走行距離:128km  支出:\3,610
9/20 斜里の章:裏摩周とサンゴ草
9/21 稚内の章:直線道路と最果て
9/22 増毛の章:陸の孤島と廃炭鉱
9/23 十勝の章:秋の山脈と噴火湾
9/24 エピローグ:帰路と旅の終焉
9/28 後日譚:移りゆく季節と時代
9/13・14 プロローグ:船旅と苫小牧
9/15 襟裳の章:濃霧と迫り来る嵐
9/16 釧路の章:巨大湿原と暴風雨
9/17 根室の章:秘境岬と北方領土
9/18 知床の章:最北東端と湖巡り
9/19 弟子屈の章:大草原と地平線











9/24 エピローグ:帰路と旅の終焉
走行距離:128km  支出:\3,610


9.23

23:30 苫小牧東港 出航

苫小牧東港を出航したフェリーは、太平洋を津軽海峡に向けて進む。
30分もするとわずかに見えていた町の灯りも完全に見えなくなってしまった。
さて、部屋に戻ろうか。
ビールも空いたことなので、寝る準備でもしようかと思います。

9/20 斜里の章:裏摩周とサンゴ草
9/21 稚内の章:直線道路と最果て
9/22 増毛の章:陸の孤島と廃炭鉱
9/23 十勝の章:秋の山脈と噴火湾
9/24 エピローグ:帰路と旅の終焉
9/28 後日譚:移りゆく季節と時代
9/13・14 プロローグ:船旅と苫小牧
9/15 襟裳の章:濃霧と迫り来る嵐
9/16 釧路の章:巨大湿原と暴風雨
9/17 根室の章:秘境岬と北方領土
9/18 知床の章:最北東端と湖巡り
9/19 弟子屈の章:大草原と地平線

帰りもツーリストA

荷物ブース

10人分のベッドがあるこの部屋には、僕ともう1人の計2名だけみたい。
今日は平日だから、カレンダー通りの仕事の人は昨日までに帰ってしまったのでし
ょう。
もう疲れているので寝ようとするんだけども、どうにも寝れない。
船も随分揺れているようだ。低気圧が近づいてきているからかな?明日は雨だし。

寝れないなーって思いながらボケッとしているんだけど、さらに具合が悪いことに、
同じ部屋にもう1人いるライダーのおじいさんがゲップしまくっていて気になるんだよ
ね。
お互い部屋の隅と隅で一番離れているのに、じいさんは自分のブースでお酒を飲ん
でいるのか頻繁にゲップをし、それが静かな部屋の僕の方にまで余裕で聞こえる。

うぅ…、不愉快。だけどもじいさんのゲップは全然止まらない。
「あなたのゲップが不快です」と言ったらこれからの船旅で人間関係がギクシャクし
そうだし…。

そうだ、僕も負けじとゲップをして、どれだけ音が響くのか教えてあげようか。
そう思ったのだが、ほら、僕って高貴な家の生まれで未だかつてゲップなんてした
ことないじゃないですか。いくら飲酒後とはいえ、自在にゲップを出せるわけではあ
りません。
「悔しい…、口惜しい…、恨めしい…」と呟きながらそのうち寝てしまいました。

26:00 就寝


9.24

8:00 起床

おはよう。今日は旅の最後の日。とりあえず起きては見たものの、まだ眠い。
1時間ほどゴロゴロ読書をし、そして寝る。

9:00 仮眠

10:20 起床

起きました。10:30からビンゴ大会があるでしょ。それで僕、1等を取って豪遊する予
定でしょ。だから寝坊はいけません。
ビンゴ会場に行くと、司会の人がアナウンスで「ちょうど姉妹船の"すいせん"と擦れ
違うので、5分遅れで開催します」と言っている。
んじゃ、デッキにすいせんを見に行こう。

すいせんを待つ人々

他の人もやることないためか、大半が後方デッキに向かう。
あ、すごい空が晴れているね。今日も快晴。北海道は雨予報だったのに、ここ東北
の日本海上は晴れている。

そして僕が行きに乗ってきた船、すいせんと擦れ違う。
お互いかなりの高速なので、数10秒でまた遠くに消えてしまうのだけれども。

すいせんとの邂逅

10:40頃、改めてビンゴ大会が開催される。
参加者は40名ほど。行きは100人以上いた記憶があるので、随分人は少ない。
そして小さな子供やファミリーも少なく、中高年夫婦やトラックドライバーの人が多い
ように感じられます。

あ、このメンバーであれば僕、初めて本気を出せるかもしれない。
実は今までビンゴで全然賞品が当たらなかったのは、本気を出していなかったから
なのですよ。きっとそうなんだと思う。そうであってほしい。
自分の中でのリミッターを解除。眠れる獅子が目を覚ましました。

狙うは1等3000円

ま、ここで本当に奇跡が起きるのですわ。
横一線がサクッと揃い、1等こそは逃したものの2番目のビンゴ達成者となり、2等の
商品が僕の手に渡ることとなったのです。

「ビ、ビ、ビンゴ!!」
生来ずっと負け犬だった僕は、たぶん初めてこのフレーズを口にしたのでしょうね。
どんなイントネーションでどれだけの声量でそれを言えばいいのかわからず、なんか
ヘンテコなビンゴ宣言になりました。

参加者全員が僕を注目する。
「おめでとうございます!」と司会者が言い、参加者が僕を祝福し称え、拍手を送る。
僕は一瞬にしてスターダムにのし上がったのだ。

司会者の待つステージに、僕はゆっくりと歩を進める。
左右では参加者たちがありったけの拍手喝采。…快感!
まぁ実際は拍手はパラパラしたものだったんだけど、気分はヒーローです。

そして2等の景品は、「オーセントホテル小樽」の特製のフルーツパウンドケーキ。
司会者の人の説明によれば、非売品でとっても貴重なものだそうだ。
んー…、でも僕はフルーツ食べれないんだけどね。
これ、どうしよう。職場へのお土産にしようかね。

こんなところで運を使ってしまったのでよかったのだろうか。
嬉しいような悲しいような、微妙な気分。でも、貴重な勝利の経験を得られたな。

勝者の証

ビンゴ終了から1時間ほど、何をするわけでなくダラダラと過ごす。
携帯電話は圏外だし、ミラーレス一眼が壊れているしで、やることないやね。
ゲップじいさんとも仲良くなれそうにないし。

自室でゴロゴロ横になったり、船内を散歩したり、窓際のソファで不読書をしたり。
今まで気を張り続けて来たから、ここぞとばかりにリラックスせねば。

窓際の休憩スペース

デッキからの青空

自室のベッドでまたくつろいでいたら、なんだか眠くなってきました。
体が休養を求めているのであれば、応えてあげましょう。

12:00 仮眠

13:40 起床

おはよう。そういえば今日はまだご飯を食べていなかったね。
フェリーに乗る前、苫小牧のコンビニで"やきそば弁当"を買っておいたんだ。これ
をお昼ご飯にしよう。

やきそば弁当って知っていますか?北海道民なら誰でも知っているけど、それ以
外だとあまり知っている人はいないだろうね。
北海道地区限定のカップ焼きそば。一緒にスープの素も入っていて、焼きそばの
湯切りのときのお湯でスープも作れちゃうのが特徴です。

これと、あとはサッポロクラシックね。売店で購入。
時間的にもお酒を飲めるのはこれが最後。毎日飲み続けてきた北海道限定のサ
ッポロクラシックも、これが最後です。
次に飲むのは、またいつか再び北海道に行くときね。
(食費 \250)

やきそば弁当とクラシック

給湯室から窓際のソファ席へとこれらを持って移動するとき、階段でちょっとつま
ずいてね、スープ3分の1くらいこぼしちゃったよ。
それが手にかかってヤケドしちゃったよ。アチチ。
早速僕の運は下降気味です。ビンゴのときが人生のピークでした。

海原を眺めながら焼きそばを食べ、ビールを飲む。
なんかちょっと海の家みたいな気分じゃないですか。なかなかいい気分。

しばらくソファでまったりし、14:30くらいに自室に戻りました。
うん、また眠いぞ。食べてお酒を飲めば、そりゃ眠くなるよな。じゃあ寝よう。

14:30 仮眠

16:10 起床

はい、そろそろ夕方ですね。さすがにそろそろ起きておいた方がいいですね。
午後に開催されているミニコンサートの時間も終わってしまったね。残念。
ちょっと後方デッキまで散歩しよう。

西日のデッキ

西日が傾き始めたデッキに出る。
デッキはモワッと湿度が高くて暑い。北海道とは気候が全然違うね。
随分戻ってきたのだろう。今は新潟沖くらいかな?

携帯電話をチェックしてみるが、全然電波が入らない。行きと比べてなぜか帰りは
電波の入りが悪いんだよね。
前回もそうだったな。帰りの便の方が沖合いを通るのだろうか?
確か前回は、日が沈むころに電波が入りだしたんだっけ?
それまでヒマだな。旅の間に数10回やってきたリアルタイムレポートもできないし。

とりあえず、そろそろお風呂に入ろう。
日が沈むくらいでお風呂の時間は終了してしまうので、今のうち。

16:30 お風呂

マッサージチェアもあります

17:10頃、お風呂からあがりました。ずいぶん日が傾いてきた。あと30分ほどで日没
だろう。そしてこの天気であれば、水平線への日没が見れそうだ。

んじゃ、風呂上りのアイスでも食べながら日没を待ちますか。
僕がアイスなんて食べるのはすごく稀。今回はなかなか豪遊しているなぁ。
(食費 \130)

風呂上りのアイス

夕日に染まる世界

17:30頃、日没を見るために10数人の人がデッキに集まり出しました。
しかし角度的に太陽がすごい見づらいのね。
後方デッキしか外に出れるデッキが無いのだが、太陽が沈むのはサイド側。
そして後方デッキからサイドを直接見れるスペースは、わずか2名分ほど。

去年はもうちょっと日没を見やすかったので、去年と今年で時期が違うために日の
入りの方角もずれてきているのだろうね。
僕らは美しい心でお互い譲り合い、順番に写真を撮った。

日没20分前

17:50、日没の時間。
残念ながら水平線の上には薄っすらと雲があり、太陽は完全に水平線には沈んで
くれなかったが、それでも充分いい眺めだった。
今回の旅では夕日に恵まれていたように思うよ。素晴らしいことだ。

日本海に沈む夕日

薄雲に溶けてゆく

一旦部屋に戻ったあと、18:20くらいにもう一度後方デッキに来ました。
残照がまだ残っているかなーとか思って。

そうしたら、すごく遠くにわずかだけども町明かりが見えている。
福井市近辺かな?そして、町明かりが見えるということは、そろそろ携帯電話に電
波が入り始めるかな?
電波サーチし、そして携帯電波復活!今日初めての電波です。

リアルタイムレポートの続きをしたり、溜まっているメールを詠んだり返信したり。
そしてWebとか見ていれば、退屈もせずに船旅をエンジョイできるってヤツですよ。
まぁ船旅はあとわずかだけど。

残照の中での電波キャッチ

福井県の敦賀港到着時刻は20:30だから、船旅はあと2時間。
さすがにもう寝ない方がいいよな。

窓際のソファ席で携帯をいじったり資料を整理したり、そして景色を眺めたり。
今回は、とほ宿のスタンプが6個追加されました。
もともととほ宿ではない「とおまわり」と、昨年とほから脱会してしまった「地平線」以
外でスタンプをもらうことができたので。

とほ宿のスタンプ台紙

漁火?

20:00を過ぎると、もう間近に敦賀の町の灯りが見えます。帰ってきましたね。
熱帯夜の残る地です。亜寒帯から温帯へと戻ってきました。

船底付近からはガシャンガシャンと鎖の音が聞こえてきます。
航海中に車を固定していたチェーンを外す音。これを聞くとそわそわし始める。
服を着替え、ベッドを片付け、荷物をまとめて下船準備を整える。
そしてデッキから近付く町並みを眺めていましょう。

敦賀港接近

20:25、車輌甲板への誘導アナウンスがかかる。自室に戻って荷物を取り、地下の
イオの元へと向かう。
荷物を積み込んで、走行準備を整える。たっぷり休んだのでスタミナは充分だ。
最後まで気を抜かないで行こう。

20:30 敦賀港フェリーターミナル

着岸から数分で、フェリーからのスロープが陸地に設置される。
では、名古屋に向かってのラストランですな。

ターミナルを出発前に、最初の日に停めた駐車場から敦賀港を振り返る。
この旅の全てに、ありがとう。

11日前にここに来たときには、抑えきれないようなワクワクでいっぱいだった。
今は満たされたんだか、カラッポなんだか、自分でもよくわからない。
そこいら辺は、これからゆっくり整理していけばいいでしょう。
でも、とにかく楽しかった。北海道には、2013年最大の思い出をもらったよ。

我が家へのラストラン

さよなら、すずらん

名古屋へ帰ろう

ここからは高速道路を使い、往路と同じルートで帰ります。

20:45 北陸自動車道 敦賀IC

21:15 米原JCT

滋賀県で名神高速に乗り換えました。岐阜県を通過し、愛知県に入ります。
明日もお休みで別に急いでないので、適宜休憩も取って行こうと思っていたんだけ
ど、たっぷり寝たせいか全然疲れが来ない。
じゃあノンストップで自宅まで行っちゃいましょうか。

21:46 名神高速道路 一宮JCT

そして名古屋高速に乗り換え、自宅を目指す。
(有料道路 \3230)

22:05 帰宅

日本4周達成!

マンションの自分の部屋に帰ってきました。
電気をつけると、無機質ないつもの自分の部屋。
蛍光灯の灯りが、やけに明るく感じました。

当然だけども、時間が止まったかのように出発した日のまま。何もかも、1ミリも変わ
っていない。
ドタバタしながら「もう出発しなきゃ!北海道に行かなきゃ!」と焦りつつも希望に満
ちていたあの瞬間の残留思念を微かに感じ取れる。


ちょっと遅かった僕の夏休み、終わったんだね…。
いつもと同じ、名古屋の歓楽街の片隅での日常生活。
しかし、2つだけ変わることがある。

1つは、僕が日本4周目達成という称号を手に入れたこと。
僕の人生における大きな目標も、これで一旦一区切り。
もう1つは、4日後に迫った愛車のイオとの別れ…。


ただ、今夜だけは日本4周目の達成感だけを味わっていたんだ。
久々に自分のベッドで、今夜はいい夢を見ようと思うんだ。
イオも、この11日間の走行ありがとね。何も考えず、今夜は休もうぜ。

おやすみ。

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― 北海道を巡る旅から帰ってきて4日が経ちました。

 今日は2013年9月28日。
 ポカポカと晴れて気持ちのいい秋晴れの日。

 今日で日本4周目を担当してくれた愛車、パジェロイオのイオとのお別れです。
 そして入れ違いで、次の「5th Stage」の相棒となる新しい車を納車します。

 さぁイオ、本当にこれで最後だよ。
 30kmほど先のカーショップへの片道切符。イオとの正真正銘最後のドライブ。

 なんとも形容しがたい気持ちで、僕はイオにキーを差し込み、エンジンをかけた ―
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*--*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

◆支出: \182,858