―― 本日の走行

9/15 襟裳の章:濃霧と迫りくる嵐
走行距離:340km  支出:\3,390


<道の駅 みついし>
6:15 起床

おはよう。寝るときは暑かったけど、早朝は結構涼しいね。そんで曇ってる。
本当は5:30くらいの空が明るくなると同時くらいに起きたかったけど、二度寝しちま
ったよ。
しかも二度寝したしその前にもフェリーの中で寝まくっていたというのに、まだ眠い。
なんだこの体質。

9/20 斜里の章:裏摩周とサンゴ草
9/21 稚内の章:直線道路と最果て
9/22 増毛の章:陸の孤島と廃炭鉱
9/23 十勝の章:秋の山脈と噴火湾
9/24 エピローグ:帰路と旅の終焉
9/28 後日譚:移りゆく季節と時代
9/13・14 プロローグ:船旅と苫小牧
9/15 襟裳の章:濃霧と迫り来る嵐
9/16 釧路の章:巨大湿原と暴風雨
9/17 根室の章:秘境岬と北方領土
9/18 知床の章:最北東端と湖巡り
9/19 弟子屈の章:大草原と地平線

コンブマン

正面は牧場

雲の多い朝

道の駅から道路を挟んだ対面は、もう牧場なんだ。朝の爽やかな空気に、広がる
牧場っていう光景が北海道らしくてなんかいいですな。
そういや明るい北海道を目の当たりにするのは、これが1年振りだったね。

洗顔し、車内を整理して出発準備を整える。
降水確率を調べてみたら、今日は70%だって。結構絶望的な確率だね。

自販機が安かったので、コーヒーとお茶の2本を購入。だけども毎日ドリンクを買い
続けていたらかなりの出費になるよな。
早いとこ、いつものように湧水とかで飲料をまかなえるようにしないと…。
おいしいものにお金を払うのはいいが、水分補給ではそんなに使いたくないっす。
(食費 \230)

北海道限定バージョン

6:50 出発

それでは、昨夜に引き続いて目指すのは「襟裳岬」!
海沿いに国道235号を南東方面に走って行きますよ!
この時点で結構な曇りだから、霧で有名な「襟裳岬」は相当劣悪な環境かもしれな
いけど、覚悟の上さ!

曇天スタート

浦河の町を過ぎて少し走ったところで、海岸沿いに懐かしい風景を見つけた。
日本1周目を走っていた2003年の夏、9人で北海道を走り回ったときに自炊をしたス
ポットだった。

夜に函館を出発し、朝日を「襟裳岬」で見ようと走り続けていたんだけど、途中でガ
ソリンなくなるしガソリンスタンドは営業していないしで、ここで足止めになったんだ
よね。ガソリンスタンドが営業開始するまでの間、早朝にここで自炊をしたんだった。

懐かしい。もう10年前の話か。
あれ以降、何度かここを通過する際にあのときの自炊スポットを探していたんだけ
ど見つからなくって、今回初めて発見できたよ。


<塩釜ローソク岩>
海沿いを走っていると、様似の町のちょっと手前で海の中に聳える巨大な奇岩が見
えてきます。それがローソク岩。
ここを写真に収めるのは初めてだね。立ち寄ってみましょう。

7:19 塩釜ローソク岩

ローソク岩と親子岩

ウミネコ

はい、これが国道から眺めた構図です。
かなり大きい岩だね。20〜30mくらいの高さがあるのかな?写真をよく見ると海の中
に数人の人が入っているじゃないですか。その辺と大きさを比較してみてください。
この人たちはコンブ獲りでもしているのでしょうか…。

しかしこの岩、ローソクらしさのレベルは低めだね。
ローソク岩は全国に何箇所かあるけど、大体もっとシュッとしているからね。
そして、定番であるローソク岩の先端に太陽が重なって火が灯るように見えるという
イベントはあるのだろうか?
ちょっとネットで調べてみたが、見つからなかったよ。

ちなみに後ろに見えているのが「親子岩」です。
ここからは角度的に全ては見えないけど、大・中・小の3つの岩から形成されていて、
それが親子のように見えるのです。


出発し、様似の街中を通過。
ここには「エンルム岬」っていうちょっとマイナーな岬があるんだけど、今回は飛ばしま
す。気になる方は「北海道旅2008(3-43)」でもご覧あれ。


<えりも町灯台公園>
7:49 えりも町灯台公園

えりも町に入りました。もうすぐ岬です。
町中を走っていると、灯台が聳える公園がある。ちょうどトイレに立ち寄りたかったの
で、寄って行きましょう。

旧幌泉灯台記念塔&YAMA

公園内には芝生の広場とステージと、あとはシンボルの灯台。
この灯台は30数年前に現役を退き、今は記念塔となっている様子です。

8時近くになって気温は上がってきたんだけど、相当蒸しますな。
低気圧が大接近してきているのでしょうな。全然北海道っぽくない気象です。


ここから「襟裳岬」へは、海族の国道336号を反れて道道34号となります。
走っているうちに、ついに前方に濃い霧が出てきましたよ。
はーい、案の定ですね。もはや霧は「襟裳岬」の名物。では、突撃ー!

北緯42度を通過

霧の岬へ

<襟裳岬>
日本3周目以来の訪問です。
この岬は日高山脈の最南端にあたります。海に向かって日高山脈が突っ込み、岩
礁となって消えて行ってる。
そしてその岩礁部分はゼニガタアザラシが300〜400頭ほど生息していて、ゼニガ
タザラシ最大の生息地になっているのです。

8:21 襟裳岬

襟裳岬灯台
濃霧に覆われた岬

おぉぅ…、すっごい濃霧ですな。
まぁ襟裳岬ってのは夏は大体海霧が出るもんなのですよ。過去にもここがスッキリ
晴天だったのは、春に訪れた日本2周目の「北海道旅2005(2-45)」のときだけです
もん。春は晴れる日が多いので、狙い目なのです。

とりあえず、遊歩道を岬の先端方面に歩いてみます。
僕以外も観光客はチラホラいるけど、みんな「霧すっごいなー」とタジタジです。
灯台も霧に隠れてモヤモヤしちまっています。

到達の証明
風極の地

襟裳岬は1年中風が吹く。1年の3分の2くらいが強風の地です。
「風の館」っていう施設も併設されていて、そこでは風速25mを体感できたりもする
のですよ。

今日はそんなに風は無いけど、霧がすごいので岬の先端は全然見えません。
晴れていれば岩礁がどこまでも続いていて、さらにこの碑の先も遊歩道が連なっ
ているんだけどね。この天気じゃ歩いても意味がない。
みんなも襟裳岬の看板の前で写真を撮って引き返していっています。

霧の中の岩礁

上の写真、若干補正を加えてもこの程度です。肉眼だとほぼ見えないっすよ。
んじゃ、ここいらで駐車場に引き返しましょう。

駐車場には数店の土産物屋兼食堂があります。
物色し、襟裳岬のステッカーを1枚購入しました。今度納車する新しい車に貼ってみ
ましょうかね。
(土産 \350)


<「無敵食堂」>

小腹が減ってきたので、このまま襟裳岬の駐車場にある食堂で朝ご飯にしたいと思
います。8時台から営業しているのは嬉しいですね。

食堂でイクラ丼

オーダーしたのはイクラ丼。うん、まぁ普通かな。北海道補正を加えても、普通だっ
たかな。うーむ、襟裳名物のツブ貝とか使ったメニューにすれば良かったかな?
まぁいいや。食べたい物を食べるのが一番幸せだし。

食べていると、外から「この天気はマズイぞ」、「あと30分で雨が降り出すな。」という
声が聞こえる。地元の人たちのようだ。
あー…、地元の人が言うのであれば真実なのだろう。雨、もう来ちゃうのか。
だったらその前に、天候の崩れやすい襟裳エリアを脱出してみよう。
(食費 \1200)


<百人浜展望台>
「襟裳岬」を出発して数分道道34号を北上していたら、ここの展望台へのアプローチ
のための駐車場を発見。

9:17 百人浜展望台

再び、北緯42度

展望台への入口

駐車場は、北緯42度ピッタリ。さっきは「襟裳岬」の西岸で42度を踏んだけど、今回
は東岸側での42度です。

ここいらに百人浜の展望台があることは知っていたんだけど、いつも見つけられず
に「まぁいっか」ってスルーしていたんだよね。
だから今回は初めての訪問。知っていないと確かにスルーしてしまうそうなロケー
ションだ。

遊歩道を200mほど海に向かって歩くと、展望塔が見えてきました。
中に入るドアは時間制で、9:00〜17:00のみの解放。おぉ、ナイスタイミング。
もし今朝寝坊しなかったり、「襟裳岬」でご飯を食べていなかったら、中に入れなかっ
たかもしれなかった。

中に入って長い螺旋状の階段をどんどん上がって行きます。
一番上の展望フロアで初めて外の景色が現れる。

うん、曇りです。知ってた。
晴れていればこの緑の原野の向こうに百人浜と呼ばれる砂浜や太平洋が見える
んだけど、肉眼でギリギリ。写真だとほとんどわからないっすな。
まぁ良いわ。またいずれ、晴れている日にでも訪問しましょう。


<黄金道路展望台>
9:39 
黄金道路展望台

国道336号に再合流してすぐのところにあります。
ツーリングマップルでは"望洋台"と書かれているスポット。
ここからは黄金道路の始まりです。

展望塔

百人浜周辺の景観

黄金道路は海ギリギリを走る道路。
風も波も強いこの海岸に道路を通すには非常に長い年月がかかり、黄金を敷き詰
めるかのごとく途方も無い費用がかかったのだ。

それが黄金道路の名前の由来なんです。
いつ行っても道路の補修工事が行われているのが印象的です。
風や波でどんどん道路は劣化するし、技術が進歩すれば危険なところから順番に
長いトンネルを設置できるようになるからね。

黄金道路の起点

海と断崖のコース

連続する覆道

切り立つ日高山脈と海の間を縫うように走る。最近は2〜4km級のトンネルで山肌
の中をショートカットするコースも多くなってきたけど、海ギリギリを繋げる覆道もま
だまだ多数あります。


<フンべの滝>
10:08 フンべの滝

黄金道路の北端付近に現れる、小さな滝です。
…って思ったら、結構デカかった。

イオとフンべの滝

フンベの滝は、国道336号のすぐ脇に流れ落ちる滝。落差はおよそ20m。
川が滝になっているのではなくって、岩肌から染み出す水が滝を形成しているとい
う、珍しいタイプの滝です。

あれー?ここってこんなに水量多かったっけ?こんなドバドバなのは過去最大です
わ。迫力あるねー。国道にまで及ぶ滝の飛沫が気持ちいい。

引き続き国道36号を北上し、忠類の町までやってきました。
ここいらで国道を2kmほど反れると、ナウマン象の発掘跡地があるそうですよ。

日本3周目の「北海道旅2008(3-43)」では、ここからほど近い「道の駅 忠類」でナ
ウマン象のオブジェを見たり、「ナウマン像記念館」の横でソフトクリーム食べたりし
たじゃないですか。
あの辺のナウマン象の産地(←?)がそこなんでしょうかねぇ…。
とりあえず、行ってみます!


<ナウマン象発掘跡地>
10:50 ナウマン象発掘跡地

霧の国道

ナウマン象はここに眠っていた

これはなかなか僕好みのマイナースットですな。
周囲に車の気配なし、人口物も無い山間部への入口の名も無き道路。
駐車場にもこの碑の周辺にも人は全くいません。静寂の世界。

非常に小さなスポットで、"ナウマン象発掘の地"と書かれた碑と、そこから数10m
離れて発掘された象の骨のレプリカの展示があります。

骨のレプリカ&YAMA

説明を読んでみると、どうやらこの地でナウマン象が発見されたのは1969年。
当時ここで道路工事していたらなんか固いものが発見されて、それを調査したらナ
ウマン象の化石だと分かったのだ。
そんでしっかり周囲を確認したら、ほぼ1頭丸々の全身が出てきたんだって。

なるほど、それで忠類の町はナウマン象発見の町として一躍有名になったのだね。
ナウマン象の全身が発掘されたのはこれが世界初のことだったらしく、本当に大ニ
ュースだったんだそうだ。
それで、ここにはその全身の骨のレプリカが展示されているのです。

観光客もいないし他に何もないところだけど、忠類活性化の原点となる、夢とロマン
が詰まっているのだね。いいねー、こういうスポット、大好き。


さてと、次はどこに行こうかな。
去年の0円マップを見てみると、「湧洞の丘」ってのがデカデカと掲載されている。
ツーリングマップルでいうところの「湧洞湖展望台」ですな。
じゃあそこに行こう。今まで行ったことないし。

国道336号を海沿いに走り、道道1051号を海に突き当たるまで6qほど走る。
深い霧の中に展望台が見えてきました。


<湧洞湖展望台>
11:17 湧洞湖展望台

あの丘に展望台が

遊歩道を登る

展望台は海ギリギリにある「湧洞湖」の東岸から、振り返るような角度で丘の上に設
置されています。
ただでさえ分かりにくい立地だが、この霧でさらにわかりづらい。

砂利の空き地みたいな駐車スペースにイオを停めます。
付近は何も施設が無いけど、釣りだかキャンプだかで来ていると思われる車が数台
停まっていました。
この道道1051号はあとちょっと走ると行き止まりなので、周囲も静かです。

イオを見下ろす

霧の中の湧洞湖

丘の上には木製の展望台がありました。
ここからの展望ですが、…ほとんど何も見えねぇ…。
左の写真には遠くに海が、そして右の写真には「湧洞湖」がなんとなく写っているの
ですが、限りなくビミョーだよね。

そんでここ、すごい蚊がいます。結構ヤブも茂っているし。
そしてその蚊が大きいのね。
僕は蚊が大嫌い。もともと蚊に刺されやすいし、そして皮膚が弱いので刺されたとき
のダメージも大きいし治るにもに普通の人の数倍時間がかる。
ダメここ。逃げ帰る。蚊に追われながらもダッシュで車へと戻りました。

…展望台は湖との距離が離れすぎていたから、霧で湖面がほとんど見えなかったん
だ。湖畔からだったらもっとまともに見えるだろう。
そう考え、今度は湖ギリギリの位置から「湧洞湖」を眺めることにしました。


<湧洞湖>
11:27 湧洞湖

さっきの展望台から酷道方面に2・3km戻ったところで車を停めました。
ここだったら湖面がよく見えるぞ。そして蚊もいない。

幻想のような世界

海に面した周囲12qほどの湖。jここからでは見えないけど、海と湖の間は細長い砂
洲で区切られている。
昔は海だったんだけど、こうして湖になったんだってさ。
非常に水深が浅くて平均の深さが1.3mしかない湖なのです。


来た道を国道336号まで戻り、再び北東に向けて走り出す。
間もなく「十勝川」を渡ります。しっかしすっごい霧だな。笑えるレベルだ。

前方真っ白

濃霧の牧場

こんな霧だけども、雨は降らないんだね。降水確率70%なのに。
これはまだ恵まれているとポジティブに捉えたほうがいいかな。

このあとは「昆布刈石展望台」に行こうと思います。そこ、ままで行ったことが無い
んだ。この国道336号を真っすぐ行けば道は自動的にダートになって展望台に到着
するだろうと思ったら、道道1038号に出ちゃった。

あぁ、なるほど。ここ数年で国道336号がダート部分を避けて快走路で道道1038号
に接続できるようにバージョンアップしたんだね。
じゃあここから戻るような形で、バージョンアップ前の道に入ればいいわけですな。

昆布刈石のダート

おっし!ここは旧道だ。ダートだ。
国道336号の延長部分にあたる綺麗な新道とは違い、クネクネの砂利ダート。
当然他に車は皆無です。
若干テールが滑るのを楽しみつつ、展望台に向けて2kmほど道を登って行きます。


<昆布刈石展望台>

ここが展望台か。人工的な展望台ではなかったです。
そのまんま。道沿いに現れました。展望台を示す標識がないと、100%通過する。

12:06 昆布刈石展望台

唯一の手がかり

海は見えず

とりあえずウロウロを周辺を歩き回る。
ここからは太平洋が一望できるはずなのだが…、全然見えやしない。霧ばっか。
だけども下の方から「ザザー、ザザー」と波の音だけ聞こえていて海の存在はわか
る。想像しよう、壮大な太平洋を想像しよう。

ここで僕は"とほ"の本を取り出し、今夜の宿を探す。
僕は日本4周目を終わらせるにあたって道東の海岸線を走りたいので、宿も海沿い
にあるのがベスト。
しかし海沿いだと、霧多布まで宿が無い。これは遠すぎる。
今夜までに霧多布に行くとなると、くしろとか観光せずにすっ飛ばすことになるから。

「釧路湿原」は久々に観光したいなぁ。でも、今日はもう昼だから明日に観光したい。
明日に「釧路湿原」が観光できるような、ほどよく海に近いとほ宿といえば…。
標茶にある2軒のとほ宿のどちらかだな。
これらだったら、「釧路湿原」まで30kmちょっとで行けそうだ。

その2軒の宿のページを確認し、僕は「なかまの家」を今夜の宿に選んだ。
早速電話し、宿泊の予約。よし、これで今夜は安泰だ。


「昆布刈石展望台」を出発し、またダートをUターンして引き返す。
道道1038号に出るので、これでしばらく海沿いを走ると、国道38号に接続する。
なんかパラパラと雨が降ってきました。

海の近くて信号も少ない快走路なんだけど、ドライブしていて爽快感は無い。
うーむ、晴れれば北海道なんてどこを走っていても最高なんだけどなぁ。
今はむしろ眠いっす。

次の目的地は、白糠の道の駅としましょう。お腹も減ってきたので、そこで休憩が
てらランチとしましょう。とりあえず、淡々と走るのだ。


<道の駅 しらぬか恋問>
13:08 道の駅 しらぬか恋問

恋問館

ここ白糠恋問の名物はなんといっても豚丼です。豚丼の本場は帯広だけど、ここ
のもなかなかですよ。
前回食べたのは日本3周目の「北海道旅2006(3-8)」だから、7年振りになるね。

小雨が降る中、ダッシュでレストランに飛び込む。
店内はシルバーウィークってこともあって、かなりの混雑ですぅ。
僕は1人なので隅の方の小さな座席にすぐに通される。
だけども豚丼が出てくるまでは20分以上かかったね。腹減ったです。

この豚丼

オーダーしたのは"この豚丼"の肉4枚バージョン。肉6枚入りもあるんだけど、それ
はちょっとボリュームありすぎですからね。
おいしー!道の駅の併設レストランとしては、非常にレベルが高い。
分厚くて脂が乗っている芳ばしい豚肉に、甘辛のタレ。ご飯が進みます。
幸せだなー、これ。
(食費 \1000)

ふむ、7年前は確か870円だったよね。値上げしたな。まぁ時代の流れだよね。
しょうがないっす。

恋問海岸

食後に外に出たら、なんとか雨は止んでいた。
天気は悪いけど、道の駅の裏に広がる「恋問海岸」をちょっと散歩してみました。
太平洋を臨む、芝生の海岸。
ダラダラ歩き、他の観光客のカメラのシャッターを押したりして、適当にくつろぐ。
あと、今後のためにポットボトルのドリンクを買っておく。
(食費 \110)


14:10過ぎに道の駅を出発しました。なんだなんだで1時間くらい滞在していたみた
いですな。とりあえず海沿いを引き続き釧路方面に走ります。

ほんの10分ほど走ったところで、空が真っ暗になりました。
なにこれ。ライト点けなきゃいけないくらいに暗い。どういうことですか?
とりあえず釧路の少し手前で道道53号に入り、宿のある北を目指すことにする。
「釧路湿原」を観光するのは明日にするので。

いきなり真っ暗

そういやね、さっきの道の駅に入る直前でラジオを聞いていたんだけど、その中のト
ークで『空が急に暗くなったらゲリラ雷雨になるので注意しましょー!』とか言ってま
したね。
もしやこれは…、思ったら、はい来たーーッ!!!

殺人級の豪雨

ウヒャヒャヒャヒャヒャ、何も見えない!
見るんじゃない、感じるんだ!いや、ムリ!
雨がガラスをバチバチと叩きつける。もう徐行じゃないと走れない。標識は何1つ見
えない。こりゃ酷いですよ。これからどうすればいいのですか。


<清水谷の水>
道道53号をノロノロ走っていると、湧水スポットと思われる場所を発見。
あぁ、ここで雨が落ち着くのを待ちがてら、水をいただきましょう。
さっきお金を出してドリンクを買った矢先に湧水を発見したのでちょっとガッカリだけ
ど。あとちょっとガマンしていればタダで水が手に入ったのになー。

14:32 清水谷の水

生命の泉

名水は蛇口から

うおっ、ここは普通の民家の庭みたいだな。"みたい"じゃなくて、本当にその通りな
のかな?家もあるし、庭木もあるしな。

そんな中に、水を汲める流しと蛇口がある。あれ?これが名水?
なんていうのかな。もうちょっとありがたみが欲しかったかな。風情が欲しいっす。
でも、全国の湧水で命を繋いできたこのYAMAさん、これしきでは全く動じません。
ありがたくいただきましょう。

ここではペットボトル2本、3リットルほどの水をいただきました。
これでしばらく飲料には困らないぞ。ありがたい。


道道53号を北に走って行くと、すぐに右手に「釧路湿原展望台」が見えてきました。
目の前なので一瞬立ち寄ろうかとも雨が酷かったのでやっぱスルー。
「釧路湿原展望台」は、眺望イマイチ、そして入場料がかかるという「釧路湿原」に数
ある展望台の中でもビミョーなことで有名な展望台です。
僕はそれを知っていながら2回ほど訪問したことあったっけ。

次はまたすぐに「北斗展望台」が出てくる。
ここは無料で眺めもそこそこ。僕も日本1周をしていた頃の2003年に、仲間と一緒に
ここで湿原を眺めました。


<鶴見台>
14:52 鶴見台

タンチョウの飛来する地

道道53号沿いのスポットです。僕、道道53号は「北斗展望台」までしか走ったことが
無かったから、ここに来るのは初めてだ。
スポット名に"台"って付くから展望がいい場所かなって思ってきてみました。
しかしそういうところではないらしいな。

まだ雨はシトシト降っているけど、ダイブ弱まった感じです。
駐車場にイオを停め、鶴見台の標識が案内する方に歩いてみました。
そこそこ広い草原が広がっている様子。
しかし敷地内に入るには数100円かかるそうだね。なら、入らなくていいや。
こんな天気の日に無理をしてお金を払ってビミョーな気分にはなりたくない。

ここは11月から3月にかけての冬の間、180羽ほどのタンチョウがやってくることで
有名なのだ。だけども今は夏、オフシーズンですね。
うん、オフだってことは知っている。だからこそ、今回は遠望に留めるのだ。

そしてさらに北上する。さっきの雨のせいか、道路上に車がハデに転がっていたり
した。大変な事態になっていた。

道道53号は間もなく国道274号との複合区間に入ります。
このまま道道53号をあと30分くらいも北上すれば、僕の大好きな摩周・弟子屈エリ
アなんだよな。

大草原と直線道路、そして有名な湖のある、北海道の中でもトップクラスに好きな
地。時間的にも少しだけ寄り道するくらいは可能なので、少し悩んだ。
だけどもやめておこう。天気のいい日にきっと訪問するよ。

小雨降る鶴居村

道東は草原地帯

国道274号をキープしながら、宿のある標茶町方面に向かう。
でもまだ時刻は15時台。このまままっすぐ宿に向かったら16:30にはチェックインし
てしまう。いくら雨とは言え、それはもったいない。
雨もそろそろ止んできたし。

しかしせっかくの道東の草原も、この天気だと盛り上がりに欠ける。
こういうときは、温泉でも入ろうね。
ツーリングマップルを見ると、この先に「オーロラ温泉」っていうのがあるから、そこ
に行ってみましょう。…なんか怪しい名前だけど…。

オーロラ温泉入口

雨上がりのダート

地図で見てもほとんど目印のない場所が入口なので、国道274号をダラダラ東に
走りつつも「そろそろ行き過ぎたかな?」と不安になっていたところ、温泉を示す標
識が出てきました。

ここからはずっとダートです。
雨上がりで水たまりがたくさんできていて、ところどころで泥水を跳ね上げる。
ワーイ!泥遊び大好き!
まだ北海道の旅は序盤なのに、イオは既にボディもフロントガラスもドロドロ。

道は細いしこんなだけど、ここからは随所に標識があるので迷うことはありません。
あぁ、心の迷いは産まれるかもしれなけど。
「本当にこの先に温泉があるの?」とか「こんな立地の温泉で大丈夫なの?」って。

ダートの前半は締まった土の平坦な道路、そして分岐を経て後半になるとクネクネ
のアップダウンで砂利ダート。
そのうち森の中にキャンプ場の管理棟のような施設が見えてきました。


<「オーロラ温泉」>
15:51 「オーロラ温泉」

ここは宿泊できるコテージやキャンプスペースもあるそうです。
管理棟をガラッと開けて声を掛けると、オーナーさんが登場。
温泉に入りたい旨を伝えます。

温泉はここからさらに車で数100m行ったところに、混浴と男女別のものがあるとの
こと。場所と混浴・男女の見分け方を教えてもらい、料金を払ったらさらに車で走り
ます。
(入浴 \500)

露天風呂はさらに奥

さぁ、露天風呂っぽい掘っ立て小屋が見えてきましたよ。
そして雨がまたパラパラ降り出してきてしまいましたよ。

雨のせいでちょっと怖気づくが、ここまで来たからには入りましょう。お風呂の支度
をし、まずは手前側にある混浴の小屋の近くに接近してみる。
…中年男女の声が中から聞こえる。
ふむ、ここは空気を読んで入らないのが賢明かな。混浴だろうが男性専用だろうが
泉質は一緒ですからね。

混浴の小屋

男性専用露天風呂

そして、男性専用露天風呂へ。
うおぉ、これはすごい守備力低めな建物だね。
なんかスカスカの垣根があるだけ。ドアをガラッと開けたら、湯船とその奥に広がる
林。こりゃ面白い。

そんで湯船がすごいチープで、手作り感がバリバリで。
これ、ネタ的にはおいしすぎる。

湯船

パイプからお湯

ワインレッド

金属製の角ばった湯船が2つ、野原にゴロンと設置されている。
そして裏側から細い水道管を通り、ドバドバとお湯がエンドレスに出てきます。
お湯はロゼワインみたいな色。ぬるぬるスベスベ。あ、これ泉質は最高だ。
これはいい。

だけども、雨がポツポツ降っているのにそれを防御する手段がない。
体を洗ったり髪を洗ったりするような雰囲気の温泉でもない。
そしてちょっと蚊が多い。湯船の外はイモムシが這っている。自然豊かだ。
だからお湯をかけて蚊を撃退したりし、とりあえず頭にタオルを乗せて雨避けをして
みるも髪の毛は結局グチャグチャになるし…。

そして垣根はスカスカなので、向こう側が見えそうだったりして、ちょっとヒヤヒヤ。
結局僕以外に誰も来なかったんだけど、なかなか面白かった。


30分ほどゆっくり浸かり、そして出発。
温泉は良かったけど、このあとどこかでちゃんとお風呂入らないとダメね、これ。


<夕日の丘>
16:35 夕日の丘

ダートの途中の展望所

ここはダートを引き返す途中にある高台の展望所。
たぶん「オーロラ温泉」のオーナーさんの所有する敷地内だと思う。

車3台分くらいの空き地に駐車し、向こうに広がる草原を展望する。
草原かな、あれは?近くにゴルフ場もあるので、もしかしたらそれかもしれない。
なんにせよ、展望はなかなか。しかし今日は夕日見れるような天気じゃないけどな。


国道274号に戻る。ここを5kmほど東に行くと標茶駅です。
そこを少しだけショートカットルートで飛ばし、国道391号に出る。
この国道391号を「釧路湿原」方面に3kmほど南下すれば、今夜の宿である「なかま
の家」だと思うのだ。

気を付けながら走っていると、国道沿いの林の脇に小さく宿名が書かれた木の看板
を発見。よしっ、迷わず到着できました。
そして早めの時間。いつもチェックイン時間に間に合うかどうかギリギリの世界を生き
る僕にとっては快挙です。


<「なかまの家」>
16:59 「なかまの家」

母屋

本館

林と草原に囲まれた立地の宿。駐車場の脇にはサイロがあったり。
駐車場の目の前の建物が宿かなって思ったら、どうやら母屋らしかった。

エンジン音を聞きつけてオーナーの"なかま父さん"が出てきて、宿の建物の場所
を教えてくれた。
「向こうにって、鳥小屋の前を通って橋を渡った先の赤い屋根の建物です」、みたい
な感じに。敷地、広いんだねー。建物や小屋が10個くらいあるみたい。

言われた通りに進み、宿の中に入ると"なかま娘さん"が出迎えてくれた。
そして受付し、お部屋の案内してくれる。
僕の部屋はベッド式の2人部屋。綺麗でお布団もフカフカだ。
後で同室の人がやってくるそうだ。

僕の部屋

なかま娘さんに「お風呂はどうする?よければ近所のオススメの温泉を紹介するけ
ど?」と言われる。同泊の人もうち2名、今温泉に出掛けているところなんだってさ。
僕はついさっき「オーロラ温泉」に入ったばかりなので、宿のシャワーを使わせてほ
しい旨を伝える。

「あそこ行ったんですかー!?すごかったでしょー!」ってなる。
うん、すごかったです。やっぱいいネタになるね、あそこ。

とりあえずすぐにお風呂の準備をし、サッとシャワーを浴びます。
夕食は18:30から。まだ時間は50分くらいある。
部屋で荷物の整理をしたり、談話室で本を読んだりしながら時間を潰します。

談話室にて

18:30 夕食

このタイミングで同泊の人たちが集結。
今日羽田から釧路空港に飛んできた"カヌー姉さん"。
帯広から毎月来ている僕と同年代くらいと思われる猟師さん。
道内から温泉や登山をしながら頻繁に旅をする"Tさん"ご夫婦。

とりあえず、みんなでサッポロクラシックを注文し、カンパイして夕食タイムです。
北海道の野菜をふんだんに使ったシチュー・煮物・コーンスープなど。
家庭的でおいしい料理。みんなで食べると盛り上がる!

健康的な夕食

みんな、昼過ぎの豪雨にビックリしていたから、どこでどうあの豪雨を食らったかとい
う話をしたよ。
カヌー姉さんのみは、その直後に釧路空港に到着したらしいけど。
釧路空港って、白糠恋問の近くだよね。ちょうど雨が降り出した頃、ぼくは空港の近
くにいたね。

今は無事雨も止んでいるんだけど、明日は本格的に雨の予感。それが心配だ。
みんなでそのプランを練る。

Tさんご夫婦はカレンダー通りの連休とのことで、シルバーウィーク前半である今日
前後の天気が悪いことを残念がっていたよ。
明日は「風景画」に宿泊するとのことだ。おぉ、あの宿は僕も以前泊まったけど、す
ごくよかった。料理も景色も人も。どんな宿だったか、いろいろ紹介してみた。

このご夫婦、かなり秘境や人のいないところに行くのが好きとのことで、「野付灯台」
とかも行っている。すげー、野付半島は僕は「トドワラ」止まりですもん。すごい。

でも、雨が降るとカフェでまったりするのが好きだそうで、今日立ち寄ったというスー
プカレーの「奥芝商店」の標茶基地の話をしてくれた。
最近札幌からやってきたお店で、大人気らしい。お店の名刺をもらった。
ふーん、機会があれば立ち寄ろう。少なくとも明日は行かないけど。


なかま娘さんは、「秘境が好きなら"槍昔"っていう風蓮湖の湖畔の袋小路にある集
落がいいよ」ってアドバイスしていた。
10数q進んだ先に民家が数軒しかない、秘境集落なんだそうだ。
へぇ…、初めて知った。でも地図を見ると確かに存在しているね。興味あるかも。
あと、この宿の近くの「五十石駅」も相当な秘境駅として有名なんだって。
Tさんご夫婦、そして僕が食いついた。よーし、明日に行ってみよう。

カヌー姉さんは、明後日「釧路湿原」でカヌーをするけど明日がフリーらしく、他のみ
んなの話全部に興味を持ってくる。
「五十石駅」・」「開陽台」・「野付半島」・「槍昔」、僕の薦めた「オーロラ温泉」…。
「日本全国を知り尽くしたキミに回れるかどうか判断してほしい」って言われたけど、
いや、1日で全部行くのは相当シンドいですよ。

飲み会開始

21:00 飲み会

ちょびっとインターバルを入れた後、みんなで飲み会開始です。
宿の用意してくれるお酒やお菓子で、無料の飲み会。
しかし暑いな今日は。みんなTシャツとかなのに汗だく。9月も中旬なのに。
もともと北海道は涼しいからクーラーがある家自体が稀なので、ここは耐えるしかあ
りません。

飲み会から参加した"なかま母さん"はすごい登山家で、日本トップレベルの難易度
の日高山脈の奥地も攻略しているんだって。体験談がとても興味深い。

猟師さんはエゾシカ撃ちの話をしてくれた。そろそろ猟のシーズンだもんね。
なかま娘さんとなかま父さんも、トラップを使用した猟の免許を持っていて、貴重な話
を聞けたよ。
捕獲するまでも興味深いけど、そのあとの殺し方や血抜きや解体の仕方はもっと興
味深い。この宿の敷地内にも屠殺のための小屋があるんだって。

僕らがみんな「猟師スゲー!」、「獣の肉食べてぇー!」と興味津々なので、ヒミツの
お肉を少し味見させてくれました。うまい!なんて貴重な体験だ!

ヒミツのお肉

さて、僕自身は明日はどうしましょうかね…。
「釧路湿原」、そして太平洋沿いに根室方面に走りましょうかね。
雨や霧だと「釧路湿原」の蛇行する川が見えない可能性あるけど、大丈夫かな…。
久々に湿原内の展望台をいろいろ回りたいんだよねー。

あと、お昼ご飯はどうしよう。
"勝手丼"で有名な「和商市場」は過去にも行っているけど、バリバリ観光客向けの
施設だしなー。

そしたらなかま父さんがいろいろアドバイスをくれた。
「和商市場」で食べるくらいなら、町中の回転寿司は鮮度も高いしコストパフォーマ
ンスもいいからそちらがオススメだとか、北海道限定のカレー屋さんだとか。
あと、厚岸では漁協で牡蠣を自分でレンジで蒸して食べれるんだって。
あ、それが一番魅力的かも。厚岸で牡蠣を食べよう。

いろいろ話しているうちに、もう23:00過ぎ。
僕はなんかすっかり北海道も日本全国も詳しい人になっちゃいました。
うん、どうも気付けば大体のとほ宿の情報もわかるし、観光地もわかるし。
でも初心を忘れないように心掛けているから新しい知識には貪欲。

23:20 お開き


寝室は猟師さんと一緒です。
そしてこの時間なのに部屋はまだかなり暑い。
でも、網戸は無いから電気をつけた状態で窓を開けると、
虫が大量に入ってくると言っていたなぁ。

猟師さんと話し合い、電気を消して窓を開けることにした。
もう寝るだけだからきっと大丈夫。しかし、なんでこんなに
気温が高いんだ…。


23:50 就寝

―― 前日までの走行

走行距離:340km  支出:\3,390
9/20 斜里の章:裏摩周とサンゴ草
9/21 稚内の章:直線道路と最果て
9/22 増毛の章:陸の孤島と廃炭鉱
9/23 十勝の章:秋の山脈と噴火湾
9/24 エピローグ:帰路と旅の終焉
9/28 後日譚:移りゆく季節と時代
9/13・14 プロローグ:船旅と苫小牧
9/15 襟裳の章:濃霧と迫り来る嵐
9/16 釧路の章:巨大湿原と暴風雨
9/17 根室の章:秘境岬と北方領土
9/18 知床の章:最北東端と湖巡り
9/19 弟子屈の章:大草原と地平線