9/20 斜里の章:裏摩周とサンゴ草
9/21 稚内の章:直線道路と最果て
9/22 増毛の章:陸の孤島と廃炭鉱
9/23 十勝の章:秋の山脈と噴火湾
9/24 エピローグ:帰路と旅の終焉
9/28 後日譚:移りゆく季節と時代
9/13・14 プロローグ:船旅と苫小牧
9/15 襟裳の章:濃霧と迫り来る嵐
9/16 釧路の章:巨大湿原と暴風雨
9/17 根室の章:秘境岬と北方領土
9/18 知床の章:最北東端と湖巡り
9/19 弟子屈の章:大草原と地平線











9/28 後日譚:移りゆく季節と時代



…名古屋も少し、気候が変わったね。

風が少し涼しく感じ、そして空が高い。
典型的な秋晴れ。湿度も低く、夏が遠くに去ってしまったことをこの身を持って体感
できる、そんな日だ。

こんな日にのんびりとドライブを出来たら、最高に気持ちがいいだろうな…。
確かに僕は今日、車を運転する予定はある。
ただ、この空を目一杯楽しむほどの心の余裕はないのです。



今日は2013年9月28日。
北海道を巡る旅から帰ってきて4日が経ちました。

今日で日本4周目を担当してくれた愛車、パジェロイオのイオとのお別れです。
そして入れ違いで、次の「5th Stage」の相棒となる新しい車を納車します。

午前中をかけて、車内のいろいろな荷物を自宅に運び込みました。
どれもこれも、思い出いっぱい。懐かしいね。悲しいね。
9/20 斜里の章:裏摩周とサンゴ草
9/21 稚内の章:直線道路と最果て
9/22 増毛の章:陸の孤島と廃炭鉱
9/23 十勝の章:秋の山脈と噴火湾
9/24 エピローグ:帰路と旅の終焉
9/28 後日譚:移りゆく季節と時代
9/13・14 プロローグ:船旅と苫小牧
9/15 襟裳の章:濃霧と迫り来る嵐
9/16 釧路の章:巨大湿原と暴風雨
9/17 根室の章:秘境岬と北方領土
9/18 知床の章:最北東端と湖巡り
9/19 弟子屈の章:大草原と地平線

キミとの冒険の日々を、待っているよ

西日本の地図CD発見

うわっ、掃除していたらグローブケースからこんなものが出てきたよ。
カーナビ用の地図データCD、西日本版。
そうか…、西日本に行ったときには現在セットされている東日本版からこれに差し
替えればよかったのか…。
僕、このCDの存在すら、気付いていなかったよ。発見した瞬間、「ズコーッ!」って
なった。

この2年11ヶ月、兵庫県より西では全くナビが役に立たず、必死に地図を見たり迷
ったり、目的地を見つけられなくて諦めたり…。あの苦労はなんだったのかと。
まぁそれも今となっては笑い話、いい思い出さ。
そうやって野生の感覚が研ぎ澄まされていくのさ。

歴戦のステッカーたち

今までの愛車ほどにはベタベタと貼ってはいないが、イオにも全国各地のステッカ
ーがそれなりに貼られていたり、貼った後に剥がれていたりしました。

これらは剥がせるものだったら剥がしたいんだけど無理だし、例え頑張って剥がせ
たところでステッカーの再利用は不可。だからこのままの状態でお別れです。
僕がイオに持たせてやれる、最期の手向けだ。


それではそろそろ出発しようか。
さぁイオ、本当にこれで最後だよ。
30kmほど先のカーショップへの片道切符。イオとの正真正銘最後のドライブ。
なんとも形容しがたい気持ちで、僕はイオにキーを差し込み、エンジンをかけた。

実は僕、北海道から戻ってきてもイオを洗車していない。
北海道で散々「汚い汚い」と言われたままの、ドロドロの車。
このイオに乗り込むと、まだ北海道の旅が続いているような感覚にもなるね。
あ、ちゃんと洗車していない旨はカーショップの担当さんには伝達しておいたよ。
申し訳なさそうに電話申告しておいたよ。


名古屋高速に乗り、そして知多半島道路に乗り換える。
僕が向かうのは、愛知県内の知多半島にある半田という町。
そこのカーショップに向かうのです。

思い出のしみついた座席

途中、阿久比PAに立ち寄りました。目的地までの唯一の休憩スポット。
まぁまだ運転開始から30分だから全然疲れていないんだけどさ、ここがイオの写
真をじっくり撮れる最後のスポットだからさ。

イオの周りをグルグル回り、無駄に後部シートを車中泊バージョンに倒してみたり
と、今までの旅を懐かしみながらイオと戯れました。

キミとの日々を、忘れない

本当に、キミとはいろいろあったねぇ…。
純白のこのボディとは反対に、僕らの走って来た道は極めてダーティだった。

日本3周目が終わった後の「4th Stage」を開始し間もなく発生した、史上まれにみ
る大災害、東日本大震災。
ボランティアに行ったりガレキにまみれた東北を走りながら、こんなときだからこそ
しっかり日本を見ておかないといけないと思い、日本4周目の本格開始宣言。

そうやって日本4周目のコンセプトは決まっていったのだよ。

残暑もあとわずか

…引き続き走り、カーショップに到着。ここで車の乗り換えです。
エンジンを切る。
ずっと使用してきたキーホルダーからイオのキーを外し、担当さんに渡す。
あ、終わったんだね、僕とイオの物語は。


車大国の日本で、年間いったい何10万台の車が生産され、そして廃棄されていく
のだろう。
そんなありふれた日常のひとこまかもしれないけど、僕はこの日のことをきっとい
つまでも忘れないさ。
さようなら、イオ。キミはいい相棒だったよ。

まだ残暑はわずかに残るけど、めっきり日が短くなった秋空の夕陽の中、僕はイ
オとお別れをしました。




― 日本4周目は、


 東日本大震災で半壊し、だけども負けずに復興していく日本を走る物語。


 前を向きながらも、時代に埋もれて消えていく記憶を忘れないように探り当て、
 最後に「さよなら」を言う物語。


 危険と隣り合わせになり、汗にまみれ、ヘロヘロになりながらも過去から未来へ
 と歩いて行く物語。



 泥だらけの僕とイオの、輝かしい冒険の物語 ―

…そして、僕は"浜さん"と名付けた次のStageの相棒となる車に乗り込む。

まぁここに至るまではいろいろとハプニングでてんやわんやだったんだけども、
その辺は面倒なので「DIARY」の当日、2013年9月28日分前後でも探してみて
くださいな。

浜さんの名前は、僕の故郷である"横浜"という町から1文字もらいました。
故郷を離れて購入する初めての車だけど、横浜のことを忘れないように、って。
…そういう設定にでもしといてください。

浜さん&イオ

HUMMER_H3

…デカッ。

駐車場に入らないだろうからコンパクトな"H3"にしたんだけど、それでもイオと比べ
物にならないくらいデカい。
日本3周目前半の相棒の"サー君"に匹敵する。横幅ならサー君よりもずっと広い。

初めて左ハンドルを運転して感覚もつかめず、ガチガチに緊張して泣きそうになりな
がらなんとか帰宅しました。駐車、激ムズ。
これからのドライブ人生、いったいどうなるよ…。

秋の夜長は、ワクワクとドキドキで、さらに長くなりそうです…。

長らくのご愛読、誠にありがとうございました。

「【日本走覇】:日本4周目」はこれで完結です。
そして、現在の時系列上(2013年)のエピソード更新はしばらくお休みします。
オッサンYAMAはちょっと疲れたので、少し休暇をください。

再開は、
2014年6月1日です。
「【日本走覇】:5th Stage」にて、新しい愛車の"浜さん"と日本を巡る物語を連載
します。

そして、その再開までの期間は特別編の公開です。
日本のことをほとんど何も知らない若かりし頃のYAMAが、アホみたいに無茶な工程
で日本の全都道府県を駆け巡る「日本1周目」の物語、連載再開です。
日本4周目とは別次元のハラハラドキドキをお楽しみください。

それでは、しばしのお別れです!
2014年の灼熱の夏に、また新しいお話をお届けできることを楽しみにしております!

ありがとうございました!!





                                       2014.1.31 YAMA