―― 本日の走行

9/21 稚内の章:直線道路と最果て
走行距離:430km  支出:\15,727


<「さろまにあん」>
7:00 起床

はい、おはよう!天気はちょっとビミョーか??
でも今日は稚内まで一気に行くから、ここいらの天気はそんなに関係ない。
稚内が晴れてくれれば、それでいい。
まずは朝食後にすぐに出発できるように、準備を整えておこう。

7:30 朝食

昨夜飲み会をしたみんなが揃って、ヘルパーさんたちも含め賑やかにご飯です。
オーナーさんは漁に出ているのでいないけど。

9/20 斜里の章:裏摩周とサンゴ草
9/21 稚内の章:直線道路と最果て
9/22 増毛の章:陸の孤島と廃炭鉱
9/23 十勝の章:秋の山脈と噴火湾
9/24 エピローグ:帰路と旅の終焉
9/28 後日譚:移りゆく季節と時代
9/13・14 プロローグ:船旅と苫小牧
9/15 襟裳の章:濃霧と迫り来る嵐
9/16 釧路の章:巨大湿原と暴風雨
9/17 根室の章:秘境岬と北方領土
9/18 知床の章:最北東端と湖巡り
9/19 弟子屈の章:大草原と地平線

みんなで朝ご飯

―― 前日までの走行

走行距離:430km  支出:\15,727
9/20 斜里の章:裏摩周とサンゴ草
9/21 稚内の章:直線道路と最果て
9/22 増毛の章:陸の孤島と廃炭鉱
9/23 十勝の章:秋の山脈と噴火湾
9/24 エピローグ:帰路と旅の終焉
9/28 後日譚:移りゆく季節と時代
9/13・14 プロローグ:船旅と苫小牧
9/15 襟裳の章:濃霧と迫り来る嵐
9/16 釧路の章:巨大湿原と暴風雨
9/17 根室の章:秘境岬と北方領土
9/18 知床の章:最北東端と湖巡り
9/19 弟子屈の章:大草原と地平線











魚は、「サロマ湖」で獲れたチカっていう魚なんだって。へぇ、初めて食べるかも。

僕は今日稚内を経由して羽幌まで走りことをみんなに宣言する。
「相当厳しい距離ではないか…?」みたいなコメントが飛び出した。
ふむ、楽ではないが、不可能ではないでしょう。
たぶん本日の走行距離は450kmほどになる。だが昔「北海道旅2005(2-45)」で毎
日600〜700kmも走っていたことを考えるとすごいラクラクプランです。

ただ、あのときとは旅の形態が全然違うけどね。
今回の旅では1日200〜300kmくらいしか走っていないことを考えると、気を引き締
めなければなりませんな。


「夕休」から来たライダーさんはサンゴ草に興味があるとのことで、卯原内の場所を
お伝えする。
ただ、この卯原内のサンゴ草は現在相当マズい状態なんだと、昨夜オーナーさん
が話していたな。

もともとサンゴ草って相当貴重で絶滅危惧されているほど。
卯原内のサンゴ草も湿地の減退でちょっとずつ数を減らしていた。
だから2010年に土壌改良工事をして復活させようとしたんだって。
そしから見事に失敗。卯原内のサンゴ草は壊滅一歩手前くらいの大ダメージを受
けてしまったんだとか。

なるほど、昨日感じた物足りなさは、その影響だったのかと気付いたよ。
またちょっとずつサンゴ草は増えてきているそうだけど、残念な事件だよね。


8:19 チェックアウト
(1泊2食+カンパ \6300)

では、チェックアウトします。料金は、ビールや飲み会でのカンパを合わせて上記
の金額でした。

同泊の人たちに別れと告げ、荷物をイオに積み込む。
出発すると、ヘルパーさんたちが「いってらっしゃーい」と大声で送り出してくれ、宿
のデザインの大きな大漁旗のようなフラッグを僕が見えなくなるまで振り続けてくれ
た。よーし、頑張るぞ!!

サロマ湖の湖畔を走る

昨日の夕方と同様、「サロマ湖」の湖畔の道を疾走します。
昨日「サロマ湖展望台」に立ち寄っているので、もう今日は「サロマ湖」に用事はあ
りません。スイーッと通過するだけです。
天気も良くないしね、ここは時間を稼ぐためにもとにかく走ります。写真もほとんど撮
りません。

オホーツク海沿いの国道238号を走り続け、およそ1時間で紋別の町に入りました。
ここの道の駅の脇にある「カニの爪」はチラッと見て行きましょうかね。


<道の駅 オホーツク紋別>
9:24 道の駅 オホーツク紋別

科学センター併設の広い敷地を持つ道の駅です。
でも、用事があるのはその隣の巨大カニの爪のオブジェ。だから道の駅の施設その
ものは遠望するだけです。

道の駅の施設

カニの爪は、道の駅から南側に2・300mのところの海沿いにあります。
デカイので南側を見渡せば発見できると思います。
10mくらいはある、デカいカニの爪そのものです。

結構有名なのでライダーさんたちに占拠されていることもあるが、今回はほぼ無人。
やった、カニの爪を独り占めです。
巨大カニの爪
YAMA&カニの爪
ここいら辺の詳しくは日本3周目ラストの「北海道旅2010(3-94)」に書いたけど、こ
の爪って1980年ごろは海の中にあったらしいですね。
そこから引き揚げてここに設置したんだとか。


ちょっとずつ空が晴れてきて嬉しいぜ。
紋別の道の駅を出て10分もすると、綺麗な青空が広がってきた。
あー、「カニの爪」の前でもう少し待機しときゃよかったかな?そうすりゃ青空に聳
える「カニの爪」を見れたのに。
とりあえず市街地で給油をしておいた。
(ガソリン \5559)
紋別の市街地
オホーツク北上ルート

ここいら辺から稚内まではひたすらオホーツク海を右手に北上。
大きな岬や景勝地、観光施設があるわけでもなく、旅人やライダーが口々に「退屈
だ」・「長い」とコメントする区間です。

確かに…、ね。だけども今回の僕にとっては好都合。
ほとんど何もない道をグイグイ走って日本最北を目指せますもんね。
だけどもいい景色があったら立ち止まるけどね。

海沿いの道にて

10:00頃、興部町の国道沿いに海がよく見える駐車帯があったので小休憩。

この近くには「日の出岬」っていう、以前も立ち寄ったことのある小さな岬と展望施
設があるのだが、今回は立ち寄らないことにします。
時間が気になるっていうこともあるけど、東はこの時間逆光なのであまりいい眺め
は期待できないから。西の空は青々としていてとても綺麗なんだけどね。

興部の畑と空

<道の駅 マリーンアイランド岡島>
はい、相当北上してきましたよ。枝幸町まで来ました。
とりあえず昼と呼べる時間帯に日本最北端の「宗谷岬」には立てそうだな。

11:08 道の駅 マリーンアイランド岡島

何度か立ち寄ったことのある、海に面した船のかたちの道の駅です。
ここではトイレ休憩だけ済ませましょう。

船のかたちの建物

道の駅の数q北には、ほんの数100m国道を反れたところに「ウスタイベ千畳岩」っ
ていう景勝地があります。
以前立ち寄ったこともあるスポットだけど、時間に少し余裕もあるしもう1回行ってみ
ましょう。


<ウスタイベ千畳岩>
11:27 ウスタイベ千畳岩

キャンプ場に隣接している景勝地です。
ちなみに"ウスタイベ"っていうのは"入江の林の川"を意味するアイヌ語だそうだ。

ここは1000枚の畳を敷き詰めたような岩場だそうです。
前回も感じたことだけど、普通の磯とそんなに変わらないような。難しいところです。

千畳岩とYAMA
海に面した東屋

さて、ボチボチ北緯45度地点を通過します。
日本海側の北緯45度は「サロベツ原野」の真っただ中で、"N"のかたちの有名な
モニュメントがあるのですが、ここオホーツク海側もマイナーではありますが一応そ
れを示すものがあるのです。

では、ちょっとそこに寄り道していきましょうね。
枝幸町のとあるところから国道を反れ、「北緯45度国際広場」に向かいます。


<北緯45度国際広場>
11:40 北緯45度国際広場

北海道旅2010(3-94)」に続いての2回目の訪問。特に目立ったものは無い、普
通の芝生の広場みたいな場所です。"国際"の意味も分かりません。

北緯45度地点
芝生に建つ電子基準点

芝生には電子基準点というポールが立っています。これが唯一の特徴。
これは地上2万mの高さにあるGPS衛星からの電波を受信し、この地点の位置を観
測している。
そしてその受信データは毎日つくば市の国土地理院に転送している。
そんで地図の作成や地震・火山噴火予知の資料として役立てている。
…って説明書きにありました。


<北見神威岬>
さらに少し北上した、国道の脇にある岬にやってきました。
ここも訪問2回目。オホーツク海に1kmほど小さく飛び出た岬です。
"神威岬"っていうとみんな積丹半島の有名な岬を想像しちゃうから、"北見神威岬"
と表記することにしています。

11:52 北見神威岬

岩礁が広がる
岩場の灯台

岩山の中腹に聳える灯台が特徴的な岬です。
でも駐車場も何もないし、訪れる人も見たことが無い、結構マイナーな岬だと思う。

…なんかまた雲が多くなっちゃって来ていますね。
もうすぐオホーツク海側の道路のハイライト、「エサヌカ線」なのに。
でも、まだ希望はある。東の空は曇っているが、北の空は明るいから。


さらに海沿いの国道238号を北上し、浜頓別の町を通過。
ここは過去3回宿泊している「トシカの宿」がある町だね。去年も泊まったね。
そしてこれから向かう「エサヌカ線」の詳細な場所も、最初は2006年に「トシカの宿
」のオーナーのおばちゃんに教えてもらったんだよな。

エサヌカ線の入口
浜頓別の町から数q北上したところで「南宗谷クリーンセンター」の裏側に入る。
ほぼ目印は無いけど、ここが「エサヌカ線」の入口なのだ。
上空はまだドンヨリした分厚い雲だけど、前方には希望の光が見えているぜ!
では、「エサヌカ線」へGo!!


<エサヌカ線>
地平線まで延びる直線道路です。国道238号よりもさらに海側の、「エサヌカ原生
花園」を突っ切るルートです。
国道と併走しているからこっちを走る車はほぼ皆無。
ほぼ自分だけの世界を堪能できる快走路なのです。

12:11 エサヌカ線
エサヌカストレート

来たーーーッ!!!
もう、何もない。信号もガードレールも、建物も他の車も。見えているのはどこまで
も広がる草原と、地平線だけです。
こんな風景、日本で見れる場所は本当に限られているだろうね。

原生花園を走れ

窓を開けてゆっくりエサヌカ線を走る。そしてところどころで停車して写真を撮った
り風を感じたりする。

たまーに対向から車が来たりするんだけど、地平線の向こうのカゲロウみたいに
揺らいでいる中から向かってきて、擦れ違うまでに数分かかる。
そんなにも見通しがいいのだ。だから道路の真ん中で駐車していようとも、向こう
の車が来るまでにラクラク場所を移動することが可能だ。

地平線に溶ける道路

「エサヌカ線」を走り終えて、再び国道238号に戻ります。
ここは猿払。もう日本最北の「宗谷岬」は目と鼻の先ですね。
そして青空が頭上にも広がってきました。「宗谷岬」はきっと晴れるでしょう。
やったね!期待通り!

国道沿いの風力発電プロペラ
<道の駅 さるふつ公園>
12:50 道の駅 さるふつ公園

大体毎回立ち寄っている道の駅。風車がシンボルです。
ここではトイレ休憩。なんか寒くなってきたなぁ。そして風も強い。もう半袖なんて
着ていられない。最北が近いぞ…。

日露友好記念館と風雪の塔

国道238号を引き続き駆け上がる。あと30kmほど、つまり30分程で日本最北端の
「宗谷岬」だ。昨年の「北海道旅2012(4-62)」以来、1年振りの訪問です。
嫌がおうにも気分は高まるのです。

さっきまで曇っていた空も、一面の快晴。しかも空気も澄んでいるので、今日であ
ればロシア領の「サハリン」まで見えることでしょう。

宗谷岬は間近

<宗谷岬>
国道238号沿いのゆるいカーブの途中に、その岬は出現します。
言わずと知れた、稚内にある日本最北端の岬。今回で6回目かな?
昨年の「北海道旅2012(4-62)」で"BLUEayさん"と踏んで以来だね。
オフシーズンのためか、駐車場には充分な空きがありました。

13:21 宗谷岬

間宮林蔵と日本最北端の碑

日本最北端のイオ

ゆるいカーブの途中にある岬なので特別尖ってはいないけれども、ここはれっき
とした日本最北の地。
多くの旅人やライダーが集結しています。『日本最北端の地』のモニュメントの前
は、記念撮影の人々が途切れることがありません。
僕も最初に北海道を走り回った2002年は、ここを最大の目的地にしたものです。

そしてモニュメントの傍らには、遠くサハリンを見据える"間宮林蔵"の像。
間宮さんはここ宗谷岬近辺からサハリンへの冒険に旅立ったんだよな。

6回目の最北端

うまい具合に日本最北端の碑の前が空いてきたので、居合わせた旅行者の人と
かわりばんこでお互いの撮影をしました。

いやー、しかし爽やかに晴れたね。朝の曇り空とは打って変わって快晴だわ。
今までの6回の中でも、2006年に匹敵するくらいの晴れ模様。
遠くにはサハリンも浮かんでいるのがしっかりと見えます。

稚内の青空

水平線のサハリン

最北端の土産物屋

次は何度か立ち寄っている、この碑のすぐ近くにある日本最北端をアピールしてい
る土産物屋に入る。
この土産物屋には、外壁に大きな温度計が付いています。
ちなみに今の気温は13.7℃。うひょー、寒いね!ちょっとした温暖な冬と同じくらい
じゃないですかね。

ここでお土産の追加分と、自分用の宗谷岬のステッカーを購入。
ステッカーは来週納車する新しい車に貼ってやりたいね。
お土産のほうはいつものように適当に2分で選んだ。
(土産 \2470)

さてと、ではランチにしましょうかね。
日本最北端の碑の道路を挟んだ反対側にはズラッと土産物屋や食事処が並んで
いる。それらのどこかでランチにできればと思っていたんだ。

んー…、しかし目ぼしいお店がないような…。
もう13時台も後半のためか営業していないお店もあるし、薄暗くてやっているのか
どうかわからず、扉を開ける勇気を持てないお店もある。
お土産物屋が併設で、あまりに食堂スペースが取ってつけたようなところもなんだ
か気乗りしないし…。

あー、じゃあちょっと無難かもしれないけど、丘の上にある「アリメリア」に行こう。
駐車場のイオに乗り込んで出発する。


<「アルメリア」>
「宗谷岬」の背後に広がる「宗谷岬平和公園」内にあるレストラン。
ここは何度も風景の一部として眺めているけど、実際に入るのは日本1周目の「
海道旅2002(1-8)
」以来の11年振りだな。メチャ久しぶり。

13:39 「アルメリア」

風車のレストラン

駐車場からの宗谷岬

席数は非常に多いが、この時間帯はガラガラ。
ここはお店のすぐ隣が肉牛牧場で、宗谷の肉牛を推したメニューが多いのです。

僕、2002年のときは貧困を極めていたので大したメニューをオーダーできずに、肉
牛を「うめーうめー」と言いながら食べている"タケ山"や"江成"を見て羨ましく思っ
たものです。
じゃあ今回は僕もガッツリ肉を食べるよ。"宗谷黒牛焼肉丼"にするわ。

宗谷黒牛焼肉丼

肉、ジューシー!おいしー!同じ牛丼でも、僕が平日のランチに毎日毎日食べて
いるチェーン店の牛丼とはまるで違うね。
そんで値段もまるで違うね。こっちのほうが1000円高い。
(食費 \1300)

では、14:00も過ぎたことだしそろそろ出発しますか。
あと4時間後には羽幌の宿にチェックインしなきゃだしね。時間的には余裕だけど、
この先「サロベツ原野」の観光もしたいし。

宗谷岬平和公園

宗谷岬灯台

最北の丘を走る

では、これにて長かったオホーツクを舞台にしたドライブは終了。
次は日本海側に回る込むかたちとなります。

国道238号で「宗谷岬」から稚内の市街地方面へと走る。
時間が充分にあれば、今日は天気がいいから「最北の白い道」っていう「宗谷丘
陵」内のステキなスポットを走りたいのだが、今回はスルー。
しばらくは正面に「利尻富士」の見える、なかなかの展望のドライブでした。

そして稚内の町や「ノシャップ岬」も今回は立ち寄りません。
昨年観光したので飛ばし、その一歩手前で国道40号に入って南下を開始する。

30kmほど南下すると「サロベツ原野」エリアに入ります。
今回はこの「サロベツ原野」に点在する展望台をいくつか回ろうと思うのだ。
昨年はBLUEayさんを追いかけて海沿いを疾走したので、ここいらは全部素通りだ
ったもんね。
では、まずは「宮ノ台」の展望台だ。


<宮ノ台展望台>
国道40号の、豊富バイパス側じゃないほうにある展望台です。
国道を走っていると小さな標識が出てくるので、それに従って国道を反れ、小道を
数100m登ったところに駐車場があります。僕は2回目の訪問かな?

14:59 宮ノ台展望台

2頭の牛の像

サロベツを見下ろす展望台

展望台の足元には、親子の牛のオブジェがある。ここいらが豊富町の酪農の発祥
地なのだそうだ。

展望台に登ると、眼下には雄大な「サロベツ原野」。
そして遠くには「利尻島」のシンボルである、日本最北の100名山、「利尻富士」。

サロベツ原野と利尻富士

ここって前回の「北海道旅2006(3-8)」に来たときには少しガスッていて「利尻富
士」が見えなかったんだよね。だからこの眺めは今回が初。
やっぱ「利尻富士」が見えると迫力が違いますな。
ちなみにこの"宮ノ台"という名称は、1963年に"常陸宮正仁親王"が来たことに由
来するのだよ。

あと、少なくとも現在僕が活用している2008年版のツーリングマップルではここの
所在地が少しずれています。
実際はツーリングマップrの表示の1cm下、道道923号の起点の少し南です。
これのせいで2006年は付近をウロウロしちまったんだよな。

展望室にて

「宮ノ台」を出発し、引き続き国道40号を南下。
本当はここいらはもう少し西の日本海沿いに道道106号っていう究極の快走路が
あって、そちらのほうが30倍テンションが上がる。

たぶん北海道でライダーに1番人気の道で、先ほどの「エサヌカ線」のように地平
線までどこまでも何もない道が続く、素晴らしい道。
しかし去年も走ったしその前も何度も走っているし、そして「サロベツ」の展望台巡
りをするのであれば国道40号を主軸にした方が便利。
だから今回はこっちのルートを選択したのです。


<名山台展望台>
ここも国道40号沿いにある展望スポットです。同じく2回目の訪問です。

15:30 名山台展望台

階段を上る

パンケ沼

彼方の利尻富士

国道沿いには、立派なレストハウス風の建物があります。そしてその横には展望台
へと繋がる階段。
2006年にここに来ているので、建物の方は見覚えがあった。
しかし階段は覚えていない。あれー、登ったことなんてあったっけ、ここ??

調べてみると、僕は階段は登ったことが無いらしい。
ここの展望は各所で酷評されていて、2006年当時の僕もその旨は僕も知っていた。
「そんなダメなスポットなら、深入りしなくていいや」って思い、レストハウスでトイレだ
け済ませてすぐに立ち去っていたのだ。

しかし7年後の僕は思う。
世間的な評価が低くたって、せっかくここまで来たのだから少し階段を上って景色を
眺めて行こけばいいじゃないか、と。

階段を3分ほど登った、何もない小さな空き地が展望所。

…ま、そこまで絶望的に悪くは無いんじゃないですか?
手前の木々がジャマで「サロベツ原野」の広大さが把握しづらいというのが低評価
の1番の要因だそうで、そこは僕も否定しない。
ここだけ来て「サロベツ原野を見た!」というのは残念すぎるけど、いくつか立ち寄
るうちの1つがここなのであれば、悪くは無いかなっていう印象でした。

あと、遠くには「利尻富士」が見えるし、「オトンルイ風力発電所」の巨大プロペラ群
も見えた。あれを見るといつもアホみたいにテンションが上がる。


では、次の展望スポットへと行きましょう。
次はお馴染みの「幌延ビジターセンター」です。2010年以来の3年振りです。
「パンケ沼」の南側の道道972号を使って日本海側へと走ります。


<幌延ビジターセンター>
15:44 幌延ビジターセンター

いつもの鉄骨タワー

オトンルイのプロペラ群

用事があるのは、ビジターセンターから道路を挟んだ空き地にあるこの展望タワー。
たぶん名前もついていない、マイナーなタワー。
だけどもここからの眺めが好きなのです。

登ると日本海沿いに並ぶ「オトンルイ風力発電所」の風力発電プロペラが、もうクッ
キリと見えいます。直線距離であそこまで4〜5kmほどですな。
そして眼下には原野と「パンケ沼」。
360度見渡せるその迫力は、さっきの「名山台展望台」の比ではありません。

パンケ沼もよく見える

ビジターセンターと利尻富士

原野が続く

…アレだね、さっきの「宗谷岬」近辺と比べると、かなり雲が多いですよね。
だけどもこれ、想定済みです。
もともと今日は日本海側は曇りの予報だったのです。晴れるのはオホーツク海側
の北部だけで。

「宗谷岬」にいるときも西の方の空を見たら結構ドンヨリしてりたので懸念だったん
だけど、僕が日本海側に来るのに合わせて晴れ間も見えてきました。
だからこれ、実は予想よりもかなり天気が好転しているのです。
明日にはまたきっとスッキリと晴れるでしょうよ。


では、いよいよ日本海側の快走路、道道106号に出てみましょう。
そんで一瞬逆走にはなるけど、毎度恒例の北緯45度のモニュメントも踏もう。


<北緯45度通過点
15:57 北緯45度通過点

「幌延ビジターセンター」から道道106号に出たら、2kmほど北上するとこれがあり
ます。知っていないと見逃してしまいそうな、道路沿いのモニュメント。

北緯45度のモニュメント

毎回愛車と写真撮影している"N"のモニュメント。
大体愛車は来る度に変わっているのだが、イオとはこれが2回目だね。

ここの難点は、駐車スペースが狭いこと。ギリギリで3台分ってとこでしょうか。
僕の前にも車が1台停まって記念撮影していたので、少し車内で待機した後にモニ
ュメントに車を寄せて上の写真を撮りました。


ここでUターンして来た道を戻る。このまま海沿いに数q南下すれば、「オトンルイ
風力発電所」の巨大プロペラ群です。


<オトンルイ風力発電所>
<サロベツ原野駐車公園>

16:07 サロベツ原野駐車公園

来る度に立ち寄っている道道106号の駐車ペースです。
ここは「オトンルイ風力発電所」の道路を挟んだ向かい側にあるので風力発電所の
プロペラを気軽に見ることができるし、海側にある駐車場なので日本海や「利尻富
士」を見るのにも打ってつけです。

本当はこの駐車場からではなくて、もう少し工夫したほうがいいアングルの写真が
撮れるんだけど、今回はここからでいいや。

巨大プロペラ群

イオと利尻富士

ここは、最高到達地点99mもある化け物みたいな大きさのプロペラ28基が3km近く
も立ち並んでいます。多くのライダーがここで足を停め、プロペラを見上げます。
僕も道北を絡める旅では毎回立ち寄っているしね。

いつもはこの道を北上することが多いんだけど。右手にプロペラ群、そして左手に
「利尻富士を眺めながら「サロベツ原野」を地平線まで突っ切る道を「宗谷岬」目指
して走って行くのが最高なのです。

車に乗り込み、少しずつ位置を替えながら風力発電プロペラの撮影をしていきます。
やっぱちょっと雲が多いのが残念だな…。快晴だと最高なのだが。

直線道路とオトンルイのプロペラ

「天塩川」を横断するあたりで道道106号は大きく曲がり、そして「オトンルイ風力発
電所」のプロペラは見えなくなっていきます。
バイバイ、オトンルイ。またいつか、快晴の日に戻ってくるよ。

さらばオトンルイ

海沿いの道は、天塩からは国道232号になりました。
このあとも右手に日本海を臨む流れのいい道だし道の駅も点在しているんだけど、
もうあと1時間ちょっとで暗くなってしまう。
だからあまり寄り道をせずに羽幌の今夜の宿に向けて走ろうかと思うのです。

「道の駅 てしお」も「道の駅 富士見」も飛ばします。
そしてずっと眺めていた「利尻富士」も、ここいらで完全に見えなくなります。

絶景の予感…

時刻はおよそ17:00。場所は初山別村の北部。「オトンルイ風六発電所」から40分
ほど走ったところで、日は大きく日本海に傾いてきました。

あれ、この夕焼けの雰囲気、なんだかすごいぞ。
相変わらず雲はやや多めなんだけど、それが芸術的な色合いになってきている。
これは、このあとの日没がすごいことになるかもしれない。
宿にも急いだ方がいいが、これを見ないと損をしそうな予感です。

どこか、夕日を眺められる場所…。
そっか、初山別には道の駅がある。そんでその隣には「みさき台公園」っていう、海
を見るには絶好のスポットがあったな。そこに向かおう!


<みさき台公園>
<金比羅岬>

「道の駅 ☆ロマン街道 しょさんべつ」の隣にあるキャンプ場を兼ねた公園。
灯台があったり天文台があったりもします。
以前は道の駅から数100m歩いてやってきたけど、今回は公園の駐車場にダイレ
クトにピットイン。

17:14 みさき台公園

あんまり尖っていないけど、ここが金比羅岬という岬です。
霧・風・吹雪の多い気候で海難事故が多かったので金比羅様を祀ったことが、こ
の岬の名前の由来なんだそうだ。
だから一見なだらかな海岸線に設置されているこの灯台も、非常に重要な役目を
果たしているんだってさ。

…って悠長に説明している時間も無い。
もうかなり夕焼けはすごい色合いで、刻一刻と表情を変えている。
僕は駐車場からカメラ片手に岬の先端方面にダッシュします。

キャンプ場が広がる

日本最北の天文台

あひぃぃーー!!なんなんすか、この絶妙な色彩の空は!!
写真じゃ伝わらねー!風と共に流れる雲の破片、ここまで運ばれてくる磯の香り、
公園を走る自分自身の息遣い。そして一段下のキャンプ場のテントの前から同じ
ように夕日を眺める人々。
なにもかもが最高だ。涙出そうだよ、これ。

金比羅岬灯台

日本3周目では小雨の降る中で眺めた金比羅岬灯台。しかし今回のシチュエーショ
ンは最高だ。

もっとここで夕日を眺めていたいけど、宿まであと30kmあまり。
そして18:00までにチェックインしてほしいと言われているから、残り時間は40分弱。
これはボチボチ出発せねばなりません。

ちょうど水平線に雲がかかってしまって海に沈む夕日は見れなさそうなので、ここま
ででいいや。
運が良ければ少し走っているうちに雲が晴れて、日没を見れることでしょう。

みさき台公園出発

なんだか夢の世界にいるような気分で、「みさき台公園」を出発。
そして再び国道232号を羽幌に向けて南下をする。

5分ほど走ったところで、まさに日本海に夕日が沈もうとしていた。
ちょうど路肩にスペースがあったので、イオを停めて夕日を眺める。
あー…、綺麗だなー。命の洗濯とは、こういうことを言うのだろうなー…。

日本海への落陽
日没後の空

徐々に暗くなる空を眺めながら国道をひた走る。
なんとか18:00ギリギリくらいには宿にチェックインできそうですな。

17:46 羽幌のセンコーマート

ここでペットボトルのドリンク1本購入。手持ちの飲料水が無くなってしまったので、
有料で水分確保です。
(食費 \98)

そして暗くなり行く羽幌の町。今夜の宿の「吉里吉里」は国道沿いだったが、町の
どこいらへんだったっけ…。
キョロキョロしながら進み、ほぼ羽幌の町の一番端くらいで見覚えのある建物を発
見。暗くなると途端に視界効かなくなるからさ、無事発見できてよかった。
何気に今までで一番遅いチェックインか?


<「吉里吉里」>
17:56 「吉里吉里」

ここ、懐かしいな。「北海道旅2006(3-8)」の、初めてとほ宿を巡った旅以来の訪
問なので、7年振りです。
「かみふらの道楽館」のオーナーの"sottoooさん"と出会ったのもここだったな。

2006年当時、僕はこの宿に「日本3周目が終わったらまた来ます」とメッセージを
残していたんだ。
そしてオーナーさんからは「日本4周目で来てね」って言われていた。
その約束をギリギリで守れたね。これが日本4周目の最後の旅だから。

7年振り!
オシャレな中庭

オーナーのおじさんに部屋を案内してもらう。
ここの宿の部屋は、とても清潔感のあるベッドの部屋。
3人で1部屋になります。

1人は年に2回ほどこの宿を使用している常連のチャリダーさん。今日は美深方面
から「霧立峠」を越えてここまでやってきたんだって。
ランチは僕も去年立ち寄った「霧立亭」にしたそうだ。
明日は一気に稚内まで走るとのことだ。すげーな、パワフル。

もう1人はライダーさんで、この宿に30年ほど前から通っている常連さん。
しかも道内のスポットとかにものすごく詳しい。話していて勉強になるわ。
今日は羽幌から船が出ている「天売島」・「焼尻島」に行ってきたんだって。
ここから日帰りで2つの島を巡って来れるそうだよ。
ちなみに昨日はこの宿、宿泊者が2人だけだったそうだ。今日は何人かな?

18:40頃から夕食だそうなので、お風呂には行かずにこの2人の旅人と話しながら
夕食の時間を待ちました。


18:40 夕食

みんな揃って夕食。全員で8人くらいだったかな?結構多い。
この宿はレストランも兼ねているので、他にも地元の人がご飯を食べに来るし、そ
ういうお店だからご飯もとてもおいしいのです。
それだけにオーナーさんご夫婦、大変そうだな…。

洋風ディナー

宿の食事は地元の魚介や野菜を使ったとてもオシャレなメニュー。
サッポロクラシックももちろん注文。
そして大きな土鍋で作った炊き込みご飯もとてもおいしかった。

8人でワイワイ夕食。チャリダーさんとは今日の写真をいろいろ見せあった。
みんな口々に「今日の夕陽は最高だった!」と言っていて、運悪く見れなかったメ
ンバーたちは悔しがっていたよ。
僕の写真を公開したらみんな「おぉー!」ってなってた。

他には「大雪山」方面に紅葉を見に行ってきた車旅の人、天売・焼尻に行くために
やってきた横浜出身の女子大生など。
みんな1人旅なので、和気あいあいと会話も盛り上がる。


夕食後はほとんどのメンバーがそのまま食堂に残って飲み会的な感じ。
僕はお風呂がまだなので、このタイミングで速攻で行ってきます。
希望者は20:00からオーナーのおじさんの車で近くの温泉に行けるんだけど、僕
はここの宿のお風呂でいいや。

吉里吉里の寝室

風呂上り、再び食堂に戻って飲み会に参加。
その少しあとに温泉組が抜けるので、残った5人ほどで宴会です。

明後日の昼に苫小牧港から帰る予定だという女性ライダーさんとルートの相談を
する。明日のうちになるべく苫小牧近辺まで走りたいそうなので、じゃあどこに宿
泊すればよいのか、そして明日はどのルートでどこを観光すればよいのか…。

結果、明日は日本海沿いに増毛などを経由して「支笏湖」近辺まで行くことにする
そうだ。僕も明日は増毛を経由する予定だから、少し被るね。


そんでみんなでこの宿の名物の「「ライダーズ名鑑」や「トリッパーズ名鑑」を見た
りする。
オーナーさんが何10年も前から訪れる旅人の写真を撮り、ファイリングしているア
ルバム。今日ここで出会った常連さんたちの昔の写真も当然あり、見せてもらう。

僕は、自分自身の写真を探そう。
7年前の「北海道旅2006(3-8)」のエピソードの中で、僕はこんなことを書いていま
す。

> 「ライダーズ名鑑」も「トリッパーズ名鑑」も、おじさんがフィルムカメラで撮影する
> ので、自分の写真を見るためにはまた「吉里吉里」に行く必要がある。
> でもそれがいいんだ。
> いつか、僕も自分の写真を見にまた「吉里吉里」を訪れたいと強く思うんだ。

うん、それが今なんだよね。

あの日の冒険
「ライダーズ名鑑」は名前の通りバイク旅の人専用、そして「トリッパーズ名鑑」は
バイク以外の手段で旅をしている人たちのアルバムです。

自分の写真を探し当てました。
日本3周目の前半を担当してくれた、当時の愛車のサファリの"サー君"。
懐かしいなぁ。ここのオーナーのおじさんも昔サファリ乗りで、チェックアウト前には
サー君の運転席に座ってみてもらったりもしたよな。
遅くなった約束
サー君&YAMA

日本2周目を終え、日本を巡るドライブからは一旦引退宣言をしていた僕。
しかし再び目覚め「日本をもう一周してみよう」と思い立ったのが、あの旅だった。

日本2周目は2年で達成できたので、日本3周目も2年くらいで終わる予定で考え、
上の写真内のコメントを書いたんだ。
だけども日本3周目は4年かかっちまったよな。「吉里吉里」の前を通過したことも
あったけど、約束の日本3周目が達成できていなかったから立ち寄らなかった。

日本4周目では去年も「吉里吉里」の前を通過しているが、スケジュールの都合で
ここに泊まることはかなわなかった。
だから7年前時点では、2年で日本3周目を終えて3年目か4年目くらいにここを再訪
できればと思っていたんだけど、実際は7年かかってしまったというわけですな。


21:30頃、オーナーさんと一緒に温泉組が帰ってくる。
そんでさらにみんなで飲んだり語り合ったりする。

ずいぶん外が冷えて来たよね、ここ数日。
どうやら5日前の台風が、一気に北海道に秋を運んできたらしい。
それまではまだ夏日で、僕が当初感じたとおり北海道にしては異常な暑さだった
のだ。
まぁそのお蔭で僕は初日の夜に貧弱な装備でも車中泊を寒くなく過ごせたんだけ
どね。

とほ宿のスタンプが貯まったので、景品のステッカーをオーナーさんからもらった
りしました。やった。2枚目かな、これ。


23:00、そろそろ消灯の時間なので、飲み会をお開きにします。
みんなで部屋に戻ったら、ものすごい寒い。きっと気温1ケタだよ、これ。
って思ったら、窓全開だった。誰だよ。
てゆーか、2日前もあったな、同じパターン。

気持ちよく飲んで語り合ったので、
今日はぐっすり寝れそうだ。

23:30 就寝