッ!
うち1人は観光客っぽくは無い。島の人か、ちょっと用事があって島を訪問するような人。もう1人はちょっとビミョーで判断がつかない。とりあえずわかったのは、晴天ではあるけれども観光客はほぼ皆無であろうということだ。

まぁそれは全然いい。近年"ネコの島"として一気に有名になり、全国からネコ好きが来るような島だそうだが、もともと観光客は少ない島だったし、観光客向けの施設もほとんどないと聞いている。
僕はただ、島内を歩き周ってネコが本当に多いことを確認できればいいと思うのだ。そもそもネコ好きってわけでもないし。


         
   快晴の航海                        田代島が見えてきた

船内ではノンビリと本を読んで過ごしました。
30分ほどしたところで、牡鹿半島沖にある「田代島」がしっかり視界に入るようになる。「ひょっこりひょうたん島」のモデルになったと言われている島。うーん、言われてみればそんなかたち?
そして思ったより時間かかるな。航海時間40分と掲示してあったが、あと10分じゃ到底あそこまで行きつかない。

結局およそ1時間をかけ、「田代島」の仁斗田港に船が入って行きました。
「田代島」には2つの集落があり、仁斗田が大きな集落。もう1つは大泊という集落。もともとは石巻を出たら「大泊→仁斗田」の順で停泊するのだが、工事の影響だかで、最近は大泊はスルーしているそうです。


                   
 仁斗田港に入る


<仁斗田港>

13:00 仁斗田港

着いたのか…?ちょっと船内で様子を伺っていると、「田代島に着いたので、降りてくさーい!」と係員からの肉声。
あ、はい。降りる。ここでもたもたしていると、この船は次に「網地島」に行ってしまうからね。降り遅れるとヤバい。

港は小さな雨風を凌げるだけの待合室が1つあるのみの、簡素な場所。
石巻側と違って、従業員がいるような施設はありません。
コンクリートのアーチには、ネコのシルエットが描かれていたよ。うん、来たよ、田代島。


                      
田代島に降り立つ

では、ここからフェリーの最終便出航する15:33までの2時間半、島内を巡ります。
島内全ては回りきれないけど、西側大半は山ばかりだしネコのエリアでもないので切り捨てます。
特レンタサイクルもないので、全行程を歩くことを考えれば、2時間半くらいが体力的にもちょうどいいだろう。

港を歩き始めると、すぐにネコが目につきます。おぉ、いきなりいるのだなぁ。
港の防波堤の上で日向ぼっこをしていたり、海を眺めていたり。
その横で島のおばあちゃんとかが漁の仕事をしている。のどかな光景だ。


             
港で出会ったネコ                         海を眺める

ところで、今日の最高気温は気温は2℃。最低は-3℃。こんな快晴ですけど、ぶっちゃけ死ぬほど寒いです。基本的にマフラー嫌いな僕が、しっかりマフラーと手袋を装備していないとやっていられないレベル。
この島には観光客が中に入って休めるような施設はほぼないと聞いている。2時間半、この極寒の中を耐えなければならないのね。緊張が高まるわ。
ちなみに明日は気温は余裕でマイナスで、ドカンドカン雪が降るそうだよ。1日ズレていなくてよかったわ。

どっちに行こうか迷い、とりあえず港の裏の斜面にある仁斗田の集落を登ってみることにしました。
車も入り込めないような、狭い登り坂が続きます。


          
YAMA                   仁斗田集落

集落内には民宿もあります。日によってはランチ営業もしていると聞いている。
もし「ウェルカーム!」なテンションだったら食べて行ってもいいかなーと思うんだけど、かなり一般家屋っぽいつくりだし人の気配もしないし、ランチをアピールしているような宣伝文句も掲示されていなかったので、辞めておいた。
カバンの中には持参したクラッカーがある。これで乗り切ろう。

ちなみにこの島、基本的に食事処はありません。自販機すらほぼありません。
集落内には島唯一の売店が1軒あるそうだけど、お昼はお休みになったり、その他にも不定休だったりするので、売店で食料を買ってお昼にするのもかなりリスキーです。原則として、自分で島の外から持ち込むしかありません。
あと、トイレすらほとんどありません。公共の施設自体が無いから。

近年ネコの島として有名になり、ネコ好き女子とかが「ファンシーな島なのかな?」みたいに期待して島に来ると、ランチすら食べれずに結構絶望するのだそうだ。
基本的に、「普通の漁村の島。ただしネコが多め。」くらいに思っておいた方がいいのだと。


                 仁斗田集落で出会ったネコ                        ネコの鉢植え

集落の内部に人の気配は無し。でも、ネコの気配はビンビン。
ウッカリすると視界にネコがいます。「この絵の中に、ネコは何匹隠れているでしょう?」みたいな感じに、気を付ければ必ずどこかにネコがいます。
「あ、なんだ、ネコの鉢植えか。…って、アレ!?」ってなります。

そして、ネコたちは全然人を恐れない。極めてマイペースです。むしろ興味を示して近付いてきたりします。
僕はあまり動物は得意ではないので近寄りすぎ無いようにするのだが、それでもネコを見つけるとちょっと嬉しい。

パンフによると、島の人口はおよそ80人で平均年齢は70歳を超えているらしい。高齢化と過疎化で悩んでいると、どこかのニュースで以前見たことあったな。一方、ネコは100匹ほどいるそうだ。
少し前までは釣り人くらいしか訪問しなかったところ、TVの影響で"ネコの島"として有名になり、年間1万人以上の観光客が来るようになったそうだ。だけどもこの規模の集落なので、観光客の受け入れ施設や体制などは充分じゃないのが現状らしい。


                     
 阿部ツ商店

集落の高台まで登り、そこからさらに奥の山の中に入って行こうとする場所にあるのが、「阿部ツ商店」。
島唯一の売店であり、唯一自販機のあるところだと聞いています。シャッター閉まっていたけどな。

店の前の看板が、なんだかおかしいんだ。
『猫に効く 田代島 福招き みやげ よだれかけ 販売所 始めました』
うん…。よくわからない。"みやげ・よだれかけ販売所"って初めて聞いた。よだれかけ、こんなアピールするくらいに需要あるのか、この島は?


                   
ネコとYAMA                              道端の小さな社

集落の裏、九十九折の林の中の狭い車道を登って行くと、三叉路がありました。
1つは「猫神社」やもう1つの集落の大泊集落に行く道。
1つは「マンガアイランド」というキャンプ場に行く道。
最後の1つは「三石崎」という岬に行く道。

道端のネコと一緒に少し悩む。
地図で見た感じ、「三石崎」はかなり距離があるし悪路っぽいな。片道1時間弱というとこか。この三叉路で感じ取れる気配でも、「三石崎」は大変な道のりになりそう。岬に行こうとしたら、それだけで島の滞在時間が終わるだろう。
もろもろに理由から却下。

まずは「マンガアイランド」に行き、そのあと「猫神社」に行くか。
「マンガアイランド」もネコの多発スポットらしいし、眺めがいいらしい。何よりこの島では貴重な公共スポットなので。


          
坂道で出会ったネコ                  1人と1匹              坂道を登る

「マンガアイランド」までの道は、周囲に家も全くない狭い登り坂。
かなり単調かつ疲れる道にウンザリしていたところ、そんな僕の様子に気づいたネコが近寄ってきました。
そして僕を誘導するように、ときどき振り返りつつ前を歩いてくれる。

このネコに励ましてもらったおかげで、坂道も無事に攻略することが出来ました。
坂道の頂上にある「マンガアイランド」の入口ゲートが見えたところで、このネコは引き返していきました。ありがとね。


<「マンガアイランド」>
13:31 「マンガアイランド」


                        
  キャンプ場から海を見る                      ネコの歓迎

ここがマンガアイランドという名前のキャンプ場です。
ネーミングからして、大層なマンガグッズがコレクションされているような施設かと思われるかもしれませんが、ただただキャンプ場です。そして、事前調査によると利用などは完全事前予約制なので、オフシーズンの今は誰もいません。施設自体もオープンしていません。

だけどもネコならたくさんいるよ。むしろネコがここの主だよ。
僕が敷地に足を踏み入れると同時に「ようこそー!」みたいなテンションでたくさん集まってきた。
うわ、あんまり寄るな寄るな。

そして、僕が現在地と今後のルートを確認するため、ポケットからMAPを取り出そうとすると、エサでも出てくるのかと勘違いし、僕に飛びかかってくる。
あーー!ズボンに飛びつきやがった!泥で汚れた!最悪だー!


                      
  キャンプ場で出会ったネコ                      モフモフ

キャンプ場の管理棟の横にある、犬小屋だかネコ小屋のデザインが、ネコ。
そしてコテージのデザインもネコ。

このマンガアイランドのネーミングの由来は、どうやら漫画界の大御所の人たちがデザインしたからなのだそうだ。
事前調査によると、コテージなどは"ちばてつや"・"里中満智子"がデザイン、そして内装は"志賀公江"・"木村直己"・"御茶漬海苔"がデザインしたのだそうだ。うーむ、ちばてつや以外が聞いたことすらない。僕の教養が足りないのかな?
もともと石巻が漫画家"石ノ森章太郎"のゆかりの地でマンガの町と言われているから、その関連で田代島もマンガの島みたいな感じで力を入れて行こうか、とかなったのかな?


     
 ネコ小屋?                                ネコデザインのコテージ

…しかし、マンガアイランドのイメージともリンクしないな、ここ。
コテージのデザインだけ見ても、"ネコ"だったらわかるけども"マンガ"という言葉にはピンと来ないし、デザイン自体も「さすが漫画家がデザインしただけのレベルだな」とも僕には思えなかった。芸術はよくわからん。
内装はもっと本格的だそうだが、もちろん施錠されていて利用者しか中は見れないし。

ま、景色がいいから満足だけどね。
海とネコを一緒に見れて、とても絵になるね。大量のネコを後ろに従えつつ、敷地内を回ってコテージを見て回る。
そして盛大なお見送りをしてもらいつつ、敷地を後にしました。


                      
敷地内を歩く                           ネコのお見送り


ここから北に歩くと、仁斗田集落の西側を霞めつつ「猫神社」に行けるらしい。
別に「猫神社」に興味があるわけではないのだが、いかんせん島の中にはスポットが少ないので、何かあるところには向かわざるを得ない感じ。
それに、もらったMAPにはネコの出現ポイントにはネコの足跡マークがついているんだ。「猫神社」にはやや大きめの足跡マークがついている。どんなもんか、行ってみようと思うのです。

「マンガアイランド」から「猫神社」までは、山の中の狭路を歩いて2kmほど。
周囲が深い林の道をゆっくり歩きます。民家も無ければ人もいない。てゆーか、上陸直後に港で働いている人を数人見かけてから、まだ誰にも会ってないぜ。


             
山の中で出会ったネコ             陽だまりでお昼寝         ポンプ場脇を通過

小道をひたすら歩く。こっちであっているのかと心配になりそうなレベルの、代わりばえ無く景観も開けない道。
でも、この道も随所でネコが出迎えてくれます。
よく見ると道路脇の草の中でスヤスヤお昼寝しているネコもいる。


<愛宕山>
14:00 愛宕山

歩いていると、愛宕山を示す立札が目についた。この道を反れてほんの100mほどで愛宕山なのだそうだ。
じゃあ行ってみる?


                
配水場のある山

うーむ、ほんのちょっと小高い丘の上に配水場があるだけでした。そして配水場の敷地は立入禁止。
山頂には立てないし、そんなわけで景観も開けないし、おまけに山頂方面の写真を撮ったんだけどすごい逆光でわけわからんし。大した収穫はありませんでした。
なんで愛宕山の立札があったのだろう。関係者以外には特にメリットなさそうだけどなー…。


<田代小学校跡>
<「田代島にゃんこ共和国」>

14:05 田代小学校跡

愛宕山から先ほどの「猫神社」に向かう道に戻ったすぐ正面が、小学校跡でした。
残っている校門の石柱を見たところ、田代小学校という学校だったらしいね。


                   
空き地となった学校跡

校門から学校の敷地に入ってみました。ただの空き地です。草むらとなっていて、何もありません。
調べたところ、数年前まではまだ校舎が残っていたそうなんだけどね。残念。元廃墟好きの僕としては、校舎が残っていてくれたら嬉しかったのに。
残留物とか無いかなーと思って、敷地の端の草むらだとかを少し探してみたんだけど、綺麗サッパリで収穫なしでした。

その隣は、にゃんこ共和国という名前の「島の駅」でした。
"二宮金次郎"の像があったりすることから、ここも以前は小学校の敷地の一部だったのかもな。
ところで昭和時代の学校の風物詩的な二宮金次郎像だけど、現在は絶滅間際らしいね。実際は薪を背負って読書なんてしていなかったり、そういう体育会系的な思想は現代には合わないし、そもそもそういう行為は危険だしで、ニーズが無いらしい。
ま、歩きスマホみたいなもんだしね。


                   
 島の駅を発見                           二宮金次郎

ここには比較的新しそうな施設がありました。
自販機も公衆トイレもあるぞ!公衆トイレなんて、島唯一ではないか?これは貴重。寄っておこう。

で、施設自体は締まっていました。貼り紙を見たところ、週末だけ営業しているようだね。そしてドア越しに見る内部には、ランチメニューもあるしカフェメニューもある。おぉ、すごい。こんな情報、事前調査では引っかからなかったい。おそらく本当に新しい施設なのだろう。島唯一、観光客が気軽に立ち寄って休んだりご飯したりできる施設だね。
生ビールも提供しているそうで、なんか悔しいな。入ってみたかったな。


                     
本日休業、ネコがいるのみ

ここにもネコがいました。ちゃんとエサも置いてあって、ネコの毛並みも綺麗。一応飼われているのかな?

ここまで立ち通しで歩き通しだった僕は、少しだけテラス席のテーブル・ベンチに座って休憩。
島に上陸して、ここまでで1時間強。再び港に戻るまでは、時間に少し余裕を持ちたいので1時間強ってところか。今は、島の観光時間のちょうど真ん中くらいだな。


     
  信頼・人生・青春…                         島の駅で出会ったネコ


「田代島にゃんこ共和国」を出て、さらに狭い道を北に歩く。相変わらず人の気配はありません。

さっき休憩しながら考えたんだけど、このあと「猫神社」を見た後はさらにそのまま北に歩き、もう1つの集落である大泊まで行ってみようと思う。そしてそこを少し見学した後、仁斗田集落まで引き返す。
これでちょうどいい時間になりそうな気がする。結構距離はあるけどな。今日は合計10kmくらいは歩くことになるのかな?

 
再び、山の中


<猫神社>

14:21 猫神社

ようやく猫神社に到達です。なんか思ったよりも小規模だった。
神社というか、社って感じ?その明確な定義は知らないけど、とりあえず2畳ほどのスペースに全てが集約されているようなスポットでした。
そして手元のMAPにはネコ多発地帯のマークがあるけど、結論ネコはいませんでした。代わりにネコの絵と、ネコの置物なら大量にあった。


                       
ネコを祀る神社                       小さな社

説明版によれば、この島ではネコは大量を招く縁起のいい動物として、古くから親しまれていたし奉られていたのだそうだ。
で、明治だか大正時代だかに、イカダを作るために石を砕いていたらその破片が飛び散ってネコに直撃して、ネコ瀕死。
工事責任者は「これはマズいことしちゃったなー」と事態を重く受け止め、ここに神社を作って改めてネコをしっかり信仰することとしたのだそうだ。


           
社とYAMA                  ネコの置物がズラリ


では、さらに北に進みます。ここまで緩い登りだった坂は、ここからは下り坂。
大泊集落に向けて下って行きます。たぶんここから大泊までは数100mだろう。


14:31 大泊集落

田代島のもう1つの集落までやってきました。既にこの時間だと、太陽は山の向こうに隠れてしまっている。
ここは仁斗田集落よりも小規模で、家屋が10数戸あるのみ。人口もかなり少ないのだそうだ。ここも誰もいなくて静かだね。
集落内部に突入するのはなんとなく憚られたので、ちょっと港周辺だけ散策してみるか。


                     
もう1つの集落へ                          日の暮れゆく港

港は基盤からしてもうガタガタだったし、一部は浸水している。2011年の東日本大震災の津波の影響だろうか?
ここ牡鹿半島エリアはとんでもないレベルの津波が来て、海岸部はほぼ壊滅したし、牡鹿半島自体も数10pズレるほどの大ダメージだったもんな。
そもそもこの田代島で盛んだった養殖業なども全滅間際になったと聞いているので、その影響がまだ残っている可能性は充分にありえるよな。

この港のフェリー発着所の建物は、コンテナ的なものでした。施錠されていたけど。
貼り紙を見ると、前述の通り漁港工事の影響でこっちにはフェリーが立ち寄らないのだそうで、その期間は2016年11月21日〜2017年7月下旬なのだそうだ。
あ、わりと最近立ち寄らなくなったのね。そしてピンポイントな期間なのね。数年レベルだと思い込んでいたよ。


        
 港の工事                               大泊発着所

この港周辺にも数匹のネコがくつろいでいました。特徴としては、なんかみんな厳しい顔で愛想があまりありませんでした。
集落ごとに文化、違うのかなー?

では、これ以上ここでやれることも無いので、ボチボチ仁斗田に引き返そうと思います。太陽がもう見えないので、さらに寒くなったし急に夕方になった気分だし。
もし早く仁斗田戻れちゃったら、船が来るまでの時間、集落内か港かで時間を潰せばいいし。


            
大泊集落で出会ったネコ                  警戒心


ここから「猫神社」にかけては、来た道を戻るのでさっきとは反対に登り坂。疲れるー。普段運動していないから足にくるな。
「猫神社」のちょっと手前には分岐があり、「ちゃんこ共和国」とかを通過せずに、それと並行して仁斗田を目指せる道があります。気分転換のためにも、行きとは違う道を選択するか。

つっても、そっちの道も特に何かスポットがあるわけでもなく、両側木立の中を淡々と歩く。
10数分歩いたところで、左側に海が開けました。あ、ここは綺麗。
そしてここで島内でまともに初めての人と出会いました。島の人っぽい。挨拶を交わし、共に景色を見る。久々に人間の言葉で挨拶をしたよ。


    
  道から海を見下ろす                            仁斗田港が近付く


<仁斗田港>
15:05 仁斗田港

戻ってきました。フェリーの出航まではあと30分です。
集落に行こうかとちょっと迷ったけど、もう足が疲れているので、斜面に立つ集落の登って行くのはもうダルい。それに、ここから見る夕日ももう島に沈む。集落内は既に日陰だろう。さっきと比べると見栄えは劣るはずだ。

だからこのまま港で待っていればいいや。どうせ15:30出航とはいっても、早めに来るでしょ?そしたら船内でノンビリ待機すればいい話だしね。


        
島に沈む夕日                        陽だまりで寝る

さっきと同様に、港には多くのネコがいました。なるべく最後まで日の光を浴びようとするためか、みんな港の先端の方に集まってきている。そして思い思いの場所で昼寝をしたり、日光浴をしたりしている。やっぱネコだって寒いもんね。

僕も港の待合室に入り、読書をして待機します。ここも雨風凌げる程度で、かなり寒いけどね。
そしてときどき外に出て、船が来ていないか周囲をキョロキョロしたり、ネコたちを眺めたり。


              
日向に集まるネコたち                            伸びる影

えっとー…、もう15:30なんですけど。最終便の出航時刻なんですけど。
なのに港にフェリーは来ていません。影すら見えません。

おっかしいな。時間、あっているよね?僕は勘違いしていないよね?これでもし最終便に乗れなかったら、島のどこかにどうにか宿泊しないと凍死間違いないし、でも仮に泊まれたとしても明日の仕事に間に合わないし、たぶん明日は雪で銀世界で修羅場だし…ってとんでもないことになる予感だよ。そわそわしながら海を見渡します。


     
 フェリー待合室                   間もなく日没

心の救いは、行きに当初スケジュールでは40分のところを60分かかったということ。
20分の遅れの可能性はある。
もう1つは、港でおそらく僕と同じように船を待っている地元の人がいるということ。大丈夫、船はきっとやってくる。

そして15:35、フェリーが姿を現しました。やったー。帰れるー。
もうここで待っているの、寒かったよ。島内ではずっと屋外だったし。


                   
フェリーがやってくる                         ネコに見送られて

15:37 出航

一瞬で着岸した船は、一瞬でお客さんを降ろし、そして僕らを乗せる。
この船、車も2台程度であれば積めるんだね。港で待機していた清掃車も1台飲み込み、速攻で出発しました。
窓から外を見ると、ネコが見送ってくれていました。

もうあと数分で日向が完全になくなる港。寒い寒い夜がやってくる。そして明日は大寒波で雪の予報。
寒さに気を付けてね、ネコたち。


      
今回の歩行ルート(黄色)             田代島を振り返る             そして石巻へ…

帰りのフェリーはお客さんはやや多めでした。10数人いたと思う。
観光客ではなく、業者さんっぽい人たちだったけどね。

しばらく僕は夕日を眺めつつ読書をしていたけど、そのうち疲れて寝てしまいました。
「日和大橋」を潜ったくらいで起きました。


<網地島ライン 石巻発着所>
16:43 網地島ライン 石巻発着所

あ、帰りも時間がかかったのだね。1時間以上もかかっている。
空を見上げると、まだ少し明るい。年を越えて、少しだけ日が伸びてきたようだね。
そして、月が明るい。ほぼ満月だな。


      
石巻市街に到着               夕暮れの日和大橋               ほぼ満月

16:50頃 出発


愛車の浜さんに乗り込んで、黄昏の発着所を出発する。
このあとはここからちょっと西にある「三浦屋」っていう、ここいらのご当地グルメである石巻焼きそばを食べれるお店で夕食にしようかと思っていたんだけど、そんなに空腹ではないな…。島を歩きながらスタミナ補給のためにちょいちょいオヤツを食べていたからな。
「三浦屋」は、いずれの機会でいいや。まっすぐ家に帰ろうか。
暗くなりゆく街を見ながら自宅を目指しました。途中の電光掲示板で確認したら、気温は-2℃だってさ。寒いー!

明日はさらに寒くなりそうだ。冬の本番がやってくる。
同時にドライブはオフシーズンだし、公私ともに忙しくなるので、次のドライブは少し先かもしれない。
もう北を目指せる季節ではないので、きっと北関東辺りを走るのだろうなぁ。

17:10 帰宅


                   
夜の始まりと共に帰還




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