―― 本日の走行

9/17 根室の章:秘境岬と北方領土
走行距離:276km  支出:\10,300


<「カジカの宿」>
6:00 起床

数10年に一度来るかどうかというレベルの強烈な台風は、過ぎ去っただろうか…。
不安だったので少し早めに目を覚ましてしまいました。
窓の方を見てみる。カーテンの隙間からレーザービームみたいな怒りが部屋の中
に射し込んできています。

これは…、もしや…!
カーテンを「バッ!」と勢いよく開けてみた。

9/20 斜里の章:裏摩周とサンゴ草
9/21 稚内の章:直線道路と最果て
9/22 増毛の章:陸の孤島と廃炭鉱
9/23 十勝の章:秋の山脈と噴火湾
9/24 エピローグ:帰路と旅の終焉
9/28 後日譚:移りゆく季節と時代
9/13・14 プロローグ:船旅と苫小牧
9/15 襟裳の章:濃霧と迫り来る嵐
9/16 釧路の章:巨大湿原と暴風雨
9/17 根室の章:秘境岬と北方領土
9/18 知床の章:最北東端と湖巡り
9/19 弟子屈の章:大草原と地平線

快晴がやってきた!!

―― 前日までの走行

走行距離:276km  支出:\10,300
9/20 斜里の章:裏摩周とサンゴ草
9/21 稚内の章:直線道路と最果て
9/22 増毛の章:陸の孤島と廃炭鉱
9/23 十勝の章:秋の山脈と噴火湾
9/24 エピローグ:帰路と旅の終焉
9/28 後日譚:移りゆく季節と時代
9/13・14 プロローグ:船旅と苫小牧
9/15 襟裳の章:濃霧と迫り来る嵐
9/16 釧路の章:巨大湿原と暴風雨
9/17 根室の章:秘境岬と北方領土
9/18 知床の章:最北東端と湖巡り
9/19 弟子屈の章:大草原と地平線











いいぃよっしゃーー!!晴れた!!台風一過!!
おはよう北海道!おはよう、北海道!!上陸後に初めて太陽が見えたよ!!

もう嬉しくてたまらない。部屋の中に干してあった、昨日濡れたい服を窓側に移動さ
せて干し直す。爽やかで台風直後の風がまだあって、とてもいい朝。
こんな気持ちのいい朝に、このまま寝ていられると思いますか??

うん、寝る…。なんか安心して眠くなってきちゃった…。
ムニャムニャ、グゥグゥ…。


7:00 起床U

おはよう!!夢じゃないよね、あの青空は!?
ちょっと宿の外に出てみましょう。北海道の綺麗な空気を胸いっぱいに取り込みた
いのです。

宿の前に広がる太平洋

なんて素敵な光景なんだろう。昨日は土砂降りで全然気が付かなかったけど、昨
日僕が車を停めた宿の建物のすぐ脇は、こんなにも素晴らしい眺めだったのだ。
断崖のすぐ下には小さい港。
そしてその向こうには海が広がり、遠くには海霧に霞んだ岩礁の岬が見える。

今日はね、ここをチェックアウトしたらすぐに「落石岬」に行くんだ。
北海道旅2010(3-94)」で気に入った、秘境の岬。
この天気の日に行ったら最高でしょう。

7:30 朝食

窓際の朝食

最高のコーヒータイム

昨日とは打って変わって、カーテンを開け放った明るい窓辺のダイニング。
窓が大きくてステキ。ここで絶景を眺めながら3人で朝ご飯です。
いいねー!すごいいいねー!
僕、カジカのおじさんがなぜここに宿を作ったのか、理解できたわ。こりゃ魅力的だ
わ。食も進むわ。モリモリ食べて元気付けるぞ。

そして食後はゆったりとコーヒータイムです。
今日、これから始まる最高の1日へのワクワクが止まらない。

たっぷりコーヒーを飲んだ後は、チャッチャと身支度をして出発です。
最後にもう一度「夢層平」の位置をカジカのおじさんと復習しておく。
(1泊2食 \6300)

晴天の旅立ち

8:25 チェックアウト

風の強い、とても天気のいい爽やかな日の出発。外で手を振るカジカのおじさんに
別れを告げ、イオのアクセルを踏み込みます。
ありがとう!ご飯、とってもおいしかった!!


じゃあ、行きますか、「落石岬」!
「カジカの宿」からは岬の先端方面に、ほぼ一直線。途中の集落の中では一部クラ
ンクもあるけど、標識が出ているので迷うことはありません。
さぁ、そして来ましたよ!「落石岬」へと続く、ダート道です。
まずはダートで丘の上へとゴリゴリ登って行きます。

ダートの丘

この登り坂、すんごいデコボコなんですけど。たぶん、昨日の台風での雨水でだい
ぶ地面がえぐれています。水流の跡で、地面がボコボコになったんじゃないかな。

そのあと、しばらく平坦なダートを走って行くと、突き当りの車止めゲートが現れる。
特に駐車場も何もないけど、ここが「落石岬」へと続く歩道の起点なのです。
「カジカの宿」からここまでは、わずか5分弱です。


<落石岬>
8:30 落石岬 駐車スペース

車での行き止まり

では、ここから歩きますか。確か片道20分くらいだったかね?3年振りの訪問です。
こういう日の朝の散歩はきっと気持ちいいぞ。
最初はジャリと短い草で覆われた平坦な道をテクテク歩きます。

そのうち
落石無線電信局之跡」が見えてきます。
1908年に、モールス通信を行うために建てられた施設。北海道の無線電信の歴史
は、ここから始まったのだよ。
3年前は草に覆われていて近くまで接近できなかったが、今回は草が刈り取られて
いたのでジックリ見ることができました。

落石無線電信局之跡

このあとの荒野ゾーンで僕、困っちゃいました。
歩道が台風の影響で水浸しなのです。それを避けながらジャンプしたりして進むん
ですけど、そのうちそれも難しくなってきちゃって。

歩道ギリギリの部分を進んだり、その脇の草地に入ったりもするんだけど、草むらは
深くてほとんど歩ける状態じゃないし。なんか少しずつ靴に水が入ってきたぜ。
なんとか頑張って歩いていたんだけど、「ここなら大丈夫だろう」と、大ジャンプの先
の着地場所として選んだ場所が最悪でした。

魔の湿地帯
グッチャグチャ

足首まで湿地帯に水没しました。
くっそー、やられた!左右共にベッチョンベッチョンだ。

この時点で、まだ宿のチェックアウトから15分ですよ。20ふん前に履いたばかりの
靴下が、早速ダメになった。準備直前まで日に当ててパリッと乾かしたズボンもや
られた。
返せー!僕の爽やかな朝を返せー!!
…とか言ってもしょがないので進みます。もう開き直った。湿原の中をズッポズッポ
歩きます。しばらく行けば木道だから、そこからは安全。

ジャングルゾーン

落石岬の名物、1kmの直線の木道のスタートです。
幅1mほどの木道が、ずーっと真っすぐにどこまでも続きているのです。

その左右は、さっきとは打って変わってジャングルチック。たぶん地面はジメジメ
した湿地で、緑色の苔で覆われています。
なんだか北海道っぽくないね。熱帯みたいだね。ラフレシアとか咲いてそう。

途中で開けるスポットも
木道終盤

800mほど木道を歩くと、一気に景色が開けて海と灯台が遠くに臨めます。
周囲はクマザサですかね、これ。なだらかな緑の台地が広がっています。

この景色が好きなんだー。朝だから逆光だけど、すばらしい眺めだ。
駐車スペースから灯台に至るまで、誰1人いません。
クマザサの台地の向こうにエゾシカの一家がいて、僕の方を見ているくらいです。

落石岬
緑の大地

北海道三大秘岬の1つ、落石岬。
他の2つは「雄冬岬」と「地球岬」で、かつてはなかなか到達も難しい環境だったりし
たんだけど、今は楽勝なスポット。一般観光客も気軽に立ち寄れる。
落石岬だけが、まだ秘境らしさを残しているように思うよ。

木道の終点から灯台までは、また台風で作られた湿地帯。
しばらく歩くんだけど、もうこれ以上行ったら足首より深くドボンドボン水没しながら歩
かないとダメな感じになっちゃった。

どうする、どうする…?立ち止まってしばし悩む。
向こうではエゾシカの一家も「アイツ、どうする気だ?」と固唾を飲んで見守っていま
す。…うん、止めた。引き返す。灯台に密着するまで接近したい理由もないし。
まだ旅も前半なのに、そこまでムチャはしたいないっすよ。
Uターンし、駐車場に向けてまた15分ほどの道を引き返します。

大きな水たまり
イオの元へ

ぐぇ…、足もとが最悪ですじゃ。
裾を絞り、靴下と靴を脱いでサンダルに履き替える。靴下はダッシュボードで乾か
しながら走りましょう。
靴はどうやったら早く乾くかなー。今夜の宿に着いたら新聞紙でももらって詰めてお
こうかなー。

9:25 出発


「落石岬」は往復でおよそ1時間でしたね。次は「夢層平」だ。
まだダートの丘を引き替えし、「カジカの宿」の前を通過。
道道142号で「オンネベツ川」あたりまで進みます。

落石の集落
入口を探しながら

これから行く「夢層平」は、詳細な場所は公開しません。
気になる方は、2013年現在ネット上に2・3件ほどなら情報があっぽいので、そこか
ら頑張って探してください。

慎重に進み、目印となるナンバーが書かれた入口の林道を見つけました。
「ここの林道入り口のゲートが閉まっていたらオシマイだからね」ってカジカのおじさ
んが言っていたけど、ゲートは開いていた。やったぁ。

林道に入る
ダートを走るイオ

快晴のダートは気持ちがいい。バリバリ森の奥へと進みます。
部分的に道は荒れているところがある。やっぱ昨夜の台風の影響なのか、道が大
きくえぐれている部分があります。一般の車じゃ厳しいかもね。

そして、日陰に当たるところは土の地面がヌタヌタ。さらに傾斜も激しい。
一気に走り抜けないと、さすがのイオでもスタックする可能性があります。
オチオチ停まって写真を撮っている余裕も無いな。


<夢層平>
9:42 夢層平

駐車スペース

ここがカジカのおじさんに教えてもらった駐車スペース。
てゆーか、目印も何もないダートの途中だけど。

ここからは徒歩です。なんか行先はすんごい茂みです。スニーカーで行きたいと
ころだけど、スニーカーはグチョグチョ。サンダルで行くしかないか…。
天気がいいので濡れたスニーカーはボンネットの上に乗せて干し、サンダルで特
攻しようと思います。目的地は、あそこだ。

送電線と秘密の湿原

この送電線を辿れば、目的地。眼下には湿原と木道が見える。
あと、上の写真では分かりにくいけど、立ち枯れた木々も。
ここは観光地ではないので、あの木道も観光客向けの物ではなく、送電線のメンテ
のものだってカジカのおじさんが行っていたな。

茂みの中に入り、降下を始める。サンダル、やっぱキケンだったな…。
…と思ったら、前方におびただしい数の蚊を発見。
蚊柱ッ!!
しかも1匹1匹がかなり大きい。僕は蚊が大嫌いだし、抵抗力も無い。
これ以上の進行はヤバいです。

夢層平はここまでだ、引き返す。遠望に届けるとしよう。

夢層平の限界点

ここからの撤退劇は、すごいもんでしたよ。そりゃもう、パニック映画みたいな感じで
したよ。
蚊の大群に追われながら、ダッシュでイオのところに帰る。
蚊が到達するギリギリで、ドアをバタンと閉じる。
その瞬間、無数に窓ガラスにへばりつく無数の蚊。

ふぅー…、と思ったら僕の靴がまだボンネットの上じゃないですかー!!
このまま運転席のドアを開けたらヤバいので、後部座席に移動して、そこから音速
でボンネットのスニーカーを回収。
そしてエンジンをかけて出発!!

むー…、このまま撤退もカッコ悪いな。だから少し戻ったところにある、「夢層平」に
続くと思われる立ち枯れの木々の湿地帯を見てから行きますね。

湿地と立ち枯れの木
カモが泳ぐ

あぁ、なかなかいい空間。誰も知らない、ヒミツの世界。立ち枯れの木々もここなら
間近に眺められる。
しっかし川の水が汚いな。台風直後だからな。これだけはしょうがない。

そして振り返ると、さらに汚い愛車のイオ。このドロドロのダートを走ってきたからだ
けでなく、台風の影響も受けたし一昨日の「オーロラ温泉」のダート時の汚れも相ま
って、スーパー汚い。まだ旅の前半なのに…。


ダートをまた走り、無事に舗装路へと戻ることができました。
海沿いにここから東に行くと、次は「花咲岬」だな。そこへ行こう。

根室半島への突入

道道142号を少し東に走れば、「花咲岬」への入口が出てきます。
名前の通り、花咲ガニの水揚げの中心となる「花咲港」があるスポットですな。


<花咲岬>
10:20 花咲岬

アホみたいにいい天気!そしてアホみたいに強風!
ここは久々の訪問だね。「北海道旅2008(3-43)」以来の5年振りかな。
初めての、晴れている花咲岬です。
スニーカーをボンネットにセットして、岬の先端へと歩きだします。

強風の岬へ

強風とは言っても、晴れていると清々しくて気分もいい。
同じ強風でも雨だと、昨日の「アゼチ岬」みたいに死にたい気分になるからね。
崖の下では、すごい勢いで波が岸壁にぶつかり、砕け散っている。
波が真っ白だ。相当な荒波っすな。

そして小さめの紅白の花咲岬灯台の足元に到着。青空によく映える。
日本の灯台50選の1つでもあります。

花咲岬灯台
水平線のモユルリ島

水平線に浮かぶ、あの平べったい島は「モユルリ島」ですね。
ここから7kmの沖合にある、絵とピ理科の繁殖地として有名な無人島だね。

灯台から遊歩道を降り、有名な「根室車石」の方に向かう。
そしたら、車石の間近までダッパンダッパン波が来て、歩道も波を被っちゃうような
状態。
タイミングを見計らってダッシュし、ほぼ正面からの車石を写真に収めることができ
ました。

車石は放射状の節理で形成された、直径6mの玄武岩。
その名前の通り車輪のような形状で、国の天然記念物に指定されています。

遊歩道からは上の写真の通り、結構見上げるアングルです。
あれ、確か前回は車石の目の前に立ったのにな。
遊歩道が出来て近付きにくくなったのかな?それとも前回の僕が無茶して登った
んだっけ?既に忘れた。


さて、次は日本本土最東端の「納沙布岬」か?
ここでカジカのおじさんの言葉を思い出す。「花咲岬」の近くにある「大八」っていう
お店で花咲ガニを食べれるって言っていたな。
そして僕は、「納沙布岬」を回って帰ってきたときに昼ご飯として立ち寄ろうかと考
えていた。

しかし、今立ち寄っちゃってもいいんじゃないかな。
ランチにはちょっと早いけど、お店はこの近所だから先に立ち寄った方が今後のル
ートが効率的。
そして、食べるのは花咲ガニだけにすればそんなにボリューミーでもないし。
さらに、今夜の夕食はかなり多くなる予定なのでね、早めに食べておくのもよいと
思うのですよ。


<「大八食堂」>
「花咲岬」から漁港方面に行ってすぐのところで、お店を発見。
ここがカジカのおじさんの言っていたお店だね。

10:44 「大八食堂」
根室車石
荒波の展望所にて
水産物のお店

パッと見たところ、地元の人の利用も多そうな庶民的な食堂。
カウンター席を案内されました。
では、花咲ガニを丸ごと茹でたヤツをオーダーしますか!

…って、「今日は無いです」って言われちゃったー!!ショック!
他のメニューは、花咲ガニが入っているものだと、カレー・ラーメン・チャーハンな
ど。一番花咲ガニを食べてる気分になれそうなのは、ラーメンかなぁ。
花咲ガニのラーメンを注文しました。

カニラーメン

あ、おいしいです。塩ラーメンがカニによく合う。そして、花咲ガニも量が多くておい
しい。満足した。

お店のおばちゃんは、お会計時にも「茹でガニが無くてごめんなさいね」、「もともと
数が少なくてね、この時期にこんなことは滅多にないんだけどね」と言っていた。
うーむ、運が悪かったのかぁ。
まぁラーメンとはいえ食べれて良かったが、やっぱそのまんまのカニをほじくりたか
ったなー。
(食費 \1000)

日本本土の最東端へ!

理想より1時間近く遅れちゃった気もするけど、もともと予定なんて無いからいいか。
いよいよ日本の本土の最東端の岬である「納沙布岬」を目指します!
根室の市街地を経由し、根室半島の南海岸からのアプローチ。

夏はほとんどいつも曇っている根室だけど、秋ならほぼ快晴なのだ。
こんな晴れた日に「納沙布岬」に立てるなんて、かなりラッキーですよ。


<ヒキウス沼>
11:27 ヒキウス沼

道道35号沿いの沼

道道沿いに沼があり、いい具合に駐車スペースもあったので、ちょこっと車を停め
て撮影してみました。それだけ。根室近辺は沼が多いよね。


<納沙布岬>
はい、来ました。日本本土最東端の岬です。
日本でここよりも東に位置するのは、北方領土を含めるのであればそれら、そして
「南鳥島」くらいです。
現状一般人が到達できる日本の一番東がここってワケです。

11:37 納沙布岬

灯台と最東端の海
傾いた貝殻島灯台

まずは最東端の碑から2・300m離れたところにある、灯台にやってきました。
ここは僕以外では1台しか車がいませんでした。

ここから北方領土である歯舞諸島の「貝殻島」までの距離はわずか3.7kmです。
「貝殻島」は満潮のときは灯台を残して全部水没する島。
今も満潮なのか、灯台だけが見えています。
灯台はもう基礎部がやられてボロボロで、若干傾いているのだ。

僕の持っているコンデジでが、このくらいの写真が限界。ミラーレスは望遠機能が
あまりないので、コンデジよりもっとダメ。

本土最東端&イオ

こっちが有名な、本土最東端の碑があるところ。周囲には数軒のお土産物屋や食
事処があり、ライダーや旅人がひっきりなしに来ています。
でも、北方領土が近いせいか日本最北端の「宗谷岬」や本州最北端の「大間崎」
に比べると、寂しいイメージ。

碑があるところは駐車場なので、目の前に車を停められるとみんな記念撮影でき
なくて困っちゃうようなところ。
僕も上の写真、左右に車がいるんだけど、うまく写らないような構図で撮影した。
すぐに他のバイクとかもやってきて、代わる代わる碑の前にバイクを停めて撮影し
ています。

北方領土解説図
彼方の島を目視

この地面に描かれたペイントは、最近のものだね。前回は無かったな。
どれだけの土地が北方領土として手の届かない状態にあるのか、よくわかります。
そしてもちろん、肉眼でもいくつかの島はここから目視できます。

強風の岬をブラブラ観光。店の前の置物とかが転がって行くくらいの強風。
とりあえず土産物屋で日本最東端のステッカーでも買っておこう。
(土産 \250)

四島のかけはし
祈りの火
続いては、四島のかけはしを見て行きましょう。
これは北方領土返還と世界平和を願うための巨大モニュメント。
四島は北方領土の択捉・国後・歯舞・色丹を指すのです。

四島のかけはしの真下には「祈りの火」っていう火が焚かれている。
1972年に返還された日本最南端の有人島である「波照間島」から列島を縦断して
ここまで運ばれてきたのだよ。

12:32 出発


1時間近く滞在した「納沙布岬」を出発しました。1時間も岬をウロウロしていたのか
ー。全然自覚なかった。今日の宿は知床なのだが、こんなペースで大丈夫かな?
根室半島北海岸

<ノッカマップ岬>
「納沙布岬」から北海岸を走って半島付け根に戻っていると、右手の原野の中に灯
台が見えます。あの灯台、前々から気になっていたんだよね。
そこはツーリングマップルにも載っている、ノッカマップ岬というところ。
ほとんど尖っていないので岬って感じはしないけど。

12:46 ノッカマップ岬

灯台まで500m

ここは以前も通過しながら気になっていた場所。今回は行ってみますか!
灯台までは道道から500mあるみたい。
灯台方面には、なんとか走れそうな道が続いているが、どこで途切れるかわからな
いし、Uターンできる場所がある保証もない。500mだったら歩きましょうかね。

短い草に覆われた道を、灯台に向かって歩いて行きます。
途中、ヌタヌタのぬかるみがあったりします。
それらを巧みに避けて行ったのですが、あるところで思いっきり突っ込んじゃいまし
た。うわー!最悪!!

泥だらけ

今日2度目のアホをやらかしてしまいました。足とサンダルの間にヌタヌタの泥が入
り込むと気分は最悪だということに気付いた。なるほど。
気持ち悪いのを我慢して、灯台まで歩きます。

ノッカマップ灯台

ちょっと色あせた白黒の灯台。原野の中にヒッソリと建つ、観光客の来ない灯台だ
けど、こういうの好き。1人でこの景色を堪能。
そしてまた歩いて戻り、車の中でドロドロのサンダルと足を拭きました。
どっかで足を洗わないとダメだなー、こりゃ。


<道の駅 スワン44ねむろ>
根室の町中で国道44号に乗り換え、この道の駅にやってきました。
ここで小休憩しましょう。

13:36 道の駅 スワン44ねむろ

道の駅の裏手には、「風蓮湖」を臨む展望スポットがあります。
「風蓮湖」は白鳥の飛来で有名な汽水湖。
2005年にラムサール条約の対象地としても指定されているのです。


道の駅を出発し、「んじゃ、そろそろ知床方面に向けて北上しますか」と思っていた
ところ、槍昔の集落を示す標識が出てきました。
うわー、どうしよう。道のドン詰まりにある槍昔。行ったらどこにも繋がっていないか
ら、まら戻るしかない。そして行ったところで何か観光できるところもないだろう。
ただ行くだけ。

だけども、一昨日の夜に「なかまの家」で話題に上ったスポット。
ネタ的にも行ってみたいし、同じ所ばかりを訪問するだけではなく積極的に新規開
拓しないと魅力的な人間にはなれなそう。
しかし、もう14:00近いし…。今日の行動時間はあと3時間ちょっとしかない。
かなりの葛藤を経て、やっぱ行ってみることにしたわ。うん、なんとかなるさ。
風蓮湖を臨む展望所
ワシとシカの剥製
槍昔に行ってみよう
牧場の牛たち

「風蓮湖」へと突き出す砂洲の最先端にある集落に向け、淡々と道を走ります。
左右は木立か牧場か、ただそれだけ。お店とか信号とか、何もない。他に車もいな
いし、歩いている人もいない。

道だけは片側一車線の綺麗な舗装路で充分な幅もあって、そして適度なワインデ
ィング。だから走っていて楽しい。

行き止まりへのアプローチ

14:20 槍昔集落

「風蓮湖」に突き出した半島の先端にある、小さな集落。
なかま娘さんが「家が4軒くらいしかなかったよ。住民とその関係者くらいしか行か
ないような場所だから、変な目で見られたよ。」よ語っていた集落です。

第一印象は、思っていたより広くて綺麗。
僕は数々の過疎集落・限界集落・廃村などを巡ってきたけど、それらとは全然違う。
道路は広いし、土地は平らだし、家も庭付きで洋風で立派。
アメリカの片田舎の閑静な住宅地みたいなイメージだ。

槍昔会館
到着

そして、「僕も住民の人から変な目で見られてみたいな」とか思いながらキョロキョ
ロするんだけども誰もいません。とても静か。
民家の庭でエゾシカが3匹ばかりマッタリしているのみです。

…もしや、住民は何かの魔法で既にシカに変えられてしまったんだろうか…。
そんな仮説を立ててしまうほどに静か。
とりあえず、ゆっくりと集落の一番奥まで進んでみます。

間近には湖

「風蓮湖」ギリギリの集落内のメインロードを走っていると、行き止まりに到着。
ここが、本当に道の終着点。集落もここまでで、この先は「風蓮湖」。
イオをそこに停め、しばし佇んでみました。

カヌー姉さん、Tさん!僕、ちゃんと槍昔に到達したよー!
カヌー姉さんは昨日ここまで来れたのかな?

終着点

Uターンし、来た道を引き返します。
だけども国道44号には戻らずに、ちょっと違うルートを使って国道243号に出ました。
こっちのほうが、知床方面に行くのに都合がいいですもんね。

ここいらは「風蓮川」が流れていて、その周辺も比較的湿地っぽいエリア。
それにしても、随分湿原っぽいなぁ。てゆーか、水がダバダバだなぁ…って思ったら、
実際に結構な惨事だったみたいです。

道路の本当にすぐ脇まで水。周囲の木々も電柱も、水の中から生えている。
そして応急処置でもしているのか、工事やってて安全地帯を誘導される。
…これも昨夜の台風の影響ね…。

水没ギリギリの世界

<奥行PA>
14:48 奥行PA

少し走っていたら、トイレ付の駐車場を発見。トイレ休憩にする。
あと、近くに蛇口がありますよ。これは嬉しい。さっき「ノッカマップ岬」でドロドロにな
ったサンダルと足、既に乾いてゴリゴリだけども、ようやくここで洗うわ。
こんな失礼な足もとじゃあ、今夜の宿にチェックインできませんもんね。

トイレと芝生のある駐車場

さて、では足を洗いましょう。そう思って水道の前に立ち、蛇口をひねったら水が勢
いよく正面に噴射されて、股間が濡れました。
なんなんだよー!この水道ー!!曲がってない!下向いてない!なんてこった!

大噴射

もうベショベショで半泣きなんですけど、とりあえず拭く。サンダルも足も洗う。
ま、今日は散々ですけどこういうこともあるさ。なんだかんだで楽しいさ。
今日はいい天気だから股間くらいはすぐに乾くだろう。
なぜかスニーカーは全く乾いてくれないけどさ。


次は「新酪農村展望台」を目指します。
マイナースポットとして有名なこの展望台だけど、実は僕は初めてです。
近くにある「新酪展望台」なら、「北海道旅2010(3-94)」で行ってるけどね。
場所も近いし名前も似ているし、展望台の見た目もほぼ同じという、ややこしい存
在です。

国道243号から脇道に入るのだが、それがわからない。
ツーリングマップルであるはずの道が実際走ってみると見つからない。
もうかなり行き過ぎだろうって思ったところで、ようやく標識が出てきた。

これは僕が最初に狙ってた脇道ではなく、かなり戻る方向にアプローチする脇道。
最短ルートを発見できなかったのは悔しいが、ほんの数qだ。しょうがない。

そして、何もない畑の中をひたすら走る。
ツーリングマップルでは2kmちょっとで到着のはずなんだけど、4kmは走っていると
思う。だけども何の標識も無い。
さすがに間違えたかなって思った辺りで遠くに展望台が見えてきた。
すごいなここ。みんなツーリングマップルを頼りに辿り着けているのかな?


<新酪農村展望台>
15:13 新酪農村展望台

牧草地の中の鉄骨
酪農村の風に当たる

たった10mの展望台だけども、周囲に全く建物が無いから360度見渡すことができま
す。予想異常に眺めはいいぞ。
昭和後期にヨーロッパに匹敵する規模の農場を作りだした、ここ新酪農村。
その景観をここから眺めることができるのだ。

草原を突っ切る一本道
傾いてきた太陽

時刻は15:30。秋分の日も近いので、だいぶ日が短いね。太陽が西に傾いてきた。
そして、途端に肌寒くなる。

思い起こせば、今日は快晴なので外にいても太陽に当たっていれば暖かいし、車
の中もその影響でモワッとしていた。
だけども気温自体はそんなに高くなかったな。ジメジメムシムシしていた2日前の夜
なんかに比べれば、高の方がはるかに涼しい。
台風が来たことで、気候が少し秋らしくなったのかね?


「新酪農村展望台」を出発して、来た道を数km戻って国道243号いn出る。
そのまま北上し、さらに道道8号で中春別まで行った後、道道363号で海側に進路
を取ります。

オホーツク目指して
尾岱沼エリアへ

オホーツク海沿いの国道244号に出ました。
ここいらがちょうど知床半島と根室半島の中間地点、「尾岱沼」ね。

海の向こうには「トドワラ」で有名な野付半島が見えます。
今回は「トドワラ」は行かない予定なんだ。2010年で天気が最高の中、堪能しちゃっ
たからね。
どんどん崩壊が進むスポットなので、今後行くことはもしかしたらないかもしれない
なぁ…。


<道の駅 おだいとう>
国道244号を北に走っていると、道の駅がありました。
おぉ、尾岱沼に道の駅ができたんだ!どうやら2011年にできたらしいですな。

15:49 道の駅 おだいとう

鏡のような尾岱沼

道の駅の施設と展望台を兼ねた、北方展望塔の2Fは資料館。
3Fは展望フロアです。目の前には空をクッキリ映しだした尾岱沼が広がっている。
こんな綺麗な尾岱沼は初めて見たよ。
何の気なしに入った道の駅だけど、この眺めでちょっと感動。


出発してしばらく北上した標津の町の中心地でガソリンを入れておこう。
今夜の宿は知床羅臼。小さな町なのでガソリンスタンドも早く営業を終えるかもしれ
ないし。そのあとの「知床峠」越えできるくらいのガソリンは入れておかないと。
ここ、ハイオクが175円でした。かなり高いねー。北海道は総じて高いけど、ここはそ
の中でも高い方だねー。怖くて満タンにできなかった。
(ガソリン \3000)

3年前に入った温泉
国後接近

日本3周目で立ち寄った、「標津温泉 楠」の前を通過。
確か「とおまわり」っていう旅人宿に向かう途中、ゲリラ豪雨の中で温泉に入ったん
だよな。
あ、ちなみに今夜の宿も「とおまわり」です。3年振りの訪問だよ。
ご飯のボリュームが死ぬほど多いことで有名な宿だよ。楽しみー!!

1時間ほど、オホーツク沿いの国道335号を淡々と北上しました。
右手には北方領土の「国後島」。非常に近くに見えるね。

間もなく、懐かしい知床羅臼の町中に入る。
時刻は17:00。既に夕暮れが辺りを包んでいるが、もうちょっと時間を潰していたい
な。
ここで思いついたのが、「羅臼国後展望塔」。よーし、あそこに行こう。
メチャクチャ久々。8年半振りの訪問だ。

狭路を登る

「道の駅 知床・らうす」のちょっと先から狭い道をグイグイ登って行きます。
ここの入口、すごく小さい標識があるだけだし、一部道がわかりづらいのだ。
さらに、ツーリングマップルにも載っていない。


<羅臼国後展望塔>
「羅臼国後展望台」と呼ばれたり、「望郷台」とも呼ばれるスポット。
僕はここは「北海道旅2005(2-45)」以来です。あのときはすごい雪景色だったな。

17:12 羅臼国後展望塔

外に出ると、もう相当冷え込んでいる。長袖シャツを着ているのに、ガタガタ震えそ
うな気温だ。風も相当強い。
もう2005年の記憶もあまりないので、キョロキョロしながら展望台っぽいところに登
ってみました。

展望塔とアンテナ
西には羅臼岳

海抜167mの展望台に上がり、西を見ると「知床峠」へと連なる深い山々。
遠くにひときわ突き出しているのは100名山の「羅臼岳」です。
2005年の時は、ここから雪に閉ざされた「知床峠」に思いを馳せたんだよなぁ…。

反対側の東側には羅臼の漁港、そして海の向こうに「国後島」を臨むことができる。

羅臼の漁港
夕暮れ国後
燃える山々

急激に寒くなってきたので、長居はせずに車へと撤退。
そしてまた坂道を下り、海の目の前の羅臼の道の駅へと戻ってきました。
さっきは通過したけど、今度はちょびっと立ち寄るよ。


<道の駅 知床・らうす>
17:29 道の駅 知床・らうす

羅臼の道の駅

僕にとっては2005年の訪問時にカニを買ったことで印象深い道の駅。
あのときのカニは、車中自炊で活躍したもんな。

ここではこのあとのチェックインに備え、荷物をまとめておきました。
皆さんはどうだか知らないけど、僕はチェックインのときには駐車場から宿へとスッ
と入れるようにしたい人。
だから予め荷物を全部カバンに詰めて、すぐに車を降りれるようにするのだ。

ことさら旅人宿やとほ宿は、アットホームなところが多いからエンジン音を聞きつけ
てオーナーさんが出て来てくれたり、既に到着している同泊の人たちがこっちを気
にしたりするでしょ。
そんなときにモタモタしたくないのですよ。ただでさえ荷物多いから。


<「とおまわり」>
来た道を3kmほどさらに戻る。羅臼の国道335号から1本入ったところにある宿へと
車を停めました。久しぶりー。

17:35 「とおまわり」

さぁ今夜は戦争だ
この部屋は3人

部屋を案内され、入ってみると先客が1人。栃木から車で来た"釣り爺さん"。
ここの宿には20年くらい前から来ているし、今回も今日が11泊目だって。
いつもこの近辺で釣りをしているらしい。昨日も台風の中、釣りしてたんだって。
いやー、でも今日だって川はドロドロだったでしょう。
でも、少しは釣れたそうで喜んでいる、愉快な爺さん。

とりあえず、夕食までの間に釣り爺さんと交互に風呂に入っておきましょう。
お風呂から出ると、もう釣り爺さんはダイニングで他の同泊の人たちとビール飲ん
でいるみたい。
あ、僕も参加するよ。風呂上りのサッポロクラシック、最高ですしね。

食前酒

ここで僕より結構年下と思われるご夫婦にご挨拶。
なんと、横浜のとある町からやってきたのだそうだ。僕の知っている町!
去年まで横浜の片田舎に住んでいた頃の僕が、何1000回も電車で通ったり、バイ
トもしたことのある町だ。懐かしいなぁ。

お二人は公共交通機関を使って旅をしていて、主に登山したりサイクリングしたりを
楽しんでいるんだって。
昨日もここに泊まり、今日は知床半島の先端方面の行き止まりである、相泊集落ま
で自転車で往復したんだって。

おぉ、相泊は僕も明日くらいに行きたいなぁ。
確か「熊の穴」っていう食事処が道路の行き止まりにあったよね。
僕、昔そこでトド肉食べて証明書までもらったっけ。

ご夫婦に確認してみると、どうやら存在はしていたけど改装工事みたいで営業はし
ていなかったらしい。
あれ?そうなんだ。明日に実際この目で見てみるか。
お店の目の前にある、日本最北東端の碑を目指したいのでね。


19:00 夕食

さぁ、待ちに待った夕食タイムです。今回は完食できるかー!?
生ビールを頼み、さっき到着した旅人の"千葉さん"とカンパイ!いただきます!

長い長い宴会の始まり

最大の目玉は、一匹丸々のキンキ。こっちではメンメっていうんだけどさ。
お湯で茹でただけのシンプルなものなんだけど、それが最高においしい。
本州とかで食べれば、もうこれだけでかなりの値段になっちゃいます。

さらにクロゾイなどのサシミの盛り合わせ・イカ飯・魚たっぷりのみそ汁など…。
だけどもまだまだこれは序盤ですよね…。
3年前の恐怖が蘇る。


釣り爺さんは連泊なので、連泊専用メニュー。
ジンギスカンを1人で焼いていたが、肉がハンパない量だった。
釣り爺さんは「余りはいつも翌日のランチにするのだよ」と言ってパックをもらい、肉
を詰め込んでいた。うん、それは賢い。

釣り爺さんは全国いろんなところを旅していて、有人日本最南端の「波照間島」も行
っている。次は「与那国島」を狙っているのだそうだ。
「波照間」ではどこの宿に泊まっているんだろう…と思ったら。「たましろ」だって。

うん、そうですよね。聞くまでも無かったですよね。
アホみたいなボリュームのご飯が出てくる「たましろ」。
そしてここ「とおまわり」は"北のたましろ"と呼ばれることもある。
宿の属性も、宿泊者の属性も似ているんだよね。

シイラのホイル焼き
カレイのフライ

追加の料理がジャンジャン出てきます。
オーナーさんは元漁師だし、今も漁に行ったりするような人なので、魚を中心にドン
ドンメニューが出てくる。もう苦しい。ヤバい。

横浜の若夫婦は、2連泊目だけども昨日違うメニューをオーダーしたので、今日が
僕と一緒の1泊目メニュー。
2人は昨日苦しむ同泊者を目の当たりにしているので、それ相応の覚悟ができてい
た。
僕は2人に「ねぇ、あとどのくらいっすかねー。そろそろ終わりっすかねー。」とか弱
気になって尋ねちゃうんだけど、コースはまだまだ終わりません。
聞かなきゃよかった。絶望が大きくなっただけだった。

ホッケの煮つけ
フライ祭りのスタート

千葉さんは、なかなかのキャリアを持つ旅人。
関東地方から車で旅をしています。今回は僕と同じくらいのタイミングで北海道に上
陸して、北海道を僕とは反対の時計回りでここまで来たんだって。
しかも車中泊で。今回はこの宿のうわさを聞いて、初めての旅人宿なんだそうだ。

九州一周や四国一周も経験者とのことです。
いつ行ったのか聞いてみたら、僕の「九州一周ドライブ2011(4-30)」と同じ期間だっ
たよ。
うわー、同じ期間に同じところを旅していた人との話は楽しいなー。
旅のスタンスもほとんど一緒だし。
あのときは台風12号大変だったよねー。日本の歴史に残るような猛烈な台風に突撃
していったもんなー、僕。


ご飯は何品かの追加メニューを経て、いよいよフライ祭りのスタートです。
フライ祭りは花火で言うところのラストを飾るスターマインみたいなものでして、狂った
ように大量のフライがボコボコ専用皿に勝手に盛り付けられ、華々しいラストだけど大
体の人がここで息絶えます。

鮭フライ・シイラのフライ・骨せんべい・鮭の白子のフライ…。
うっぷ、もう、もう僕は…。

フィナーレはお馴染みのイカリングです。
厨房の換気扇が止まった音を聞いて、僕らは「ようやくラストか…」と胸をなでおろしま
した。

はい、全然食べきれませんでした。こんんな終盤に油っこいもの連発されてもムリ。
千葉さんと若旦那はすんごい頑張って、完食に迫る勢いでした。
とりあえず残りはこのあとの飲み会用に残しておいてOKとのことなので、フライセット
だけ残して下げてもらいました。


21:00 飲み会

間髪入れず飲み会

食後グッタリしていると、ゲラゲラ笑いながらオーナーの"ななめさん"が厨房から出
てきて、飲み会のスタートです。
ほんのちょっとのカンパ制で、お酒やソフトドリンク、おつまみがズラッと並びます。

「おぉ、キミは以前来たことがあるな!?」と言ってもらえた。
うわっ、3年前に一度きりなのに。そして、夏の繁忙期の大人数のうちの1人だったの
に。覚えてもらえていたのは嬉しい。

ここからはもう、ななめさんの強烈なキャラクターとトークに全員が巻き込まれます。
ななめさんは「飲むぞー!」とウィスキーの瓶を取り出し、それをみんなで飲んだ。
あ、これ相当酔うね。楽しいけど。


大体の旅人宿のオーナーさんって、旅人達が主体で話せるような環境を作って、自
身は一歩引いた外側から雰囲気作りをするような存在。
だけどもここのななめさんはメッチャ自分のことしゃべる。
最近漁と宿の両方でクタクタだとか、ハゲたとか、歳とったら急に花の美しさや野菜
のうまさに目覚めただとか。あとは客いじりだとか。

この破天荒なキャラと飲み会の雰囲気は、他の宿には無いね。
笑い声の絶えない陽気な飲み会です。ここにいる全員が、もともと知り合いでもなん
でもない関係なのがウソのように。そんな一期一会が旅の醍醐味。

3年前のアルバムから
ななめさん・千葉さん・YAMA・若夫婦・釣り爺さん

飲み会のインターバルで、ダイニングにある過去のアルバムを開いてみました。
そこには、この宿のカメラで撮影した「北海道旅2010(3-94)」に掲載したのとは別
バージョンの集合写真。あの日も楽しかったね。

23:30頃、「いまから漁に行くんだ」と言ってななめさんが出て行きました。
鮭漁のシーズンなので、最近は夜から昼までは漁に出ているんだって。
そして昼過ぎに少し寝てから、夕食の支度をしているらしい。なんてタフなんだ…。

その後もしばらく飲み会は続き、24:00ちょっとすぎにお開き。
いやー、飲んだ飲んだ。
ウィスキーも黒霧島も飲んだ。

しかしおつまみ用に残しておいたフライは全然食べれなかった。
もう2次会では胃が受け付けなかったよ…。お腹パンパンだ。

では、おやすみなさい。最高の1日でした。
明日ももちろん、最高だよね??

24:25 就寝