北海道一周大旅行2016


日本5周目・78回目のドライブ 実行日:2017.8.22-9.4
実行人数:2名 走行距離:4143km
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8/22
八戸
8/23
虻田・余市
8/24
渡島半島(東)
8/25
渡島半島(西)

8/26
ニセコ・札幌
8/27
富良野・美瑛
8/28
稚内
8/29
美深
8/30
旭川
8/31
上川・紋別
9/1
知床・根室
9/2
弟子屈
9/3
帯広・襟裳
9/4
太平洋

 2016年8月22日  プロローグ 「八戸の章」    走行距離:291km



   ― 人生最大の旅行を目前に控えた僕の前に、大きな壁が立ちはだかった ―



-*-*-*-*-*-*-*-*-

北海道に台風が上陸することはほとんどない。
北海道に到達する前に、温帯低気圧に変わってしまうから。

しかし、皆さんは覚えていますでしょうか。
2016年の8月下旬から9月上旬にかけて、北海道に【1週間に3つの台風が上陸】したことを。
1年間で3つの台風が上陸ですら観測史上初だというのに、【1週間に3つ】。
さらに、間髪入れず北海道のすぐ脇を4つ目の台風が擦り抜けました。コイツも相当に厄介かつ強力でした。

これらの影響で、北海道、特に十勝や道東エリアは大きな被害に見舞われました。
交通網もズタズタで、北海道が大きく2つに分断されるレベルの大惨事となりました。


その渦中に、YAMAがいました。
老後を除けば、生涯できっと一番長い休暇。しかしながら人生の中ではきっと一番大事な意味を持つ旅行。
失敗は許されない。悔いは残せない。
毎日天気をチェックし、地図をにらみ、北海道一周ドライブの達成を目論む僕が。

今までの長い旅路…。
これまでのドライブの経験…。
サイトを立ち上げてからの約10年…。

全部、この旅行のためのものだったんじゃないかな?
そう思えるほどの、全てのエッセンスの詰まった一大イベント。
波乱万丈の、まさに僕の人生の縮図のような2週間。

 … 始まりは、そう。
  始まりとは、旅への出発時ではない。出発の前から、ストーリーは始まっていた。
  僕の組んでいたシナリオから、大きな歯車が突然外れたアノトキから。

-*-*-*-*-*-*-*-*-


8.20(土)

北海道への旅を2日後に控えた土曜日のこと。
宮城県石巻市は猛暑。
僕らはルンルン気分で荷造りをしていました。何せ2週間分の装備だから、大変よ。
段ボール数箱に分けて2人分の着替えをキチンと愛車の"浜さん"に積んで、使用前使用後がわかるような使い方も考えて。
そして作業も一段落し、アイスを食べて休憩して。至福。


                 
浜さんにダンボールをセット

そうそう、今回は仙台から苫小牧までのフェリーは、なんと特等室なのですよ。
ゴージャス!今までは雑魚寝だったり二段ベッドだったりしたのだが、大事な2人旅だしね。
実は2ヶ月前からキッチリ予約を取っておいたのです。
「フェリーの予約がいっぱいで北海道に行けません」なんて、一生後悔するしね。

今回は優雅に個室を取ってしっかりくつろぎ、そして船内で実施されるコンサートだとかを貴族のように楽しんだりしたい。
いつもは船内の食事はカップ麺だが、これもちゃんとレストランで美味しい物を食べよう。
荷造りの休憩中に、PCのフェリー会社のサイトから、船内紹介の動画を相方に紹介する。
あー、ワクワクするね。きっと楽しい船旅となるだろう。


その直後だった。PCにメールが届いたのは。
内容を見て愕然とする。
『台風の影響により、予約の便は欠航します』という内容だった。
なんだと…!?

あわててフェリー会社のサイトのTOPを見る。
さっき動画を見ていたときには表示されていなかった、欠航情報がババーンとたくさん羅列されている。


            
のきなみ欠航                        飛び交う台風

僕が乗る予定なのが、一番下の「8/22_19:40_仙台発」の便。欠航です。
台風進路予想を見ると、3つの台風が日本列島上空で複雑に絡み合って、何が何だがわからん状態となっている。

とりあえず、すぐにフェリー会社に電話をし、この分だと欠航が就航に変わる可能性が極めて低いことを確認しました。
マジかよ。
ずーっと前から2人での北海道行きを夢見ていたのに。特等室を取ってあったのに。仕事も「一生に1回のお願いだから」って小学生みたいな理由をつけつつ必死で調整したのに。

じゃあ諦める?いや、それはない。
出発日を遅らせて、行程を短くする?いや、それも考えたくない。目いっぱい遊ぶことだけを考える。
愛車の"浜さん"を置いて電車で北海道に行く?言語道断。
じゃあどうする?

本州と北海道を繋ぐ航路は他にもいくつかある。
過去に何度か使用した八戸航路。それに秋田航路・青森航路・大間航路もある。
出航時間を確認すると、この中でなんと乗れそうなのは、八戸航路と青森航路の2つ。まだ欠航情報もない。
では空きはあるのか?サイトから確認するより、この状況下では直接電話した方がいいだろう。

2つのフェリー会社に電話すると、どちらも8月22日は欠航予定はない。
なぜだろう?担当者にいろいろ聞いてみて、波の強い海域・弱い海域の分布を知った。
波浪情報を見てみると、確かに仙台航路は並みの強いエリアに突っ込むが、八戸航路はそれをギリッギリで避けているんだよね。つっても、天候次第では余裕で波に巻き込まれそうだが。

ひとまず八戸航路を抑える。個室は無く、雑魚寝スペースのみだがこの際どうでもいいや、もう。
そしてさらに八戸航路が欠航したり、僕自身が間に合わないケースを鑑みて、函館航路を抑える。
…今日できるのはここまでだろうか?

なんてこった…。いきなり波乱万丈かよ。



8.21(日)

さて、北海道への出発もいよいよ明日となりました。日曜日の今日も旅支度です。
そしてもちろん台風やフェリー情報もチェック。

 
台風3つの進路

【台風11号】
は直前に通過してくれそう。
【台風9号】は、僕らの予約しているフェリーと同じ時間に同じルートで北上している。原因はコイツか。
【台風10号】はワケのわからんヤツで、九州沖を全然動かずに滞在している。今のところ若干西に向かっている動きなので、これは別に気にしなくてもOKだろう。



8.22(月)

今日はお仕事の日です。朝から会社に行き、定時で速攻帰って「八戸港」を目指します。
朝からTVではひっきりなしに台風中継だね。これ、災害レベルだね。
【台風11号】が道東を大暴れしているよ。

もう一度八戸航路のフェリー会社のサイトにアクセスし、今夜の便は出航予定であることを確認。
ただし16時に最終決定とのことだ。ヒー…、生きた心地がしないわ。
しかも波浪情報を見ると、時間と共に八戸航路の海域の波が高まって来ている。フェリー通過直後は、本当に大荒れになりそうだ。やっぱり【台風9号】は僕らと同じタイミングで動きそうだな。その時間にそのルートを通るべきは僕の船であり、おまえじゃないから。そう言ってやりたい。

つまり、もしフェリーが就航するとなったとしても、土砂降りの中を今夜八戸に向かって走ることとなる。
そんな悪天候下で、ただでさえギリッギリの時刻に出航する八戸便に間に合うのか?
残業していたらアウト。相方のピックアップに手間取ったらアウト。暴風雨でスピードが思うように出せなかったらアウト。途中で想定外の休憩を挟んだり、夕食を食べていたらアウト。
うわー、なんだこの胸の高鳴りは。初恋かってくらいだ。


16時になりました。
ちょっとオフィスを抜け出し、携帯電話からフェリー会社のサイトにアクセスする。
さぁ、今夜の便は就航するのか!?
デッド・オア・アライブ!??

  『欠航あるいは遅延あり』

なんだとー!!
サイトのTOPにそう書かれていたので絶望した気分で詳細情報を確認する。
するとなぜか僕が乗る予定の今夜の便は普通に就航予定。それ以外の便が欠航だったり遅延だったり。
はて?ちょっとよくわからんが、とりあえずフェリーは出るのだな。
では、後はその船に僕が乗れるように頑張るだけだ。

17時10分。定時と共に遺言みたいなメッセージを同僚に残し、僕はオフィスを飛び出す。
いや、ホントちゃんと安全運転で気を付けて行かないと、命に係わるしな。
お昼までは穏やかだった空も、今は信じられないほどにドロドロしている。
もうあと数10分で、【台風9号】がここにやってくるだろう。それより早く、雨に降られる前に高速道路に乗りたい。

 
家路を急ぐ

17:30 帰宅

ここで、今回の旅を共にする相方を乗せます。
基本的な装備はもう積み込み済みなので、当日でないと準備できないものだけを追加でボンボン乗せる。
急げー…!もう台風がそこまで来ているぞ!!
とにかく1分でも早く…!!


17:35 出発

そして始まる、北海道一周旅行!!
ドッタバタの開幕です!いきなり最大の試練が来ています。
僕っていつもトラブル豊富で【日本走覇】を読んでくれている人には「おもしろい!」って言われたりするけど、当の本人は胃がキリキリしていたりするからね。問題解決力が高いわけでもないし、精神的に強いわけでもないからね。
「やるっきゃない」、ただ、それだけよ。

 旅のスタート

出発3分後に、雨が降り始める。
うわー、来ちゃった。荷物の搬入のときだけでも降っていなくて幸いと考えるべきか…。

17:44 三陸自動車道

最寄りのICから高速道路に乗ります。電光掲示板には暴風警報の表示。ドキドキする。
フェリーが八戸港を出航するのは22:00。
この時期のフェリー会社から乗船者への依頼としては、「出航1時間半前には現地で受付をしてほしい」みたいな感じ。
つまり20:30に青森県の「八戸港」に到着。マジ無理。
ただし僕の経験上、1時間前の21:00であれば余裕。30分前の21:30であっても、事前連絡でネゴっておけばなんとかなるだろうとの算段です。

ただし、宮城県石巻市から青森県八戸市までは約300kmある。
時速100km平均でも3時間。全部高速道路だったらまだなんとかなるかもしれないが、うち数10kmは一般道だ。
どんなに急いでも3時間半か…。


三陸道を、あらかじめ用意してもらったオニギリを食べながら北上する。
雨は一気に豪雨となる。風も激しくなってきた。
うぅ…。思うようにペースが上がらない…。あらかじめカーナビにセットした到着時刻に対し、短縮できる一番の望みがこの三陸道だと思っていたのだ。ローカル高速道路で車の通行もほとんどないからね。
でも、この暴風雨で慎重な運転をせざるを得ない。ここで時間を巻けないと、フェリーの時刻に懸念が生じるぜ…。

18:01 三陸自動車道 登米IC

 
東北道を目指して

まだ8月なのに、この悪天ですっかり暗くなりゆく宮城県北部の一般道です。
県道36号・国道398号など数本の道をテクニカルに使用して、東北道を目指します。三陸道と東北道の乗り換えまでの間、グネグネの道を30分以上走らなければならないのが、石巻に居住している上での難点だよな…。


18:40 東北自動車道 若柳金成IC

ほぼ真っ暗となるころ、東北道のICに辿り着きました。当初のナビの時間から全然巻けていない!むしろ超過している!
これは間に合うのか…?
ぶっちゃっこれが晴れた日中の高速道路だったら、カーナビの標準速度よりもスピードを出せる。だけども今は夜の暴風雨。
【台風9号】直撃。これ以上にスピード出せない条件なんて、そうそうないぞ。かなりヤバい。マジでヤバい。


       
東北道に乗る                暴風雨の中を

うおぉぉぉーー!!
なんだこの暴風雨は!ワイパー最速で動かしても、全然前が見えないじゃないか。モザイクがかかっているかのように、何も見えない。ただ前の車のテールランプだけを頼りに、走行車線をノロノロ進むしかない。
それであっても、横風で車は相当に煽られる。ハンドルを握る手に力が入る。

相方には暴風雨の中の走行写真を何枚か撮ってもらい、そのあとは僕自身が運転に集中するためになるべく無駄な会話を避ける。
東北道に乗った以上、台風の速度よりも僕の愛車の浜さんの方が速度は速いはずなんだ。
台風を追い越せるはずなんだ。本当の勝負をかけるのは、それからだ。


19:30頃、岩手県の盛岡市に入りました。
少し雨が弱くなってきた。目論み通りです。これで随分走りやすくなるぞ。法廷遵守の範囲で、なるべくスピードをキープできるようにする。台風を引き離しにかかろう。そして、八戸到着時間を早めないと、手続きに間に合わない可能性があるぞ。

20時ごろ、岩手県北部の安代JCTに接近してきました。
ここは運命の大きな分岐点。右に行けば第1希望の「八戸港」。左に行けば第2希望の「函館港」。
相方に頼み、「八戸港」のフェリー会社に電話してもらう。
そして、フェリーが出航するかどうかの最終確認と、指定の1時間半前には到着できないが乗船可能かの確認をしてもらう。
返事は、出航確定。そして、出航30分前に来てくれればなんとか乗船可能とのこと。
よーし、取るべき進路は右!!目指せ「八戸港」!!

20:12 安代JCT


ここからは八戸道です。真っ暗で交通も少ない森の中をグングンと太平洋に向かって下って行きます。
港までの距離はあと80kmといったところか…。順調であれば1時間。かかってもカーナビの示す通りの1時間20分。それだとギリッギリのタイムになるけれども、港直前で道に迷ったりしなければ、たぶん大丈夫…。

 
八戸到着!!

20:51 八戸自動車道 八戸IC
(高速道路:\5,340)

はい、八戸にやってきました!雨は小ぶりです。
ラッキー!まだ【台風9号】はかろうじてここまで来ていないぞ。
標識に沿って数q走り、見覚えのある「八戸港フェリーターミナル」の大きな看板が見えてきたときには、すごいホッとしたよ。
これでフェリーに乗れる。あこがれの北海道に行ける。

 フェリーターミナル前


21:11 八戸港フェリーターミナル

出航まであと49分。うん、いろんな悪条件があったことを踏まえれば、上々の結果だろう。
すんごい疲れたけど。精神力を削りまくったけど。
では、手続きをせねば。まずは僕1人でフェリー会社の受付に行く。そして無事に手続き完了。
(フェリー:\30,000)


        
ターミナルの浜さん                     シルバーエイト

再び車に戻り、乗船用の荷物を整える。
ここからは2人それぞれが別行動です。車に乗ったままフェリーの車輌甲板に行けるのはドライバーだけ。同乗者は歩いてボーリングブリッジを経て船内へと行かねばなりません。

ってことで、僕は車で乗船の列に並ぶ。相方はフェリーのターミナルビルを経由してすぐにフェリーに乗り込む。
相方には1つミッションを頼んだ。
僕らの予約した2等客室は雑魚寝部屋。他に空きがなかったが、できれば個室に変更したい。この台風なのだから、乗船をキャンセルした人、間に合わないかった人もいるだろう。あらかじめフェリー内の受付にキャンセル待ちを申し出ておけば、乗船後に空き部屋を紹介してくれる。なのでキャンセル待ちを頼んでおいた。


       
ターミナルビル                乗船待ちの車列

21:35 乗船

では浜さん、明日の早朝の苫小牧港で出会うまではサヨナラだ。
まとめた荷物を抱え、車輌甲板から船室へと向かい、出航10分ほど前に2等客室相方と合流する。
うん…、雑魚寝だ。日本3周目以前の時代とは違って、フリーダムなスペース確保合戦だったり、極端に小さい敷布団だったりはせず、一応隣との間についたてはある。つっても、ここで熟睡できるかと言われれば、僕はともかく相方はつらかろう。

どうやら2等寝台という2段ベッドの個室が、1人当たり追加料金2500円。
そして1等の寝台が1人当たり追加料金5000円だそうだ。
フェリー出航後にキャンセル結果の確認ができるそうなので、ひとまず持ち込んだ荷物は2等客室に置いておく。

フェリー出航まで、あと3分ほど。とりあえず、デッキから出航シーンを見ようじゃないか。

2等客室 


小雨の降るデッキに出てみる。ちょうどフェリーが出航するところだった。
普段であればさっそく店内の売店でサッポロクラシックでも買い、乾杯しながら優雅に船出を見ているだろうけど。いや、本来仙台便ではそれをやろうと思っていたけど。

22:00 出航

実際はご覧の通りのバッタバタの八戸便。
もう相当にお疲れだし、でも明日の朝は下船準備もあるから朝の5時には起きないといけない。ビール飲んでいる場合じゃない。お酒は北海道に上陸してからゆっくり毎晩飲むよ。

僕が最後に複数名で北海道を旅したのは、まだ日本1周目だった2003年。
それ以降の「礼文島」を含めた計10回は、全て1人で旅してきたのだ。
たった1人で蓄積してきたノウハウと素晴らしいスポット情報を、初めて本格的に他者に伝えられる旅。
複数名だからこそ思うようにいかないこともあるだろうし、2人で楽しさを分かち合うこともできるだろう。ここからおよそ2週間の長旅。さぁ、どうなることだろうかね。
少しずつ灯りが遠ざかる「八戸港」を眺めながら、そんなことを考えた。

 フェリーの出航


デッキから戻ってきた足で、受付にて部屋のキャンセルが出たかどうかを確認する。
すると、2等寝台も1等寝台も空きが出たとのこと。さぁどっちにしよう…。

もちろん1等寝台の方がゆったりできるんだけど、船内の滞在時間はわずか8時間。その大部分は睡眠時間。そう考えると、プライバシーさえ守られれば、別に居室空間自体の広さは関係ない。
2等寝台にしておこう。追加料金を支払い、荷物を持って2等寝台へと移動する。
(フェリー追加:\5,000)


       
  2等寝台                    お風呂へ                  船内探索

2等寝台、相当な狭さだなー。2段ベッドで部屋の大半が占められている。それ以外のスペースなんて、1畳分くらいしかないぞ。まぁいいけどね。あとは窓が無いし、エンジンの音が響くので閉塞感がある。これも予想の範疇だが。

ひとまず持参したお茶とオニギリで、夜食とする。出発直後に行動用のエネルギーとして少しオニギリを食べていたものの、精神張りつめていたからほとんど胃が受け付けなかったのでね。
そのあと、船内のお風呂に入りに行きます。

22:25 入浴


風呂上りは、23時ごろから休憩ブースの自販機でホットコーヒーを買って、窓際のテーブル席でくつろぐ。
オヤツに持参したクッキーと、3週間前の「会津温泉旅行(5-76)」のときに旅友の"ニコル君"から沖縄土産でもらったちんすこうを食べる。
この便は時間が短いし夜遅いので、レストランとかはない。そのかわり、自販機のカップ麺だとか、電子レンジ・流し台などが充実している。相方はそれらを珍しそうに眺めていた。
(食費:\140)


    
  ティータイム                       窓の外の嵐を眺めて

船は若干揺れが大きく、窓には雨や波が叩きつけられています。
【台風9号】が追い付いて来たのだね。そしてきっと僕らはこのまま苫小牧まで台風と共に進む。


お茶しながら明日のプランも考察します。
この船が「苫小牧港」に到着するのは朝の6時。もともと仙台便だったら11時到着なので、予定よりも5時間早い北海道上陸となります。これは北海道に少しでも長く滞在したい僕にとっては嬉しいサプライズ。

いつもは時間の関係上で行くことを断念している苫小牧の「マルトマ食堂」で朝ご飯にでもしよう。
早朝6時からの営業だが、朝からそれなりに混雑し、昼前後には大行列となる漁師さんの海鮮丼のお店。
今回はアプローチの最大のチャンスじゃないですか。

明日の天気は早朝は暴風雨。そのあと台風一過で晴れ。しかし、道東はその後すぐにまた天気が崩れるそうだ。数日前の天気予報では、旅の序盤は道東が晴れそうなので、北海道を反時計回りに進もうかと思っていたんだけどな。
逆に数日間は道南の天気が良くなる。では、まずは渡島半島を走り、最南部の函館観光を絡めることとしよう。
明日の宿はニセコにしよう。

ほぼ丸1日、早朝から時間を使えるので、相方が以前から立ち寄りスポットとして希望していた「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」も明日に早速行けるかもしれない。
あと、僕が去年情報を仕入れた、「洞爺湖」のおいしいピザのお店もお昼時間にちょうどいいくらいに行けそうかな?
では、なんとなく明日の構想がまとまったところで、お開きです。

24:00 お開き

そして洗顔、身支度をして寝る。
短い睡眠時間だけど、しっかり休んでおこう。今日・明日は体力勝負だぞ。

24:30頃 就寝



8.23(火)

5:05 起床

おはよう。グッスリ寝ました。台風で船が揺れたような気もしたが、関係ないくらいに熟睡しました。


                    雨の降る海

僕はいつも、フェリー内で朝起きたらとにもかくにも海を見たりします。
今朝の海は相変わらずドンヨリ。まだ風雨も強そうな感じです。早々に船内に引き返す。

6時に苫小牧港着ということは、その30分前にはもう車輌甲板に行けたりと、みんながドタバタしだすだろう。時間がない。
さっさと洗顔をし、着替えと身支度を整える。

5:37、下船の案内のアナウンスがかかりました。あまり乗客数もいないので、同乗者も一緒に車輌甲板に行けるそうです。
数分後、荷物を持って受付でチェックアウト手続をし、車輌甲板へと降りる。
その際にチラリと窓の外の様子を見たけど、やっぱ苫小牧の町は雨でした。チッ。しょうがない。無事に到着できただけ良しとしよう。でも、天気予報によれば9時からは快晴なんだよね。それに期待するぞ!


       
 苫小牧も雨                 車輌甲板の浜さん

6:00 苫小牧港

6:12 下船

外の見えない車輌甲板の車内で待機すること、およそ20分。
ついに甲板のゲートが開けられ、北の大地に足を降ろす瞬間がやってきました。1台、また1台と、係員さんの指示に従って甲板を移動し、タラップから地上へと降り立つ。
この瞬間のワクワクが、毎回たまらないんだよね。いよいよ僕らの番だ。相方に撮影を頼み、浜さんのアクセルを踏む。


           
       北の大地へ…!                          フェリーを振り返る


1年振りの北の大地。ただいま。
北海道旅2015(5-54)」の「エピローグ:夢は続く」で記載したとおり、僕はまたここに戻ってきました。
続きのストーリーが、今ここから始まります。
1年以上前から、僕は今回の旅を想定していた。想定した上で、 「北海道旅2015(5-54)」を実施した。つまり1年前の旅は今回の旅に至るオードブル。本編は、ここから始まるのだ。



  ― 日本5周目、北海道旅・本編開幕

               はじまりは、雨だった ―




 走行距離:291km  支出:\40,480

8/22
八戸
8/23
虻田・余市
8/24
渡島半島(東)
8/25
渡島半島(西)

8/26
ニセコ・札幌
8/27
富良野・美瑛
8/28
稚内
8/29
美深
8/30
旭川
8/31
上川・紋別
9/1
知床・根室
9/2
弟子屈
9/3
帯広・襟裳
9/4
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