8/19 消滅した炭鉱の町
走行距離:352km  支出:3,920


<滝の上公園>
4:25 起床

辺りが明るくなってきたので起きました。今日早起きするために、昨日のフェリーの
中ではアホみたいによく寝ていたのですよ。

ぬぉ…、そして寒い。北海道の夜は夏と言えどもとんでもなく冷え込む。
昨夜の苫小牧が18℃だったから、内陸部かつ早朝のこのあたりの気温は10℃台前
半なんだろうな…。
しかし夏だもん、半袖に着替えるよ。さっむーー!!

そんでここでの目的は、昨日お伝えしたとおり廃発電所なんだ。
だけどもこの広い森林公園のどこにあるのか全く知らない。
この北海道の広大な公園をウロウロ探し回るのは嫌だぜ。
どっかに手がかりはないものか…。
朝露でロクに外も見えない車から這い出てみる。

8/24 日本最北の白い道
8/25 爆発した鉱山立坑
8/26 再訪と再会を願って
8/21 砂地に聳える灯台
8/22 日勝峠のさらに上
8/23 白金の青い池の今
8/17・18 北国への航路
8/19 消滅した炭坑の町
8/20 日本一困難な参拝

あった…

走行距離:352km  支出:3,920
8/24 日本最北の白い道
8/25 爆発した鉱山立坑
8/26 再訪と再会を願って
8/21 砂地に聳える灯台
8/22 日勝峠のさらに上
8/23 白金の青い池の今
8/17・18 北国への航路
8/19 消滅した炭坑の町
8/20 日本一困難な参拝











あぁ、あったわ、発電所。普通にイオから見える場所にあった。昨日は真っ暗闇で全
然気づかなかったけど。よかった、今日はツイている。
あまりの寒さにガタガタ震えながら、発電所を見に行く。

この発電所の名前は、「滝の上発電所」。なんと大正時代のレンガ造りの発電所。
「夕張炭鉱」の電力を支えていたんだよ。
過去にも僕は「神流湖・長瀞ミステリー(4-46)」で大正時代の発電所内を探検した
けど、やっぱ一時代を担った産業遺産って貫禄が違うよな。

赤レンガの発電所

五芒星…?

裏に回り込む

石の門柱

かわいい赤レンガの発電所。しっかり囲いがしてあって敷地内には入れません。
そんで今回は廃墟系の企画ではないので僕も深入りはしません。
窓を見ると五芒星のマークがついているね。魔除け?

さらに発電所を別角度で見てみたいので、遊歩道を歩いて回り込んでみる。
うん、こっちのアングルもステキだ。

てゆーかさ、近くにあった説明版に書いてあったんだけど、この発電所は完全に死
んでいるわけではないんだってさ。
今も尚、水力発電に使われているそうだよ。おっと、そりゃ知らんかったですよ。
(ただし春だけらしい)

廃墟目当てで見ていたのに廃墟でなくてちょっとヘコみつつも、大正から現代まで
稼働しているコイツの生命エネルギーに惚れ惚れした。

さらに公園内を奥まで歩くと、「夕張川」を渡る赤い橋が見えてくる。
この橋の上からは滝の上公園のハイライトともいえる、「千鳥ヶ滝」を見下ろせます。

赤い橋

千鳥ヶ滝

複雑な形に削り取られた、傾斜した岩盤を流れ落ちる水流。迫力はないけど優雅で
す。秋には紅葉が綺麗だそうだね、ここ。周囲は渓谷っぽいから、さぞかし景色も映
えるでしょう。

一度車に戻る。そして公園内で発見しておいたトイレで洗顔し身支度を整える。
ここで気付いたんだけど、タオルをフェリーの中に忘れた!
お風呂入った後、部屋の前の廊下の手すりに干しておいて、そのまま忘れた!
下船直前までどのくらい乾いていたかチェックしていたのにー!ショック!
これはどこかで代わりのタオルを買わなければなりません。あーあ…。

5:14 出発

始まりは曇り空

僕はこれからかつての炭鉱の町、大夕張に向かいます。
もう炭鉱は閉鎖しちゃってて、かつての町も滅んでしまっているけれど、そこを自分
の目で見てみたいのです。

国道274号を東に走り、新夕張方面に向かう。
空は曇りです。まぁ早朝の山間部なので、こんなもんでしょ。
どうせそのうち晴れるでしょ。僕は晴れ男だし。


<道の駅 夕張メロード>
5:24 道の駅 夕張メロード

10分ほど走り新夕張の駅前に着くと、そこに道の駅があった。
ここの存在は初めて知ったわ。どうやら昨年に完成したばかりの道の駅らしい。

新しい道の駅

熊の親子&YAMA

早朝でまだ施設はOPENしていないので、中の様子はナゾです。
とりあえず玄関前に熊の親子の剥製がいたので、写真撮っておいた。
まだストーリーも序盤ですからね、ささいなところでも北海道らしさに過敏に反応し
ちゃってる。


道の駅を出発し、国道452号で北に行く。
「新夕張ダム」を越えると、周囲の雰囲気がなんだか変わってきた。
町があるにはあるが、廃墟が多いぞ…。
目指している消滅した鹿島地区が近いのかな?


<三菱大夕張鉄道車両保存地>
昔ここには南大夕張駅っていう駅があったそうです。
目指す鹿島地区の隣の町。ここでラッセル車を見つけたので車を停めました。

5:48 三菱大夕張鉄道車両保存地

丸目のラッセル車

炭坑を支えた駅

ボランティアの手で綺麗に整備されたラッセル車。丸目と尖った鼻がカッコイイです。
ラッセル車なんて関東や東海では見る機会はないから興奮するぜ。
厳しい北海道の冬、大夕張の炭鉱の町の中を雪を掻き分けながらコイツは走ってい
たのだろう。

では、ラッセル車の後ろに接続されている客車の中に入れるようなので、これから中
を覗いてみます。

先頭車両

座席が並ぶ

ボックスシート

先頭車両は広い空間。当時はストーブでも置かれていたのかね。
今は往時の資料がいくつか展示されています。

その後方には全面木製の温かみのある客車。でも背もたれが垂直だぜ。そんで座
面も固い。こんなシートに長時間座っていたら背中が痛くなりそうだな。
一部ボックスシート的なものもありました。座席間に置いてある丸テーブルがオシャ
レです。

再び外に出て、廃バスを見学。これは中には入れなかった。
どうやらこれもここ大夕張で活躍したもので、1967年製のものらしいです。

大夕張を走ったバス

国道452号をさらに数分北上する。町はなくなり、草原が広がりだしました。
やけに道路が綺麗だ。スイスイ走れてしまう。
…あれ?場所的にここがかつての鹿島地区?慌てて車を停める。


<三菱大夕張炭鉱 鹿島地区>
6:05 三菱大夕張炭鉱 鹿島地区

国道452号の右手に広がるのは、青々とした無人の草原。ここにかつて町があった
ことを知らなければ、そのまま通過してしまうかもしれない。
僕も一瞬そうなりそうだった。しかしわずかに残った不自然な建造物や道路の跡が、
確かにここに町があったことを物語ってくれている。

夕張川に架かる廃橋

朝霧の中の太陽

うわぁ…、なんかよく見るとゾクゾクしてきた。
ここからあっちにどうやって行くのかわからんけど、橋があるということは道路がある
ということ。
目を凝らせば、草原の中をうねるように道路が残っているのが見えます。
上の写真もオリジナルサイズだとハッキリ道路が見えます。

道路脇には何本もの電柱。道路や電柱の設置状況からして、周囲は家々が立ち並
んでいたのだろう。考えただけで切なくなる。

想い出は夏草に覆われて

1950〜60年代の炭鉱全盛期には、ここには2万人もの人々が暮らしていた。
しかし時代は石炭から石油へと変わり、1973年に大夕張炭鉱は閉山。
さらにこの近くに新たに建設される「シューパロダム」の影響で全町民は立ち退き要
請を受けたのだ。

町民の移転が終了したのは1998年。その後、どんどん建物も取り壊され、現在はわ
ずかな電柱や橋と碑くらいしか残っていない。

去年までは集落の中の道路を走ることも出来たのだが、今は国道452号がリニュー
アルされてかつての町の上空を快適に走り去るような構図となってしまった。
だから僕はここから鹿島地区を見下ろすだけ。決死で草原に突撃してもいいが、朝露
でベチョベチョになるからやめておきます。

高台の夕張東高等学校跡

鹿の親子

訪問が遅すぎたなぁ…。僕は自分を悔いた。
去年の夏であれば、まだ集落の中を走って当時の雰囲気を味わえたかもしれない
のに。
僕はツーリングマップルの北海道版を数冊持っているけど、その中の2006年版に
は鹿島地区を走るバイクの写真も掲載されているのに。あぁ、こんな風に走って写
真を撮りたかった。

まぁ実は僕、かつて「北海道旅2005(2-45)」で実際に鹿島地区を走っているんで
すけどね。あのときはここ夕張の歴史にはそこまで詳しくはなかった。
「なんか寂しいし走りにくいエリアだな」くらいに思っていた。
そして「夕張川」に架かる橋のたもとの空きスペースに当時の愛車の"ステッピー"
を停め、そこでお好み焼きを作ったのだ。

あのときもうちょっと周囲に目を向けていれば。お好み焼きとか作っている場合じゃ
なかろうに。

鹿島への道、発見

「シューパロダム」が完成するのは来年の2013年の予定。そうしたら今ここで見えて
いる景色もすべて水の底に沈む。
これが鹿島地区の最後の夏か。そう考えると、変わり果ててしまったけど最後の年
にここを見れて良かったかもしれない。
今までいくつもの廃村を探索してきたけど、やっぱどこも切ない気分になるね。

付近をウロウロし、鹿島地区に下がって行く道を発見しました。
関係者以外は立入禁止。興味はあるけど、僕はこの先はやめておきます。
バイバイ、鹿島。


ここで次にどこに行こうか迷う。8:00に札幌駅に行かないといけないのだ。
来た道を引き返すか、それとも国道452号を北上して三笠市まで行くか。

三笠方面には「奔別炭鉱」の跡地があって、そこも興味をそそられる。できれば見た
いけど、そうなると札幌駅に遅刻する可能性が大。
高速道路を使えば間に合うだろうが、それはお金的にもったいない。
うん、では来た道を新夕張まで引き返しますか。


<三菱南大夕張炭鉱 殉職者慰霊碑>
一瞬でさっきラッセル車を見学した南夕張まで戻ってきました。
その町中に殉職者慰霊碑があるという。

6:30 三菱南大夕張炭鉱 殉職者慰霊碑

南部市民体育館

殉職者慰霊碑

慰霊碑は「南部市民体育館」の裏にあります。この体育館、かなり老朽化している。
外壁はボロボロだし、窓やドアはどころどころ割れていてベニヤ板で覆われている。
「廃墟かな?」って思ってガラス戸から中を覗いてみたが、最低限の管理はされてい
るようだった。

鹿島地区が滅びたため、現存の町としてはこの南部地区が最奥。
しかし炭鉱時代に7000人の住民がいたこの町も、現在は600人ほどらしい。
町中には廃墟がいたるところにあるのだ。

だけれどもピカピカに手入れされた慰霊碑。備えられている花も真新しい。
炭鉱閉山から時代は流れても、住民は少なくなっても、記憶は色あせないのだろう。


さらに新夕張まで戻ってきました。ほんのちょっとお腹が空いたかもしれない。
セイコーマートに入ってみる。
セイコマの豚丼、おいしいじゃないですか。売ってたら買おうと思って。
だけどもありませんでした。さすがにまだ早朝だから作っていなかったのか。残念。

幸福の黄色いハンカチ

道道38号に入る。夕張地区には「幸せの黄色いハンカチ想い出広場」っていう、映
画撮影に使われたセットが保存されている施設がある。その横を通過。

ここは僕はまだ過去一度も立ち寄ったことのないスポットです。
今回もまだ早朝だから開館していないしね。
てゆーか、「幸せの黄色いハンカチ」は1977年に公開された映画。僕、生まれてな
いし。だから想い出もないし。
でも、付近の道路脇に飾られている黄色いハンカチは、見ていてほっこりした。

道道3号に乗り換えて途中の「ふたまたPA」でトイレ休憩しつつ西へと走る。

ヤリキレナイ川

おっとー!ここで「ヤリキレナイ川」発見!道道694号付近で発見!
ヘンテコな名前で一部の人に有名な川。
僕も存在は知っていましたが、全くの偶然で発見しちゃいました。

イオを停めて川を見てみたけど、細ッ!用水路みたいな規模だ。
「ヤリキレナイ川」は一級河川だけれども、全長5kmのとても小規模な川らしいね。


由仁の町を経由して道道3号は国道274号に合流。
これを辿れば札幌の中心地です。札幌市内はちょっと混雑しているね。大都市だ。
札幌では8:00に知り合いの旅人の"まっつん"に会う予定なんだけど、少し遅れる
かも。遅刻連絡をしておく。

舞台は札幌へ

では、ここまではマイナーなスポットばかりを紹介してきたけど、一気にベタなスポッ
トに切り替えようと思うからね。
ベタすぎて1人で観光する度胸がないから、まっつんに同行してもらうのだからね。

8:10 札幌駅

10分遅刻で駅のロータリーに到着。2年ぶりに会うまっつんをすぐに発見し、車に乗
ってもらった。
まっつんとは、「礼文島旅行2008(3-41)」のときに日本最北の「礼文島」で出会い、
その後「礼文島旅行2009(3-68)」と「北海道旅2010(3-94)」で再会している。

前回の「北海道旅2010(3-94)」にて、僕はまっつんに再開した理由についてこのよ
うに書いている。

----------------
 僕、都会を走るのが苦手で敬遠してきたんだけどさ、「札幌時計台」とか「羊ヶ丘展
 望台」のクラーク像とか写真に収めたいのですよ。
 10数年前に行ったことはあるけど、写真には残っていないのですよ。
 しかしゴミゴミしてそうなので、案内できるまっつんにお願いしようかなって思って。
----------------

…だけど、前回の記事を読んでいただいてわかる通り、なんか急遽積丹半島をドライ
ブしちゃって、結局2箇所とも観光しなかったのです。
だから2年ぶりに再度まっつんに動向を依頼したのだ。今年こそ行くぞ、「時計台」。

僕、トイレがもう漏れそうな状態だったので、まっつんを乗せるや否や挨拶もそこそこ
に急発進。「トイレのあるコンビニを案内してくれー!」と言いながら走りだし、近所の
コンビニに駆け込みました。
間に合いました。よかった。九死に一生とはこのこと。


<札幌時計台>
8:25 札幌時計台

札幌の中心地

「車で行くような場所じゃないんだけどね」とかコメントしているまっつんの指示に従い、
札幌駅周辺の一方通行やら何やらのゴチャッとしているエリアを攻略して時計台近く
のコインパーキングにやってきました。
ビルの立ち並ぶ普通の大都会。イオはここに停めておきます。
(駐車場 \200)

時計台を見上げて

まっつん&YAMA

言わずと知れた、札幌のシンボルです。あぁ、懐かしいなー!10数年ぶり!
【日本走覇】としては紹介するのはこれが初めて。
国の重要文化財に指定されている、木造の時計台です。

周囲は高層ビルに囲まれているので"日本三大ガッカリ"に数えられているけれど、
僕は別にガッカリしなかったよ。
ちなみにまっつんは"日本三大ガッカリ"の存在自体を知らなかったようで、時計台
が"日本三大ガッカリ"にノミネートされているという事実にガッカリしていた。

ついでだから三大ガッカリを教えてあげておいた。
後の2つは沖縄の「守礼門」と高知の「はりまや橋」だよって。
僕は「守礼門」は特にガッカリしなかったが、「はりまや橋」は−(以下自主規制)。

ここは8:45から開館して有料で内部も見学できるようだが、僕は内部はあまり興味
がない。まっつんも同様だったので、時計台の周囲をグルグル巡ってから撤退。


車に乗り込んだ僕が「羊ヶ丘に行きたいけど、少し腹も減ってきた」と言うと、「少し
走ったところにいい魚市場があるよ」と言ってナビを始めるまっつん。
20分ほど走ると「羊ヶ丘」を通過したので、僕が「魚市場って羊ヶ丘の近くなのかー
」って言うと、「魚市場には向かっていないよ。てゆーかなんで羊ヶ丘を通過したの
?」って聞き返してくるまっつん。

うおぉ、意思疎通ができてねぇー!一大事!
だけどもとりあえず「羊ヶ丘」に戻ろう!混乱しつつもUターン。


<羊ヶ丘展望台>
9:13 羊ヶ丘展望台

クラーク&YAMA

10数年ぶりの訪問

ここも誰もが知っている観光地ですね。「少年よ、大志を抱け」で有名な"クラーク博
士"の像が立つ札幌市内の展望台です。
ここもベタですね。1人じゃあまり来る気にならない。まっつんも10数年ぶりだって。
いきなり敷地に入るゲートのところで500円の入場料を取られたよ。結構高いね。
(観光 \500)

ここは広い牧草地の広がる展望台。
でも、あくまで「札幌市内にしては」って感じ。こんな景色、道東や道北に行けばタダ
でこの数倍〜10数倍もの規模のものがいつでも見れる。
この点は札幌在住のまっつんも同意見。

ただ、都市部を観光する一般客にとっては感動的な場所なのでしょう。
500円払っても価値のある場所なのでしょう。
まぁここから道東行ったら500円どころじゃないからね。いくら牧草地を見るのがタダ
でも、移動費がその10倍くらい飛びますもんね。

ヒツジとヒマワリ

牧草地と札幌ドーム

そんでここは自由に動き回れるエリアが少ない。ぶっちゃけ、クラーク像の周囲くら
いだね。牧草地には足を踏み込めないもんね。
それプラス、レストランや土産物屋、そして資料館が2つほどあるくらい。
あぁそれと足湯があって、まっつんは「自分が知らない間に足湯ができてる!」って
ビックリしていた。

とりあえず「さっぽろ雪まつり」の資料館には入ってみた。
今までの雪まつりの写真だとか、雪像の模型が展示されていた。
雪像はユニークなものが多くて見ていて楽しかったよ。

雪まつりの雪像

シラカバの林で

このあとはランチを食べに行きます。まっつんにお店を選んでもらおうかと思い、車
内から0円マップとツーリングマップルを引っ張り出してくる。

レストハウスの裏手には一般観光客はほとんど来なさそうなシラカバの林が広がっ
ていたので、そこで木漏れ日を浴びながらガイドブック検索をします。
シラカバの林、居心地がいい。僕はこういう、ちょっと喧騒から離れたところが好き。

今夜の宿を探そう

まっつんがランチのお店を調べている間、僕は今夜の宿を探します。
最近ニセコエリアがご無沙汰だったから、ニセコに泊まろうかと思います。
このあと積丹半島を一周してニセコにチェックイン、とかいい感じだと思うんだ。
よし、そうしよう。

北海道旅2010(3-94)」で購入した"とほ"で宿を探す。
ニセコには「アンビシャス」・「旅物語」・「遊牧民」など宿がたくさん。
「遊牧民」って確かライダーが多いんだっけ?「旅物語」にしようかな。

早速電話をしてみる。
「今晩はみんなでお寿司とか外食しに行くかもしれませんが、いいですか?」と聞か
れる。うん、全く問題ないです。北海道に来て海鮮、昨日もお寿司だったけど、何度
でもウェルカムです。

芝生のまっつん

青空のクラーク

ランチのお店、まっつんが決めてくれました。
札幌名物のスープカレーのお店から「マジックスパイス」。有名なお店なんだって。
僕はスープカレーは初めてなので、楽しみだ。
お店まではここから5〜6kmくらいかな?


10:10頃、1時間ほど滞在した「羊ヶ丘展望台」を出発する。
とは言っても、「マジックスパイス」の開店は11:00だからすごく時間に余裕がある
んだけどね。

10:25 白石のコンビニ

お店の近くまでやってきたので、ちょっとコンビニで時間を潰します。
僕、フェリーの中にタオルを忘れてきちゃったじゃないですか。そのことをひとしきり
まっつんにグチり、そしてタオルを購入しました。
3枚セットしかないのな。1枚でよかったのに。
(雑費 \420)

あとはこのあとのルートのこととかをまっつんに相談しつつ、クーラーの効いた店内
でガイドブックを読みながら時間を潰す。
外は暑くて長居できないんだ。27・28℃くらいあるかもしれない。
涼を求めて北海道に来たのに、汗かくくらいに暑いよ。計算外。
…って、同じことを2年前もまっつんに言った記憶がある。


<「マジックスパイス」>
10:45 「マジックスパイス」

開店15分前にお店の前に到着。随分とエスニックな外観だ。
アチーアチーと言いながらしばらく車内で待機し、そして11:00の開店と同時に店内
に入る。

赤い部屋

おっふ。すっごい原色系の店内だね。そんで雑貨屋みたいにエスニックなアイテム
がそこかしこに陳列されている。

僕、メニューは無難にチキンカレーにしてみた。
辛さは「覚醒・瞑想・悶絶・涅槃・極楽・天空・虚空」ってあって、ワケわからーん。
涅槃がそこそこの辛さで人気だそうで、それにしてみた。

スープカレー&YAMA

初のスープカレー。やっぱサラッサラだね。そんで野菜が多いね。
おいしいけど、カレーの味がしないね。言われなかったら絶対にカレーだと気付かな
い。念のためまっつんに感想を求めたら、同意だった。よかった。
辛さはなかなかでした。汗をかく一歩手前くらい。水をいっぱい飲みました。

おいしかったー。1人だったらあんまりこういうお店のチョイスしないから、まっつんに
感謝です。
(食費 \1100)


それでは、僕はこれから積丹半島に突撃しようと思います。
まっつんと別れるために札幌駅へと向かう。

車内でまっつんがね、「積丹を一周したら絶対にニセコのチェックインに間に合わな
い。少なくとも観光している時間はない。」って言うの。真顔で断言しているの。
「アハハ、冗談キツいっすよ。頑張れば人生どうとでもなるっすよ。」って陽気に返す
んだけど、まっつんマジ真顔なんでさすがに焦った。体の奥から震えが来た。

だてt、2年前のまっつんと別れた後は大惨事でしたからね。
チェックインに間に合わなそうになって夕暮れを半泣きで走りましたもんね。
だから今回は地元民の助言に耳を傾けた。

やっぱ前回身に染みたように、札幌から小樽までは大混雑するんだって。
その区間だけでも高速道路を使うのが無難なんだって。
まっつんは丁寧に札幌駅からICに乗るまでのルートを教えてくれた。
うん、従う。

札幌駅へ

北海道庁旧本庁舎

札幌駅のちょっと手前、正面に立派な赤レンガの建物が見えてきた。
「ななな、なんなのですか、あの建物は!」って質問すると旧道庁の建物だよって教
えてくれた。
なるほどー、赤レンガが立派ですなぁー!カッコイイから写真撮っとこ。


12:07 札幌駅

はい、札幌駅に戻ってきました。短かったけど、まっつんとはここでお別れ。
今回もありがと!
まっつんは最後まで僕が今夜の宿に間に合うのか心配してくれていた。
フフフン、大丈夫ですって。これまでもなんとかなったじゃないですか。
ま、結果は今夜に【日本走覇】のリアルタイムレポートから確認してくださいな。
じゃあねっ!

バイバイ、まっつん

そして僕は札幌自動車の札幌北ICに向かう。道内で有料道路を使うのはちょっと不
本意だけど、チェックインに遅れてメシ抜きになるよりかは3倍マシ。
迷わず有料道路を使いましょう。

12:21 札幌自動車道 札幌北IC

12:43 小樽IC
(有料道路 \600)

一瞬で終点の小樽までやってきました。短い距離だし短い時間だったけど、一般道
を使うよりかは随分時間短縮できたでしょう。

小樽運河

ここはなんと言っても「小樽運河」が有名。だけども僕は前回同様素通りします。
人が多くてあんまり立ち寄りたくないわ。僕にはオシャレすぎる。

それよりも、この先にある「祝津岬」のほうが興味あるわ。
だから今から「祝津岬」行くわ。
たぶん30分以上は軽く時間ロスするから、まっつんが知ったら起こりそうだけど、僕
はアホだから本能のままに走るわ。

道道454号に反れて岬を北上。「小樽運河」と打って変わって道はローカルになる。
なんか途中で変な道に入っちゃって、「手宮公園」の中の狭路を突き進んだりと、と
んでもないことになったけど大丈夫。


<祝津岬>
ここは海水浴場と隣接してるのか。岬の先端まで来たら途端に車がギュウギュウ。
そして来た車には係員が料金を徴収していっている。
まぁしょうがない。ちょっとイタイが駐車料金を払う。
(駐車場 \300)

13:00 祝津岬

岬の鰊御殿

展望所からの日本海

駐車場から岬へは、九十九折りになっている階段を登って行く。その上に聳えてい
るのがここの岬のシンボルにもなっている鰊御殿。

明治時代にニシン漁が盛んだったころの施設で、現存する鰊番屋の中でも最大規
模の物なんだってさ。
有料で中も見学できるんだけど、中は特段興味がないので鰊御殿裏の展望所から
海を眺めていました。

だけどもさらに上の方には灯台がある。あっちにも行ってみたいな。
探してみると狭い遊歩道を発見しました。登ってみる。
あぁ、結構暑いね。北海道なのにとても蒸し暑い。本州とあまり変わらない気分。
汗かいてきた。

灯台へはここから

日和見灯台

先端は絶壁

結構草で覆われた中に立っている日和見灯台。ゲートがあってすぐ側までは行け
ません。灯台からさらに先へと進むと、断崖の上の展望所がある。
鰊御殿よりも高所にあるので、迫力もそれ以上。
ここでは後からやってきた1人のおじさんが僕の写真を撮ってくれました。

岬の丘の上

さぁ、先を急ごう。岬は険しくって反対側に行く道路が存在しない。
また「小樽運河」ギリギリのところまで戻り、そこから国道5号に乗る。そして積丹半
島方面に走りますよ。

余市にはいったところで国道脇に「フゴッペ洞窟」の標識が出てくる。
あぁこれ、前々から気になっていたけど一度も行ったことのない場所だ。
どうしよう、行こうか行くまいか。でも結局ハンドル切っちゃうの。


<フゴッペ洞窟>
13:46 フゴッペ洞窟

あ、思ったよりちゃんとした施設です。ドカンと山肌に洞窟でも履いているのかと思っ
たら、キチンとした綺麗な建物があってそこで料金を払って受付する様子。
うおぉ、どうしよ。

ここに立ち寄ったら本格的に宿のチェックインが危なくなるだろうね。
「夕食が18:00なんだけど、17:00くらいに来てほしい」って言われているんだよね。
18:00だったら楽勝な気がするが、17:00って相当厳しいよな。
ここから積丹半島に行かずに半島を縦断しちゃうと途端に楽勝だけどな。

まぁよいわ。せっかく施設の目の前まで来たのだから、とりあえずここには入ろう。
(観光 \300)

洞窟の壁画

フライングヒューマノイド

フゴッペ洞窟は、縄文時代ごろの遺跡と言われています。
洞窟の中から土器や石器が出土したり、洞窟の壁にはいろんなイラストが描いてあ
ったりするのです。
施設の内部は大きく2つのゾーンに分かれていて、前半は出土したものの展示コー
ナー、そして後半はそのまま洞窟の中に入りガラス越しに壁画を見れるような構造
でした。

壁画は人・動物・船などがある。代表的なのが、上の写真にも掲載した羽の生えた
人間のようなもの。
宗教儀式で仮装したシャーマンなんじゃないかと言われているそうです。


洞窟を出た。思ったより短時間で見ることができた。
よぉぉし!では、当初予定通り積丹半島の外周を入っちゃうもんね!
行っけぇーー!!


<ローソク岩>
14:13 ローソク岩

余市の中心地から6〜7kmほど走ると、沖のほうにローソク岩が見えてきました。

余市沖の奇岩

余市の沖合い550mのところに立つ、高さ46mの奇岩です。
かなり遠いので目いっぱいズームしてこれが限界。
てゆーかあんまりグズグズしている余裕はないので、すぐ出発します。コイツは以
前も写真撮影してますしね。


国道229号を積丹半島先端に向かって走る。今日は通行量もそんなに多くなくって
走りやすいぞ。
今回のお目当ては「神威岬」ではなくて「積丹岬」。道道913号に反れて国道より海
際に行き、「積丹岬」方面に進路を取ります。

積丹岬へ

<積丹岬>
<島武意海岸>

14:53 積丹岬 駐車場

丘をグイグイ登ったところにある駐車場にイオを停める。駐車場はすっごい混雑して
いたけど、かろうじて1台分空いていてよかった。

7年振りの積丹岬です。2年前は時間があったらここにも立ち寄ろうとして、結局時間
がなくて「神威岬」だけになっちゃったので。

島武意海岸トンネル

まずは駐車場から島武意海岸へと抜ける、山肌に開けられたトンネルに入る。
真っ暗で自分の足もとすら見えないくらいのトンネル。携帯電話の照明で照らしな
がら進みます。
頭上も低くて頭をぶつけそうなほどだ。…いや、すみません、ウソです。
チビのYAMAは大丈夫です。余裕っす。男性の平均身長くらいあるとヤバいかもし
れません。

長いトンネルを抜けると、積丹の美しい海が目の前に広がります。

積丹ブルー

屏風岩

"積丹ブルー"と呼ばれることもある、北国積丹半島の見事なブルー。
沖縄の海とはまた違った魅力があるのです。2年前の「神威岬」ほどではないけれど
も、ここの海もすごい綺麗だね。

トンネルを抜けたここは、そんなに広くはない展望スペース。観光客がギッチギチに
押し寄せてきて大変なことになっています。
ここから派生する道は1つだけで、延々続く階段を下りて海岸まで行くコース。
まぁ普通の人は帰りの登り階段を想像してひるんでしまい、ここで海を眺めて帰ると
いうパターンです。

展望所から下を見下ろすと、下では海水浴に興じている人もいる。
元気だねー。
で、僕はどうするのかというと、えっと、やっぱ下まで降りるのは無理だわ。
体力面からもゲンナリなんだけど、一応建前上は時間がないからとしておこう。
それでもちょっとだけ下ってみるよ。

積丹の断崖

あぁ、海の眺めは悪くなる一方だったや。視界的に隠れちゃう。
たぶん海岸まで降りないと展望所を越える眺めにはならない。
だから明後日の方向の写真を数枚撮り、中途半端に下ったところで来た道をまた登
って帰りました。

トンネルを抜けて駐車場に帰ってきたところで、もう1つ別の遊歩道に足を踏み入れた
いと思います。
それは積丹岬灯台への遊歩道。ここからそんなに距離も離れていなかったと思うの
で、立ち寄ろうかと思うのだ。

実は積丹岬って定義があいまいで、島武意海岸付近一帯を示している。
そんな中でも岬のシンボルと言ったらやっぱり灯台じゃないですか。
灯台を踏むことで岬を踏んだと声を大にして言える。だから灯台を目指すのだ。

…でも、思ったよりも登り坂。そして思ったよりも時間がかかる。
(後から調べたら徒歩20分ほどが目安らしい)
おっかしいな。「北海道旅2005(2-45)」で灯台まで行ったんだけど、もう記憶も薄れ
ているからどのくらい歩いたのか覚えてないや。

10分弱バリバリ歩き、ようやく灯台が見えてくる。
もうふくらはぎパンパンだし汗もかいたや。疲れた。

積丹岬灯台

遊歩道の途中に「ドン!」と出てくる灯台。突端でもなんでもないほぼストレートな道
の脇にいきなり出てくる。
特に景色がいいわけでもないけど、ようやくたどり着いた達成感ならあるぞ。

しかし立ち返ってみると、本当に時間ヤバくないか??
既に1時刻は15:10です。あと1時間50分で積丹の先端からニセコに行けるのか?
距離はおよそ100kmと言ったところだろうか。

ドン詰まりの積丹の先端からだと、ショートカットルートはない。逃げ道はない。
そして距離的には「@余市まで戻って積丹半島縦断」と「Aこのまま積丹一周してニ
セコへ」の距離が同じくらいだろう。

だが、僕は「A」を選択する。
来た道を戻るのはシャクだし、何より「A」のほうが都市部が少なく快走できる可能
性が高いからね。

イオに乗りこんで西の「神威岬」方面に走る。

神威岩

15:30頃、「神威岬」付近を通過する。
2年前に感動した「神威岬」に今回行かない理由。それは、現在「神威岬」の先端に
は到達できないからです。

昨年9月の大雨で「チャレンカの小道」という遊歩道が崩壊し、復旧の見通しが立っ
ていない。
現在は駐車場からほんのわずかな部分までしか行くことができず、先端付近の綺
麗な海も「神威岩」を見下ろす絶景も見れなくなってしまっているのです。
これは行っても価値半減以下の話じゃないですもんね。

この情報は昨日のフェリーの中で入手し、えらくショック受けました。
「神威岬」は北海道を代表する景勝地の1つなのに。本当にいいところだったのに。
僕は「北海道旅2010(3-94)」にてまっつんと一緒に「神威岬」の先端まで歩いてい
るので、よろしければそちらも併せてご参照ください。


<道の駅 道の駅オスコイ!かもえない>
15:47 道の駅オスコイ!かもえない

復旧した道の駅

ここは2004年に高波を食らって長らく営業できなかった道の駅。
2010年にようやく復旧したんだとか。だから僕がここに立ち寄るのは初めてなのだ。
小規模な道の駅なので、トイレを借りただけだけど。


積丹半島の西側は見どころが少ないおかげもあってスイスイ進む。
遠くにニセコと思われる山々が見えてきたときには、「もしかしたら間に合うかも」って
ちょっと安堵したよ。希望が湧いてきた。いや、最初から希望は捨ててないけどな。

前方がニセコ?

<道の駅 いわない>
16:20 道の駅 いわない

ここで積丹半島終了!半島の付け根の道の駅までやってきました。
今夜の宿である「ニセコ旅物語」の場所を確認する。
よしっ、ここから「ニセコパノラマライン」を越えれば、そこはもうニセコエリアだな!

猛暑の中の噴水塔

一気に内陸へと入り、「ニセコパノラマライン」を疾走する。気持ちがいいワインディ
ングが続きます。テンション上がるわ。
僕、「ニセコパノラマライン」はちゃんと全線走ったことなかったからね。
以前走ったときは途中で冬季通行止めになっちゃったからね。

ニセコパノラマライン

<神仙沼>
16:49 神仙沼 駐車場

ここがパノラマラインの頂上的なポジション?
峠になっている部分に沼があるそうで、そこの駐車場にイオを停めました。
約束の17:00まではあと9分。
ちょっと間に合わないな、これ。だけどもまぁ現実的な時間には到着できそうだな。

ところで、神仙沼ってなんだろう。駐車場から道路を挟んだすぐ向かいは茂みにな
っている。あの中すぐのところに沼があるなら一瞬立ち寄ろう。
そう思って茂みの中の木道に入ってみた。

木道は続く

あれ?…あれれ?木道がどんどん奥へと続いていくよ?
ほっとして結構沼まで距離がある?でも遊歩道入口のところにはそんなこと書いて
いなかったしなぁ…。
もうすぐなのかな?もうちょっと歩いてみようか?

200mくらい歩いたところで、看板が出てくる。
『あと1km』
はい、ムリ。引き返すー!一瞬このまま沼まで行こうかって思ったけど、やっぱチェ
ックイン時間を守る努力はしないと。既に遅れることは確定だけど、なるべく早く着く
ようにしないと。

駐車場にダッシュで戻り、アクセルを踏む。


<「ニセコ旅物語」>
宿は「ニセコパノラマライン」の延長上の道道66号沿いにありました。
一瞬行き過ぎかけたけど、すぐに気付いてブレーキ。

17:12 「ニセコ旅物語」

10分遅れのチェックイン

ちょうど僕が旅物語の敷地内に車で入ったとき、同じく敷地内から出発しようとして
いる1台のマイクロバスがいました。
どうやらその運転手はここのオーナーさんらしく、僕が敷地内にイオを駐車すると
車から降りてきてイオに近付き、「今からみんなで温泉行くけど一緒にどう?」と声
をかけてくる。

うわっ、唐突だ!でも行く!一緒に行く!
マイクロバスには今夜の同泊者たちが乗っている様子なので、ここで一緒に行動
するかしないかで、このあとのコミュニケーションの円滑さが大きく変わるでしょ。
なるほど、だから17:00チェックインだったのか。お風呂の時間があったのか。
ようやく理解した。

「ゆっくりでいいよ」と言ってくれるオーナーさんに対し、「3分で用意します!」と宣
言。遅刻しているのは僕なのだから、みんなに迷惑はかけられねー。
もう面倒なので数日分の服が一式入っているバッグとかそのまま持ち出して、大荷
物のままマイクロバスに飛び込む。

バスに乗っていたのは男性3人・女性2人で、全員1人旅の人みたい。
軽く挨拶をしつつオーナーさん運転で温泉に向かいます。
「横浜ナンバーだったね?横浜から来たんですか?自分も横浜です!」みたいな
感じで横浜の人も2人。同じく神奈川県内の川崎市の人も1人。
まぁ僕は今は名古屋になっちゃったけどね、心は横浜ですと答えておいた。

これからの予定や、これまでの滞在期間を話しつつ車は「ニセコパノラマライン」に
乗り、さっき僕が通過した「雪秩父」という国民宿舎の温泉に到着した。


<「国民宿舎 雪秩父」>
17:25 「国民宿舎 雪秩父」

温泉に入りに

外観も中も、ひなびた感じの昔ながらの国民宿舎って感じ。
しかし温泉の充実っぷりがすごかった。露天風呂が庭園のような広さの中に何種類
もあって、しかもなんか濃厚なのね。こんなすごい温泉、なかなか知らないよ。

男性4人集まって露天風呂でいろいろ語らいました。
うち2人は連泊者。横浜から来たライダーさんと、ミニクーパーで1ヶ月間フラフラ道内
を走っている"クーパー君"。

2人から話を聞いたんだけど、このあとの夕食、当初は人数が少ない上に連泊者ばっ
かだからみんなで外食でお寿司にしようとしていたんだって。
だけども当日予約者が続々現れたのでやっぱ宿でのご飯に切り替えたそうだ。
「旅物語」のご飯は美味しくてボリュームがあるので人気なんだってさ。
そっか、じゃあ外食から宿ご飯に切り替わってラッキーだったな。

ちなみに昨日は誕生日の人がいたそうで、15人くらいで深夜3時ごろまでドカンドカン
盛り上がっていたらしい…。

僕と同じく今夜が最初の宿泊のライダー"久保杉さん(仮名)"は、明日は函館まで走
るんだって。
あ、僕も明日は函館行くかも。さっき天気予報を確認したんだけど、函館近辺以外は
道内全域で雨かもしれないんだ。僕は晴れ空を追いかけるので。

久保杉さんとは宿情報をいろいろ交換しておいた。
久保杉さんは函館のユースホステルを考えているそうだけど、僕は最近函館に出来
たとほ宿が気になっているんだよな。「函館クロスロード」っていうところ。

クーパー君にも聞いてみたら、最近その「函館クロスロード」に何泊もしていたらしい。
雰囲気もよさそうなので、そこにしようかな。
クーパー君は北海道も1人旅も初めてらしいが、もう1ヶ月も道内を巡っているので熟
練者の貫禄だった。頼りになるっす。
(入浴 \500)


<大湯沼>

ニセコ温泉の源泉

大湯沼は、「雪秩父」のすぐ横にある沼で、ボコンボコン温泉が湧き出ています。
久保杉さんと温泉巡りをしている姉さんとで沼を見に行ってみた。

大湯沼は一周歩ける散策路があるのね。
僕と"温泉姉さん"は上からおしゃべりしながら見下ろすだけだったが、久保杉さん
が一周にチャレンジ。
でもなんか硫黄の噴煙に巻かれたり途中で実は遊歩道が通行止めになっていた
りで、てんやわんやな光景を僕らに披露してくれていた。

18:35、オーナーさんがまた迎えに来てくれたので、みんなで乗り込む。

ニセコの夕暮れ

帰りの車内で、オーナーさんが「温泉どうだった?すごかったろ?」と聞いて来る。
うん、予想を裏切られたね。来れてよかった。「神仙沼」を歩いていたら、間違いなく
来れなかっただろうね。
オーナーさんは「あそこの温泉を知ってしまうと他の温泉の成分が薄くて物足りなく
なってしまうんだ」と言っていた。うん、全くその通りかもしれない。


<「ニセコ旅物語」>
18:44 「ニセコ旅物語」

今度こそチェックイン

夕食まで15分。僕は急いでイオの中の荷物を揃えて今夜の分を宿に運び込む。
もう慌てていたから車内はグッチャグチャだったよ。片付けないと。
ついでに久保杉さんのバイクを紹介してもらった。

部屋は綺麗な2段ベッド。クーパー君と同室でした。しかし部屋が暑すぎるかもしれ
ないな。普通にしていてちょっと汗をかく。
北海道は涼しい気候なので宿にクーラーが無いことも多いんだけど、今日が異常な
までに暑いんだ。これは寝苦しくなるかもしれん。

僕の寝室

19:00 夕食

夕食タイムです。人数が多いので3テーブルくらいに別れる。
僕は久保杉さんと、あとは温泉には行かなかった連泊者の"先生"と一緒でした。

卓上七輪に火をつけ、地元の豚肉や野菜類を自分で焼いて食べます。
先生は旅人だけど今日は近くの農家の手伝いに行っていたみたいで、夕食用の野
菜をいっぱい持ってきてくれたそうだ。

炭火焼の夕食スタート!

気付いたら体が勝手にサッポロクラシックを頼んでいました。
北海道では、よくあること。みんなで乾杯し、炭火焼をする。
写真には写っていないけど、他にもいろいろメニューがあって充実していたよ。
オーナーさんは途中で「イカのキモも焼いてみるかい?」って言ってメニューを追加
してくれたりした。

1時間ほど食べまくっていました。満腹。
でもちょっと部屋に煙が蔓延しすぎた。目がシパシパする。
温泉姉さんはまた風呂に入っていた。先生は歩いて数分の温泉に出掛けて行った。

僕とクーパー君と横浜ライダーさんは、食後にコーヒーを飲んだ後に談話室でダラダ
ラしゃべったり読書したりして過ごします。

談話室にて

僕はいつも北海道で利用しているとほ宿は、大体こんな形式。
談話室にはどこの宿でもツーリングマップル・0円マップ・とほ・なまら蝦夷が揃って
いて、自由に読んだり購入できたりする。僕は今回全部持ってきているけど。
ここで読んだり他の旅人と情報交換をし、これからのルートを考える。

あと、これもどこの宿でも目につきやすいところに他の宿の情報が貼り付けてあった
りします。ここでの情報収集も重要。こういった場でしか宣伝していない有名な宿も
あるし。羅臼の「とおまわり」なんかがそうだったな。

上の写真では「こもれび」が目につきました。
十勝の宿だね。katsu君がひいきにしている宿だ。
「明日に函館、そして明後日に十勝のこもれびに泊まるって、どう思います?」と聞
いてみた。
横浜ライダーさんに「キミはひたすら走っているだけで満足なのかい?」と突っ込ま
れた。

うーん、僕なら観光を交えても行けそうな気がするんだけどなー。
でも今回は道南を中心にしっかり観光するのがテーマだからなぁ…。

クーパー君には念のために「函館クロスロード」の場所を聞いておいた。
「最初は見つけるのに戸惑った。宿を探すんじゃなく、正面にある店の並びを覚える
のがコツだ。」といろいろ教えてくれた。


21:00 飲み会

そんなこんなであっという間に飲み会の時間。
任意参加だけど、宿泊者全員・オーナーさんご夫婦にヘルパーさんが集まりました。

みんなで飲み会

オーナーさんが用意してくれたお酒やおつまみ、あとは宿泊者の人のカンパのお酒
などでの飲み会です。
ユニークなキャラクターのオーナーさんを中心に話も盛り上がる。

見ず知らずの人たちが、たまたま一緒の日に同じ宿に泊まっただけ。
だけども同じ旅人だから、お酒が入ればすぐに盛り上がる。
みんな1人旅だからもう二度とこのメンバーがそろうことはない。そんな今日だけの
出会いがあるから、とほ宿は面白いんだよね。
ニセコはここ以外にもたくさん旅人宿があるから、なおさら偶然の出会いだよね。

オーナーさんは「ニセコでは「アンビシャス」が一番人気なんだ。アンビシャスは宿名
もカッコイイ。でもウチは2番でいいんだ。」シーを話していた。
へぇ、僕はそういうの一切考えずに予約しちゃったや。
「アンビシャス」ってどんな宿なのだろうか。ちょっと気になる。


飲みながらいろいろ考え、明日のルートを決めました。
渡島半島を外回りで函館に向かいます。内回りで行く久保杉さんとは別々。
久保杉さん、函館のどこかで出会うことがあったらよろしく。

そして僕は渡島半島の外側で、「賀老の滝」や「太田山神社」や「尾花岬」を攻略し
ようと思う。
きっと全日程の中でも一番ハードな日になるだろう。てゆーか命の危機もちょっと考
えておいた方がいいか。

今日のメンバーの中でも年長者の"Nさん"は「賀老の滝」の攻略経験があるらしく、
「あそこは山道だからくれぐれも気を付けて。明日は雨のようだし。」とアドバイスを
してくれた。うん、ありがとう。でもきっと大丈夫。

音楽会

宴会も盛り上がってきて、Nさんによる民族楽器の演奏会が始まる。
アンデス地方の楽器、チャランゴの演奏からスタート。本場では本体部分にアルマ
ジロの甲羅を使っていたりもするんだって。

続いてサンポーニャ。すっごい肺活量が必要なんだそうだ。
"コンドルは飛んでゆく"とか吹いてくれた。あとはケーナという笛での演奏。
みんなで手拍子とかして盛り上がりまくりです。旅の夜っていいな、ホント。

サンポーニャやケーナはみんなも吹かせてもらったけ、難しすぎてほとんど誰もまと
もな音が出ない。オーナーさんだけがすぐに吹けるようになっていた。

先生の弾き語り

続いては某大会でカラオケのチャンピオンになったこともある先生の弾き語り。
すっごいうまい。しっぽりする。温泉姉さんが次々に歌のリクエストをしている。

あと、実は横浜出身のオーナーさんが「横浜市民は全員横浜市歌を歌えるんだぜ」
って言いだした。
うん、確かに。"アンサイクロペディア"とかにも書いてあるけど、横浜育ちかそうでな
いかは、横浜市歌を歌えるかどうかでほぼ見分けはつくよな。

「よーし、横浜市民集まれ!」みたいな感じになり、クーパー君にiPadから歌を出して
もらって横浜市民数人で横浜市歌を歌ったりした。
僕、名古屋市民だけどね。いいよね、今日は横浜市民で。

飲み会はその後も続きつつも、メンバーは1人また1人と消えていく。
僕も24:30頃に早退することにした。
いい夜をありがとう。
でも今日は早起きしたからちょっと眠い。おやすみ。

25:00 就寝

―― 本日の走行

―― 前日までの走行