朝ご飯の時間になりましたが、なんか半数くらいの人しか起きてこなかった。
なんだ、みんなお疲れですな…。

少しずつみんなも集合しだして、ご飯を食べながらみんなでTVで天気予報やニュー
スを見る。
いやー、本当に今日は天気が悪いね。道北も道東も全滅。
そしてここ倶知安は大雨警報です。やってらんない。
見ているうちに外の雨もどんどん激しくなり、土砂降りになっていた。あれ。起きたこ
ろにはまだシトシト雨だったのに。

みんなひるんでます。
久保杉さんも「今日は移動だけかなー」とか言っています。
横浜ライダーさんは今日の午後のフェリーで苫小牧から帰るそうで、ギリギリまでこ
こでゆっくりする方向だそうです。

先生は今日も近所の農家の手伝いだって。ビニールハウスだから雨でも大丈夫なん
だって。クーパー君も先生について行って手伝いするみたい。

僕は出発したら一気に日本海の海沿いまで行くルートを考えた。
ここニセコエリアを突破すれば雨は止むと考える。
峠1つで天気は大きく変わる。昨日も岩内から「ニセコパノラマライン」を挟んでこっち
に来ただけで急に天気が悪くなったし。

自分を信じる。僕は晴れ男だもん。今日は晴れるよ。
久保杉さんにも「良かったですね。僕は函館に行くからには、今日・明日の函館は晴
れですよ。」って言ってみた。変な顔された。そりゃそうだな。

朝ご飯

あ、雨です。雨がシトシト降ってやがります。はーい、りょーかーい。
とりあえず洗顔溶かして出発の準備を整えます。
先生に聞いてみたら、やっぱ昨日も深夜2時過ぎまで宴会が続いていたそうだ。
みんなお元気ですな…。

7:30 朝食

…雨です

8/20 日本一困難な参拝
走行距離:347km  支出:13,835


<「ニセコ旅物語」>
7:00 起床

おはよう。やっぱ北海道の夜は涼しいね。
昨日の夕方に懸念していた室温だけど、普通に快適でした。

今日は7:30から朝ご飯なので、30分前に起きました。
そして今日気になるのは天気です。以前より、今日は全道で天気が崩れると聞いて
いたので。
貴重な北海道滞在日。1日たりとも無駄にしたくない。
最高の1日にするには、やっぱ雨は降ってほしくないですからね。

8/24 日本最北の白い道
8/25 爆発した鉱山立坑
8/26 再訪と再会を願って
8/21 砂地に聳える灯台
8/22 日勝峠のさらに上
8/23 白金の青い池の今
8/17・18 北国への航路
8/19 消滅した炭坑の町
8/20 日本一困難な参拝

走行距離:347km  支出:13,835
8/24 日本最北の白い道
8/25 爆発した鉱山立坑
8/26 再訪と再会を願って
8/21 砂地に聳える灯台
8/22 日勝峠のさらに上
8/23 白金の青い池の今
8/17・18 北国への航路
8/19 消滅した炭坑の町
8/20 日本一困難な参拝











礼文島の桃岩荘

朝のニュースに日本最北の「礼文島」の「桃岩荘」が出ていました。
「伝統を守り続けるユースホステルの紹介をします」って番組の冒頭で言っていた
ので「もしや…」ってみんなで予測していたが、やっぱ「桃岩荘」でした。

懐かしー!もう僕が「礼文島」に渡ることはしばらくないでしょうが、過去3回の「礼
文島」の旅、楽しかったなー。
ヘルパーへのインタビューも行われていた。
インタビュー対象は"マイカルさん"!?あれ?またヘルパーに返り咲きしてる!!
笑えた。

しばらく食後のコーヒーを飲みながら談笑し、そして僕はそろそろ出発の時間。
(1泊2食 \4850)

とほ宿の宿泊回数は、2年前のスタンプ収集開始時から合わせて5回になった。
5回記念のステッカーをもらった。今度イオの車体に貼ってあげよう。

とほ宿5回記念

さて出発しようってところで、オーナーさんが「最後にイオにステッカーを貼ろう」って言
ってきた。
あぁ、そうでした。昨日の飲み会のとき、イオの車体にいろんなステッカーを貼ってい
ることを発見したオーナーさんが「ウチのステッカーも貼ろうよ」って提案してきたんだ。

もちろん喜んで。ステッカーは普通に宿で販売しているのでお金を払おうとしたら、「ウ
チからのお願いで貼ってもらうときには無料でいいんだ。」って言ってくれました。
あ、ラッキー。ありがとうございます。

雨の中、オーナーさんと相談してステッカーの貼り場所を決める。
当日のオーナーさんのブログによれば、四輪のステッカー宣伝は僕が初めてらしい。
じゃ、これから全国走り回って宣伝しますね!

旅物語のステッカーとオーナーさん

「函館クロスロードのオーナーによろしく!あと、せたな町の甲田菓子店がオススメだ
よ!」とのオーナーさんコメント。
「函館クロスロード」のオーナーさんは昔「旅物語」でヘルパーをしていたんだそうだ。
了解!もし「函館クロスロード」に泊まることになったら伝言伝えておきます!
あと、「甲田菓子店」も寄ってみます。大体場所の見当はつくので。

8:56 チェックアウト

オーナーさんたちや同泊者の人たちが手を振る中、僕は1番にこの宿を出発。
それではみなさん、お元気でー!

土砂降りのスタート

まずは道道66号を東に行く。本来行きたい方向とは逆なんだけど、ガソリンが底を
尽きかけているので。
オーナーさんに近所のガソリンスタンドの場所を聞いたらニセコ駅前が最寄とのこと
だったので、7・8kmほど目的の方向とは逆に走ります。

雨、ザーザーだね。ほとんど前すら見えない。
本当だったらニセコ駅前周辺からは「羊蹄山」が綺麗に見えるんだ。すっごい綺麗
な山なんだよ。「羊蹄山」、見たかったのにな…。

ちょっとわかりづらい場所だったけど、ガソリンスタンドを発見。
無事に給油できました。
(ガソリン \5855)

すぐにUターンして、また「旅物語」の前を通過。
そこから1kmくらい進んだところに湧水スポットがあるので立ち寄ります。


<ニセコ甘露水>
9:18 ニセコ甘露水

湧水を汲む

昨日の夕方のチェックイン前にここを通過していたので、そのときに発見。
水を汲んで行こうと企んでいたのだ。

ニセコエリアは至るところで水が湧き出ているんだ。僕も7年前の旅ではニセコのい
ろんなところで水を汲んだけど、ここに来るのはすごい久々。
16年振りくらいかなー。木製のオブジェ(?)が特徴的なので覚えているよ。

昭和天皇もかつてここに来て、「甘露である」というコメントを残しているので"甘露
水"という名前になったのだ。
雨の降る中で傘をさしながら水を汲む。でも結構濡れた。早々に車に戻ろう。


道道207号で昆布の町中に出たら、西に向かう。
蘭越を経由して道道229号で一路日本海です。


<道の駅 シェルプラザ・港>
10:00 道の駅 シェルプラザ・港

雨は止んだがまだ警報

雨の中を淡々と走り続け、やってきました。
ここは道道229号から日本海に出たところにある道の駅。
予想通り、日本海に出たところでちょうど雨は止みました。きっとニセコはまだ雨なん
だろうな。
僕だけお先に低気圧を突破しましたよ。


次の立ち寄りスポットは「弁慶岬」にしようかね。
2年前に時間があればt地寄りたいと思っていたんだけど、結局立ち寄れなかったス
ポットですね。
日本海に沿い、国道229号を南下し始めます。


<漁場建築 佐藤家>
10分ほど走っていたところ、寿都の国道沿いに古い家屋を発見。
鰊番屋とかそれ系かな?とりあえずイオを停めてみる。

10:18 漁場建築 佐藤家

明治時代の名家

説明版があるので読んでみる。
どうやら明治時代に建造された、和洋折衷の立派なお屋敷らしいね。やっぱり鰊漁
のための番屋だったらしい。

外観にも様式の要素を取り入れているそうだが、僕から見たらかなり和風。
どこなのかな?しいて言えば、これまで見てきた番屋との違いは窓を多く設置して
ある点かな?

寿都の風力発電所

「佐藤家」の海の向こうには、さっきから風力発電のプロペラが並んでいるのが見え
る。「佐藤家」から少し走ったところでプロペラが最も大きく見えそうだ。
ちょっとイオを路肩に停めてプロペラを撮影する。

晴れないかなー。晴れている火の風力発電プロペラが大好きなんだけどなー。
だけども気温は結構上がってきました。今日も暑くなりそうです。


<道の駅 みなとま〜れ寿都>
10:39 道の駅 みなとま〜れ寿都

寿都の町中、漁港の目の前に道の駅がありました。
存在を初めて知ったし、施設も新しそうだ。最近できたところなのかな?

漁港に面した道の駅

<弁慶岬>
10:51 弁慶岬

寿都の町中から5kmほど、日本海に鋭く突き出した岬の先端に到着しました。
懐かしいな、ここは「北海道旅2005(2-45)」で北海道を初めて旅した初日の夕方、
日没を見たところなんだよな。

岬の名前にもなっている通り、"弁慶"の像が立っていることが何よりもアイデンティ
ティです。

これの元になる伝説もあって、奥州から脱出した"源義経"や弁慶はこの地に移り
住んだんだそうだ。
ひっそり潜伏していたら、弁慶の部下"海尊"から連絡があって、「義経さんが再挙
するために兵隊集めたんで、今からソイツらと船で北海道行きます」ってなったそう
だ。
テンション上がった弁慶は毎日この岬で海尊を待つんだけど、ついに海尊がここに
現れることはなかった。

弁慶岬の灯台

弁慶&YAMA

やっぱここでの僕の興味の矛先は弁慶さん。弁慶さんに興味津々。
恋する乙女かよってくらいに、弁慶さんをチラチラ見たり横に寄り添ってみたり、同
じ方角を見てみたり。だけども弁慶さんってメチャ硬派で全然アプローチに気付い
てくれないのよ。
10分以上こんなことをしていましたが、他の観光客がやってきたのでさすがに我に
返りました。

なんだか少しずつ空が明るくなってきたようなので、日差しを避けて東屋の下に入
り岬の景色を眺めて過ごす。

ここで「函館クロスロード」にも電話で宿泊予約をしておきました。
「クロスロード」は素泊まりの宿。だけども結構町中にあって「ラッキーピエロ」にも「
ハセガワストア」にもアプローチしやすいんだって。
あ、久々に「ラッキーピエロ」行きたいなー。でも「ハセスト」のやきとり弁当も捨てが
たい。迷うー。

晴れてきたっぽい

国道229号で「弁慶岬」から日本海沿いを南下。空がずいぶん明るくなってきた。
これさ、ちょっと心の広い人だったらもう「晴れ」って言っても同意してくれるんじゃな
かろうか。
ほんの2時間ほど前とは偉い天気の変わりようです。


<本目岬>
島牧村に入ったあたりで、本目という集落に入る。
そこで岬と看板と灯台を見つけたので車を停めて降りてみました。

11:20 本目岬

本目岬灯台

そそり立った岩肌の向こうに、チラッと白黒のボロっちい灯台が見える。
ここ数年レア岬が密かなマイブームなのでこの光景を発見できてうれしい。

あそこまで登れたらもっと嬉しんだけど、今日はこのあと歩く予定がいっぱい詰まっ
ているのでここでは灯台を見上げるだけとします。

島牧の道の駅通過

滝への突撃開始!

「道の駅 よってけ!島牧」の目の前から山側に入る狭路、その先に「賀老の滝」が
あります。100名瀑の1つです。

ずっと前から存在はしているけど、アプローチに時間がかかるのでずっと敬遠してき
たスポットです。でも、今回は行くぞ!
雨上がりなので迫力もすごいでしょ、今日は。

滝までは国道から14q。ここの道の駅は滝を攻略して帰ってきたときにまた立ち寄
るとして、今は一気に滝まで行くっす。
11:36、僕は国道229号から「賀老川」沿いの狭路に入る。

賀老川の濁流

土砂流出

ところどころ狭い部分もあるけど、ちゃんと舗装されているし良心的な道だね。
しかし左手側の「賀老川」がすんごい。雨の影響で濁流と化しています。
すっごい迫力だわ。これは滝もすごいことになっていそうだわ。

土砂が道を完全にふさいでいるところもありました。ふふん、このくらいイオならば余
裕ですよ。イオ、乗り越えちまいな!

賀老高原を走る

国道を反れておよそ20分。内陸に向かってひたすら走り、標高を上げているうちに
「賀老高原」という高原に出ました。
もうちょっとかなー?たった20分だけど、延々走っているような感覚になるよ。


<賀老の滝>
12:04 賀老の滝 駐車場

高原にポッカリと開いた大きな空き地の駐車場。かなり綺麗に整備されています。
ここから滝までは徒歩で20分ほどだそうです。

前半の平坦な歩道

後半のアップダウン

駐車場から10分ほどは平坦で直線の歩道がずっと続いていて歩きやすい。
その後は山道に入り、九十九折を繰り返しながらどんどん下って行きます。
これは帰りが大変になりますよ、きっと。

しかし足元は良く整備されていて、クッション性の高い素材でコーティングしてある。
昨日知り合ったNさんは「完全な山道だよ」って言っていたが、きっとNさんアプロー
チ後の近年になって補修されたのだろう。
この雨上がりの天気だと、この道はありがたい。岩や土だと滑りかねないのでね。

山道をずーっと下がって行く。
終盤に展望台も現れたが、一番下まで降りるのが一番見栄えも良さそうだ。
ついに川辺まで下ってきました。
なんかもうここは遊歩道ではなくなっているので、河原の大岩や丸太を乗り越えて
滝に少し近づいてみる。

賀老の滝

駐車場から徒歩15分。ようやく滝の前に立ちました。
滝まではかなり距離があるけど、これ以上は原則近付けない。
でも、この距離でも迫力は充分に伝わってくるよ。「ドドドド…!」とすごい音を立て
て流れ落ちる重厚な水のカーテン。
豪雨のあとだから、さらにパワーアップした水量なんでしょう、きっと。

落差は70mで幅は35mあります。北海道で最大級の規模の滝。
滝の飛沫は遠く離れた僕のところまでも飛んできます。あわわ、メガネ濡れる。
でも気持ちがいい。
雨上がりのムシムシした遊歩道をずっと歩いて来て汗かいているので、このマイ
ナスイオンが癒してくれるわ。

滝&YAMA

では、戻ります。帰りはひたすら登りです。もう汗が噴き出る。北国の北海道でこの
猛暑はおかしくないですかね…。

今年の春までは僕は横浜の片田舎の山奥で山族のような暮らしをしていたので、自
転車に乗ることも多くってそれなりに足腰を鍛えられていたのですよ。
しかし名古屋に来てからは自転車はおろか、ほとんど徒歩数分で何でも揃う暮らし。
筋力とは無縁の生活をしているのです。
そんな僕にこの工程は結構ムチャすぎる。疲れた。

12:45頃、滝を見た時間を含め往復40分をかけて駐車場に帰ってきました。
この間、擦れ違った人は1組だけでした。
グオッッ!!車内がサウナ的にホットな空間になっています。
とにかくもうやってられないので、ボディペーパーでクールダウンする。あひぃー…。


次は「ドラゴンウォーター」に行きますよ。天然の炭酸水を汲みに行きます。
ここから車で1〜2分だそうなので、この機会に絶対行かねば。
ついでにのどを潤さねば。


<ドラゴンウォーター>
12:50 ドラゴンウォーター

「賀老の滝」から車道をさらに奥に行ったところに小さな空き地がある。
そこに車を停めたらドラゴンウォーターまでは徒歩2・3分です。

遊歩道を歩く

もうお疲れなので、500ミリの空のポットボトルだけ持ってフラフラ歩く。
「伝説の道」ってなんだよ、「ドラゴンテール広場」ってなんだよ、なんかネーミングが
軽く中二っぽいぞ、と思いながら歩く。

遊歩道に沿って川に下り、そこからちょっとだけ上流へ。そこの岩の割れ目から湧き
出している水が天然の炭酸水、ドラゴンウォーターです。
かなり川の水量が多くて湧き出しポイントを悠長に写真撮っていたら川に落ちかけな
いので、そこは写真なし。

これも炭酸?

ドラゴンウォーター

鉄分を多く含んだ岩から湧き出ているので、水も少し鉄臭い。そしてそこまで強烈な
炭酸は感じられないぞ。
まぁいいか。とりあえずペットボトルに詰める。このままではすぐに炭酸が抜けてしま
うだろうが、別にいいや。

川の本流にも炭酸は含まれているのかなぁ?すっごい細かい泡が無数に踊っている
んだよね。見た目的にはこっちの方が面白い。

高原を引き返す

もうこの先は道が無いのでUターンして引き返します。また来た道を延々戻り、島牧
の道の駅まで行きます。
序盤で見かけた土砂が道路にあふれていたポイントは、こうどブルドーザーが撤去
作業をしてくれていました。グッジョブ。


<道の駅 よってけ!島牧>
13:26 道の駅 よってけ!島牧

さっきここの前を通過してからおよそ2時間。滝を往復して帰ってきました。
ここでトイレ休憩です。

海沿いに帰還

もう時刻は13:30ですもんね、ここいらでランチにしておきたい。しかし道の駅の中に
はめぼしい食料が無い。
ツーリングマップルを見てみても、ここの周辺に食事処の情報はない。
んー、どうしよ。とりあえず走ってみるか。そしてお店があったら入ってみるか。


<「賀老食堂」>
道の駅から国道229号をちょっと南下したら食堂がありました。
なんかピンク色の外観で違和感を感じたけど、ここを逃したらきっとせたな町まで食
事処はないだろう。意を決して入ってみるか。

13:35 「賀老食堂」

とりあえず一番高いメニューを頼んだ。生ウニ丼にしてみた。
北海道以外では基本的にウニ食べませんからね。せっかく生ウニがあるというので
あれば、生ウニいってみましょー!

ピンクのお店

生ウニ丼

な、なんですか、この黄金の大海原は!ウニがビッシリの大事件です。
店員さんが「海水と同じ濃度で漬けておいているので、まずはそのままで食べてみ
てください。」って言う。
言われた通りそのまま食べてみた。うっほー!海ッ!!

おいしい。僕はウニ歴浅いから何がおいしくて何がそうでないのかはよくわからない
けど、個人的においしいと思えるならばどうでもいい。
満足。店の外観はピンクだけど、内装はひたびた昔ながらの食堂って感じだけど、内
容は満足した。
(食費 \2300)

さらに国道229号を南下すると、「茂津多岬」への分岐が出てきます。
この岬の灯台、実は海面から塔頂までの高さが日本一という、知る人ぞ知る灯台
なのです。今からそこに行くよ。

この「茂津多岬」も、「弁慶岬」や「賀老の滝」と共に「北海道旅2010(3-94)」で立
ち寄れずに泣く泣くあきらめたスポット。今回がファーストアプローチとなります。

せたな町に向かう道

日本一高い灯台

急斜度を登る

うっひょー!いきなり激坂の登場です。海面ギリギリの国道から、280mくらいまでを
一気に登ります。
斜度は最大で15.5%。そりゃ酷道308号の「暗峠」の37%とかには遠く及ばないけど
さ、それでもこれは尋常ではない角度。
その急激な登りにイオが吠えます。頑張れー!

あと、斜度がすんごいのにそれとは裏腹に、ほのぼのしたフクロウやクマの標識。
うん、なんか知らないけどちょっとだけ腹が立つ。
左手にはすぐに海。絶壁です。どうやら向こう側に滝が見えるそうだけど、車を停めて
いる余裕なんてないよ。駐車したら転がって行っちゃうよ。

どんどん登るよ

終盤はダート

道は細くなり、擦れ違いもできないほど。そして最後の1kmほどは道の舗装すらなく
なっちゃいます。でもイオでダートを走るのは好き。ガンガン走る。


<茂津多岬>
14:25 茂津多岬

ダートの突き当りにある灯台。それが茂津多岬の先端にある茂津多岬灯台です。
敷地内には先客の車が1台。大きなキャンピングカーでした。
僕と入れ違いに出発した。
危ない危ない、ヘタすりゃアイツと狭いダートで鉢合わせだった。

ロケットみたいな男心をくすぐるデザインだけど、たぶん宇宙には行けないと思う。
でもカッコイイ。今まで見てきた灯台の中でもトップクラスにカッコイイ。
なんてちょっと天気が曇って来てしまったことだけが悔やまれるよ。

この灯台は海から塔頂までの高さが日本一で、290m。
ちなみに海から灯火までの高さだったら、「山陰地方海岸線全走破(4-56)」などで
訪問している兵庫県の「余部崎灯台」が284mで日本一となります。


<窓岩>
「茂津多岬」をまた下って国道229号を南下していると、海にヘンテコな岩があるのを
発見しました。

14:50 窓岩

ロケット灯台

日本海の奇岩

なんかすっごいね・…。
2本の赤い足の上に三角の巨大な物体が乗っかっているよ。ま、見たまんまだけど。
では先を急ぎましょう。昨日に引き続き、ちょっと嫌な予感がしてきたところよ。

国道からの三本杉

国道229号からは、まもなくせたな町の中心地に聳える「三本杉岩」が見えてきた。
7年前はアレをせたなの中心地から写真に写そうとして、でもデカすぎて2本までしか
フレームに貼らなかったんだよな。
それを踏まえて今回は遠景からのショットです。
うん、初めて「三本杉」が3本とも入った写真を撮影できたぞ。

そして僕はせたな町の商店街に入る。
ここは「北海道旅2010(3-94)」にて苫小牧に帰る決意をした商店街です。
あれは英断でした。
もしあのまま海岸沿いを北上してたら、帰りのフェリーに乗れなかったかもしれん。

せたなの商店街

お目当ての店が…

15:00ちょいすぎ、ここで国道沿いにある「甲田菓子店」を発見。
今朝「旅物語」のオーナーさんが進めてくれたお店です。
しかしー!閉店ー!8/20〜22は臨時休業だって貼り紙がしてあったよ。

オーナーさん曰く、このお店はシュークリームが絶品で、最近口コミで人気が出て
きたんだって。わざわざここのシュークリームを目当てに渡島半島を外回りするツ
ーリングライダーもいるほどで、渡島半島日本海岸沿いの新たな人気スポットにあ
りつつあるそうだ。

なんだよー、食べてみたかったなーシュークリームー!
もう当分このエリアには来ないだろうが、機会があったら日本5周目で食べるかな。


この先、海岸沿いは険しすぎて道が無くなってしまいます。
だから国道229号は内陸部を通って海岸を迂回。
この迂回している海側に何があるのか、突端マニアだったらご存じですよね?
それは北海道最西端の「尾花岬」です。

北海道・本州・四国・九州の東西南北突端の中でも唯一人が立ち入れない禁断
の地。僕も2年前に見に行っているけど、今回もう一度訪問して人が到達できる可
能性を探ってみたいと思います。

あとはね、もう1つすんごいスポットに行ってやる予定だよ。

戦いの予感

国道229号が再び海岸沿いに出たら、すぐに道道740号で海沿いにUターンするよ
うな角度で北上。
この先には、北海道最西端の「尾花岬」があるのだ。
もっとも、そこに行くための道はないんだけど。途中で道は途切れちゃうんだけど。

道は間もなく終わる…

道道740号は「尾花岬」の5kmほど手前で終わります。
究極の難工事で、20年ほど前から道を建設しているのに、未だに通じない地。
この先が、日本海側に残る最後の秘境です。

2011年にトンネルができると言っておいて、まだ全然できる気配ないし。
でも、「尾花岬」のちょっと内側を貫通するトンネルができたところで、岬に到達でき
ると保障されるわけじゃないし。
一般人が「尾花岬」に立てるのは、一体いつなのだよ。


<帆越岬>
16:00 帆越岬

2km続く長いトンネルを越え、「尾花岬」の1つ手前の岬までやってきました。
ここからは道の行き止まりにある最後の集落である太田の町並みと、その背後に
横たわる巨大な「尾花岬」を眺めることができます。
たぶん「尾花岬」を眺めるならばここがベストスポット。

手の届かぬ最西端

連なる断崖

海ギリギリまで迫り出した断崖がずっと向こうまで続いている。
そもそもこの道道740号でさえ土砂災害の影響を受けやすく、太田の集落は陸の孤
島になることすらあったのだ。

そのさらに向こうに鎮座するのが「尾花岬」。
僕は今回わずかな可能性に賭けていた。道路が無くとも、歩道が無くとも、突き進め
ば岬の先端に到達できる可能性。
そりゃ命までは賭けないけどさ、考察もチャレンジもせずにムリだムリだとは言いたく
なかったのだ。

しかし現時点で16:00。しまったなぁ…。時間が遅すぎる。
19:00には函館の宿にチェックインする予定なのに。
残念だけど、「尾花岬」は今回もここから眺めるだけで終わるのか。

定灯篭

岬の「太田神社」の裏の岩肌に設置されているのは、ここのシンボルの定灯篭。
北海道最古といわれる定灯篭のレプリカです。
この定灯篭、1857年に設置されたオリジナルのものは海が荒れた日になくなっちゃ
ったんだって。だからこれはレプリカ。

ここは晴れていると海がメチャクチャ綺麗なんだけどさ、今は日が陰っちゃった。
とても残念。
まぁしかしね、ここに僕がやってきたのにはもう1つ目的があるのです。

  「太田山神社」…。

日本一参拝が危険と言われている神社。
前回の「北海道旅2010(3-94)」では時間が無くてあきらめたけど、いつかちゃんと
リベンジして記事に書きたかったので、あえて全く触れることなくエピソードを完結さ
せた、絶壁の神社。

行くか。イオに乗ってほんの1分、「太田山神社」の鳥居の前に移動する。


<太田山神社>
16:10 太田山神社 駐車スペース

イオ&尾花岬
準備はいい?

以前はここで当時の愛車の""bobBy(ボビー)と共に「尾花岬」の写真を撮ったよな。
今回の接近は、時間的にたぶんここまで。

そして、その「尾花岬」へと続く海ギリギリの断崖。それが今僕の右手にある。
あと…、太田山神社もね。
準備は整えた。
では、心の準備はいいですか。視線を右に向けてみようか…?

絶望へのプロローグ

来たッ!!笑いが止まらない。「軍艦島」用語で言えば、地獄段ッ!!
最初に僕の眼前に現れたのは、この最大傾斜50度の絶壁です。
あ、絶壁じゃない、階段か。

相当な覚悟がないと神社までは辿り着けません。道のりは険しいわ、熊も出るわで
死も覚悟するとかしないとか。
まぁ僕は行きますよ。「尾花岬」に行けないなら、ここを攻略する。

よじ登れ

見上げるだけでクラクラするほどの壁のような階段。
しかも悪質なことに、階段1段分の奥行きは20cmちょっとしかないのだ。
上の写真を見ての通り、僕の手のひらと同じくらいの奥行き。

これはどういうことかと言うと、足を乗せたときかかとが空中にあるということ。
不安定なのは言うまでもないが、常に足の筋力を前方にかけておかなければいけな
い状態。ドSですぜ、この階段。

ただ、あまりの傾斜のためにロープが設置されています。
そのロープもいい感じにボロボロなんだけど、これを使えば多少はラク。

後ろを振り返る
階段攻略

はい、攻略しました。ふふん、このくらいぶっちゃけ余裕だぜ。汗かいたけど。
今日は暑すぎ。
そしてさらに進むべき方向を見てゲンナリした。

階段に負けず劣らずの斜面が山の奥に続いておりますよ。しかも綺麗な階段では
なく、ゴツゴツの山道が。あと、やっぱロープはデフォルトで設置されておりますよ。

悪夢はここから
ハシゴも登るよ

あらかじめ言っておく。ここからの工程は本当にシンドかった。
第1ステージの階段なんて、全く比にならなかった。

太田山神社を語られるとき、その見た目のインパクトから第1ステージの階段と、あ
とで紹介する最終ステージがメインとなる。
しかしね、実は一番厳しいのはここだったの。ダントツだったの。地味だけど、とんで
もなかった。泣くかと思った。

ここからは山道。傾斜は平均30〜40度くらいだろうか。
階段と比べてその不規則な足場は常に足への負担を強いられる。
さらに休憩できるような広い場所はどこにもない。淡々とどこまでも登り坂が続き、そ
の終わりの見えない苦痛にゲンナリしてくる。

崩れそうな道のり
仏像鎮座

厳しい…。景色が全く開けず、自分がどこにいるのかわからないことがモチベーシ
ョンを減退させる。

それだけではなくって、周囲に木立が生い茂っているということは、風が通らないと
いうこと。とんでもない暑さなのだ、ここは。もうサウナね、これ。
服はもう全部汗だく。僕、そんなに汗をかく方ではないのに。
髪からも滴ってくる。あまりの暑さで頭がクラクラする。

水の消耗も早い。クッソー、足りるかなぁ、ドラゴンウォーター。
フラフラしながら歩みを進める。

緑の中の紙垂
女人堂

16:27、登り始めて15分ほどで女人堂に到着しました。ここで半分ほどだそうだ。
まだ半分かよ。
あと、まだ15分しか登っていなかったのかよ。感覚的には30分くらい歩いていた。
そろそろゴールでもいいんじゃないかと思っていたさ。

ここからは本当にツラくて、まともな写真がありません。写真を撮っている余裕がな
かった。
とにかく暑いしふくらはぎはパンパンだし。激坂はロープと共にどこまでも続くし。

そして最悪なことに虫が異様に多いのだ。蚊もいるのかな?小さい虫が頭の周りを
ブンブン飛ぶ。
これはたのチャレンジャーのレポートを読んでも同様で、10数箇所刺されたとか、そ
ういう話はよく聞く。まぁ今日は猛暑だからとりわけ多いんじゃないかな?

虫刺されに弱い僕はあらかじめ虫よけスプレーを入念にしてきたし、汗で流れるそば
から定期的に吹きかけていた。
だけども虫のヤツ、離れないよ。ギリギリの距離を置いて周囲を旋回しているよ。
だから立ち止まれない。立ち止まるともうブンブンうるさくて気が狂う。
でも足もシンドいから連続で歩けない。少し歩いて数秒立ち止まり、の連続。

先の見えぬ苦難

…まだですか?立ち止まっては虫を追い払うため、スプレーを周囲に向けても吹き
かける。それを自分で吸い込んじゃって「ゲホォ!」とか言ったりする。

もうね、諦めたい。戻りたい。日も随分傾いてきたような気がする。
木立ばっかで良く見えないけど。
だけどもここにきて戻っても、何も得ていないし。
全然先は見えないけど、ちょっとずつでも歩いていればいずれ辿り着けるし。

てゆーか、残りの距離とか表示してほしいなー。いつまで頑張ればいいの?
暑い。どうしょも無いくらいに熱い。そして虫が多くて最悪。どこまでも着いて来る。

…もうろうとする意識の中で、僕は自分の進むべき道の上方に白い岩肌を見た。
あ、最終ステージの始まり??
最後の力を振り絞って山道を登りきった。

岩石ゾーン到達

ふぅ…。期待していた通り、木立が開けて風が生まれた。
少し体が冷却されるとともに、ずっと着いてきた数10匹の虫たちもここで消えた。
苦しかった第2ステージ、およそ30分で攻略しました。

ここで少しの間呼吸を整える。
横のあの鳥居の向こうが最終ステージだ。大丈夫、僕なら行ける。
最終ステージは体力ではない。少しのテクニックと、あとは恐怖に打ち勝つ心が必
要なだけだ。

では行くよ、最終ステージ!鳥居を回り込んで崖沿いに上を目指して歩く。

朽ちた空中回廊
絶壁際の散歩道

現れたのは、断崖に沿って設置されたボロボロの橋。登り方向に傾斜30度。
足もとはかなり錆びた鉄網で、足元スケスケですよ。そして両側を支えるはずの支
柱は何本か朽ちて消滅、代わりにロープで補強しているがこれもボロボロ。
一体何を信じればいいんですか、僕は。

手すりにすがりたいけど、鉄線が鋭く飛び出ていたりしてそれも危険。
右手に広がる日本海からの風を感じながら空中回廊を歩く。
なかなか愉快です。再びテンション上がってきたよ、僕。

眼下の帆越岬

ここからは先ほどまでいた「帆越岬」を見下ろすことができます。
ほとんど真下っすね。どんだけの断崖を上がってきたのか、ここでようやく理解でき
たよ。良く頑張ったよ、YAMAは。
全く運動とかしないのに、「オニカミノボリ(鬼神登り)」の第2ステージを攻略したし、
ここまでよくやったよ…。

…なんて喜ぶのはまだ早い。
最後の関門、「北尋坊の壁」があるからだ。

さぁ、心臓叩いておけよーー、オマエら!!

北尋坊の壁

これが本当の最後。垂直の崖です。高さは7m。でも足元から海まで断崖が続いて
いるので、体感高度はそんなレベルじゃないけどな。

うおっ、ゾクゾクする。さすがに一瞬だけ躊躇した。
そしてとりあえず鉄鎖に飛びついてみる。あ、ダメ。バッグがジャマだ。そして鎖が
臭いので軍手が必要だ。
バッグを空中回廊に投げ捨て、僕はカメラ1つだけ持って崖を登る。

クライマーズ・ハイ

上から垂れ下がっているツールは2種類。ロープと鎖。
僕は迷わず鎖を選ぶ。足を鎖の輪に引っかければ安心。ガシャガシャ言わせなが
ら上を目指す。
途中で何枚か写真を撮る。肩に掛けたカメラを外して撮影するのはちょっと危険だ
ね。調子に乗りすぎないようにしないと。

そして辿り着いた崖の中腹の小さな洞窟。
ここが太田山神社です。
登り始めておよそ45分。ついに神の御前に到着だぜ。
日本一参拝が困難で危険な神社、攻略だぜ。

16:56 太田山神社

太田山神社&YAMA
洞窟からの景色

3畳ほどの狭い洞窟内には、小さな社が1つ。それだけなんだけど、尋常ではない達
成感。やっっったーーーッ!!

洞窟から眺める海と空は、まさに神々の視点。覚悟のある者にしか眺めることの許さ
れない絶景。西日に照らされる日本海が神々しい。
しばらく僕は洞窟からの景色に見とれた。
おそらく一生で一度切りのアプローチ。僕は2012年の夏、確かにここに立っていた。

…んで、ちょっと我に返った。
西日、傾き過ぎだろ。今夜の宿は函館なんだぜ。行けるのか?
てゆーか、これからまた来た道を戻るんだろ?またシンドいぜ。そんで木々に囲まれ
ているから急がないとすぐ暗くなっちゃうぜ。
よしっ、降りよう。

下りは3倍怖い

慎重に「北尋坊の壁」を降りる。僕は腕力が無いから、もうこの往復だけで腕がプル
プル。腕立て伏せ3回がやっとなくらいの筋力しかないし。

では、ここからの工程は省きます。
軍手をした手でロープを滑らせながら勢いよく山を下って行きます。早い早い。

地獄段が見えてきた
ただいま、イオ

17:30、鳥居の前のイオのところまで帰ってきた。
もう辺りは完全に夕方の空気だった。
「尾花岬」は本格的に無理だな。急いで函館に向かわねば。

しかしもう全身汗だくで不快極まりない状態。
とりあえず着替えた。ジャージ姿になった。足元ももうサンダルでいいや。
ボディペーパーで汗を拭き、さらにタオルで髪をワシャワシャ拭く。
これでとりあえずスッキリ。それでは函館まで走ろうか。

17:45 太田山神社 駐車スペース 出発


また道道740号を南に引き返す。
国道229号にぶつかった直後に出てくるのが、何度かお世話になっている大成の道
の駅です。


<道の駅 てっくいランド大成>
17:59 道の駅 てっくいランド大成

先は果てしなく長い

ここで函館までのルートを確認。あぁ、遠い。絶望。
北海道最南端の「白神岬」を踏みつつ行きたかったのに、それどころじゃないや。
ショートカットルートを使わねばなりませんね、これ。

今日の宿である「函館クロスロード」は素泊まりの宿だからそこそこ遅くなっても問
題ないんだけど、予約時に19:00と伝えてしまっているので訂正の電話をする。
20:00だな、これは。

本当はもっと早くチェックインしたいんだけどね。同泊の旅人との交流とか、大事だ
もんねそれが楽しみで旅人宿に泊まっているんだもんね。。
うっし、あと2時間。もうヘロヘロだけど、すごく頑張らなきゃ。急がなきゃ。自分で言
っておいて焦る。


旅人の"BLUEayさん"からメールが入った。
会ったことが無いのでよく知らないけど、気合の入った車で旅をする人。
たぶん女性。たぶん僕よりずいぶん若い。たぶん数日後に北海道に来る。
内容は「8月24日はどこにいますか?」みたいな質問だったけど、そんなの1ミリも
わからん。

てゆーか今は切羽詰っていてそんな遠い将来のことは考えられない。
まずは函館の宿を目指さなきゃ。
だから「ヤンチャしてボロボロで、しかもチェックインに遅れそうなので、夜に連絡し
ます」みたいなことを返信しておきました。


<親子熊岩>
18:12 親子熊岩

熊の親子

毎度ー。国道229号沿いにある奇岩です。
ここを通るのであれば、この岩は外せないっすね。

母熊にじゃれつく小熊のかたちをした岩です。相当リアルなので、僕も昔初めて見
たときはビックリしたさ。

時間もないし、以前に快晴に中で綺麗な写真も撮れているので、ここでは一瞬車を
停めただけ。それでは先を急ぎましょうか。


<道の駅 ルート229元和台>
18:35 道の駅 ルート229元和台

「突符岬」ってところにある道の駅です。
特に立ち寄る予定が無かったけど、ちょうど夕日がきれいなのでそれを眺めるため
に急遽車を停めました。

イオと日本海の夕陽

道の駅を出たら少し南下し、厚沢部で国道227号に乗って内陸に入る。
ここで日本海とはお別れです。
本当は海沿いに北海道最南端の「白神岬」を踏みたかったけどね。
この時間じゃあもう真っ暗だし、チェックインも大幅に遅れてしまうからね。
どうやら日本4周目では「白神岬」を踏むことはできなさそうです。

イオと日本海の夕陽

ここからは暗闇の中の峠越えです。とは言っても、道は広くて走りやすいけど。
ほどよいワインディングの続く峠道を他の車に交じってギャンギャン走る。
そして「中山峠」を越える。

峠を下りきると、函館へと続く町並みが現れました。本日初めて感じる都会の空気。
窓を開けると涼しい風と共に聞こえる都会の雑音が心地よい。

北斗市突入

函館駅の少し手前で国道227号から海沿いの国道228号に乗り換える。
もうすっごい都会ね、この辺は。
えっと、目指す今夜の宿、「函館クロスロード」はどこだったっけ?

「函館クロスロード」は2010年の秋にとほ宿に登録したそうだ。
そして僕が持っているのは2010年版のとほの本。だから僕の本には「クロスロード」
は掲載されていないんだよね。つまりは詳細な場所がわからないってこと。

なんだったっけ?クーパー君はなんて言っていたっけ?
「宿を見つけようとしても無理。ローソン・モスバーガー・ガソリンスタンドの並びを見
つけたら、その道路の反対側が宿だよ。」確かそう言っていた気がする。
右側に注意して走っていたら、その並びを発見しました。
ということは、この左側が「クロスロード」?

確かに全然わからない。とりあえず路肩に停めると、一軒の家の前に小さくとほ宿
の看板が出ている。あぁ、ここかぁ。知らなきゃ絶対に気付かないわ。普通の家み
たいだわ。


<「函館クロスロード」>
20:05 「函館クロスロード」

駐車場がよくわからんので、路地にイオを停めてオーナーさんを呼び出す。
なんか宿の前の歩道に乗り上げて停めるように指示をもらったので、そのようにす
る。お疲れ様、ようやく安息の地だ。

2階の客室

クロスロード到着

中はそんなに広くはないけどピカピカに綺麗で清潔感のある宿。
素泊まりだからご飯は出ないけど、談話室があってそこにはすでに1人の旅人がオ
ーナーさんとくつろいでいるようだった。

「お風呂はどうします?」と聞かれたので、迷わず使わせてもらうことに。
「お湯を貯めるので10分くらいかかりますけど…?」って言われたけど、シャワーで
充分です。すぐに入りたい。汗を流したい。
もうベチョベチョだもん。服はジャージに着替えてあるけどさ、体が気持ち悪い。

そういやさっきラジオで聞いたけど、今日は北海道でこの夏一番の暑さだったんだ
ってさ。気温は30℃に届いたくらいだったんだって。
なかなかだね。こんな日に「太田山神社」を登るのは、ちょっとアホだね。

シャワーを浴び、スッキリこの上ない。
では、夕食だ。久々に「ラッキーピエロ」に行くか。
オーナーさんに場所を聞き、徒歩で5・6分程度の距離というので歩いていくことにし
た。夜の函館を、ジャージとサンダルでダランダラン歩く。旅人じゃないみたいだな。


<「ラッキーピエロ 港北大前店」>
20:45 「ラッキーピエロ 港北大前店」

函館港を通り過ぎて少し歩いたところにありました。
函館で有名なハンバーガー屋さんです。カレーとかもメニューにあるけど。

今夜はハンバーガー

よくわからんので、とりあえずチャイニーズチキンバーガーだよ。
無難に人気No1のメニューだよ。ポテトとコーラも付けたよ。
(食費 \580)

しばらく待たされるけど、出来立てのアツアツです。うまいぞ。
食べながらツーリングマップルを開き、さっきのBLUEayさんに返事をする。
8月24日にどこにいるかだって?
「十勝か道北か美瑛かオホーツクあたりを予定しています」
そんな感じで返信した。

ようするに何も考えていないってこと。今回行ける範囲を大体全部並べただけ。
でもそう素直に言うとカッコ悪いので、「AorBorC」みたいに書いて幅広い視野で物
事を計画できるオトナな男性を演じてみた。
ま、縁があれば後日BLUEayさんとは道内のどこかで出会うでしょう。
てゆーか、おそらくきっと出会うでしょう。

チャイニーズチキンバーガー

そして僕はまた「クロスロード」に歩いて帰る。


<「函館クロスロード」>
21:25 「函館クロスロード」

では、談話室にお邪魔しますか。談話室には旅人が1人。
"まこGさん"っていう、もう3週間も北海道をバイクで走り回っている人。
オーナーさんとまったりしながらお酒飲んでしゃべっていた。

あ、僕もお酒をいただきます。サッポロクラシックを飲みます。
そしてオーナーさんが用意してくれたとうきびやお菓子をつまみながらおしゃべり。
(食費 \250)

くつろぎのひととき

僕は「太田山神社」を攻略して遅くなったことを話。
オーナーさんは「ホントに上まで行ったのかい!?ウチの宿泊者であそこを攻略し
た人は初めてだよ!」って驚いていた。
だけどもオーナーさんも攻略者の1人だって。涼しい秋に行ったって言ってた。
今日は暑くて苦しかったことを話したら同情されたよ。

あと、「甲田菓子店」が閉まっていたことをグチった。
あそこはお盆はあんまりやっていないよ、って言われちゃったけど。
そして「この先のルートでは「浜ちゃんぽん」がオススメ」って教えてくれた。
長万部だね。行けたら行こうか。


まこGさんはキャンプ泊を中心に北海道を走り回っていて、キャンプ体験の貴重な
話をいろいろ語ってくれた。
北に行ったり南に行ったり自由奔放に走っているらしく、その行程の中でここにも何
度か宿泊しているらしかった。

まこGさんは先日「ラッキーピエロ」でふとっちょバーガーも完食したって言ってた。
写真見せてくれた。
マジすごい。ふとっちょバーガーって、かなりのボリュームなんだよ。

お返しに「六花亭本店」のサクサクパイをオーナーさんと一緒にオススメした。
「旅人によく聞く、すごい賞味期限の短いお菓子、なんだったっけ…?」って言って
いたのですぐ閃いた。サクサクパイはその場で食べるとすごいおいしいんだよ。

このあと、また1人旅人がやってくる。
車旅で1週間ほど北海道を走っている"松島さん(仮名)"。
「函館山」の夜景を見てきたんだって。スタンダードな方と裏夜景の2つ。
そっか。僕は今夜の函館にいたんだ。忘れていた。
確かに「函館山」の夜景は綺麗だけど、今回は見る気にはならないかな。
野郎1人で夜景見てもねぇ…。


このあとはデジタルフォトフレームでオーナーさんが撮影した函館や宿泊した旅人
の写真を見せてくれた。
あ、クーパー君だ。オーナーさんに聞いてみたら当然覚えていて、半分居候みたい
になって足しげく「ラッキーピエロ」に通っていたと教えてくれたよ。

あと、オーナーさんが「ニセコ旅物語」で働いていた頃の話をいろいろ聞いた。
いつもあの宿がにぎやかで羨ましい反面、こんな感じの少数のマッタリした雰囲気
が好きなんだと語っていた。

うん、僕はどっちも好き。まこGさんもこのくつろぎ具合は好きで何度も来ているって
言っていたし。


24:20頃までおよそ3時間もダラダラと語らっていました。
いいなー、こういう空気。
ここでお開きにして寝ますね。
僕の部屋は松島さんと一緒。
では、おやすみ。

24:40 就寝

ふとっちょバーガー

―― 前日までの走行

―― 本日の走行