紀伊半島ドライブ2013

冬晴れの熊野古道
日本5周目・6回目のドライブ
実行日:2013.12.6-7
実行人数:1+1名
走行距離:771km
冬の始まる紀伊半島に出掛けよう!新しく出会った旅人と、海と山を一緒にドライブして楽しみます!
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12月6日 12月7日


冬の始まった12月5日の夜、仕事から帰宅した僕はいそいそと旅立ちの支度をしていた。
今回の行先は紀伊半島だ。和歌山を中心に走ろうかなって考えている。

紀伊半島は、つい半年前の「和歌山ドライブ2013(4-79)」で走行したばかりなので「またかよ!」って思われるかもしれないけど、今回は前回とは全然違う楽しみがあるのです。
それは、【日本走覇】を見てメッセージをくれた旅人、"FUGA君"と本州最南端の「潮岬」で合流するというイベント。
この歳になって新しい出会いは貴重ですな。

最初は神奈川県に住んでいるFUGA君が僕のいる名古屋まで会いに来るようなイメージで提案を受けたんだけど、僕が「旅人同士は旅先で出会うべし」とかワケわからんポリシーを掲げたので、「じゃあどこで会おうか」ってなり、いくつか候補が出た中の1つ、紀伊半島に落ち着いたのです。
直前まで天気予報は雨でどうしようかってなテンションだったのだが、どうにか回復傾向になりつつある。
予定通り出発です。



12.5

22:38 名古屋出発

ちょっと久々の前夜発です。明日の昼前に「潮岬」でFUGA君と合流だ。愛車の"浜さん"に乗り込み、出発。
なんか、こういうドライブらしいドライブは久々だ。
ここ最近は既存の仲間との旅行が中心で、ドライブはおまけって感じだったから。
自分らしいドライブができるのは、すごくワクワクするよ。

 
愛車に給油

22:58 名古屋高速

23:35 亀山JCT

東名阪から伊勢道に乗り換え、紀伊半島の東海岸に沿って南下します。
ちなみに神奈川から来るFUGA君も最短距離であればこのルートを辿るのだが、1日早く出発した彼は四国を経由して来る。
夕方に四国最東端の「蒲生田岬」を踏んだそうだ。
FUGA君も僕に負けず劣らずの突端マニアだそうで。すんごい。

だけども狭路かつローカルな道が続く「蒲生田岬」からの帰りの暗がりで自爆し、バンパーを大破したそうで。
かなりヘコんで「今回はこのまま神奈川に帰ろうか…」みたいなコメントをしていたのだが、自走には影響しないそうで、予定通り「潮岬」で出会うことになりました。



12.6

0:07 勢和多岐JCT

さらに紀勢道に乗り換えます。

0:28 紀伊長島IC

どんどん伸びつつある紀勢道。現時点の一番南のICはここ、紀伊長島です。
ここから一般道で国道42号を南下です。このまま海山の道の駅までは走り続けようかね。


0:48 海山区のコンビニ

もうすぐ道の駅なので、ここで夕食用のサラダとビールを買っておきましょう。

 
夕食購入

0:58 道の駅 海山

紀伊半島をドライブする際には頻繁に立ち寄っている道の駅。今日はここで車中泊です。
あ、今は道の駅の建物は改装工事中なのね。トイレとかは仮設の建物になっていました。

浜さんを車中泊スタイルにし、星空を見ながらくつろぐ。
この車での車中泊は、一番最初のドライブである「渥美半島ドライブ2013 (5-1)」以来だね。
あれは新しい車でのお試し車中泊の位置付けだから、本格的なのは今回が初めてだね。
12月にしてはそんなに寒くないね。よかったよかった。


        
改装中の道の駅                          久々の車中泊

1:30 就寝


6:05 起床

いやぁ、さすがに深夜は寒かったです。寝る前はそこそこ暖かかったから「羽毛布団は出さなくていいや」って薄い布団だけで寝たら、キンキンに冷え込んでさ。羽毛布団を出すのは面倒なので上着を着込んで震えていました。
外に出るとまだ真っ暗。そしてメチャ寒い。とりあえず洗顔し、出発準備だ。

 
夜明け前

FUGA君から連絡が入った。
どうやら事故からの脱却だとか応急措置だとかで時間を要し、深夜1時ごろにはまだ淡路島で、大阪に4時頃ついて2時間仮眠したところだって。これから出発し、「潮岬」到着は10時頃だと言っている。

いやいやいや、さすがにその睡眠時間ではキツいでしょ。
それに10時は僕にとってもかなり早いよ。ここから「潮岬」までの間であんまり観光できず、ただ走るだけになっちゃうよ。
相談し、12時に「潮岬」としました。だからFUGA君はもう少し寝といてください。

そんな話にまとまり、僕は観光も交えつつ「潮岬」を目指すこととします。

6:25 出発


まだ暗い尾鷲エリアを国道42号でスイスイ走る。
最初の観光は、熊野の北部にある定番の「鬼ヶ城」にでもしようかな。


<鬼ヶ城>
6:56 鬼ヶ城

ここに来るのは今年の初めの「三重県南部海岸線ドライブ(4-71)」以来です。
ここって駐車場が有料で500円するし、駐車場から景勝地に行くまでの昭和テイストな商店街では、おばちゃんたちの客引きがすんごいのよ。それが苦手だから前回は全く喧騒が無く駐車場も無料の南側から歩いたの。
だけども今回はこの時間だから、北側のメインコースでも駐車場無料だし商店も営業していないよね?
久々の北側からのアプローチです。

 
消えた商店街

…あれ!商店街が消滅しているよ!
小奇麗な建物がいくつか建っていてさ、イタリアンのお店とかまである。以前と全然雰囲気が違うよ。
こうなっちゃうと、旧時代の土産物屋の乱立する商店街がちょっと懐かしく思えてしまったりする。
おばちゃんたちともっと絡んでおけばよかったですかねー。


     
 遊歩道は通行止め                          朝日が昇る  

遊歩道に入ると、台風18号の影響で一部区間が通行止めとの情報。
台風18号…、今年の9月に日本を襲った、史上初の特別警報発令のすんごいヤツでしたな。
僕はこれを北海道で直撃食らったよね。その辺の詳細は、「北海道旅2013(4-87)」でもご参照ください。

では、行けるところまで歩いてみましょうかね。ちょうど昇り始めた朝日を見ながら奇岩の連なる鬼ヶ城を散歩。
ここでは波や風による浸食と地震とかの天災によって生まれた複雑な地形を目の当たりにすることができます。
"坂上田村麻呂"が"桓武天皇"の命を受け、鬼と呼ばれていた海賊の"多娥丸"を征伐したという伝説の残る地なのだよ。


                       
奇岩の間を歩こう                    自然の作りだしたゲート

うん、いつ見てもここはすごいわ。自然の力って偉大だよね。こんな地形を作り出してしまうんだから。
そして今回はさらに早朝ということで太陽が低い位置にあるから、岩の陰影がクッキリ。さらに岩が赤く照らされていて、今までここで見たのとは一味違った景観を見せてくれています。
この時間だから僕以外誰もいなくてノビノビ見学できるし、最高だね。

天気予報は雨から曇りに変わったけど、実際は晴れだよ。今日は晴れそうだよ。
ダブルでラッキーかも。


                      
意外と早く通行止め

遊歩道を100mほど歩くと、早くも通行止めとなってしまいました。
あらら…。これって全体の遊歩道の1割くらいしかまだ来ていないよ。

まぁ僕は朝の気持ちのいい時間帯にここのダイナミックな景観を眺められば良いと思っていたので満足なんだけど、この先のいろいろな奇岩を見たい人たちにとっては残念なお知らせですな。早く復旧できるといいね。
では、駐車場に戻るとしましょうか。


<獅子岩>
「花の窟神社」から国道を1kmほど南下したところにある奇岩です。
ここもお馴染み。大体ここいらのスポット、「鬼ヶ城」とここと「花の窟神社」は3点セットで訪問しちゃいます。

7:23 獅子岩


                     
   浜さん&獅子岩

ライオンの横顔に見えると言われている岩ですが、何度見ても僕にはピンと来なかったりします。
むしろニワトリとかに見えなくもない。
岩の後ろに見えている岩肌が、さっきの「鬼ヶ城」です。

では、ここはサクッと写真を撮るだけにして次のスポットに行きましょうかね。


<花の窟神社>
7:09 花の窟神社

日本2周目の頃から何度か来ている、一風変わった神社です。
ここ1・2年ほどで、駐車場付近は綺麗に整備されていて、宿場町チックな土産物屋や食堂みたいなお店が密集する小さなスポットになっています。


   イザナミノミコトが祀られている         
   空中の注連縄

"イザナミノミコト"を祭っている神社。
聳え立った70mの岩の間に注連縄を渡しているのが特徴的です。
これそのものが御神体だそうだ。注連縄がある部分の高さは45m、そしてその長さは170mもあるのです。
前回は「お綱かけ神事」っていう年に1回の注連縄の架け替えの準備作業をチラッと覗いたりしたよね。
毎年2月2日に交換するみたいです。

では、海沿いの国道42号をもう少し南に走ってみましょう。
ここから先は伊勢のリアス式海岸も終わり、穏やかな砂浜が左手に広がります。


<七里御浜>
海岸に植えられている南国植物が朝日を浴びていい感じになっているので、ちょっと車を停めて見てみようか。
ここも日本1周目から頻繁に立ち寄っている海岸です。

8:00 七里御浜


                      
穏やかな南国風景

写真を撮ったらすぐに行きましょう。ガンガン走りましょう。間もなく三重県も終盤ですよ。


<道の駅 紀宝町ウミガメ公園>
8:17 道の駅 紀宝町ウミガメ公園

三重県最南端となる道の駅です。ウミガメがやってくることで有名です。ここでトイレ休憩。
ここには無料の「ウミガメふれあいパーク」っていうのがあって、水槽の中を及ぶウミガメを見学できたりするのですよ。 
日本3周目の「紀伊半島一周ドライブ(3-57)」では、ウミガメを眺めたね。

しかし、この時間は「ウミガメふれあいパーク」はまだオープンしていません。
うーむ、8:00からオープンしていないかなぁって淡い期待はしていたんだけど、やっぱムリだったか。
何度か立ち寄っているのに、まだ1度しか「ウミガメふれあいパーク」を見学できていないっす。


                
ウミガメのいる道の駅                       浜さんのセカンドシート

ここでちょっと考える。もうあと10分も走れば和歌山県の新宮市です。
新宮市の中心地には、「浮島の森」っていう、池にプカプカ浮かぶ不思議な島があるじゃないですか。
前回の「和歌山ドライブ2013(4-79)」では時間が早すぎて中には入れず、池の外側から眺めるだけだったんだけど、今回の時間であれば内部潜入できるんじゃない?

携帯電話からネットで調べてみると、9:00からオープンだそうです。あと30分ね。だったらこの機会に再訪しよう。
しかし真っすぐ行くとちょっと早すぎる。
んーと、では日本4周目で2回立ち寄った、「熊野速玉大社」に寄り道してから行こうかな。

 
熊野川を越えて和歌山県へ

すぐに出てくる「熊野川」を渡り、三重県から和歌山県に入ります。
県境のこの川を越えて国道を100数十mほど反れれば、すぐに「熊野速玉大社」です。


<熊野速玉大社>
8:38 熊野速玉大社

ここも「熊野古道」を含む世界遺産の一部。そして熊野三山の1つだね。"熊野速玉大神"と"熊野夫須美大神"を祀っているそうです。ここいら辺の方々については、僕はあまり詳しくないのだけれども。
朝日と紅葉と拝殿、トリプルで赤く輝く境内を歩き、参拝しました。散歩、気持ちいいー!


                  
紅葉の残る和歌山                         半年ぶりの訪問

<浮島の森>

新宮の中心の市街地の中にある、不思議な浮き島です。
町中に浮島の森への標識が出ているので、それに沿って交通量が多くなってきた街の中をグリグリ進み、路地裏にある浮島の横の駐車場までやってきました。

8:56 浮島の森

あ、9:00のオープンよりも少し早く着いちゃった。でも、この時間だったらもうフライングで入れるよね?
敷地内を掃除していた係員と思われるじいちゃんに声を掛ける。
そしたら受付を案内してくれ、そしてパネルなどを基にこの浮島の概要や歴史などを丁寧に説明してくれました。

おぉ、ありがたい!
このサービス、以前内部に入った 「西日本一周旅(3-27)」のときにはなかったよね?あのときはもう到着が夕方で浮島内部が暗くなり始めていたから省略されたのかな?


        
かつての浮島                内部の経路

じいちゃんは、「昔は池が広かったし足踏みすればプカプカ島が揺れた」だとか、「島の内部の生態系はとても貴重」だとか、「数10年前に町が大きく発展して浮島の真横までアスファルトの住宅街になったので環境が破壊され、浮島も水がほとんどなくなって一時消滅の危機になった」だとか、いろいろ話してくれた。
僕も調子に乗っていろいろ質問し、1対1の楽しい勉強会が受付のベンチで繰り広げられました。100円でこれはありがたい。

では、いよいよ内部に入りますか。2007年の秋以来、6年振りの内部見学です。


       
池の外側から                            浮島&YAMA

池の底に溜まった腐葉土からメタンガスが発生し、その力で池の上の森が丸ごと浮いている、85m×60mの島。
遊歩道の序盤は池の外輪です。
左手には浮島、右手には塀1枚を隔てて民家の洗濯物が見えるという庶民的ロケーションです。

そこから島の内部に入ると、泥炭層で浮かぶ島の上に設置された、フワフワした感じの遊歩道。
仮に遊歩道から島に飛び降りたら、「グチャァァ…」みたいな感じで半分沈むんでしょうね。木々の根や泥が絡まり合って島を形成しているから。


       
 蛇の穴                            浮島の森、全景

あとは島の中心部に"蛇の穴"という心優しく美しく親孝行ものという、オールマイティな少女を飲みこんだ大蛇が住むという底なしの穴があったりし、そんなのを見ながら遊歩道はまた池の外輪をグルリと周ってフィニッシュです。
あー、楽しかった。じいちゃんにお礼を言い、浜さんに乗り込んで出発です。


<道の駅 なち>
9:32 道の駅 なち

さらに国道42号を南下し、那智までやってきました。
今回は有名な「那智の大滝」には立ち寄りません。国道からあそこを往復したら最低30分はかかっちゃうから。
半年前の「和歌山ドライブ2013(4-79)」で見学したばかりだしね。

FUGA君が、僕のペースが気になるのか何度か現在地確認のメールが来ています。
「那智だよ。今、歯磨きしたら歯ぐきからすごく血が出たよ。」と返したら、歯ぐきについてはガン無視されました。いいけど。
んじゃ、次は太地の半島を一周ドライブしましょうかね。

 
太地の入口のクジラの親子

20分ほど国道42号を南下し、太地の入口に来ました。
太地は捕鯨の基地として300年以上の歴史を持つ日本の古式捕鯨発祥の地。
出島のような形の半島になっていて、その入り口の小さな公園にはクジラの親子のオブジェがあります。
これから半島をグルリと周り、また最後はここから国道42号に戻るプランです。


<太地くじら浜公園>
9:59 太地くじら浜公園

太地の半島の北西端付近までやってきました。そこにあるのがこの公園です。
敷地内には「くじらの博物館」っていうのがあり、これが有名みたいだけども今回はスルーします。
園内だけちょっと見て行こうね。


                  
  クジラの尾びれ                           捕鯨船と刃刺の像

公園内には大きなクジラの尾びれのオブジェがあります。
そして、港には捕鯨船"第一京丸"の実物が展示されています。去年陸上げされて展示開始したばかりものだそうだ。

それから隣接した「くじら浜桟橋」をフラッと歩き、次は「燈明崎」に向かいたいと思います。

 
くじら浜桟橋

「燈明崎」に行くのは、これが2回目だね。標識に従い、民家の間の狭い道を東に向かって走ります。
太地の半島の一番東に位置するのが、この岬。
しばらく行くと木立の中に岬の専用駐車場が出てくるので、そこに浜さんを駐車。

 
燈明崎への道

<燈明崎>

10:14 燈明崎

捕鯨の全盛期には、ここの岬の先端にある山見台からクジラの群れを探していたんだって。
そんな捕鯨の歴史と密接に関係する岬。駐車場からは森の中の遊歩道を5分ほど歩きます。
なかなか暖かいね。シャツ1枚で充分だわ。今日は気温17℃まで上がるんだってさー。

岬の先端には、クジラの群れを監視していた頃の施設が復元されています。
準備をするための支度部屋、沖合の船にクジラの位置を伝える狼煙場跡など。
ここでの監視や連絡を行うのは重要な役目なので、捕鯨に従事する人の中でも一番の権威者に限られていたそうだよ。


      
 支度部屋                          山見の跡地&YAMA

こういうマニア心をくすぐられる施設は好き。観光客でワイワイしていない点もお気に入りポイントの1つ。
当時はここから海を見下ろしてクジラを探し、そして狼煙を上げて沖合いの船に信号を送ったんだなー。
今も果たしてここからクジラが見れたりするのだろうか?
そんなことを考えながらしばし僕も海を見下ろしていました。

 
クジラのいた海

また遊歩道を引き返して車に乗り込みます。次は太地のもう1つの有名な岬、「梶取岬」に行きます。
「燈明崎」からは真っすぐ南に数分走れば到着です。


<梶取岬>

10:32 梶取岬

やや狭い道のドン詰まりの駐車場から海方面に少し歩くと、綺麗に整備された広大な芝生が見えてくる。
その向こうには立派な灯台が聳えています。
あ、前回はボケッとしていて気付かなかったけど、灯台の頭頂部についている風見鶏が鶏ではなくて、クジラのかたちなんだね!これはユニーク!かわいい!

あと、芝生地帯の一角にはクジラの供養碑も設置されています。
今回のコイツの前で写真撮影をしておきました。


       
   芝生と灯台                   風見鯨?                くじら供養碑

灯台の裏側からは、さらに岬の先端方面に行ける山道みたいな歩道があります。
前回は「天気が悪いから行かなくていいや」と諦めたので、ここから先は実は初めてです。

茂みの中をしばらく下って行くと、背後に灯台がカッコよく見えるポイントがあったり、眼下に岬の先端の岩礁地帯が広がる場所まで降りれたり。今回ここまで来てみてよかった。芝生地帯よりも岬っぽくて好きだわ。


       
岬の先端へ                            岬先端の風景 

<鳴子岩>

駐車場まで戻り出発しようとしたところ、そのすぐ脇に鳴子岩っていう大きな岩があるのを発見。
なんだろう、見て行こう。

10:47 鳴子岩

 
叩くと鳴る岩

この岩、昔から石で叩くと独特の音がするそうだ。天気によって鳴る音が違ったりするので、昔の人々は明日の天気を占うためにこの岩を使用したのではないか、と説明版に書いてありました。
そうなの?岩って天気によって叩くと音が違うの??


<平見台園地>

10:50 平見台園地

梶取岬」からさらに数100m南に走り、太地の半島のほぼ南端まで来ました。そこにある景勝地がこれです。
断崖絶壁を見下ろす簡素なコンクリの展望台。
見下ろした絶壁部分は「継子投げ」って呼ばれていて、昔継母が子供を投げ捨てた伝説があるだとか。ふむ、由々しき事態。


      
 駐車場の浜さん                              継子投げ

では、これで太地の半島一周ですな。最初の「くじら浜公園」以外では誰とも出会わなかったな。平日だからかな?
最後に南側の海岸を走り、半島入口のクジラの親子に別れを告げて国道42号に戻りました。
なんか朝に比べて雲が増えてきた?というより、全体的にガスって来ている??雨は降らなそうだけど、せっかくだからスッキリ晴れて欲しいのに。


さて、FUGA君との待ち合わせ時間まであと1時間。
…って思ったらFUGA君から連絡が入り、もう本州最南端の「潮岬」に到着したそうです。
早いよ!僕はまだ時間がかかるよ!
そしたら「事故った車の補修等しているのでごゆっくり」って言われたから、お言葉に甘えてペースは崩さないで行こうと思う。
僕の見立てでは、約束の12:00ピッタリに「潮岬」に到着すると思うんだ。

では、次はお馴染みの日本一短い川、「ぶつぶつ川」ですよ。

 
粉白の踏切

「ぶつぶつ川」に行くには、国道42号沿いにあるこの小さな小さな粉白の踏切を絶対に見落としてはいけません。
「ぶつぶつ川」への標識なんてものはないので、こればっかりは知っていないと辿り着けないよね。
そして粉白の集落内には行ったら、次は「玉の浦海水浴場」を目指します。この海水浴場が駐車ポイントです。


<ぶつぶつ川>

11:09 ぶつぶつ川

「玉の浦海水浴場」に浜さんを停め、50mほど歩く。
2008年の秋に発見されたばかりのまだ比較的新しい川で、僕は日本3周目の「紀伊半島一周ドライブ(3-57)」にて、まだアプローチ情報も充実していない中をウロウロ探してここに行きついたのです。
今回は3回目の訪問ですな。近くには説明版や立札も出来ていて、「玉の浦海水浴場」にさえ辿り着ければアプローチは容易になっていました。


     
 二級河川                   ぶつぶつ川全景

これが川の全てです。ぶつぶつ川の長さは13.5m。日本一短いのも、うなずけますな。
具体的にどこからどこまでなのかは、日本3周目当時のエピソードに詳しく書いてますのでご覧ください。

この川では、地元のおばあちゃんが野菜を洗っていました。
「どこから来たの?」とか聞かれました。名古屋からぶつぶつ川を見に来たと伝えると、「この川は通年水温が一緒で、夏は冷たいし冬は温かい。野菜を洗うのに適している。水も飲める。」などいろいろ教えてくれました。

触ってみると確かにそんなに冷たくは無い。おばあちゃんのようにずっと野菜を洗い続けていても冷え切るようなことが無い水温だな。水もおいしい。なるほど。
「おばあちゃん、菜っ葉の切れ端が川を流れて行っていますよ。ぶつぶつ川の河口を経て太平洋まで行きますよ。」って心の中で思いつつ、別れを告げました。


    
ぶつぶつ川の源流点            澄み切った水          野菜洗いのおばあちゃん

さらに国道42号を海沿いに南下。ついに本州最南端の町、串本町に入りました。
ここで有名なのは、「橋杭岩」だね。僕ももう何度となく訪問しています。
んー、まだギリギリで時間があるな。「潮岬」の前にここだけ立ち寄りして行こう。


<橋杭岩>
11:41 橋杭岩

橋杭岩に来るのはこれで6回目かな。
国道42号線から紀伊大島に向かって800m以上、海の中に巨大な岩が一直線に並んでいる不思議な景勝地。それが橋の杭に見えることが名前の由来です。
敷地内には昔は素朴な商店がいくつかあったんだけど、ここ最近で道の駅併設になっちゃったんだよね、確か。


                         
一直線に並ぶ大岩

ここには"空海"vs"天邪鬼"の伝説だとかいろいろあるんだけども、面倒なので書くのは割愛します。
過去どっかのエピソードで書いたとは思いますけど。

今は干潮なので頑張ればあれらの大岩の真下まで歩いても行ける。
僕も日本2周目のときは歩いたりしたんだけど、今回は時間もないし天気も微妙にガスっているのでいいや。
ここから「潮岬」まで順調に走って10分ちょっとってところかな?そろそろ出発せねば。


         
橋杭岩&浜さん                 燃え上がる炎のように

串本の町の中心地を経由し、国道42号を反れて「潮岬」に向かう県道41号に乗り換えます。
左手に「紀伊大島」を見ながらスイスイ進み、ほどなくして6回目の訪問となる本州最南端の「潮岬」の「望楼の芝」っていう広大な芝生地帯が見えてきます。


<潮岬>
11:59 潮岬

待ち合わせ場所として指定しておいた「潮岬タワー」直下の駐車場に入る。1分前の到着。計算通りです。
黒い日産フーガの前でしゃがみこんで、切ない表情でバンパーをガン見している人がいます。あぁ、あれがFUGA君ね。
日産フーガの脇に浜さんを寄せました。
初めましてー!んで、握手。

FUGA君は車による日本全国の市区町村巡りをしていて、既に北海道と離島を覗いた市区町村はほぼ全て踏んでいるんだってさ。すごい。僕も本土の市区町村なら相当踏んでいるとは思うが、意識したことないからよくわかんないや。
いずれにしろ、並大抵の努力では達成できない試練だね。


                   
 浜さん&ふーがちゃん                             破損

FUGA君の愛車の"ふーがちゃん"には、昨夜の四国最東端「蒲生田岬」でのクラッシュの痕跡がバッチリ。
でも黒いビニールテープで必死に補修したらしく、10mも離れれば気にならない状態だよ。
突然飛び出してきたシカを避けてクラッシュしたそうだが、過去30万km近く走って初めての事故だったらしく、FUGA君は大層悔しがっていました。
まぁね、僕と違って車への思い入れもすごくありそうだし。愛車を見ればそれはすぐにわかるよ。

FUGA君は、僕の愛車がHUMMER_H3であると、ほぼ断定できていたとのことでした。
あっふ、やっぱバレていました?
まだ【日本走覇】本編では写真も車種名も全く出していなくて、「DIARY」の中でちょこちょこヒントを出していただけなんだけど。
まぁ確かに『YAMAさんの車、HUMMERでしょ!』ってメール、最近パラパラ来るなぁ…。


                  
最南端の碑周辺は工事中                           大きな溝

そんで2人で本州最南端の碑を目指して芝生地帯を歩きます。
この芝生地帯の本州最南端の碑周辺、なんだか大掛かりな工事をしているのね。なんなんだろう?

本州最南端の碑まで到達できない懸念もあったのだが、ギリギリそこは無事でした。目の前に広い溝が掘ってあって、マリオも入れそうなぶっといパイプが剥き出しになっていたけどさ。

碑の正面、厳密に行けば工事エリアのようなそうでないような場所なんだけど、記念撮影くらい大丈夫だよね??

タイマーしかけて10秒の間に溝をパルクールみたいに「ヒャッハー!」と軽快にジャンプし、記念撮影。
さらにパルクール気分が抜けずに、久々に碑の上にも登りました。
体力衰えているから「もう無理かな?」って近年はやってなかったんだけど、若き日のことを思い出せた。


          
FUGA君&YAMA                   本州最南端の碑の上で

そして碑の裏の突端から本州最南端の海を眺める。
ここにあったお土産屋さんは、潰れてから久しいねぇ。以前は僕もここでお土産買ったり、本州最南端到達証明書を買ったりしたんだけどね。店内のあらゆるものが撤去されて、今はガランとしています。
しかし、床に1枚到達証明書のポップが落ちているのを発見しました。切ない…。


    
 到達証明書のポップ             本州最南端の海             潮岬タワーと望楼の芝

南側はこの時間、すごい逆光。夕日の時間とかだったら綺麗に空と海が見えたりするんだけどね。
そして「潮岬タワー」を振り返る。工事現場が気になる。
ここ、何か施設をつくるのかな?こんな工事をしているシチュエーションも、ある意味貴重だよね。
6回も訪問しているのだから、当たり前な風景よりもちょっと特異なシーンの方が嬉しかったりする自分がいる。

そしてここ潮岬には、もう1つ最南端の碑があるのは以前にも紹介済みですよね。
さっき登った大きな碑からわずか30mくらいの場所に、もう1つ小さめな碑があります。
こっちは日本列島のかたちが刻まれているのがポイント高い。

 
もう1つの最南端

このあと駐車場でお互いの車を眺めたり並べたり写真撮ったりなんやかんやし、そしてランチをしに行こうってなりました。
そういや僕、観光に夢中で全然ご飯食べていなかったね。

2人でツーリングマップルを見ながら相談し、串本の町の中心部にある「くしもと」っていう鮮魚が食べられる食事処に行くことにしました。FUGA君が以前行ったことがあるそうで、車を先行してもらいました。

 
FUGA君に着いて行く

「くしもと」は、串本駅近くで国道一本裏らしい。FUGA君に着いてお店の近くまで来たのだが、お店の具体的な場所がわかんなくて狭めの路地で右往左往し、FUGA君は車を降りてお店があると思われる方面に走りだし、そして僕はお店をネットから探して電話をかけてどーのこーので、なんとかお店を発見できました。

お店の駐車場に着いたら着いたで、僕の浜さん大きいし僕は運転まだヘタだしで、ヒーヒー言いながら駐車し、なんとかかんとか店内で一息つくことができました。今回は我ながらうまく駐車できたほうだ。


<「天然魚料理 くしもと」>
13:00 「天然魚料理 くしもと」


                 
  地元の食事処

とっても庶民的なテイストの食事処。うん、こういう雰囲気好きだよ。
僕らの他にお客さんはいなくって、FUGA君とカウンター席に座る。オススメは刺身盛り合わせとのことなので、それをオーダーしました。
そんで待っている間にお互いのカメラや写真を見せ合ったり、旅のポリシーの話をしたり。

それから、午後にどこに行くのかを相談。
FUGA君は紀伊半島の西海岸をほとんど観光せずにここまで来てしまったので、一緒に白浜方面に戻ってもいいし、間を取って山間部に入って行ってもいいし。
話し合い、「熊野古道」に行くことにしました。「熊野古道」は僕も長らく歩いていないし、12月とはいえ今日はポカポカの陽気だから凍結などの心配もないし。久々だな、「熊野古道」。ワクワク。中辺路あたりを目指せばいいよね。


               
刺身の盛り合わせ

うん、結構なボリューム。お刺身はトビウオ・アオリイカ・カツオです。串本と言えば、トビウオだよね。
あとはホタルイカの小鉢。トビウオのカツもついてきたんだけど、これは冷めている…。
でも、どのお刺身も新鮮でおいしかった!ごちそうさま!


さてと、では山間部に入って「熊野古道」を目指しますか!既に14:00近いから、あと3時間で真っ暗になります。
これはサクサク行って、サクサク歩いてギリギリって感じでしょうな。
車に乗り込んで出発!ツーリングマップルでお互いルートを確認後、ここからは僕が先行します。

13:50 出発

串本の市街地から国道371号に入り、まっすぐに山間部に突入し北上します。
この国道をずっと辿れば「熊野古道」に到達できるのです。
…ただね、実は僕は口には出さなかったけど、なんか嫌な予感がしていたんだ。後程それが的中するんだけども、このときにはまだそのまで思考が追い付いていなかったよ。


<古座の一枚岩>
14:15 古座の一枚岩

山間部の「古座峡」までやってきました。天候はちょっと曇りになっちった…。
ここには日本最大とも言われている、高さ100m・幅500mのとんでもないスケールの一枚岩があるのです。
ここにはかなり久々に来たんだけど、ここも今は道の駅になっているんだね。


                       
一枚岩&YAMA

川の対岸にある岩だから大きさを比較できるものがほとんどないんだけど、左の写真の鉄橋と比べれば少しは巨大さがわかるかな?
FUGA君はここには来たことが無いと言うので紹介したんだけど、「実は来たことあった。夜だったから真っ暗で岩には気付かなかったし、周囲のも誰もいなかった。」とのこと。

こんな山間部、夜に来るようなところじゃないよね…。そりゃ誰もいないさ。
だけどもこんなところまで攻略済みとは、さすが。全市町村踏破は伊達じゃないね。


    
カメラを構えるFUGA君       滑り落ちそうな木々

では、次は「七川ダム」あたりで一旦停止するね。続きを走ろう。
ので、ここからはさらに山も深くなり、なかなかの狭路。そんなときに対向から大きな木材を積んだトラックが来ちゃって、僕は「アワワワ…」とかなったりしました。

この車、助手席側の右側の距離感が掴みにくいことはもとより、実は左側もフェンダーがかなり出っ張っていることもあってギリギリまで寄るのが怖いんだよねー…。未だに自分の車の大きさをしっかり掴めていないんすよ。

 
大型車との擦れ違い

さらにしばらく走り、国道371号を「七川ダム」近辺までやってきました。
ここで先行していた僕の目に「←七川ダム 700m先 行き止まり」の文字が入る。
いや、ぶっちゃけ僕らが進むのは「371号 →」のほうだから、左が行き止まりだろうとなんだろうと全然関係ないんだけど、僕はドキッとしてその場で車を停めました。


                 
不穏な行き止まりの文字

「行き止まり」。そっか、殺気から漠然と感じていた嫌な予感って、「行き止まり」だったんだ。
この標識を見て確信した。
でも、僕らが向かう国道371号方面には行き止まりの文字は無いのに、なんで…?

遠い記憶が思い出された。今向かっているのは、「潮岬」→「熊野古道・中辺路」。
そうだ、僕はこの真逆、「熊野古道・中辺路」→「潮岬」をチャレンジしたことがあった。
今からちょうど11年前、2002年の秋、「紀伊半島ドライブ2002(1-10)」…。

> 地図を見て愕然とした。国道371号、途中で切れているじゃないか。点線国道だ。
> きっと紀伊半島の山間部があまりに険しいため、接続することができなかったのだろう。
> もしかしたら細い道が通じていて、どうにか向こう側に行けるのかもしれない。
> だけどもそんな保証はない。
> ここまで来て引き返すのはすごく痛いが、そうするよりしょうがないのだろう。

う、うわぁぁぁ…!!思い出した!あの道だ!僕は11年前、国道371号の前方の山の反対側で途方にくれたんだ!
改めてツーリングマップルを開いてみる。
いい感じのところでページが切れているので、一見国道371号が「潮岬」から「熊野古道・中辺路」に繋がっているように見えなくもない。しかし丁寧に目で追うと、しっかりと途中で千切れているのだ!

危ない!このまま進んだから10数q先で完全に餅が途切れてアウトだった!
しかし今もせっかく串本から時間をかけて山間部を着たのに、結局この道では「熊野古道・中辺路」に行けないぞ。
一度太平洋に出ないといけないので、ものすごい時間がかかる。明るいうちに到着するのは絶望的かもしれない。
どうしよう…。

選択肢は2つ。間に合う可能性を信じて無理矢理「熊野古道」を目指すか、プランを変更して白浜辺りを観光するか。
FUGA君は後者を選んだ。うん、僕もそっちがいいと思う。
じゃあ、時間はかかるけどこれから山を下りて、紀伊半島西海岸に出ようか。


     
山間部を駆け抜けろ            イチョウが綺麗

僕らは進路を西に取り、国道371号を反れて県道38号を走っていました。
僕が気付いて車を停めた地点から2kmほどのところで、最後のエスケープルートであるこの県道が出てきたので。
あとちょっと気付くのが遅れていたらヤバかった。

この道をクネクネクネクネ永遠に走ると、最後はすさみの町にて太平洋に出るのだ。
とりあえずそこまで走りましょう。

…と思っていたら、僕の目に「雫の滝」という小さな看板が目に入った。この近くに滝があるのかな?この山間部まで来て手ぶらで帰るのもイヤだなって思っていたところだ。近くに景勝地があるのであれば、是非見て行きたいところだ。FUGA君に相談しよう。近くには車を停められるようなスペースが無かったので、少し進んだ路肩に駐車しました。


<雫の滝>
15:07 雫の滝

 
路肩に駐車

どうやらFUGA君も滝の看板に気付いていたようだ。ノリノリだったので、じゃあ結論はGoですな。
山道みたいな遊歩道を森の中5分ほど下ると、綺麗な滝が姿を現しました。

おぉ、なんか綺麗だぜ。周囲の紅葉も残っていて、いい味を出してくれているよ。
これはなかなかいいところを発見してしまった気分ですな。


                  
      山奥の渓流の滝                         モミジが浮かぶ

この滝は落差30mで2段に分かれている。
夏にはアユやアマゴがいるので渓流釣りにやって来る人も多いのだそうだ。

僕は今回この滝の存在を初めて知ったんだけど、FUGA君は紀伊半島の秘境を巡る旅人のブログで見たことを思い出したようだ。FUGA君、すっげ。
とりあえず思わぬスポットを発掘できて、僕らは満足しながら車へと戻りしました。


                      
 YAMA&FUGA君

では、海岸線まではこのクネクネ道をさらに15qってところか?結構ウンザリ来ているけど、頑張ろう。
ここから先はさらに道が狭くなったりしたけど、幸いにも対向車は全然来ずに、15:38に無事にすさみ町にて海沿いの国道42号に出ることができました。
ふぅ、これで一安心だ。

 
狭路は続くよどこまでも

いや、しかしまだまだ全然安心なんてしていられない。山を下りたことで再び晴れ間が見えて来てくれたことはありがたいのだが、もう結構日が西に傾いているのだ。
だけどもここから白浜までは30kmはあるじゃないですか。こりゃ急がないと観光どころじゃございませんな。
だけどもトイレはガマンできねぇ。とりあえず道の駅に入って小休憩しよう。


<道の駅 志原海岸>
15:50 道の駅 志原海岸

久々の心安らげるスポットです。ここで少し休憩。
まだ16:00前だというのに、もうすぐ日没しそうなシチュエーションです。まずいっすね、まだ白浜まではどんない急いでも30分はかかるよ。
しかも白浜は「三段壁」・「千畳敷」・「白良浜」・「円月島」などなど景勝地が盛りだくさんだよ。間に合わねー。


                 
 もうすぐ日が沈む                         夕闇に車2台

このあとは、夢中です。
国道42号を安全運転でギャンギャン進み、白浜の町に入ったら県道34号に乗り換えてさらに北上する。
うん、もうここいらは何度も走っているので普通に見覚えあるわ。
まずは一番手前に出てくる「三段壁」に行きましょうね。

意外なことにFUGA君は「三段壁」や「千畳敷」は初めてで、「円月島」や「白良浜」は見たことがあるそうだ。
よーし、それなら僕に任せなさい。
「三段壁」、一番景勝地に近くてしかも無料な駐車場を知っているから。


<三段壁>
16:25 三段壁

両側には商店や土産物屋が連なっているんだけど、そんな間を風のように通り過ぎて展望所に向かう。
三段壁は高さが50〜60mある断崖が連なっている景勝地。

敷地内にあるエレベーターで地下に下ると「三段壁洞窟」という海蝕洞窟があるんだけど、1200円もかかるので今まで一度も行ったことがありません。
ぶっちゃけ払えない金額じゃないから誰かと一緒だったら楽しめるし行ってもいいかなって思うけど、少なくとも今回は時間がないや。エレベーターはパス。


         
自殺の名所                    日没直前

あぁ…、もう太陽が沈みそうだ。ではすぐに隣の「千畳敷」に移動しましょう。僕は三段壁よりそっちの方が好きなんだ。
車で2分くらいの距離だからすぐだよ。


<千畳敷>
16:37 千畳敷

ここには風や波で浸食された、柔らかいフォルムの砂岩の岩肌が続いています。
爪程度ですぐ削れるような岩だから落書きが絶えなくて残念なんだけど、それさえなければ本当にいい場所だと思うのです。


                  
砂岩の織りなすフォルム                       岩の上のFUGA君

ところで、太陽のヤツがどっか行っちまいましたね。時間的にまだ水平線に沈むには早すぎるので、きっと水平線の上に雲があり、その中に隠れてしまったのでしょう。辺りはどんどん暗くなってきました。

FUGA君と相談し、「白良浜」は今回行かないことにしました。
お互い行ったことがあるし、駐車場が有料だし、この時間に行ってもアレだし、なにより時間がないし。
最後に「円月島」を見てみようってなりました。では、「円月島」にGoです。


     
   記念撮影                               暗くなり行く千畳敷

県道34号を数q北上すれば「円月島」です。
「白良浜」の前を通過し、「白浜温泉」の喧騒の中を走り、そして遠くに「円月島」が見えてきます。
「円月島」は、陸からちょっと遠いけど愛車と一緒に写真のフレームに収められるスポットがあるのです。
どこだったっけかなぁ…。記憶を頼りに進み、適当なところに駐車します。


<円月島>
16:54 円月島

真ん中には波によって丸い穴が開いていて、それがこの島の由来になっています。
観光船で接近することもできます。僕は観光船には乗ったことは無いけどね。今回も対岸から眺めるのみです。
ちょうど17:00になったようで、遠くでチャイムの音が鳴りました。周囲はほぼ真っ暗。日が短いねぇ…。


                         
円月島&浜さん

さて、日が暮れたらもうやることは限られます。メシ・フロ・寝る、です。
ご飯は遅めのお昼でたっぷり食べてあるから、まずはお風呂だな。白浜は温泉地だからどっかしらあるでしょう。
だけどもコテコテの銭湯みたいなところじゃなく、ちゃんと設備が整っているところがいいな。

FUGA君が調べてくれ、「白浜温泉」内にある「グランパスinn白浜」ってところに行くことにしました。
では、ここからはFUGA君の後ろについて行きます。

 
白浜温泉街


<「グランパスinn白浜 千畳の湯」>
17:19 「グランパスinn白浜 千畳の湯」

なんか真っ暗な敷地に間違って踏み込みつつも、Uターンして入浴施設に到着。
どうやら「グランパスinn白浜」ってのはキャンプ施設やホテルなどがある複合施設みたいで、その中に立ち寄り湯もできる入浴施設が付いているみたいです。
100%自家温泉かけ流しなんだってさ。

 
千畳の湯

木の香りのする入浴でした。露天風呂もあって快適に過ごせた。この時期の露天は気持ちがいい。
今日は早朝からガンガン行動したので、お風呂に入ると休まるね。クッタリしてくる。


風呂上り、では次はどうしようね。お互いそこまで空腹ではないけど、何かお腹には入れたい気分。
かといってコンビニやファミレスはこっとなーって気分。
この近くで有名なところだと「とれとれ市場」があるけど、あそこは文字通り市場も兼ねているからこの時間まで営業しているか微妙だし、そこまでおいしいとは思わなかったからなぁ…。

そうだ、「とれとれ市場」よりもちょっと遠いけど、半年前に行った「海鮮問屋 丸長」なら紹介出来るわ。地元の刺身を食べれたし、量もそんなに多くなくて手頃だった記憶があるぞ。
FUGA君の同意を得られたので、そこに行くことにした。


…んで、出発して県道31号と33号を使って白浜を北部に移動しようとしたら、FUGA君がはぐれた。
んーと、じゃあこの近くで一番目立つ「とれとれ市場」でキミを待つわ。


<「とれとれ市場」>
18:30 「とれとれ市場」

 
FUGA君を待ちながら

暗い駐車場で10分弱待つ。どうやらとれとれ市場は既に営業が終っているみたいだね。予想通りだった。
FUGA君が来たので、再出発します。


<「海鮮問屋 丸長」>
18:43 「海鮮問屋 丸長」

半年前の「和歌山ドライブ2013(4-79)」でランチをした海鮮の料亭です。
なんか入ってみたらお手軽メニューが少なくって、どれも自分で焼くものばかりでお値段もそれなり。
焼き魚定食みたいなものをオーダーしようとしたらそれは売り切れだったし。
そっか、ランチとディナーとでは、また勝手が違うよね。
しょうがない。悩んだ末に肉やら魚やら10本くらいの串焼きの定食にしました。結構お値段するけど。


        
海鮮のお店                         座敷席で串焼き堪能

しかしロケーションはゆったりした座敷席だったので、食後もダラダラとFUGA君と語り合いました。
FUGA君は【日本走覇】をメチャ見てくれていたので、あのエピソードが面白かっただとか、欠番になっているエピソードが気になるだとか、いろいろ読者側の意見を聞けて参考になった。
「旅と仕事とサイト運営を併行できていて、体力もお金もすごい!」みたいに言われたけど、どっちもいっぱいいっぱいなんすよ、ホント…。もう全部根性っす。

あと、FUGA君が全国の市区町村を走って塗りつぶされたMAPをいろいろ見せてもらったよ。
デカい県とか、本当に大変だっただろうなぁ…。すごい成果っすね。
いやー、いろいろ話せて楽しかった。1時間半くらいお店に居座っていた。

20:18 出発


では、寝る場所はどうしようかな。この近くには道の駅が無い。無料の駐車場で静かでトイレもあって…。
真っ先に思いついたのが、さっきの「千畳敷」の駐車場だった。あそこだったら車中泊バッチリだね。また行こう。
途中でコンビニに寄りつつ、また「千畳敷」に向かう。
今日は白浜エリアを相当走り回っているな…。


<千畳敷>
20:34 千畳敷

広い駐車場はメチャ真っ暗で、そして他に車が全然いない。波の音だけが不気味に響いている。
ではここで寝ましょうね。

その前にFUGA君がHUMMERに興味があるそうなので、運転席に座ってもらった。
死角だとかミラーだとかの説明をしたら、メチャクチャ運転しにくそうだと言われた。うん、そうなんです。
それからFUGA君を隣に乗せて、白浜の町をプチドライブに出掛けました。

 
プチドライブへGo!

「白良浜」までを往復しました。浜ではイルミネーションをやっていました。おぉ、綺麗。
さっき明るい時間に通った時にいろいろ飾り付けがあってなんだろうって思ったんだけど、これだったのね。

21:00、再び千畳敷に戻りました。
寝巻に着替え、浜さんを車中泊スタイルにする。
そのあとは駐車場の自販機でホットコーヒーを飲みながら、FUGA君と旅の話をしていました。
いいなぁ、こういうたわいも無い話が好きだよ。星空も綺麗だ。

 
自販機前にて

FUGA君はやっぱり愛車の傷が気になるようで帰宅してすぐに修理しようかモジモジ悩んでいる。
「ちょびっと寝て早朝に出発しようかな」とか言っている。
ん、どっちでもいいけどさ、僕が朝起きていると思ったらいないパターンはよしてくれよな。ちゃんと別れの挨拶くらいはさせてくれよな。
FUGA君は悩んだ末、明日も僕と一緒に行動するそうだ。

じゃあ、明日は「熊野古道」リベンジかねー。降水確率50%くらいだけど、天気が持つといいねー。
ではおやすみ。今日は気持ちのいい疲れを感じる。すぐに寝れそうだ。

22:00 就寝




12月6日 12月7日

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