陽だまり空間

8/22 日勝峠のさらに上
走行距離:381km  支出:13,614


<「ニセコ アンビシャス」>
7:40 起床

窓から射し込む眩しい朝日で目が覚めました。今日も晴れそうだな。
とりあえず、朝ご飯まであと20分しかないので素早く洗顔して出発準備を整える。


そんでついでに昨日見つけられなかった「拓跡」の場所を調べる。
あぁ、0円マップに掲載されているね。道道343号から少し奥に入った場所にあった
のか。チェックアウトしたら朝一で立ち寄ってみよっと。

8/24 日本最北の白い道
8/25 爆発した鉱山立坑
8/26 再訪と再会を願って
8/21 砂地に聳える灯台
8/22 日勝峠のさらに上
8/23 白金の青い池の今
8/17・18 北国への航路
8/19 消滅した炭坑の町
8/20 日本一困難な参拝

走行距離:381km  支出:13,614
8/24 日本最北の白い道
8/25 爆発した鉱山立坑
8/26 再訪と再会を願って
8/21 砂地に聳える灯台
8/22 日勝峠のさらに上
8/23 白金の青い池の今
8/17・18 北国への航路
8/19 消滅した炭坑の町
8/20 日本一困難な参拝











―― 前日までの走行

―― 本日の走行

ロビーにて

8:00 朝食

家庭的なご飯と味噌汁のメニューで、オーナーさん一家と朝ご飯。
ここでの写真は撮影し忘れてしまいました。TVで天気予報を見たり連ドラを見たり
しながらの普通の朝の光景。

今日は快晴なのだが、明日はまた天気が崩れるらしい。僕が北海道に上陸する前
から雨予報が出ていたんだよね。
天気予報を見ながら考える。帯広方面は明日は晴れるっぽい。
じゃあ、今日のうちに日高山脈を越えるか。そんで今夜は十勝エリアで宿泊するか。

十勝エリアは、僕の大好きな草原がどこまでも広がるエリアの1つ。
今回は北海道上陸からここまで、あまりそういう壮大なエリアは走らずに海沿いが
中心だったので、すげー楽しみです。

アンビシャス外観

出発直前、ちょっとアンビシャスの敷地内を歩いてみた。
いや、どこまでが敷地なのかよくわからないんだけどさ。
すっごい眩しいね。どんでもない快晴だね。
宿の建物の左側にあるサイロは、実は天体望遠鏡を備えている観測台なんだよ。
すっごいね。

もうちょっと建物から離れると、建物の後ろに「羊蹄山」が構図になって、宿紹介とか
で使われている写真と同じようなアングルになると思うんだ。
しかしそっちは若干草が深いし朝露で濡れているのであきらめた。

8:50 チェックアウト
(1泊2食・カンパ込み \5250)

では、ボチボチ出発しますかね。お世話になりました。
村長さん・奥さんに見送られてイオに乗りこみます。

YAMA&奥さん

YAMA&村長さん

さーて、まずは「拓跡」に行くか。そこでニセコの湧水を汲んで行こう。
今日は暑いから、きっと水の消費も早いだろう。いちいちドリンクを有料で買っては
いられないので、なるべく湧水に頼りたい。

道道343号を北上する。今日も「羊蹄山」が綺麗だ。最高のドライブ日和だ。
なんてテンションの上がる光景なのだろう。
北海道にいる喜びに浸りつつハンドルを握る。

羊蹄山を見ながらのドライブ

えっと、0円マップによれば、「拓跡」は道道343号にある「カフェ&バー サンタナ」っ
ていう赤と黒の目立つ建物の脇から裏道に入り、突き当りのT字路を右折だそうだ。
「カフェ&バー サンタナ」、昨日の夕方に真を通過した記憶があったからすぐ分かっ
たよ。
「拓跡」への標識とかは出ていないから、知っている人でないと気付かないね。

ここからの道がなかなかローカルでした。
本当にこんなところにあるのかなって感じの、どこまでも広がる畑の中でした。

畑の中を行く

<拓跡>
8:55 拓跡

2007年に出来たばかりの、比較的新しいスポット。高さ2.5mの碑にクマの顔と手が
くっついています。そしてそのクマの口からはニセコの湧水がドバドバ流れ落ちてい
るという、奇抜なデザイン。
こういう見た目が面白いスポットは好き。遊び心があるね。

ニセコのゲロ熊さん

周囲は全部のどかな田園。ゲロ吐いている熊を眺めながらほのぼのしていたら、車
で地元のおばちゃんがやってきた。

旅人の僕がいることに驚かれ、「結構ローカルなスポットなのに、最近ではガイドブ
ックに載っているの?」とか聞かれたりした。
「ここはすごいパワースポットで、毎朝ここに来るようになって以来、体調を崩したこ
とがないのよ」とか行ってた。

なるほど、パワースポットには興味ないし信じてもいないが、健康なのはなにより。
おばちゃんがひとしきり太極拳みたいな運動をして去って行くのを一部始終見守り、
そして僕も続けて出発することにした。


近道を発見し、道道343号に戻る。このルートを使えば「アンビシャス」までもわずか
2分くらいだね。
ただし、「アンビシャス」から「拓跡」に行くには全く目印が無いから、初めての場合は
まず辿り着けないね。
また「アンビシャス」の前を通過し、道道66号に出る。


<道の駅 ニセコビュープラザ>
9:20 道の駅 ニセコビュープラザ

ニセコアンヌプリ

昔ジャガバタ食べたっけ、ここで?ちょっとだけ立ち寄りました。
ここからは「羊蹄山」と「ニセコアンヌプリ」を眺望できます。もう「羊蹄山」は見飽き
たって思われているかもしれないから、ここでは「ニセコアンヌプリ」の写真を掲載
しておきますね。


さて、ここからは東に進路を取りますか。
道道66号を「羊蹄山」を日出し手に見ながら走る。この道、時間があったら昨日の
夕方に「羊蹄山」一周しつつ走ろうと思っていた道だ。
結局今日走ることができたじゃないか。


<道の駅 真狩フラワーセンター>
9:38 道の駅 真狩フラワーセンター

花の道の駅

ここは初めて来たね。花をテーマにした道の駅で、特にユリの花がメインなんだそ
うだ。今日は特に花に興味はないので、ここではトイレに立ち寄っただけ。


国道230号に合流する。「道の駅 230ルスツ」が出てくるけど、ここはスルーね。
以前も立ち寄っているしね。ここいらは道の駅が多いなぁ。
ここから東に行くには、国道276号で「支笏湖」を経由すると早い。
しかしこの道は前回も走っているので、他のルートを選択しよう。
ちょっと遠回りにはなるけど、国道230号で「中山峠」を越えようか。

中山峠を登る

<道の駅 望羊中山>
標高830mの「中山峠」のピークにある道の駅にやってきました。
うわっ、結構混雑してるぜ。なんとか車を駐車場に入れられた。

10:18 道の駅 望羊中山

ここはあげいもが名物あったね。昔、日本2周目の頃に食べたことがあったね。
これで「羊蹄山」も見納めかな?ちょっと雲を被ってしまっているのが残念だけど。
ここでは日本2周目に雪を被った「羊蹄山」を見たんだけど、あれは最高だったよ。

さよなら、羊蹄山

今日の宿は十勝にある「こもれび」にしよう。ライダーのkatsu君がお気に入りの宿。
外があまりに暑いので、道の駅の建物内から「こもれび」に電話。
無事に宿を確保することができました。


国道230号で「中山峠」を北側に下る。
「定山渓温泉」のエリアですね。なかなか賑わっています。

定山渓

ダウンヒル

えーと、この国道230号から並走する国道453号に乗り換えて今度は南下したい。
早めに乗り換えないと、国道230号はこのまま札幌の中心地に突っ込んでしまう。
都会を走りたくない僕は、それを早めに回避したい。

適当な道を見繕い、国道230号をエスケープ。そして国道453号に合流。
では、Uターンするようなイメージで北上から一転、「支笏湖」方面に南下のルートを
取ります。

ここいらで前々から気になっているのが、「滝野霊園」です。
ツーリングマップルによると、ここにはなぜか34体のモアイ像が立っているらしい。
霊園にモアイ!?
全くイメージがつかないが、興味はそそられる。

国道453号から霊園のある道道341号に入る。そして2kmも走ると、左手に奇妙なも
のが見えてきたよ。
ぶっちゃけ北海道の広い霊園だからモアイを見つけるのにもっと手間取るかと思って
いたけど、奇妙な世界は思ったよりも僕の身近にありました。


<滝野霊園>
11:25 滝野霊園

異世界への入口

もう門の前の仏像からして仰々しくって、なんとなくわかりました。
ちょっとした笑いがこぼれちゃいました。
そんで門をくぐるといきなりエジプト文明が現れたので精神混乱しました。
この猛暑の影響もあって、頭がクラクラしました。

しかも、その向こうにはモアイがズラッとどこまでも並んでいるんですぜ。
一体ここはどこなのだよ。「イースター島」ですか?とりあえず、壮観だ。

イースター島に来ました

いやしかし、「場違いなものがあったよ」とゲラゲラ笑うだけでは浅はかだ。
これいも何か深い意味があるのかもしれない。熱いメッセージが込められているの
かもしれない。

例えばね、日本3周目の「三陸海岸縦走(3-84)」で「戸倉海岸」にあるモアイを見て
「なんだこりゃ」って最初は爆笑したのですよ。
しかしそこにあった説明版を読むと、かつてのチリ地震で発生した津波の恐怖を後世
に残すため、友好関係にある「イースター島」から正式に許可を得て、チリの彫刻家
に作成してもらった大真面目なものであるとわかったのです。

※「戸倉海岸」のモアイは2011年の東日本大震災で破損してしまったそうです。

だからね、ここのモアイもちゃんと意味があると思うのです。
で、調べてみたらモアイっていうのは"未来に生きる"っていう意味があるとのこと。
僕らの生きた証を後世に伝承できるように作ったんだって。
うむ…、普通だった…。ここでないといけない理由が無かった…。

大小さまざま

イオに乗りこみ、ゆっくりゆっくり霊園内を走ってみる。モアイの視線が気になる。
敷地内は綺麗に整備されていて、そんでベンチとかある。ベンチもモアイのデザイン
をあしらってある。
あとは他にもいろんな文化圏のシンボルがゴチャッと詰め込まれているけど、あんま
り深入りすると取りこまれちゃうのでやめておきます。

しかし、「ストーンヘンジ」はさすがに目を疑った。
その向こうにドデーンとデッカイ大仏が鎮座しているという異様な光景に、ニセコの湧
水を噴き出しそうになったよ。

奇妙な世界観

では、また来た道を2kmほど引き返して国道453号に戻ります。
そしてちょっと南に行き、「支笏湖」の北側の道道117号で東の恵庭方面に向かう。


<白扇の滝>
11:57 白扇の滝

日本2周目以来の7年振りの訪問。写真に撮るのは初めてです。
遊歩道をちょっと下ると、その名の通り扇を広げたような幅の広い滝が見えてくる。

ラルマナイ川の流れ

滝見広場から

道道117号は、この「ラルマナイ川」と並行して走っています。
ここいらのエリアは「ラルマナイ自然公園」って呼ばれていて、狭いエリアにこの白扇
の滝と「ラルマナイ滝」・「三段の滝」っていう3つの滝が存在しているのです。
遊歩道を歩いてこの3つの滝を巡れたりできるようになっているのだよ。

その中の1つであるこの白扇は、高さ15mで幅18m。
水が多いと本当に白い扇のように見えるそうだけど、今は水量が少ないね。
連日天気がいいもんね。そんなに迫力も無く、岩肌を水がタラタラ流れ落ちている感
じです。


<ラルマナイ滝>
12:07 ラルマナイ滝

水無沢

森の中の流れ

一旦車に乗り込み、すぐ近くのラルマナイの滝までやってきました。
さっきの「白扇の滝」と同様に観光客はほぼ皆無だが、ここは木陰で涼んでいるラ
イダーが数人いたよ。

この滝は、斜面を流れ落ちる中央部くらいに架かる橋から見下ろすポイントと、一
番下部から見上げるポイントとの2つがあるらしい。
しかし後者の方は立入禁止になっていらので、僕は前者から見た。
滝の途中から上の部分だけしか見れなかった感じ。

3つある滝の最後の1つ、「三段の滝」が一番迫力あった記憶がある。
ただ、今回はこの2つでいいや。「三段の滝」は昔写真撮ったし。

えにわ湖

引き続き東へと走る。「ラルマナイ川」の途中には、ダム湖である「えにわ湖」があ
る。それを見下ろしながら通過。
もうぐすぐ道央道の恵庭ICだな。

ここで僕は考える。高速道路を使っちゃおうかなーって。
もし一般道で走るとなると、十勝に行くには国道274号を使う。これは上陸初日とそ
の翌日の朝に走った、「滝の上公園」とかがある道だ。
同じ道を2回走るのもどうかなって思うんだ。

しかもその先、夕張からの「樹海ロード」。
ここは究極に見どころが少なく爽快感もないし、前回の「北海道旅2010(3-94)」で
はすごい渋滞に捕まってウンザリしたんだった。
だからね、ちょっとワープしちゃおうと思います。

道央道へ

12:26 道央自動車道 恵庭IC

まずはほんの3・4kmで千歳恵庭JCTが出てくるので、そこで道東自動車道に乗り
換える。
そんで一気に車中泊した「滝の上公園」とかを飛び越え、新夕張に差し掛かる。

2年前は道東道は夕張ICまでしか出来ていなかったんだけど、今は十勝側まで繋
がっています。
クネクネした「樹海ロード」も高速で瞬時にトラバースし、占冠にきました。

道東道はもっと先まであるんだけど、さすがにこの辺で高速を降りましょう。
日高山脈越えは公遅く道路のトンネルではなく、一般道で峠越えしていきましょう。

13:17 道東自動車道 占冠IC
(有料道路 \1600)

一般道へ

ここから日高山脈を越えるには、大きく分けて2つのルートがあります。
1つは南富良野町を経由する「狩勝峠」のルート。
2つ目は日高町からの「日勝峠」のルート。

僕、前者は快晴のときに走ったりして十分に堪能したことがあるが、後者は濃霧だ
ったりして満喫しきれていない。
4年前の「北海道旅2008(3-43)」のときも、もうすっごいホウイトアウトしちゃってて
何も見えなかったもんね。

だから、今回選択するのは2つ目の「日勝峠」のルートです。
国道237号で南下し、まずは「日高峠」を越える。
ちょっと高速道路の走行で眠くなってきちゃったや。次の道の駅に着いたらリフレッ
シュして眠気を覚まそう…。


<道の駅 樹海ロード日高>
13:35 道の駅 樹海ロード日高

何度もお世話になっている道の駅に到着しました。
ふひぃー…、眠い。そんでお腹も減ってきた。
付近に食事処もあってちょっと迷うのだが、ちゃんとしたお昼ご飯は「日勝峠」の向
こう側で食べようと思う。

ここではソフトクリームを食べようと思います。
普段こういうオヤツはほとんど食べない僕も、北海道では別腹ですよ。
1回くらいならアリです。これでちょっとは眠気も覚めるでしょう。
(食費 \200)

ソフトクリーム!

うまーい!ソフトクリームなんてそうそう食べないから、なおさらうまーい!
日なたは暑すぎるので建物の影で食べたんだけど、それでも尋常じゃないスピー
ドで溶けていくね、ソフトクリーム。だけどもおかげで目は覚めた。

では、ここからは国道274号で「日勝峠」に接近していきます。

穂別国道

あぁそうだ。「日勝峠」に登る前にここいらで一箇所立ち寄ってみたいスポットがあっ
たのだ。
それは「チロロの巨石」。詳しいことは全然知らないが、ツーリングマップルにも載っ
ているスポットなのでとりあえず行ってみようと思うのだ。

国道274号を東に走っていると「チロロ川」が出てくるので、その川に沿って国道を反
れる。すると途端に人の気配も無いのどかな農道になりました。
この道を6kmくらい行ったところに巨石があるそうですよ。

チロロの草原

<チロロの巨石>
14:03 チロロの巨石

草原を抜け、なんだか森っぽくなってきたなーってところで右側にドカンと巨石があ
りました。林道の一歩手前みたいなロケーションでした。
明確に立札とか無かったから、ボケッとしていたら通り過ぎるところだったよ。

大きな落とし物

山あいの牧草地に転がる、とても大きなテーブル状の岩。
イオと比べても相当デカいのがわかるでしょ。僕、登ってみようかと思ってチャレンジ
したけど岩は大きすぎるし僕はチビ過ぎるしで全然無理でした。

これ、重さは200tあるそうです。長さはおよそ6mほど。
石英片岩っていう岩なんだそうです。詳しくは知らぬ。
なぜここにこんなものがあるのか気になっていると、ちょうど設置されていた説明版
に書いてあったよ。
なるほど、ここにこれがあるのは人為的なものだそうだ。

昔は付近を流れる沢の上流にあったそうだが、とある学園の理事長が鉱物好きで、
巨費を投じて運び出したんだそうだ。
そんでここまで持ってきたところで「あ、ムリ」ってなってここに置きっぱなし。
そんないきさつだそうです。今は日高町に寄贈されています。

「森林ウ」…?

てゆーかこの説明版、かなり破壊されていて読みづらいし、むしろ下から出てきた
「森林ウ」の文字の方が気になったわ。


では、また来た道を戻り国道274号に出ます。
そして改めて「日勝峠」を目指す。一気に頂上まで登るっすよ!
なんか峠を貫通する高速道路が新設されたというのに、大型トラックが多いのが気
になるけどな。大型トラックで峠を登るんだもん、すんごくスローリー。

あと、残念なことに工事が多い。片側交互通行になっていることが多く、しかも1回
の信号待ちで5分近く捕まっちゃったりするんだ。
せっかくの快晴の峠道なのに、スイスイ走れないのが悔しい気分っすね。

「アテンションベアーズ」

日勝峠を登る

8合目、9合目…。道路わきに出ている標識を見ながら、日勝峠の頂上までやって
きた。せっかくの頂上なのだが、ここには展望所のようなものはありません。
でも、以前より気になっているのは、地図を見るとここから分岐するダートが存在し
ているということ。

もしかして、この先に展望所があるってヤツですか?
4年前の「北海道旅2008(3-43)」ではこの真相を確かめたかったんだけど、濃霧
で断念してしまったのですよ。

その入口は峠の頂上、僕のように西側から登ると左手にある。標識は無いよ。
他の車は当然のように国道の峠道をスピーディーに直進していくので、追突されな
いように素早く道を反れる。

空に登るダート

はい、最初っからダートです。そして擦れ違い困難な狭さです。
空に向かって駆け上がって行くような斜面。
国道だと日勝峠は頂上近辺でトンネルになってしまうのだが、この道はさらにその
上へと通じているのだね。
その標高は既に1000mを突破している。空が近いー!

「こりゃあこの先にも車はいないだろうな。1人占めだな、ムフフ。」って思ってたら、
いきなり前方からパトカーがガッタンガッタン言いながらダートを降りてきてビックリ
したさ。
この道での擦れ違いはかなり困難だったぞ。

日勝峠&イオ

<日勝峠園地展望台>
後日知ることになるのだが、ダートの終点にある展望台の名前は日勝峠園地展望
台というらしい。
このまま走れば峠を越えてまた国道に合流できるのかと思いきや、ここでブッツリ
終わっていたよ。

14:55 日勝峠園地展望台

ダートの終点にて

YAMA&イオ

ここには僕の他に車が1台。キャンプ装備をわんさか積んだワンボックスに乗ってい
る上半身オッチャンでした。
「ここはヒミツの場所。誰も来ないし暑いから、ハダカになっちまったよ、ゲラゲラ。」
とか言っていました。
あれ?さっきまでここに警察がいたはずでは?…って思ったけど、そこは触れるの
やめておいた。

ハダカのオッチャンに薦められ、木製の展望台に登ってみた。

国道274号

日高の山々

空き地を見下ろす

ま、景色の広がりはそんなに良くはない。ただ、標高1106mの快晴の展望台で風に
当たるのは最高の気分だよ。
そして木々の向こうにチラッと国道274号が見えている。
あそこからここまで登ってきたのだな。およそ100mくらいの高低差があったのかな?
普通に走っていては行きつけない場所に来れて嬉しいぞ。

展望台を降りてしばらく空き地でノンビリする。
ハダカのオッチャンが「すごそこに湧水があるから汲んでいきなよ」と言ってくれる。
おぉ、なぜ僕が湧水好きだと知っているのか。
でもありがたい。水を汲む。

日高山脈の湧水

標高1000mの世界

うおぉー!水が冷たい!キンキンに冷たい!外はこんなに猛暑なのに。
さすが、日高山脈から湧き出る水!

ハダカのオッチャンに「水が冷たい」と報告したら、「ならば温度計で計ってみるべし
!」とか変なテンションになっちゃって、一緒に水の温度を測ってみた。
7℃でした。うむ、冷たい。ぶっちゃけもっと冷たいとも思ったけど。

とりあえずもうお腹が減ったので、ハダカのオッチャンとお別れして僕はまた登って
きたダートを引き返しました。
ハダカのオッチャンと序盤のパトカー以外には、往復で誰にも会わなかったよ。

十勝エリアへ下る

<「清水ドライブイン」>
15:26 「清水ドライブイン」

日勝峠を半分くらい降りてきたところにあるドライブインです。頂上からここに来るま
での間には有名な「日勝峠 第一展望台」なんかもあるんだけど、ぶっ飛ばしてきた。
お腹が減っているからね。

ここはちょっと昔ながらのテイストのドライブイン。
お土産物屋の建物と食事処の建物があるんだけど、その食事処のほうの「とかち
亭」に入ります。さすがにガラガラ。もう15時半だもんね…。

オーダーしたのは十勝名物の牛トロ丼。僕は牛トロ丼自体食べるの初めてです。
4年前は帯広の「味の龍月」っていう店の前まで牛トロ丼を食べに行ったけど、まだ
朝で営業していなくて食べれなかったんだよね。

日勝峠の東側

牛トロ丼

牛トロフレークっていう、非加熱の牛肉フレークをご飯の上に乗せたもの。
さらにワサビ醤油をかけて食べます。
牛肉そのままの旨味が感じられるし、脂がご飯の熱でちょっと溶けてそれが馴染み、
食欲をそそります。

うん、アリですね。ガッツリ肉を食べたぞって感じにはならないけど、ライトに食べれる
感じで。
てゆーか、この時間にランチしていること自体がヤバいんですけどね。
このあと宿での夕食を食べれるのかよって感じですね。
(食費 \900)

こんにちは、十勝平野

ドライブインの敷地内には展望台もあります。広大な十勝平野を見渡せるよ。
ここの標高は470m。
さっき通過した「日勝峠 第一展望台」が740mで、ハダカのオッチャンのいた「日勝
峠園地展望台」が1106mだったから、もうずいぶん下ってきたのだね。


さぁ、念願の十勝エリアだ。
イオに乗り込んで峠道の残りを下り、十勝清水の町中に出ました。
ここで一旦ガソリンを入れておこう。
(ガソリン \5964)

牧草ロール

十勝清水到達

やっぱ十勝平野はいいなぁー。空が圧倒的に広いんだよ。
上の写真もよくわからいかもしれないけど、道路の両側には牧草地がずーっと広が
っているんだよ。
これぞ北海道!震えるほどに興奮する!

しかしここからチェックインまでに残された時間はわずか2時間弱。
この時間をどう使うのかと言うと、久々に「十勝牧場」に向かってみるわ。
以前、本当に最高に晴れた日に「十勝牧場」に行ったことがあるんだけどね、すっご
い良かったのですわ。

「日勝峠」の手前から続く国道274号を引き続きキープし、十勝清水から鹿追エリア
へと入って行きます。


<美蔓パノラマパーク>
国道274号にある展望所です。フラッと立ち寄ってみた。

16:08 美蔓パノラマパーク

十勝平野を眺望する

ここからは十勝平野を見下ろすことができるし、向こうの方にはさっき攻略した日高
山脈も望むことができる。
しかし西向きの展望台だからすんごい逆光なのよね。眩しくって目を開けることもま
まならないわ。

写真もうまく撮れないけど、どうにか十勝平野の広大さだけは伝わったんじゃないか
な。そうだと嬉しいな。


<道の駅 しかおい>
16:22 道の駅 しかおい

鹿追町

ここも国道274号沿いにある道の駅です。ちょっとここでトイレ休憩。
ドリル状の尖塔を持つ噴水がありました。カッコイイのです。

「十勝牧場」に行くためのルートを確認。
牧場はちょっとわかりづらいところにある上、僕は白樺並木を全線走って行きたいと
いうワガママなニーズがありますからね。

ジャガイモ畑とサイロ

どこまでも続く道

道道133号を東に走る。もう車もいないし信号も無い。
だけども道はストレートで幅も広くて見通しがよくて。これぞ北海道。
畑に牧草地に、そしてポツンポツンと立つサイロ。
もうこれだけで絵になっちゃうんだもん。最高すぎる。


<十勝牧場白樺並木>
「十勝牧場」へと続く白樺並木です。懐かしー!
僕が【日本走覇】というサイトを作ろうと決めるきっかけとなる、「北海道旅2006(3-8
」で来て以来の6年振りですな。

16:45 十勝牧場白樺並木

西日の当たる白樺並木

いいねー!西日が白樺の木立を通して優しく降り注ぐよ。道路に伸びる白樺のシル
エットをくぐる抜けながら走るのも楽しいし。
こんな並木道が2kmほど続いているんだけど、もう走り切ってしまうのがもったいな
いほどのレベルだね。

噛みしめるようにゆっくり走るよ。僕は快走路を見つけても飛ばしたりはあまりしない
タイプ。360度の光景を楽しむには、ある程度スピードを落とさないと無理ですもん。

白樺並木&イオ

そして展望台へ…

そして並木の先にあるのは「十勝牧場展望台」。
まぁまだこの先2km以上あり、そして道路はずっと未舗装で牧場の中の道をバリバ
リ入って行く必要があるんだけどね。

終盤はさらに道がボコボコになり、登り坂もあるので潔癖な普通車にはシンドいかも
しれないですね。


<十勝牧場展望台>
16:58 十勝牧場展望台

懐かしの展望台

ここも6年振り!6年前にここに来たのは、北海道に上陸した翌朝。北海道には夜に
到着したから最初のまともな観光が十勝エリアだったんだよね。
そりゃもう感動したわ。

今回は夕方なので、一番眺望の広がる西側の景色が逆光。
それがちょっと残念だな。あと、馬のいる位置が遠い。
だけども、空間が広いわ。自由を感じられるわ。日常の束縛からスーッと抜け出せる
ような感覚。
必要ですよね、命の洗濯。

放牧された馬

逆光の草原

今夜の宿、「こもれび」のチェックインは18:00と言われている。
夕食は18:30か19:00なのかな?
まだ胃の中には牛トロ丼がいらっしゃるから、早く消化せねば。
無駄に歩き回ってちょっとでもカロリーを消費しようと、健気な努力をしてみる。

ここには数台の昔の農具も置かれています。
あぁ、そういえば前回訪問時、僕もこれに乗っかって写真を撮ったよな。

あれから6年。農具はさらにボロボロでサビついて、座席部分なんて取れそうなくら
いに朽ちてきている。
だけども懐かしいので、もう一度座ってみたよ。次来るときまで残っているかな?

農具に腰掛けて

ここの展望台には30分ほど滞在してしまった。もう日は大きく傾いて日没も近い。
あと30分ほどでチェックインなので、そろそろ「こもれび」に向かおうか。

すっごいわかりづらい場所にあるので、とほの本でしっかり検討をつけておく。
この立地じゃ、ヘタすりゃ宿の周辺は携帯電話も通じないな。確実なアプローチが
必要ですな。
イオに乗りこみ、またダートの坂をガタガタ下がって牧場の中を走り、そして白樺並
木の中を引き返す。

牧場の中を走る

えっと、「こもれび」はさっき立ち寄った「美蔓パノラマパーク」の近くか。
道道133号を少し引き返した後、今後は別ルートで行こうと思い道道54号に乗る。
夕日を浴びて田畑が黄金色に輝いていた。
綺麗だー!もっと見ていたいけど、そうするとチェックインに遅れてしまうわ。残念。

夕日の中の田畑

「こもれび」は、「清水温泉フロイデ」の近く。もう国道でも道道でもない、ナンバリン
グのない道なので、なんとなく道路の形状から検討をつけて走ってみる。

「この道に宿の案内板が出てなかったら、きっと間違えたことになるぞ」って覚悟を
決めたあたりで看板が出てきてホッとする。
周囲は何にもないのね。そして予想通り携帯電話は圏外になっている。
「こもれび」は"大草原の小さな宿"っていうニックネームがつけられているけど、確
かにまあまあその通りですな。

草原の中

終盤はダート

<「こもれび」>
18:03 「こもれび」

おーし、無事に到着!正確に言うと3分遅れたけど…。なかなか時間内にチェックイ
ンできないものですな。

この宿の存在を知ったのは、6年前の「北海道旅2006(3-8)」のとき。
弟子屈の「ひとつぶの麦」っていう宿で知り合ったkatsu君が教えてくれたんだ。
「昨日泊まった宿は、以前「ひとつぶの麦」で働いていた人だったよ。最近北海道で
とほ宿をOPENしたばかりの若い人だったよ。」って言ってたんだ。
その後もkatsu君のお気に入りになっていたので、僕も来てみた。

今夜の宿

正面は玄関っぽいけど、違うようだ。厳重に締め切られている。
じゃあ正解は右?左?
とりあえず右に回り込んでみた。でも、正解は左でした。

「作れるものは何でも自分で作りたい。作り出すことが趣味。」と語っていたオーナ
ーさんは現在宿の建物を増築中で、玄関の位置も変えゃったそうだ。
正解の玄関も断熱材とかまだ剥き出しで、入っていいものかどうか一抹の不安を
感じたぜ。

2階の大部屋

ヘルパーさんに部屋案内をしえもらう。夕食は18:30からだそうなので、お風呂に入
っている時間は無いな。荷物の片付けと明日のルートチェックをしながら過ごそう。

明日はやっぱ十勝エリアで一番の絶景と思われる「ナイタイ高原」かな。
むしろ、十勝にはそれを一番の楽しみにやってきたし。明日の朝早々に行こう。
そのあと、僕は道北方面に北上するルートを取りたいと思います。
一番無難なルートが「三国峠」越え。
もうちょっと考えたいけど、きっとこのルートを選択することになるだろう。

遅れて素泊まりのライダー君がやってきたので、情報交換をしながら過ごす。

18:30 夕食

イタリアンなディナー

メンバーは、京都から来たライダーの"寺門さん(仮名)"、気ままに登山しながら車
で旅している"登山家姉さん"、そしてオーナーさんにヘルパーさんの5人。
この5人で食卓を囲みました。

メニューはピザやパスタが中心のイタリアン。手作りピザがおいしそうです。
僕、イタリアン大好き。正直まだ牛トロ丼が胃の中で仄かに存在をアピールしてます
けど、「オマエはだまっとけ」的な状態です。食べるよー。

そしてビールも飲むよー。サッポロクラシックの生がうまい。ピザに合う。
お替りもガンガンしちまうっすよ。ウヒ、酔う。
なんか僕以外の旅人2人が下戸だったので、その分僕が頑張る。

食べながら今まで走ってきたルートとかの情報交換をする。僕が初日にニセコの「
旅物語」に宿泊したことを伝えたら、オーナーさんが「あそこのヘルパーさんは去年
ウチでヘルパーをやっていたんだよ」って教えてくれた。
そうなんだー、そのヘルパーのお姉さんと一緒にチャランゴの演奏聞いてたわ、僕。

ちなみにここの宿の今年のヘルパーさんは、女子高生でした。若ッ!
今まで出会ったヘルパーさんの中で一番若いかも。

デザートの時間

満ち足りた。ご飯もおいしいしビールたらふく飲んだし、食後はデザートもあったし。

飲み会は21:00からだそうなので、ここでちょっくら風呂に入ります。
もう連日暑くて汗かくからさ、お風呂の時間が楽しみなのだ。


21:00 飲み会

夕食メンバーと同じ5人で集まり、飲み会を開始。
オーナーさん手作りの果実酒がメイン、あとは取れたての牛乳や北海道では定番
のソフトカツゲンなどね。

果実酒

登山姉さんは明日が最終日で、14:00くらいに美瑛駅で車を返却して電車に乗らな
ければいけないんだってさ。
今日は「富良野岳」に登って来てから来たそうで、明日は今日とは違うルートで間に
合うように美瑛に帰りたいと言っていた。

みんなでアレコレ考え、オーナーさん提示の「三国峠」越えのルートが採用された。
あと、僕と寺門さんで「ナイタイ高原」を猛プッシュ。如何に素晴らしいところかを伝え
る。おかげで興味は持っていただけたようだ。
あれ?そうなると明日の僕のルートとかなり被る??また出会ったらよろしく。


僕は近年近くまで行けなくなった「タウシュベツ橋梁」の現状や、以前アプローチしよ
うとして見つけられなかった「大雪アンガス牧場」への行き方をオーナーさんに確認
しておいた。
あと、あの辺はお昼ご飯スポットが乏しいんだよなー。
オーナーさんは上川町のちょっとユニークな食事処を紹介してくれた。
ふむ、行けたら行ってみよう。

明日以降の予定を全く考えていなかった寺門さんも、僕らの話で「三国峠」方面に意
識が傾いてきたようだ。
あれ?結構この3人でルート被る?それはそれで楽しいな。バッタリ会いそうで。


こんな感じの話をし、あとはオーナーさんによる北海道での暮らし、冬の乗り越え方
など面白い話をいろいろ聞く。

とほ宿のルーツだとか、だとか、興味深い話も聞けた。
旅人向けの宿、元をたどると大体「サロマ湖」の「船長の家」に行きつくんだとか。
「船長の家」といえば、ドカ盛りすぎて僕もあえなく撃沈したあの宿。
今でこそ普通の旅館だけど、昔は旅人向けの宿だったんだそうだ。

なるほどー、あの宿、また行きたい。
何時は今回ももしオホーツク側に行くのであれば泊まろうかなって思っていた。
結果、今回は行けなさそうだけど。


23:40 お開き

そんな感じで23:30過ぎまで長々と語り合いながら飲んでた。
んじゃ、これで寝ます。
明日は帯広以外の全道で天気が崩れるので、それが心配だ。

24:00 就寝