12月6日 12月7日


<千畳敷>
6:00 起床

おはようございます。アラームが鳴り、6:00に目を覚ましました。
昨日は羽毛布団を出して寝たので、暖かくてすごい快適だったわ。
外はまだ真っ暗。8時間寝たとはいえ、布団大好きな僕はまだまだいくらでも寝れます。

1人だったら二度寝をエンジョイするところだが…と思って隣の日産フーガを見ると、もうFUGA君が起床してゴソゴソやっている。
くっそ、マジメなタイプか。だったら僕が二度寝するわけにはいかないじゃないか。起きるとするか。

FUGA君は昨日より冷え込みキツくてなかなか寝れなかったと言っている。
そっかな。僕は毛布だけだった昨日と比べるとメチャ余裕だったけど。やっぱ羽毛って偉大なのね。
洗顔や着替えをし、出発準備を整えます。


                     
夜明け前の海岸

天気予報では曇りだか雨だかって感じだったけど、どうやら晴れそうな気配だよ。やったね。
FUGA君と話し合い、昨夜の予定通りにこれから「熊野古道」に向かうことにしました。
山間部だから夜間だと道路の凍結も懸念されるけど、これからの時間であれば大丈夫だよね。


6:45 出発

徐々に周囲が明るくなってきました。寒いのは苦手だけど、冬の夜明けって好きなんだよね。
キンと冷たくて澄んだ空気の中、明るくなる空を見ながらドライブするのはとっても気持ちがいい。

 
白浜出発

白浜駅前を経由し、国道42号に出ました。ここにあるコンビニであらかじめ朝ご飯を買っておこうかと思います。
このあと「熊野古道」方面はコンビニ少ないからね。
古道を歩くのに途中で空腹でハンガーノックになったら困るからね。オニギリ1個を購入です。

7:00 白浜のコンビニ


      
コンビニに立ち寄り                  冨田川沿いの国道42号

このあと少しだけ国道42号を北上したら、国道311号に乗り換えます。道沿いの「冨田川」の朝霧が幻想的でした。
これを辿れば「熊野古道・中辺路」だ。こっち方面に向かう車は全然いなくって、快適な走行。
国道はグングン山奥に入り、標高を上げていきます。


<道の駅 ふるさとセンター大塔>
7:25 道の駅 ふるさとセンター大塔

国道沿いの道の駅に立ち寄りました。特に用があるわけではなく、ドライブ中に見つけるとつい立ち寄ってしまう性分。
ここで「冨田川」と山々を眺めました。少しずつ日が昇ってきた様子ですな。


                 
山あいの道の駅にて

さらに国道331号を山の奥へと進み、国道371号との重複区間が現れる。
あぁ、そうなんだよね。昨日の夕方の国道371号、途中で切れている区間が無ければ僕らはここに出れたはずなんだよね。

ここいらまで来ると、そこかしこの標識に「○○王子」って書かれています。
これは「熊野古道」の「九十九王子」という古道に点在する神社のいずれかがあるってことです。
実際には99あるわけではなく、「たくさんあるよ」っていうのを九十九と例えているそうです。

標識を見る限りでは中には国道からすぐのところにある王子もあるみたいで「立ち寄ったほうがいいのかな?」って思うけど、ガマン。確か「道の駅 中辺路」から歩けるところに「熊野古道」のハイライトがあると記憶しているので、今回は一気にそこまで行ってしまおうとFUGA君と話し合っているのです。


国道311号と371号が再び別れたポイントから少し東に行ったところ、ちょっと気になる看板を発見しました。
「もみじ滝」…?
いきなり出てきて停車できなかったので、100mほど進んだ路肩に浜さんを駐車。
普通の標識や看板と異なるレイアウトだったけど、滝があるのかな??

続いて停車したFUGA君に聞いてみたら「もみじ滝」には気付かなかったようだけど、確かに見えた。
なんとなくマイナースポットの香りがして興味を引かれるので、ここから歩いて戻ってみようと思います。


<もみじ滝>
7:42 もみじ滝


        
道路沿いの標識                           モミジのテラス

おぉ、なんだここは。普通の民家に隣接した空き地にちょっとしたテラス風の空間がある。
なんだか備品が散らばっていて使用されているようには見えないけど。その奥の山肌にはチロチロと小さな滝が流れ落ちています。これがもみじの滝だね。
文字通り、紅葉したモミジと共に視界に入ります。

めちゃくちゃマイナーな感じがするけど、そういうのが好き。アドリブで発見があるのって嬉しい。
そんなスポットの発見に、FUGA君と喜び合いました。

※後から調べると、写真の看板は「喫茶もみじ滝」っていう店舗を指しているようですね。
  なるほど、横の民家は実は喫茶店だったのか。

 
                        
紅葉と滝

「もみじ滝」を出発し、国道311号を東に数q走ると「逢坂トンネル」という長さ1.5kmほどのトンネルに入ります。
この向こうが「道の駅 熊野古道中辺路」だったよな。
懐かしいね、11年前の「紀伊半島ドライブ2002(1-10)」では、ここで星空を見上げたんだね。

そのトンネルを抜けると、いきなりまばゆいばかりの日が射した。どうやら山を1つ越えたことによって太陽が見える場所に出たみたいだけども、まだ日陰だった山の反対側と比べて劇的な変化。空が青い。すっげー!
天気予報では曇りか雨だったのに、この快晴は素晴らしすぎる!

 
トンネルの先は快晴


<道の駅 熊野古道中辺路>
7:58 道の駅 熊野古道中辺路

はい、到着しました。ここが目的の道の駅です。
ちょっと寒いけれども爽やかで快晴で、散歩するには最適な感じの朝じゃないでしょうかね。
敷地内を歩いて山間部の空気を思いっきり吸ったり、トイレに立ち寄ったりして散歩の準備をしておきます。


     
 浜さん&ふーがちゃん                              快晴の道の駅で

僕は11年前のドライブエピソードの中で、こう書いています。

> スケジュールの関係上、「熊野古道」は今回は一切見て行きません。
> そもそも古道に別に興味ないし。
> いつか興味を持てる日が来るだろう。その日のときのために覚えておこう。
> そして中辺路に戻って来よう。「熊野古道」を歩くために。

月日は流れ、熊野古道の渋さが理解できるような歳になりました。だから、満を持してあのときの誓いを実現します。
この道の駅から歩けるところに、熊野古道のハイライトとも呼べる「牛馬童子像」があります。
そこまでここから片道800m。往復で1600m。山道とは言え、楽勝でしょう。まず目的地はそこに定めよう。

8:05 歩行開始


               
      目指せ、牛馬童子                         冬の散歩道

道の駅から国道を挟んだ反対側から世界遺産、熊野古道の道が始まります。そこを歩行開始。

一応説明しておきますと、熊野古道ってのは昨日僕が立ち寄った「熊野速玉大社」、今回はスルーした「熊野那智大社」、そして「熊野本宮大社」の3つ、「熊野三山」へお参りするための参道の総称です。あと、「高野山」にもつながっていたり。
その道は「大辺路」・「中辺路」・「小辺路」・「紀伊路」・「伊勢路」の主に5つにまたがり、それらは紀伊半島を縦横無尽に張り巡らされていて、総延長は400kmを越えるのです。

その複数の道が十字路のように交差するのが、この中辺路。
そんで僕らが目指すのが熊野古道を象徴する、森の中にひっそりと佇む「牛馬童子像」なのです。


                   
 静かな木立の中                           前を歩くFUGA君

熊野古道は、参道そのものが世界遺産に登録されたという、かなりレアなケース。
その参道の特徴は、山の中に設置された石畳。紀伊半島って雨が多いからさ、そんな雨でも歩きやすいようにこういう工夫が取られたのだね。

今はその熊野古道も舗装された道路との重複区間が多くなってしまい、昔のまま残っているのはわずか。
現に「牛馬童子像」に行く道も、舗装区間に出てしまったりしました。そんで「アレ?」みたいな感じになりました。
熊野古道を示す標識があって再び遊歩道に戻れたんだけど、ずっと歩道だと思っていたからビックリしたわ。
あと、江戸時代に紀州藩が設定した一里塚の跡が残っていたりもします。


     
  石畳の階段                一里塚


<牛馬童子像>

8:24 牛馬童子像

歩き始めて30分、「箸折峠」に到着しました。ここに牛馬童子象があります。
最初に目に入ったのは、峠を形成する小山に点在する石碑や石塔でした。
そうそう、僕の熊野古道って、こんなイメージだった。日陰の多い山の中で、緑の苔に覆われて古い石碑や像が点在するの。
すごいいい感じ。朝の冷たい空気が、荘厳な雰囲気をさらに強調してくれている。


                  
     宝篋印塔                               古い石碑

そして、小さな重場童子象を発見。
熊野古道を旅した"花山天皇"の姿を模した像だと言われているのだそうだ。
馬と牛に同時にまたがっています。欲張りだけど、あんまり乗り心地は良さそうじゃないね…。

とても穏やかな顔をしていて、見ていて癒される。11年前じゃあ今と同じ思いでこれを見ることはできなかっただろう。
今だからこそ、この像の良さがわかるような気がする。
2008年ごろに頭部を破壊されて、その部分は今はレプリカとなっているそうで、その点は残念だけどね。


                   
 牛馬童子と役行者                            誰さん?

ここでFUGA君とちょっとご相談。
標識を見ると、あと500m歩けば次の有名なポイント、「近露王子」って神社に着くのだ。大した距離じゃないし、ようやく体が温まってきたところだし、熊野古道をここ1つで終わらせるのもちょっともったいないし、行ってみたくない?
そんで賛同もらえたので、さらに歩いて「近露王子」を目指すことにしました。

「近露王子」ってさ、花山天皇がここ「箸折峠」でランチしたとき、箸の代わりにするために植物の枝を「バキッっ」て折ったのですよ。そしたら赤いもんがタラーって出てきて、「これは血っすか?それとも植物の露っすか?」ってちょっと天然な質問をして、それが「血か露か」⇒「近露」ってなり、ここいらの地名の由来となったそうな。

赤いもん出てきて一瞬パニックになったのはわからんでもないけど、ちょっと恥ずかしいネーミング。結局正解はどっちだったのか知らないけど。
そんで峠も王子もすごいところからのネーミング。つまり僕が天皇でここでランチすることにして、「ところでさー、僕さー、このお弁当の野菜、キャベツかレタスかパッと見で区別できないんだけど」ってカミングアウトしたら、ここは「お弁当峠」で、お隣の神社の名前は「キャベツカレタス王子」ですね、わかります。


                      
近露の町&FUGA君                        石畳にモミジ 

「箸折峠」からは下り坂でした。鬱蒼とした木立の中を歩き、途中で車道に出ちゃったりし、それから空が広がる気持ちのいい下り坂の遊歩道に入る。斜面には東屋があって、近露の町を見下ろすことができました。
実はあの辺に、11年前の「紀伊半島ドライブ2002(1-10)」で宿泊した「アイリスパーク オートキャンプ場」っていうのがあるんだよね。懐かしいなー。みんなでマズい料理作ったなー。

斜面を下り、車道に出て、民家の裏とか歩き、そんで「日置川」の上流の橋を渡ります。
なるほどー、「日置川」って遡るとこの辺まで続いていたのね。


                           
日置川と中辺路の山々


<近露王子>
8:46 近露王子

「日置川」を渡った先が近露王子でした。静かな町中にひっそりと存在していました。
九十九王子の中では最古の1つで、1100年ごろにはもう誕生していたんだって。古い石碑が印象的。
小さな神社の境内は一面のモミジで埋め尽くされている。とても綺麗で落ち着く光景だったよ。
道の駅からここまで、誰1人いなかったしね。


                 
   赤い絨毯                             王子碑の前で

そしてここでUターンし、来た道を引き返す。
途中でFUGA君が遅れだしたので、ダラダラ歩いて一里塚のところで早朝コンビニで買ったオニギリを食べて、失ったエネルギーを補給しておいたりする。


<道の駅 熊野古道中辺路>
9:18 道の駅 熊野古道中辺路

はい、戻ってきました。1時間20分ほどの快適なお散歩でした。楽しかったー。FUGA君も数分遅れてゴール。
ここで今後のルートを擦り合わせします。
ここまで来たら、紀伊半島の内陸部を縦断してやりましょう。「高野龍神スカイライン」を走り、「高野山」を抜けて奈良県に入るのがいいだろうね。
「高野龍神スカイライン」は日本2周目の終盤に走って以来なので、久々に走行してみたいんだ。「護摩壇山」もいいところだし。

 
散策終了

9:25 出発

龍神方面に向かうには、ここから来た道を数q戻ります。国道311号を西に走り、さっきの「もみじ滝」の前を通過。
来たときには気付かなかったけど、付近にはポツポツ「アイリスパーク オートキャンプ場」にある「奥熊野温泉 美人の湯」っていうリンスみたいなお風呂の宣伝看板や、日本2周目の「48時間紀州一周大作戦(2-27)」のときに宿泊した「キャンプランドHRK」の看板があります。
どちらも今も元気にキャンプ場を運営しているのだね。よかったよかった。

そして県道198号で北上。国道371号と併走する県道ですな。
本当だったら国道371号一本で行きたいんだけど、これを選ぶと途中の険しい山間部で道が途切れているからね。
そうなったら昨日の二の舞だからね。


        
フーガ追走                   秋色の山道


<道の駅 龍神>

県道198号にて国道371号に合流し、20kmほど北上した山間部に道の駅があります。久々に来たわ、ここ。
では、ここで休憩。あらかじめここを合流ポイントにしようと、FUGA君と打ち合わせてあったので。

10:14 道の駅 龍神

ちょびっと雲が出てきたかな?そして昨日に比べると相当寒い。余裕で気温は1ケタでしょう。
昨日は最大17℃までいったのに。まぁ昨日が暖かすぎたっていう話なんだけど。

FUGA君が「腰が痛い、腰が痛い」と言っています。なんか、腰痛のせいでさっきの「熊野古道」も後半バテバテだったとか。
持病のギックリ腰を抱えながら最近もいろいろ旅をしていたので、症状が悪化してきたらしい。
ここで少し休むので離脱したいそうで、だけども最後にご飯を食べたいそうなので早めのお昼ご飯としました。
道の駅併設の食堂に入る。


     
旧龍神村の道の駅               龍の壁画                   猪丼 

座敷席の食堂。まだ10:00ちょいすぎなのでガラガラ。僕は猪丼をオーダーしました。
普通にうまいよ。正直ブタと区別はつかないけどね。ちょっと硬い程度だけどね。それも計算の上です。ネタです。現地でしか食べれなそうなものをオーダーしたまでのこと。


<皆瀬神社>
食後はFUGA君からリクエストがあり、道の駅の裏手にある「日高川」に架かる吊り橋を渡ってみました。
対岸には皆瀬神社ってのがあったので、軽く外から見学しました。


     
  対岸の神社                          吊り橋と日高川

じゃあ、ここいらでお別れ。
腰痛は心配だけど、僕が付いていてどうにかなるものでもないしね。そんで車の運転くらいだったら支障がないしね。
僕も昔ギックリしてからときどき腰痛になるし、去年もムチャして壮絶にブッ壊したので、気持ちはよくわかるよ。

FUGA君は今回のエピソードが【日本走覇】に掲載されるのを心待ちにしているそうだが、うーむ、結構先の話になるよ。
これから日本4周目最後の「北海道旅2013(4-87)」を連載して、それが完結したらサイトで周知している通り、番外編の「日本1周目」を短期連載するから。
そのあと「5th Stage」っていう浜さんとの物語を2014年の6月から連載予定だから、今回の話が公開されるのは来年の8月くらいじゃないかな。まぁ気長に待っていてね。


                         
FUGA君との解散

10:50 出発

そして僕は1人、国道371号を引き続き北上する。ここいらから「高野龍神スカイライン」だね。
「高野山 奥の院」まで続く、標高1000m級の山々を繋ぎ40km以上の距離を誇る山岳路です。
さらに標高は上がり、雲は増え、冷え込みがキツくなってきました。


<恋小袖の滝>
20分ほど走っていたところ、道路脇のカーブに小さな滝があるのを発見。あ、これ初めて気付いた。
路肩に車を停めて見学しましょう。

11:11 恋小袖の滝


                   スカイライン沿いの滝


落差は20mほどだろうか?水量も少なめでちょっと地味なんだけど、名前だけは大変美しいな。
どうやら落人となってこの地にやってきた"平維盛"の伝説だとかからの由来があるそうだが、ここでは割愛するっす。


<道の駅 田辺市龍神ごまさんスカイタワー>
11:21 道の駅 田辺市龍神ごまさんスカイタワー

あれ!?ここっていつの間にか道の駅になっていたの?
最近結構気付くと道の駅になっている観光スポットが多いな。「橋杭岩」も、「古座の一枚岩」も…。

ここは標高1300m近い道の駅。すぐ脇には標高1315mの「護摩壇山」があります。
この山は、例の平維盛さんが源氏から逃れてここに来て、平家の命運を占うためにここで護摩を焚いたのが由来だそうだ。
その結果はやっぱ残念なものだったのだろうかね。


                 
  ごまさんスカイタワー                        曇り空の高野龍神

うおぉ、寒い!風も強い!手がかじかむよ。
とりあえずトイレへ。そんで景色を眺めてみる。晴れていれば相当いい景色なんだろうけど、雲が出て来てしまったのでイマイチな感じです。

そして「ごまさんスカイタワー」に近付く。
これは33mの高さがあり、護摩木を積み上げた形をしているのだ。日本2周目では冬季営業停止期間で、雪が積もる中をスタッドレスでここに来たんだよね。さぁ、今回は営業してるか??


         冬季休業!                高野龍神の龍

はい、休業!1週間遅かった!本来であればFUGA君とここに登りたいと考えていたので、絶望するのが僕1人でよかったぜ。
まぁこの天気でこの気温だからすんなり諦めもつくんだけどね。
日本2周目のときも足もとまでだったので、未だにこのタワーには登ったことはありません。

少し歩けば「護摩壇山」の山頂なので、一瞬歩いてみようかと思ったんだけどやめました。
やっぱ寒い。そして雲が多い。では、さらにスカイラインを北上してみましょうか。

 
スカイラインを疾走する

あ、またちょっとだけ晴れてきた?一番標高いところを越えて、山の向こう側に来たからまた天気が違うってヤツ?
しかし天気予報は相変わらず悪いままなので、変に期待をしすぎ無いようにいきましょうね。


<久木展望所(仮)>
高野龍神スカイライン沿い、標高1040mの花園久木にある「花園あじさい園」向かいの駐車場県展望所です。
"久木駐車場"という表記も見かけたけど、ここはとりあえず"久木展望所"と呼ばせてもらいます。
走っていたら急に目に入ったので駐車してみました。

11:47 久木展望所(仮)


      
浜さんと少しの青空             淡路島見えるの?

『高野山・淡路島 眺望』と書いてあるので、晴れていれば「淡路島」まで見えるのですな。
テラス風で東屋までついている展望所から山々を眺めてみたけど、もう180度全部山で、どこがどこだかよくわかんないや。
僕がすんごい山深いところにいるということだけは、よくわかった。


                紀伊半島ド真ん中の山々

では、高野龍神スカイラインもあとわずかです。徐々に晴れ間が広がる中を軽快に駆け下ります。

この道の終点は、「高野山 奥の院」。久々に「奥の院」でも散歩して行こうかな。
なかなかの距離があるし寒いけど、太陽が出てきたのであれば是非とも歩いてみたいと思うんだ。

 
晴れてきたスカイライン終盤


<高野山 奥の院>

「高野龍神スカイライン」の突き当りに姿を現す、「高野山金剛峰寺」の奥の院。
ほとんど他に車がいなかったスカイラインとは打って変わり、いきなり大きな駐車場、そして多数の観光客と観光バスが登場して面食らう。
だけども今まで人里離れたところにいたから、こういう喧騒もなんか新鮮で嬉しいぜ。

12:10 高野山 奥の院

ここを歩くのは、日本2周目の終盤以来なので9年振り。あのときも寒い寒い冬の日に歩いたなぁ。
今日は気温4℃だって。うわぁ、ハンパなく寒い…。まぁここ、開けていて平坦だから気付きにくいけど、これでも標高800mあるから高所なのよね。んじゃ、キビキビ歩いて体温上げましょう。


         
観光バス多い                         奥の院への歩行開始

駐車場から一番奥の「弘法大師御廟」までの距離はおよそ1kmです。裏参道っていうらしい。そこを往復します。
高野山の一番の聖地に当たる場所。
参道には多くの人が歩いているけど、みんな静かで荘厳な空気が辺りに漂う。

参道脇には20万基以上の慰霊碑・祈念碑・墓石などが並んでいます。
序盤にはまだ新しい、企業の慰霊碑などが多いです。殉職した人だとか、ちょっとユニークなのはシロアリ駆除業者の『しろあり、やすらかに眠れ』だとか。ロケット型の慰霊碑だとか。


        
青空に観音                               聖地の奥へ…

参道も半分くらいまで来ると、さらに空気が変わります。
周囲は樹齢1000年を超す杉に囲まれ、薄暗い世界となる。

そして墓石や石塔も、だんだん年代物に代わって行きます。苔に覆われていたり、もう風化して何が書いてあるのか読めなくなっていたり…。名だたる戦国武将たちのお墓も出てきます。


                           
苔むした鳥居                         古い石塔

そして最奥、ついに「弘法大師御廟」です。ここから先は飲食・喫煙。写真撮影など禁止。
弘法大師が入定した霊域でして、この奥の御廟で永遠の禅定に入っているので、僕らはそれを妨げるようなことをしてはダメ。

そんなワケで、ここから先の写真はナシです。
ロウソクの光がゆらめく神秘的な御廟を参拝し、そして今回は初めてその地価も見学して出てきました。
詳細な説明は割愛します。是非皆さんもご自身で行ってみてくださいね。


    
  弘法大師御廟を遠望                水向地蔵                   御供所

その後は同じく最奥エリアにある「水向地蔵」や「御供所」を見学し、そして同じ道を歩いて駐車場へと戻りました。
次は「高野山」の「金剛峰寺」に行こうかね。ここから1kmほどだし。


<金剛峰寺>
みなさんご存じのとおり、「高野山」真言宗の総本山ですね。弘法大師が開祖ですね。
ここいらはもう混み合っていて、駐車場もそんなに広くなく、車でギュウギュウ。
10分ほど待機し、なんとか浜さんを駐車することができました。

13:07 金剛峰寺


                            
総本山&YAMA

ここはぶっちゃけ境内をあんまり歩き回れるスペースがない。周辺の関連施設の「壇上伽藍」とか「一条院」・「西南院」まで含めたら半日じゃ回り切れないほどの壮大なスケールになるけどさ。
では、ここは軽く参拝して記念撮影だけ。


ここからは国道480号を北西に進みます。
この周辺には景勝地が無いので、次の目的地は「紀ノ川」沿いにある「道の駅 紀の川万葉の里」。
そこで休憩しよう。「高野龍神スカイライン」でちょっと疲れた。やや冗長だったので。
そしてこの国道480号もあまり景観の開けない、山間部のクネクネ道。「金剛峰寺」周辺の寺院群を抜けたら山道の開始。
ひたすら運転のみに集中して「高野山」を駆け下ります。

 
高野山を下る


<道の駅 紀の川万葉の里>
14:04 道の駅 紀の川万葉の里

はい着いたー。なんか疲れたー。とりあえず、深呼吸をしたい。
道の駅の敷地の隣が「紀ノ川」の河川敷だったので、そこに行ってノビノビする。

…この疲れは、目的を失ったことによるものなのかもしれないな、と自己分析。この後のこと、全然決めていないんだもん。
いや、いつも無計画だからこういうことも多いけど、頭の中では「北に行けばアレがあるから立ち寄ろうか」とか、いろいろ考えているんです。
しかし今はそれが無い。一番の目的である和歌山の沿岸部は走ったし、「熊野古道」も歩いたし、FUGA君とも出会った。
そんでそれらのイベントが終わって、このあとどうしようか迷っている。

奈良県中心部の神社仏閣を観光する?うーん、そういう気分ではない。
じゃあ南紀白浜まで戻り、そこから「5th Stage」ではまだ未走行の海岸線を、大阪府に向けて北上する?
うーん、なんか戻るのメンドい。

休みは明日まであるのに、これからやりたいことと明日にやりたいことが見つからない。
天気予報がイマイチなのもその要因かもしれないけどさ。
…帰るか。ここからポツポツと気軽に立ち寄れる観光地に立ち寄りながら天理方面に向かい、そこいらから名阪国道で一気に名古屋に帰ろうか。そうすれば今日の日付が変わらないうちに帰宅できる。
そんで明日は家でしっかり体力を回復して、明後日からの仕事に備えることができる。


     
 青空の下で深呼吸                             河川敷を歩く

そういや、さっきの「高野山」に比べて随分暖かいな。標高が下がったからだろうな。
少し気分がスッキリした。じゃあ、次はどこに行きましょうかね。調べようね。

車に戻り、ツーリングマップルを開く。
ここから「紀ノ川」に沿って東に6kmほど行くと、「真田庵」っていうのがある。"真田幸村"由来の地で、以前から行ったことはないが少し気になっていたところだ。じゃあそこに行こうか。

 
紀ノ川を東へ

「真田庵」は九度山っていう街の中にあります。国道370号から一本裏道に入ったところにあるらしい。
「ここかな?」って目星を付けた場所を曲がったら、なんか工場の敷地に入っちゃいました。失敗失敗。
どうやら行き過ぎた様子。国道370号を少し戻って曲がり直し、国道の裏路地に入る。

そしたらここがすんごい狭いのね。商店街だか何だか知らないけど、民家が両側にギッシリ。
「真田庵」への小さな看板が出ていたのでここで間違いないんだろうけど、そのまま進んでいたらまた国道に出ちゃいました。
どこだよ、「真田庵」!!
もう一度路地に入る。対向車が来たら擦れ違いできないだろう。メチャ怖い。

相変わらず近くには看板が無いが、勘でここいらだと思うところで小さな無料駐車場があったのでそこに浜さんを停めました。
出入り口が狭くって、入るのに苦労したよ。
では、ここからは歩いて散策です。


               
  九度山の路地裏で                       魔の100m

…うーむ、わからぬ。「真田庵」はどこだ。
どうにか「100m →」の看板は見つけたんだけど、そっちに歩いても何もない。しばらく歩いていたら、「← 100m」の看板。
ふむ、ナメてるのか。

なんでないんだよ。もう閑静で狭路の続き路地をウロウロ。
どっかの業者さんが民家のおばあちゃんに来年のカレンダーを配ったりしているのに3回も擦れ違ったりして、なんかもう僕不審者みたいじゃないですか。

しかし、どうにかここかなって思うところを発見。
「真田庵」の文字は無いものの、距離的、そして仏閣風の佇まいからここしか考えられない。
ちょっとしたお屋敷風の民家にも見えなくもないが…。もし間違ったら民家の人に全力で土下座だな。
では、突撃してみますか。


<真田庵>
15:05 真田庵


    
六文銭に導かれ                         ようやくみつけた真田庵

20分以上徘徊して、ようやくみつけられましたよ。ここが正解でしたよ。
なんか入ってから気付いたけど、僕が入ったのは裏側だったのだね。だから地味で気付きにくかったのか。
そんで敷地の裏側、つまり僕が入った側には農作業用具だとか植木の道具とかが転がっていたので、なおさら生活感があって入りづらかったのだよ。
たぶんね、普通の民家も併設されていた。縁側に人の気配がしていた。

ここは正式な名称は「善名称院」。
戦国武将として有名な"真田昌幸"・"幸村"親子の屋敷跡で、県の史跡に指定されています。
本堂は重厚な造りで迫力がある。
その他にもお堂だとか昌幸の墓だとか。
門の内部には鐘楼と昔のポスター的ななんかがいろいろ貼っていて、これも見ていて楽しかった。


      
  門の内部                   真田地主大権現               紅葉が溢れる

また狭路をテクテク5分以上歩いて戻り、狭い駐車場から2回繰り返して浜さんを出す。
そんで狭い狭い町道を通過して国道370号に出てから気付くんだけど、国道沿いにわかりやすく「真田庵」への標識が出ているんですよね。
僕、あと100mくらい国道を直進していればこれが視界に入ったのに。ちょっと手前で曲がったがためにドツボにはまったよ。
確認していないからわからないけど、そこだったらちゃんとした駐車場が国道沿いに用意されていたかもしれないのに。
もういいやー。しばらく来ることも無いだろうしー。


じゃあ次はどこに行こうかなー。せっかくの奈良県なので、中心部は避けるにしても、橿原くらいは行こうかね。
「橿原神宮」とかね。引き続きしばらく国道370号だな。
そして和歌山県から奈良県へと入る。もう16時近いので、相当日が傾いて来ているな。


     
和歌山県もあとわずか           夕暮れの奈良県

県境から10分ほど走った五條の市街地でマクドナルドを発見。
お昼ご飯がとても早い時間で既に小腹が減っているので、ここ食料購入するわ。

15:58 五條のマクドナルド

100円で購入したハンバーガーを食べながら、引き続き橿原を目指します。
もう周囲は薄暗いぞ。17:00には到着しておかないと、真っ暗になっちゃうぞ。間に合うかなー。ちょっと焦る。

 
迫りくる夜の時間


<橿原神宮>

16:40 橿原神宮

橿原神宮は、初代の天皇である"神武天皇"を祀っています。
神武天皇が作った橿原宮がこの地にあったことが、後世の橿原神宮の創建に繋がったそうだ。
ここに来るのは日本4周目の序盤である「奈良・平城遷都1300年記念旅行(4-7)」以来です。

よかった。まだかろうじて空は明るい。
駐車場に浜さんを停めたら、白い砂利の参道をダッシュで拝殿に向かいます。間もなく暗くなっちゃうー!


          参道へ!                 南門で道は潰える

参道を走っていたら、なんと南門が閉まっているよ。終わった…、僕の旅路はここまでだ。
まぁいんですけどね。橿原神宮に特別な思い入れがあるわけでもないし。
しかし日本4周目のときに見て印象深かった、あのアホ毛みたいなものがある内拝殿はまた見学したかったかも。

とりあえず境内にある池に向かった。
夕闇の中を、おびただしい数の鳥が飛んでいたよ。ヤツらもねぐらに帰るそうな。


                   
池の上を飛ぶ鳥の群れ

では、最後にもう一発。ここまで来たならば「橿原神宮」のすぐ隣にある「神武天皇陵」もついでに行こう。
もう相当空は暗いけど、ギリギリでライト無しで往復できると思うんだ。
すぐに車に乗り込んで出発し、1kmほど離れた「神武天皇陵」に向かいます。


<神武天皇陵>
17:00 神武天皇陵

ご存じ、初代天皇の陵墓です。ここも3年振りの訪問ですな。
目の前の駐車スペースに車を停めたら、古墳まで歩いて300mほどです。
暗い。該当なんて無い。左右共に森。そんで人が誰もいない。これは心細いっすね…。
こんなシチュエーションで墓参りだなんて、テンションあんまり上がらないよー。


                        
天皇陵の前にて

軽く走ってなんとか周囲が見える明るさのうちに到着。
ここに祀られている神武天皇は、紀元前660年位即位し127歳まで生きた人。日本の基礎を築いたすげー人です。
しかし前回も今回もここで僕は誰1人会ったことがないのが不思議。橿原の中心地なのに。

帰りはほぼ真っ暗。森の上に上がった月を眺めながらノンビリと帰りました。
さーて、今回の観光はここまでだね。


               
 月夜のリターン


それでは、天理に行こう。国道169号に乗って北上します。
しかし出発と共にすぐに渋滞に巻き込まれる。橿原の中心地、めっちゃ混雑しているね。
さっきの「神武天皇陵」の静けさがウソのようです。
でも、渋滞してもいいや。あとは名古屋に帰るだけなのだから。

 
橿原の渋滞

18:11 名阪国道 天理IC

はい、天理に到着しました。ここからは無料バイパスの名阪国道でひたすら東にスイスイ走っていれば三重県の亀山です。
もうここは相当走り慣れた道だね。

しかし、最後にどこかでお風呂に入りたいな。今日は1日よく歩いたから、お風呂に入ってサッパリしたいし温まりたい。
そうだ、針の道の駅の横に入浴施設があったよね?あそこに行ってみようかな。


<道の駅 針T・R・S>
<「はり温泉らんど」>

18:28 道の駅 針T・R・S

何度かお世話になっている道の駅。
駐車場は広いしコンビニあるし、温泉からレストランからなんでもある、巨大複合施設的な道の駅です。
車を降りると、寒ッ!
一気に冷えた。やっぱここは標高が高いね。山間部だね。いつもこの道の駅に来ると凍えているイメージだな、僕。


       巨大な道の駅                せんと君                温泉に入ろう

「大和高原」の温泉のお湯を使った、天然温泉だそうです。非常に綺麗な施設。
お湯はツルツルな感じです。露天風呂にも入り、ゆっくりとくつろぎました。
芯から温まって大満足。


19:36 出発

では、もう名古屋まであまり距離が無いですな。一気に行こう。
名阪国道で奈良県の残り区間を走り、三重県に入る。

20:16 亀山IC

ここから東名阪に乗ります。
ちょっとここで雨が降り出しました。しかし御在所SA付近で止み、一安心。
結局のところ、雨予報だったのにここで一瞬降っただけだったな。ラッキーな1日でした。
最後に名古屋高速に乗り換えれば、すぐに自宅です。

 
大都会、名古屋

21:04 帰宅


たった2日間だけど、楽しかったー。FUGA君は無事かな?
では休日のラスト1日、明日は何もしないでダラダラ過ごそっと。

次のドライブは晴れていて元気があれば天皇誕生日の連休、そこでドライブできなかったらきっと年越しだな。
激動の2013年が、もうすぐ終わる…。


       
――― 今回の走行ルート



※ 今回のエピソード作成あたり、FUGA君から多数の写真をいただきました!ありがとう!




12月6日 12月7日

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