会津温泉旅行

盛夏の猪苗代湖
日本5周目・76回目のドライブ
実行日:2016.7.30-31
実行人数:3名
走行距離:573m
梅雨明け直後の真夏日に、福島県に温泉旅行に出掛けます!宿場町を見学し、五色沼を散策しよう!
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7/30 7/31


今回の行先は、福島県の真ん中あたりに位置する会津地方。そこで温泉宿を取っているのです。
現地で群馬県からやってくる旅友の"ニコル君"と合流し、会津の観光をしようと考えています。


実は2月くらいから企画していて、3月とかのまだ寒い時期に実行したかったんだけど、予定がなかなか合わずにこの時期になっちゃった。
しかし、今日は東北地方が梅雨明けした翌日。一番夏らしい気候の中での旅行。考えようによっては最高の日じゃないか。
朝から僕の住む宮城県は快晴で気持ちのいい1日の始まり。
素晴らしい日和での旅行にワクワクだ。じゃ、1泊2日の旅行に出掛けよう!


7:33 石巻出発

相方と共に愛車の"浜さん"に乗って、走行スタートです。

 
快晴の出発

7:39 三陸自動車道

最寄りのICから高速道路に乗り、一路福島県を目指します。走りながら、あらかじめ用意しておいたオニギリで朝ご飯。
うーん、再考の天気じゃないか。こういう夏の日は大好き。すごく暑そうな予感だが、東北の夏は短い。精一杯満喫したい。

8:09 仙台若林JCT

8:19 仙台宮城JCT

三陸道からこの2つのJCTを経て、東北道に乗りました。そのまま南下を続けます。


9:22 郡山JCT

宮城県を通過して福島県に入り、福島市を縦断してさらにしばらく走る。
ここで磐越道に乗り換えです。


9:42 磐梯山SA

会津エリアに入りました。ここで最初の休憩です。


                  
磐梯山を臨むSA                        赤ベコとYAMA

当初、ニコル君とは11:00くらいに「塔のへつり」で合流しようと打ち合わせをしていたのだが、出発時にニコル君の車がパンクしてしまったらしい。なんやかんやで、30分の遅刻になるそうだ。
…ってことで、その30分をどうしよう。
ちょっと考え、今回のプランにはノミネートしていなかったけど、ひそかに行きたいと思っていた「左下観音堂」を観光して時間を潰すことにしました。


10:04 磐越自動車道 会津若松IC

一般道に出たら、ちょっと西に走って県道72号に入り、そこを南下する。
周囲は全部田んぼです。僕らの家の周囲と同じか、もっとローカルな光景だな。田園を見ながらのドライブは気持ちがいい。

 
田園を行く


県道72号を10数q走っていると自然に県道23号になっているので、そこをさらに走る。
で、ちょっと行った辺りに目的の「左下観音堂」に入る小道があるそうなのだが…。
周囲は
いい感じの木立と丘に囲まれていて、普通に入って行けそうなまともな道が見つからない。付近には工場に敷地を示す看板が1つあるだけ。まさかそこに突入するわけにもいかないし。

ちょうど目の前に掘っ立て小屋みたいな農産物直売所があり、オーナーと思わしき桃を売っているおばあさんがノンビリと座っている。この人たちに聞いてみた。
そしたら、例の工場の敷地を示す、すごく細い激坂が入口なのだと教えてくれた。
「工場に入りそうになったら左に反れて、そしたらもっと狭くなって道も悪くけど構わず進んで…」とか、怖いことを言ってた。
マジか。でも、行くっきゃない。ありがとう。


                  
  狭路を登る                            観音堂の駐車場

そんで道、すっごい狭い!予想以上に狭い!!
工場の脇を通り過ぎてからは、ガタガタの未舗装路だし、絶対に擦れ違いできないし、激坂。
これはさっきのおばあさんに道を聞いていなかったら、怖くて躊躇してしまうレベルだったよ。

そんな道をゴトゴトと数分登ったところで、「左下観音堂」の駐車場に到着しました。砂利の空き地だけど。
幸運なことに、僕ら以外の車はいなかった。このくらいの閑散レベルであれば、帰りも他の車の擦れ違い可能性は限りなく低いだろうな。


左下観音堂
10:32 左下観音堂 駐車場

では、ここからは山道を徒歩です。


                  
  山道を登る                         真夏の木漏れ日

駐車場からいきなり本格的な山道です。しかもなかなかの急坂。
木漏れ日からも日射しが眩しい。最初はこんな爽やかな緑の中をルンルンで登っていたのだが、すぐに息も上がって来たし、全身ヒート状態になってきたよ。石巻でグータラ過ごしているときとは、体感気温が違い過ぎるわ。

5・6分ほど歩くと、何の前触れもなく唐突に観音堂が出てきます。
こんな半キングコースにいきなりズドーンと渋いお堂の登場です。うおぉ、かっこいいぜー!!


                           
崖に造られた観音堂

懸造りのお堂ですな、これ。京都の「清水寺」や、鳥取県の「投入堂」で有名な、崖に迫り出すように作られたお堂。
設置されていた説明版によると、これが建てられたのは鎌倉時代の初期のことらしい。ってことは、800年は経つのか。古い。
修験道の入行時に籠るためのお堂として造られたのが、もともとの由来なのだそうだ。
今は福島県の指定文化財になっています。

お堂の向かって左側の山の斜面に階段が設置されています。
そこを登り、足組の上にあるお堂メイン部分から内部に潜入します。あ、ちなみにここはタダね。こんな山の中だからか、誰も管理人さんがいない。逆に考えれば、ここまで貴重で立派なものなのに、山道の途中にフリーダムに佇んでいるのがすごいな。


       
石段からお堂に入る            リアルなポスター               お堂内部

内部は、古めかしい木造のお堂。そんで特筆すべき点が2つあります。
1つは、お堂の通路の先がダイレクトに洞窟に繋がっている点。なんで?どういうこと?
普通に廊下を歩いていたら、いつの間にか岩の洞窟ですよ。しかもそこには無数の小さなお地蔵さん。ホラーです。

この洞窟は数mで終わり、その先は…、空。1歩足を踏み出せば骨折間違いなしです。ヘタすりゃ死です。
ただ、思いっきり助走をつけて飛び出して、空中で少し方向転換すれば、お堂から張り出している縁側の一番端に到達できます。すごくリスクあるけど。やらないけど。なんだこの造りは。


                    
 廊下の先は洞窟                        縁側からの洞窟最終地点

縁側には、そんなリスキーな手段を取らなくても、逆方向に廊下を歩けばすぐに到達できます。
この張り出し縁側からの眺めがなかなか素晴らしい。山間部の田園風景を見渡すことができるのです。
真夏だけども、この日陰の縁側で風を受ければ、今までの暑さも吹き飛ぶ爽やかさ。いい感じのマイナースポットじゃありませんか。ここを発見できてよかったぜ。



                     
縁側からの眺め

では、お堂から出よう。お洞内をよく見ると内部から下に下れる階段があるので、脱出にはこれを使います。


…でもなかなかにデンジャラスな物件ですな。
木の板は劣化が進んでガタガタだし、ゆっくり歩いただけでギシギシ悲鳴を上げるし。
ふと足元を見ると、大きな亀裂や穴が開いていて、1つ下の階まで余裕で見渡せるし。廃墟を探索していた頃を思い出すかのような心もとない強度です。
階段もかなり急でスリリングなので、ゆっくりゆっくり下りました。


    足の間から下の階                          危険な階段を下る


往復20分ちょいで駐車場へと帰還し、浜さんに乗り込むと、また激坂を下って県道23号に出る。
そのまま進むとすぐに国道121号が現れます。この国道121号が、たぶん今回の旅行の大動脈となる道。
この道を南へと走って行けば、ニコル君と待ち合わせをしている「塔のへつり」です。

途中に出てきた「芦ノ牧温泉」は、日本3周目の冒頭で仲間たちと宿泊した思い出の地だな。
「大内宿」への分岐箇所も通過。あとで「大内宿」にも立ち寄るよ。てゆーか、最初は「大内宿」に宿泊しようかなってところから話が始まったので、むしろ今回の観光のメイン。
さらにチラッと「湯野上温泉駅」が見えたのだが、茅葺でなかなかいい雰囲気だった。もう待ち合わせ時間間近なので寄り道しているヒマはないが、このあとニコル君と合流してから北上してここをまた通過するとき、立ち寄ってもいいかも。


       
 激坂を戻る               再び平地へ              芦ノ牧温泉を通過

国道121号を離れて1kmほどで「塔のへつり」「です。
このあと、きっと僕らはランチをすることとなる。チラチラ周囲を伺いつつ走っていたところ、この国道121号から「塔のへつり」に入る地点に2・3店のいい感じの食事処がある。ここいらも候補に入れておこう。


<塔のへつり>
11:27 塔のへつり

ニコル君は僕らよりも少し前に到着していました。ニコル君は塔のへつりのハイライトの目の前に駐車場に無事に駐車できたそうだが、ぼくらは駐車場誘導員の「こっちへどうぞー」な勧誘に引っかかり、かなり手前の駐車場に入らされてしまった。クソッ!
しかもニコル君の方が無料で、こっちが有料。マジで納得しかねる結果だが、四の五の言ってもしょうわないしなー。

ってことで、ニコル君と無事に合流です。
2ヶ月前の「レンタ古民家・荒蒔邸L(5-70)」で会ったばかりだし、それ以外にも今年は1月・2月・4月にもドライブ企画で会っているので、全然久しぶりじゃないけどな。


       
  ニコル君と吊橋                     吊橋とえぐられた断崖

ここは日本5周目内で2回目。「南東北・北関東ドライブ(5-56)」以来の9ヶ月ぶりです。
通算だと、日本3周目の初訪問から4回目かね。

遊歩道を下り、断崖の続く渓谷が見えるところまでやってきました。
ほとんど流れの無い、ゆったりとした渓流に沿って、いくつかの塔のように聳える断崖が続いています。今の時期は緑に覆われていて見にくいけど、秋とかだとよりハッキリと塔っぽく見えるんだよな。
この塔のように見える大岩にも、それぞれ名前がついているっぽいです。

吊橋を渡った先は、岩肌が川の浸食などで綺麗にえぐれています。そこを人が歩ける遊歩道として使えるくらいに。
これがこの塔のへつりの最大の特徴。


           
吊橋からの眺め                                 岩がえぐれた遊歩道

まぁでもここ、災害の影響とかで遊歩道が壊れ、昔に比べると随分と歩けるスペースが減っちゃったみたいなんだよね。それが残念。昔は遊歩道出会った部分は、今は歩道を形成していた鉄骨だけが残っていたりしています。
わずかな区間だけど、岩がえぐれて天井と床が形成されている部分などは歩いていて面白い。


  
   かつての遊歩道            えぐれた道の奥の石積み

あとは、前回時間がなくって行けなかった、さらに上へと続く道の先に行ってみよう。てゆーかここ、今回が初訪問か?
燈篭に挟まれた急な階段を登り、数10m行った先には洞窟の中の社がありました。巨大な岩にプレスされたみたいになっていました。奈良時代に"坂上田村麻呂"が作ったものだという伝説があるとかないとか。

この付近は吊橋当たりと比べて標高が高いので、近くの崖ギリギリのところからさっきの渓流を見下ろすことが出来ました。
見渡せるスペースはかなり狭いけど、なかなか。そして落ちたらヤバい。


                  洞窟の中のお堂                         お堂近くから渓流を見下ろす

このあと、駐車場脇にある売店で、職場へのお土産を買っておきました。
お土産はテキトーに2分で選んだ。
売店にはソフトクリームを売っている小さなブースがあったので、ソフトクリームを衝動買い。めったにこういうのを買わない僕ですけど、これだけ暑い夏日なのだから、いいっしょ。


 
ソフトクリーム

そしてニコル君たちと話し、ちょうど12時も過ぎたことなので、この近所でランチにすることにしました。
さっき僕が見繕っておいた、国道121号に出るところにある食事処を覗いてみようかね。


<「五晃苑」>
12:15 「五晃苑」

国道121号のお店です。どうやら手打ちそばがウリのお店だそうだ。
座敷席を案内されました。なかなかの賑わいで、結構ゴッタ返していました。庶民的で好きな雰囲気ではあるけれど。


                   
 手打ちそばのお店

メニューを見ていたところ、うな重がそこそこリーズナブルな料金である。あー、うなぎ食べたい。夏だし。
なので、僕はうな重の定食にしました。
うまい。うなぎなんて、1人暮らししていると食べる機会ないし、2人暮らししても手が出るようなものでもないし。実家ではときどき食べていたんだけどなー。あの頃は贅沢だったな。

ざるそばも1口もらいました。うん、それなりに美味しいと思う。イワナもセットでついています。


                 
うなぎとざるそば

ここでみんなと相談し、最大の目的地である「大内宿」に行く前に、さっき僕らが通過して気になった「湯野上温泉駅」に一瞬だけ立ち寄ってみることにしました。
ここからはきっと5分ちょいくらいなのですぐだろう。それぞれの車に乗り込んで出発する。


<湯野上温泉駅>
13:10 湯野上温泉駅

国道121号から見える、「大内宿」への分岐地点にある駅です。
もっとも、国道から見えるのは駅舎の裏側だったので、ちょっと小道に入って表側まで回る必要があったけども。


                       
茅葺屋根の駅舎

どうやら説明によれば、ここは日本で唯一の茅葺屋根の駅舎なのだそうだね。知らなかったー。立ち寄れてよかったー。
ただ、古いから茅葺屋根なのではなく、この近くの「大内宿」の古い町並みにちなんで、この駅も茅葺にしたのだそうだよ。

それでも雰囲気はたっぷり。筆字っぽい駅名の札も迫力あります。
そのままホームにも入るころができたので、見学しておきました。なんかSLとか走ってきそうな雰囲気だな。こういうレトロ調な建造物は大好きだ。


       
  駅の入口                     ホームにて               駅近くに立つニコル君

じゃ、次はいよいよメインの「大内宿」だ。僕の大好きなスポットの1つ。あそこも9ヶ月ぶりの訪問だな。
では、出発!


<大内宿>
13:34 大内宿

「湯野上温泉駅」からの距離は5kmあるかないか。国道121号から県道329号に分岐した先の山深い地にあります。
ここは渋滞がすんごいイメージがあるんだけど、意外なことにサクッと到着できました。
少し予想した上で調整していたんだけど、朝一で来た人がランチを終えて帰り始める時間でもあるので、狙い目の1つかなって思っていたんだよね。

しかし駐車場は大混雑。誘導員の人に指示されて結構奥の方のギリギリ1台停められるところに何とか駐車。
でも、ここって裏道を使えば古い町並みまではすぐの場所。逆にラッキーだったかな?
反対側の端に停めさせられたニコル君が来るのを待ち、みんなで歩いて宿場町へと入る。


                       茅葺屋根の宿場町                           
 虚無僧

大内宿は5回目の訪問かな?
江戸時代の宿場町の景観をそのまま残しているスポットです。昔は日光と会津を繋ぐ会津西街道の重要な拠点だったんだって。
宿場町の中央を、真っ直ぐになだらかな登り坂の直線の街道が通っています。
この町並みは1981年に重要伝統的建造物群保存地区に選定されたのだそうだ。。これは木曽路の「妻後宿」・「奈良井宿」についで3番目だよ。

そのメインストリートを挟み、両側には茅葺き屋根の家が軒を連ねています。虚無僧もいたよ。尺八を吹きながら、ゆっくりゆっくり歩いていたよ。


                    
街道を歩きながら                        ニコル君・相方・YAMA

気持ちのいい真夏のお散歩。9ヶ月前の「南東北・北関東ドライブ(5-56)」のときは夕暮れだったからお店なんて1つもやっていなくって、観光客も皆無で、ただダッシュして展望台を往復しただけだった感じだもんなー。あれもあれで、貴重な夕暮れどきの町並みを見れて良かったけどさ。
あと、2015年の「磐梯吾妻温泉旅行(5-56)」のときに、僕はこんなことを書いています。

 > 店内には福島の有名な観光スポットのポスターがいっぱい貼ってある。
   (中略)
 > 「大内宿」は相方も写真を見て惹かれたそうだ。僕はつい2週間前に行ったばかりだが。でも近い将来、案内しようか?

これも、有言実行できたよね?よかったよかった。


       
 蕎麦屋の前で                            両側に茅葺屋根

ちなみにこの大内宿、ネギ1本を箸代わりにして食べるネギ蕎麦が有名だったりします。僕も日本3周目でチャレンジしました。すごい食べづらかった。ぶっちゃけ箸で食べたほうが3倍ラク。
蕎麦屋さんを覗くと、座敷席でネギ蕎麦チャレンジしている人々が目に入る。がんばれ。

この街道を一番奥まで登ると、いつも訪れている展望所へと続く山道となります。
やっぱ今回も、ここから街道全体を見降ろしたい。最奥の屋敷の横の石段を登り、ハイキングコースみたいなところを歩くこと数分。お馴染みの展望所に到達しました。


                         
展望所から宿場町を見下ろす

うん、いつ見てもこの景色は素晴らしい。まるで映画のセットのようにも見える。なので、試しにジオラマモードで写真を撮ってみたりもしてみた。
では、ここからターンしゆっくり戻って行くのだが、さすがに暑くてヘバってきたので、どこかの店先でラムネでも飲んで行こう思います。各所に用水路で冷やしたラムネなどを売っているお店があるのでね。


      
     ジオラマの世界                       ニコル君&YAMA

さて、帰路については建物のもうちょっと詳細部分も紹介していこうか。

この並びには、茅葺屋根の郵便局もあります。ポストの代わりに、「書状集箱」と書かれた黒い小さな箱。まぁつまるところポストなんだけどさ。昔の呼び名がこれ。明治の初頭に、東京で使っていたものを記念に持ってきて設置したのだと、説明版に書いてあった。
他には食事処や土産物屋が多い。土産物屋は、工芸品やエゴマだとかの地域性の強いものがメイン。
ちょいと気軽に買おうとするにはハードルは高いけど、この地の文化は感じられます。


        
 郵便局                                  土産物屋

あと、店頭ではイワナや焼きだんごが炭火で焼かれています。煎餅屋さんなどもいるよ。食べ歩きに最適。
メインストリートと、その両側に立ち並ぶ建物との間には、小さな水路があります。2段上のジオラマ風写真の中にも、上下に水路が縦断しているのが写っているんだけど、わかるかな?
用水路の各所ではラムネなどのドリンクや、野菜などが冷やされています。その横にはテーブルやベンチなど、休憩所も作られている。んじゃ、休憩して行きますか。


     
イワナと焼きだんご                       用水路の野菜とラムネ

みんなでラムネをオーダーするんだけど、僕のだけ爆弾仕掛けてあったかのように開封したら「ブシュッ!」って中身が噴出してきてさ。もうなんで僕ってこんな引きが弱いのだろうか。
とりあえず、こちらの会話を繰り返す奇妙な犬のぬいぐるみが置かれた炎天下の休憩所でのんびり休憩しました。

まだチェックインまで充分に時間に余裕がありそうなので、次は「芦ノ牧温泉駅」に行きたいと提案。
そこで合流することとして、僕らは大内宿を出発します。


     
ラムネ飲みます              ラムネこぼします           相方&ニコル君


<芦ノ牧温泉駅>
「大内宿」からUターンして県道329号を戻り、国道121号に出たら北上します。
そして12q程走れば芦ノ牧温泉駅です。朝に「左下観音堂」を見た後、すぐ脇を通過したところだね。戻ってきた。

15:10 芦ノ牧温泉駅

ここの1番の特徴は、ネコの駅長がいることだろうね。ネコ好きの相方に提案し、ここを候補に入れた次第です。
ところでニコルカーがまだ来ない。連絡を取ると、なんかどっか違うところに迷い込んでしまったそうだ。
え?基本的に国道1本なのだが…。
まぁいいや。ニコル君を待ちつつ、ちょっと駅周辺から観光を開始しておきます。


                    
 ネコが働く駅                      列車の静態展示

駅舎の隣には、"AT-301"っていうかつて会津鉄道で活躍したトロッコ車両が展示されています。
まずはここの中を覗いてみようか。

空調とかはないから究極にムワッとするけど、中のレトロな雰囲気の客席などは僕は好き。プラレールやジオラマなども展示されていた。車輌内にはこれらを管理しているおじさんがいて、いろいろ話をしてくれたよ。


         
 古い客車                             プラレールの展示

ひとしきり、車両の中の古い設備を見学。
最初に説明してくれたおじさんは、僕らに運転席の紹介もいろいろしてくれ、さらに「運転手の帽子を被って座ってごらん。写真を撮ってあげるから。」って言ってくれました。じゃ、お言葉に甘えて写真をお願いしよう。


                 
運転手になる

車輌を見終わったところでニコル君から連絡が来るのだが、まだしばらく到着できないらしい。
うーん、では続いて駅舎も少し見学しておくか。

駅舎の前には、ネコ駅長の"バス"と"ラブ"の写真パネル。
でも、実は初代駅長のバスは3ヶ月ほど前の2016年4月末に死んじゃったんだよな。その少し前からラブに駅長業務の引き継ぎが行われていて、現在はラブが駅長。
バスのお墓は駅舎の横にありました。たくさん花が供えられていた。

実はここいらのくだり、ほんの2週間ほど前にTVでやっていてね、僕も見た。
ちょうど今回は芦ノ牧温泉駅の脇を通過するプランだったので、こうして寄り道してみたのだ。


    
   バスのお墓                             新旧駅長のバスとラブ

現在の駅長であるラブは、電車が到着する時間になったらホームでお出迎えとかするんだって。
今の時間はしばらく電車も来ないので、ケージの中でノンビリしていた。
ちなみにラブは写真撮影禁止です。先代のバスは写真撮影OKだったんだけど、フラッシュ撮影する人がいるせいで目を傷めてしまったんだって。その教訓で、ラブはフラッシュの有無にかかわらず写真撮影がNGとのことだ。

「でも、この子ならフラッシュ使わない撮影していいですよ」と従業員さんに紹介してもらったのは、ラブの兄弟に当たるという子ネコ。今後、なんらかの役でデビューするかもしれないとか。


 
   紹介してくれた子ネコ           駅長室                   ホーム

子ネコとのコニュニケーションが終わったころに、ようやくニコル君が到着。
遅いよ、どこに行っていたのよ。改めて一緒に駅舎内やホームなどを見て回りました。

そして、次のプランを話し合う。
ニコル君が興味を持っているという、会津若松の町の中にあるレトロ調な喫茶店を目指すこととしました。いいじゃないか、レトロ喫茶は僕らも大好きだし。趣味が合うな。
さらに、会津若松の町なら今夜宿泊する「東山温泉」もすぐそこだから、チェックイン前の時間調整にも最適だね。


<「会津壱番館」>
国道121号を20kmほど北上し、会津若松の町の中心地にやってきました。
国道を反れて施設がギュウギュウに立ち並ぶ小道に入ったところに、目指す喫茶店がありました。
なかなかの人ごみ狭路にて、どうにか浜さんの巨体を駐車場に停めました。

16:07 「会津壱番館」


                      
 和洋折衷の館                       アンティーク調の店内

ここは、1階は喫茶店で、2階は「野口英世青春館」。
なんと、かつては「会陽医院」っていう病院で、幼少期の"野口英世"が大ヤケドをしたときに担ぎ込まれて手術をしたのがこの病院なのだそうだ。ってことは、野口英世の人生を変えた病院じゃないですか。すんごい喫茶店だよ、ここ。

店内はアンティークで溢れている。僕らは奥の方の禁煙ブースに案内されました。
喫煙ブースほどの華やかさはないけども、レトロなピアノやタイプライター、他にもさまざまなインテリアが置いてあって、オーダーしたものが出て来るまでゆっくりと店内を見て回りました。


      
ドリンクに興奮              アイスコーヒー          アイリッシュ・カフェ

僕はアイスコーヒーをオーダー。砂糖やミルクの入ったポットもレトロでかわいい。
ニコル君は「アルコール頼んでいいっすか?」とか言いていたから何かと思ったら、アイリッシュ・カフェ。
これ、初めて見たわ。グラスに入ったブランデーを、アルコールランプで炙り、いい感じのタイミングでコーヒーとブレンドさせる感じ?興味あるけど、僕は運転手だから飲めぬわ。当然ニコル君もこの時点で運転手脱落。


では、このあとは宿へと向かおう。
「東山温泉」へはここから東に3kmほど。10分くらいで到着です。


      会津若松の町                           東山温泉エリアに入る


「東山温泉」エリアに入りました。日陰に佇む、ちょっと鄙びた雰囲気の温泉街。
途中でお祭りの準備のためのものと思われる櫓を見かけたけど、そこには誰もいなかったり基本的に静か。営業していないホテルや旅館も多そうだ。
でも、射的屋さんの看板があったよ。こういうレトロなのは少しテンションUPだぜ。


<「くつろぎ宿 新滝」>
16:58 「くつろぎ宿 新滝」

「じゃらんOF THE YEAR」で6年連続"売れた宿ランキング東北第1位"を獲得した宿とのこと。
ニコル君が発見し、予約してくれたのです。すごい。


                 
 綺麗なホテル風の旅館                        ウェルカム日本酒

すごいな。旅館と聞いていたが、高級ホテル風の佇まい。
ロビーでさっそく日本酒を1杯いただき、そして吹き抜けから続く2階にある客室にイン。

清潔なベッドの洋室です。奥の方には広いソファスペースもあります。うむ、夜にここで飲み会したらいい感じかもな。
窓の外は山。すぐ目の前にはボロッとした建物が見えていて気になるけど、いい部屋じゃないか。
ちょっとお茶飲んで一息ついたら、早速温泉に入りに行くこととします。


                     
お部屋は洋室                            窓の外の眺め

17:25 入浴

この旅館内には温泉が4つあります。
「千年の湯」は「岩風呂」と「大理石風呂」で、時間によって男女が交替する形式。「わたり湯」と「猿の湯」は男女別で基本24時間入浴可能です。この4つ。

まずはニコル君と「猿の湯」に行ってみました。大きな窓のある、ピカピカのお風呂。設備も整っていて、体や髪を洗ったりするのに便利です。ニコル君による、日本最南端の「波照間島」に入った話を聞きながら入浴。
次は「千年の湯・岩風呂」。ここは洞窟風の薄暗い空間。シャワーとかカランとか無いし、シャンプーなどの備付もありません。とりあえず浸かるだけの形式です。
どちらもほぼ無色透明のお湯でした。

 
温泉に行こう


19:00 夕食

温泉から出て一息ついたら、夕食です。専用のラウンジのテーブル席で懐石料理なのです。
なんか荘厳だ。ホールの奥のふすまの向こうには、ドーンとライトアップされたお城の写真。場所柄「鶴ヶ城」かね、あれは。
まずはビールで乾杯。
猛暑の中を観光し、さらに温泉に入ってフラフラになっている状態だから、冷えたビールが最高にうまいんだぜ。生き返るよ。


                          
大きなホールで懐石料理

料理も豪勢です。
湯葉のお刺身に始まり、国産牛を焼いて会津の味噌ダレに絡めて食べる。とろけます。
こづゆは、会津に伝わる郷土料理で、野菜をふんだんに使った汁ものです。
変わったものとしては、粒蕎麦のジュレ。うまいこれ。
まぁデザートはフルーツでして、いつものごとく僕は食べれないんだけど、満腹だし酒飲んだし、すごく満足。

2時間20分近く、ワイワイと楽しく宴会が出来ました。お泊り旅行、最高だな。


     
国産牛を焼こう               こづゆ              粒蕎麦のジュレ


部屋に戻ったら、すぐに2次会の準備です。
まだまだ飲むぜ!もう満腹だけど、入るだけ飲むぜ!

21:27 2次会

ここで話題になったのが、チェックイン時に外を見て気になった、正面にあるボロボロの建物のこと。
各部屋には『景観に関するご説明とお詫び』チラシが設置されており、そこにはそのボロボロの建物のことが詳細に書かれていたのだ。
建物の名称は「T旅館(仮)」。
どう見ても廃墟だが、旅館業を廃業した今も高齢夫婦が住んでいるらしい。
2011年までは老舗旅館として営業していたが、2011年の東日本大震災とその翌年のドカ雪で崩壊したのだそうだ。

そんな状態にも関わらず、修繕とかしないしオーナーさん居住しているので、行政などからも「直すか壊して立ち退くか」みたいなプレッシャーをかけているが進捗が無く、この宿としては景観が著しく悪くなってしまっているので、このチラシでお詫びしているって感じ。てゆーか、「何かいい対策あったら教えてください」みたいなヘルプ文章まで記載されていた。

うおぉー!なんて芳ばしい物件だ。
これだけ必死に書かれると、むしろ興味が湧く。いいもの見たわ。ドラマがあるわ。
もと廃墟ハンターの僕としてはメッチャ血が騒ぐ。

 
お部屋で飲み会

もちろん廃墟以外の話もたくさんしたが、というより廃墟ネタなんて枝葉部分だが、楽しく語らいあってお開き。
満腹だし明日もあるので、ちょっと早めに寝ようね。

22:45 お開き


寝る前に、僕は携帯電話のネットで「T旅館」について必死に調べていました。
興味深いのは、倒壊して営業できなくなるギリギリの時期に宿泊した人のブログなどだな。「傾いている」とか「危ない」とか記載があるのが最高いアドレナリン出るわー。
明日の朝、朝食前に「T旅館」周辺の散歩をしよう。是非やろう。隣の部屋のニコル君に誘いのメールを出しておく。

23:30頃 就寝




7/30 7/31

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