Chapter.1      Chapter.2

大阪湾岸マニアックス (4-44)

2012.1.8-9
走行距離:1289km
実行人数:1名

今回の舞台は、和歌山北部〜兵庫県の明石の大阪湾沿い。ちょっとマイナーそしてホラーなスポットを探索したりします!

現存する最古級の木製灯台

Chapter.1      Chapter.2
Chapter.1  1月8日


僕、12月の中旬にドライブに行こうと思っていました。
場所は和歌山北部〜兵庫東部の大阪湾沿岸。
海岸部を走りつつマイナースポットに立ち寄って行こうと思っていた。

だけどもすごい寒波が来てさ、深夜に東海地方を突破するのは危険と判断。
あと、かなり疲れていたし。
やむを得ず、出発当日に企画を延期としました。
せっかく兵庫県でとある知り合いの旅人と再会する予定もあったんだけどね。

今回はそのリベンジです。久々に中距離ドライブ。
存分に走りまくるぞ!あと、ちょっと危険な冒険するぞ!


1.7

18:57 横浜出発

3連休の1日目の夜の出発。お疲れモードなので、仕事後の出発は無理だったよ。
横浜の片田舎から東名高速の町田ICに向かい、愛車の"イオ"を走らせます。

ハイオク149円

19:53 東名高速道路 横浜町田IC

20:13 中井PA

早速だけど神奈川県内で小休憩。寒い。トイレも近い。このあとは一気に走るよ。

22:45 豊田JCT

愛知県に入りました。ここからは伊勢湾岸自動車道に乗ります。

23:15 四日市JCT

東名阪自動車道に乗ります。
関西圏に行くときのいつものルートですね。特筆することないや。淡々と走る。

23:28 亀山JCT

新名神に乗り換えます。そして三重県から滋賀県へと入る。
県境の「鈴鹿トンネル」を抜けると雪が降り出したよ。うおぉ、こんな深夜に雪なんて
降って、道路は大丈夫かな?


23:39 土山SA

滋賀県山間部は雪

味噌カツ丼

夕食がまだだったので、フードコートで味噌カツ丼を食べました。
名古屋メシが滋賀県でも食べれるとは。
でも、実は僕は味噌カツよりソースカツが好きです。あと、カツ丼なら卵とじタイプが
断然好きです。でも、たまには味噌カツもいいよね。


1.8

0:33 草津JCT

山を下り、ここで名神高速道路に乗ります。ここまで来ればもう雪の心配も無いぞ。
関西圏はもう目と鼻の先です。

1:03 吹田JCT

近畿自動車道を使い、大阪の中心部を南に走ります。途中で阪和自動車道になり
ます。もうちょっとで目的地だ。


1:42 岸和田SA

深夜の岸和田

はい、大阪の南部までやってきました。目的地である和歌山県北部のとあるスポッ
トに行くための最後のSAがここです。
ではここで仮眠しながら夜が明けるのを待ちたいと思います。
イオを車中泊バージョンにして、おやすみなさい。


6:50 起床

一度6:30に起きたんだけど、外が真っ暗なので意気消沈して二度寝しちゃった。
この時間であればうっすらと明るいね。死ぬほど寒いけど。

活動開始のとき

7:05 出発

7:15 関西空港自動車道 上之郷IC

ここで高速道をを降りました。ここから東南方向の山間部に行きたかったんだけど、
朝方で寝ぼけていたためか海側の泉佐野方面に数km走っちゃったりしたよ。
ちくしょ、貴重な朝の時間をロスしたぜ。

県道62号で山間部をクネクネと走り、大阪府と和歌山県の県境に向かう。
道路は凍結ギリギリのレベルです。
「犬鳴山温泉」を通過し、和歌山県に入る。そして某所で県道を反れます。

僕が今回最初に向かうスポット、それは「廃村・今畑」です。
はい、また廃村ですみませんね。最近廃村ばっかですみませんね。
でもいいところさ、廃村は。

山間部の狭路

うーん、狭ーい。まだこの奥に1つ集落があるはずなんだ。
対向車が来たらどうしよね。

そして間もなく道路の終点にある最後の集落、「N集落」に入る。
道狭ッ!道路にブロックがはみ出ていて、普通車ではマジでギリギリだったよ。
本当にギリギリだったよ。僕、「擦ってもいいや」って決意で挑んだもん。

最狭路

そして禁断のエリアへ

集落を過ぎたら道は一気に荒れだしました。
ここから先はもう人は住んでいないはず。放置された田畑だけが残っています。
この道はどこまで走れる状態なのだろうか?そしてこの道の先にちゃんと廃村はあ
るのだろうか?もうここからは全てがナゾです。

帰れない状態になることだけは避けたい。
集落を過ぎてしばらく進んだところになんとか車を転回できそうなエリアを発見。
ここにイオを停めておこう。
深入りしてターンできない状態のところまで行っちゃってもヤバイし。
ここからは歩いて捜索するぞー!


<廃村・今畑>
7:43 廃村・今畑 駐車スペース

いきなり分岐。ゆるく左上に向かう道と、ゆるく右下に下る道。
どっちがメイン?そしてどっちが今畑?
こんなのカンです。前者に行きましょう。集落と集落を繋いでいた道は、標高のより
高い峠に向かっているはず。村があるからには、それは日当たりが良い場所だった
はず。

破滅への道

森の中の冷蔵庫

まだなんとか車が通行した気配はあるね、この辺は。
20分くらい歩いたところで傍らに冷蔵庫を発見。森の奥の方に向かって口を開けて
いる。
不法投棄?それとも廃村がらみ?どうやらかなりの年代物みたいだから、後者だと
いいけどな。

さらに道は荒れ、そして傾斜のある山道に入る。もう登山レベルですな。
足もとは泥でヌチャヌチャ。靴が汚れるー。最悪だー。そして寒い。
廃村はどこなんだろー。距離感も正確にはわからないけど、おそらくは「N集落」から
5kmは離れていないと思うんだけどなー。そろそろかもしれないと思うんだけどなー。

そんで歩いていたらとんでもないものを見つけました。

くくり罠、仕掛けました!

なにっ!罠があるとな!地元の猟師さんですかね?いたるところにあるぞ、罠。
写真には撮り忘れたんだけど、どういう罠なのかも説明があった。
イノシシとかが罠に触れたらそのまま足とかにロープが巻きついてバネの力で「ビヨ
ーン」です。
行先は空中か落とし穴か、どちらにしろ地獄行きっす。

あわわわ…、怖い。ただでさえ廃村探しで道をちょっと外れつついろんなところを観
察しているので、僕自身が引っかかる可能性があるじゃないですか。

馬別れ

朝日が射す

歩き始めて40分弱で見つけたのは、「馬別れ」という地名の書かれた看板。
林の中に落ちていた。ここには分岐があり、某基地局の施設にもつながっているよ
うだ。
廃村と基地局が一緒にあるはずもないので、そうでない方に向かうしかなかろう。

しかしここいらからソワソワしてきました。
どうにも道が平和すぎる。淡々とゆっくり登っている。荒れる様子もなく、人の住んで
いた気配もなく…。

やがて日当たりのいい場所に出る。冬の朝日は気持ちがいいのだが、僕にとっては
それは言い知れない不安になった。
どうしようどうしよう。
これ、このまま峠を越えて隣の市町村に出てしまうのではなかろうか。
絶対にこの道の先には廃村は無い。なんか自信を持ってそう思えた。

GPSを立ち上げてみる。ダメだ、圏外だ。
ここは引き返すべきだな。他の可能性を当たってみるべきだな。

8:25、僕は来た道をUターンした。
少し戻ったところには、右に入る道がある。そっちに行ってみようか。

霜柱を踏みしめて

巨大な鉄骨

往路で歩いた道を反れて5分ほど進んだところ、巨大な鉄骨の建物(?)が出てきま
した。なんだろう?柱と屋根しかない。中は何の施工もされておらず、ただの床。
塩化カルシウムの袋がたくさん積まれていただけ。
これは工事のときの粉塵を防ぐ用の物かね?

なんだか全然雰囲気が違うので、ここでもないと判断して引き返す。
間もなく「馬別れ」の分岐まで来た。やっぱりここも違うよな。
もう1本の道は今回も調査せずに引き返す。

あーあ、相当時間が経ってしまっているよ。かれこれ1時間以上も徘徊しているよ。
このエピソード、【日本走覇】で公開できないんじゃないかなー。
せっかく苦労して和歌山まで来たのに、何やってるんだろう、僕。
苦労ばっかで結果が得られないようなエピソードは人には読ませられないなぁ…。

ただ、僕にはわずかではあるがあと2つだけ希望が残っていた。
1つは車駐車直後に出てきた左右の分岐。もう片方が正解かもしれない。
ただしあそこまで戻ってさらに先を目指すのは、多大な苦労を要するな。
1時間半ほどロスするな。あまり考えたくない。

もう1つはくくり罠近辺にあった、すごく小さな分岐。
荒れた山道みたいな激坂が続いてて、その先には小さな祠があるようなことが小さ
な標識に書いてあったんだ。
来るときには「廃村と祠があるのであれば、標識に書くべきは"旧今畑集落"とかだ
ろう」と思い、祠の名称しか書いていなかったその分岐を無視したのだ。

運命は如何に

上の写真が、その分岐です。もうこの時点で1時間10分歩いてます、僕。
最初は右奥から歩いて写真手前の方に行きました。
僕は復路で撮影しているから、これから行こうとしている左奥の激坂がよく見えて
いますね。
近くには祠を示す標識があるのですが、それは敢えて写真掲載しません。

廃村の臭いがする…。それはもしかしたら…。
坂を上りながら、どうにも表現できない感覚を僕は感じ取った。


そして…。そしてぇ…ッ!!

ヨウコソ、今畑

眠り続ける車

うおっしゃーーー!!来たーー!!辿り着いたーー!!
ネットで見たことのある、この2台の廃車。ここの先に廃村がある。
よかったぁ、時間はかかったけど無事に見つけられたよ。もう感涙。

普通の人の感覚だったら山中で迷ってようやく見つけたのが廃村だったら死にたく
なるような気分だろうけど、僕は逆にモチベーション最高潮になったよ。嬉しすぎる。

YAMA&丸目の車

この車、かわいすぎる。なんてつぶらな目なんだ。この壊れた車庫の中で、戻らぬ
主人を待ち続けているのだろう。
僕が他サイトで見たときより、車庫の崩壊が進んでいるね。以前は顔が半分くらい
しか出てなかったようなので。

この狭い激坂を、車はここまで登って来ていたのだなぁ。
しかしこの先はさらに狭くなるから、村人はここに車を置いて、後は歩いて村に向か
っていたようだね。

よーし、元気出てきた。かなりの激坂だが、もうすぐ廃村に邂逅できるのであれば弱
音は吐けない。ガシガシ登るぜー!

廃村は近い

モジャモジャ地獄

激坂を登り切り、「廃村到着!」と思ったら、まさかのモジャモジ地獄ですよアナタ。
確かにここは開けている。村があったのは間違いない。
しかし時間が経ちすぎている。あたりはヤブに飲み込まれているのだ。

そんで廃屋がどこにも見当たらないぞ?
比較的歩きやすいヤブの中をウロウロしていると、ヤブの向こうに家のあった痕跡
を発見。
家自体は跡形もないが、基礎と残留物はある。あっちに行ってみよう。

ものすごいヤブで、トゲがあったりして痛い痛い痛い!!
もう無理矢理乗り越えてどうにか住居跡に乗り込んだ。
ズボンにくっつく種がメッチャくっついた。

ヤブを越えろ

天然のレースカーテン

足の感触からして、草の下にはガラスや瓦やトタンがあるっぽいな。
そして周囲にはちょこちょこと生活用品が散らばっている。
廃村にコーラとファンタの空き瓶があるのは、もうデフォルトっすね。
廃村の人ったら、もうコーラとファンタばっか。廃村あるある。

バケツと瓦

プロパン

みんな大好き

しかしこれだけでは物足りない。どこかに2軒ほど廃屋があるはずだ。
ヤブを掻き分け、探す。
そして発見しました。ヤブを被ってカモフラージュしたかのような味わい深い廃屋。
おぉぉぉ、なんかエロいなー、この廃屋!興奮するー!

姿を現した今畑

ヤブの中からコンニチハ

詳しくは知らないんだけど、この集落の歴史は1300年代までさかのぼることができ
るらしい。
数々の立派な経典がこの近辺の集落とかに納められていたんだけど、その1つが
この今畑にあったんだって。
修験者がそれをお参りに来るときの拠点となったのだろう。

天ぷら油

カマド

700年近い歴史を持ち、大事な経典を守ってきたというのに、やっぱ近代化の波に
は飲み込まれちゃうんだね。確かにメッチャ不便だもんな。

家の中は玄関周りにわずかな残留物があり、そして周囲に家電が散乱していたけ
ど、なんだかガランとした雰囲気だったよ。
主な家財道具は持って引き上げたのかな?

離れのトイレ

崩壊の進む屋内

さらに奥へと進むと、これまたパッと見ではわかりづらいところに廃屋を発見。
どうやら現存するのはこの2軒のみみたいだね。
こっちは下から突き上げる竹にいたるところを貫通されてすごいことになっておりま
すよ。

串刺しの家

風通し良好

竹の間を掻い潜って物件に到達。なんだぁ?どこからが外で、どこからが中なのか
もよくわかんないぞ。竹と地面がいたるところにあって混乱する。
しかし残留物はとても多そうだね。ワクワクしてきた!
お馴染みのファンタ、そして赤い家電シリーズも健在です。

縁側で2人、寄り添って

ローキック、効いてきました

シャア専用

家の中は床が抜けまくっていてボコボコなので、まずはアウトラインをなぞろう。
縁側みたいな部分の近辺だけでもかなり見どころが多い。

衣類以外の生活に必要なものは全て揃っているような感じだ。
子供がいたのか、オモチャが多いぞ。そしてTVもゴツいのが2台もある。昭和のTV
は家電というより家具といった方がいいくらいに存在感があるよな。

ヘビー級王者の登場

旧時代の電車

ナガサキヤフェリー

ラジオかな?

上の写真の通り、"ナガサキヤフェリー"と書かれていたオモチャがあった。
あ、これフェリーなんだ。タイヤがあるからよくわかんなかったよ。
でも、ネットで"ナガサキヤフェリー"って検索しても出てこないんだよね。
一体いつ、どことどこを結んでいたのだろうか?文字通り長崎?

ポットと炊飯器

窓際の読書

昭和の台所回りの家電って、赤い花の絵が描いてあることが多いよね。
そういえば昔じいちゃんばあちゃんの家にあったのも、こんな感じのデザインだった
ような気がする。

現代のスタイリッシュでシンプルな家電もいいけど、昭和ならではの柔らかいデザ
インも嫌いじゃないぜ。
ただ、じゃあこれを使いたいかと言われれば「嫌だ」と言うけどな。
だってー、このデザイン、男性が使うことを想定してないんだもん。

「そろそろ全部見れたかな」と、ふと我に返る。
風が吹き出して、竹がギシギシいっている。風のせいか急に寒くなる。
そして風でしなる竹の音は、まるで人の話し声のようなんだ。
低い声、高い声、男性の声、女性の声、ヒソヒソと話しているかのようだ。
うむ、帰ろう。なんだか気味が悪くなってきた。今更だけど。

またテクテクと来た道を歩いて引き返す。
9:55、ようやくイオの元に辿り着き、出発。ずいぶん長くここでの時間を使ってしま
ったな。

このあとは「犬鳴山温泉」の前を通過し、また大阪府に戻りました。
そして高速を降りた上之郷IC付近をかすめ、池が無数にある、とあるエリアに入り
込みます。

ここいら辺…かな?
僕が次にアプローチするところは、暫定的に「結核病棟」と呼ばせてもらおうかと思
います。


<結核病棟>
10:28 結核病棟

再び大阪へ

迎え入れるかのように

あれ?2つあるゲートがどちらも空いていますよ。入っていいの?
とりあえず入る。そして適当なところにイオを停めておく。

詳細は記載しませんが、ここも廃墟です。
行かれる場合はくれぐれも注意してください。【日本走覇】では一切の責任を取りま
せんので、自己責任でお願いします。

まずは、住宅的な建物をヤブの中に発見しました。
これは従業員の人とかの社宅みたいなものだったのだろうか?接近してみましょう。

1つだけ開いたドア

ここで僕、妙ぉーな気分になったんです。
最初からゲートが開いていたじゃないですか。そしてここでも開いているドアが1つ。
まるで導かれているようじゃないですか。

「嫌だなー嫌だなー、怖いな怖いなー」って思うんですけど、足は勝手にドアの方に
進んでしまうんです。
シーーンとした病院の敷地内に、カツーンカツーンとコンクリートを歩く僕の足音だけ
が響くんですよ。

それでですね、ソーッとドアを回り込んで部屋の中の様子の覗いてみたんです。

内部の様子

うん、すまねぇ、ここまで引っ張ってきたけど中は普通だったわ。
…そう見えた。視覚的には。

あの、僕は霊的な力なんて無いし信じてもいないけど、なんかダメだった。
ここから中には入れなかった。もっとドロドロになった廃屋をいくつも見ているので
こんなのは極めて綺麗な部類なんだけど、ダメだった。今まででトップクラスに。

どのくらいダメかっていうと、その後にこのエピソード作成のために写真を確認した
り小さく加工したりするんだけど、それだけでもダメなくらいなんだ。
理由はわからん。ただ、なるべく見たくない。

結核病棟

ナースサンダル

コンクリの結核病棟が緑の中から姿を現しました。お城を思わせるようなユニーク
なデザインです。
窓やドアにはベニヤ板が打ち付けてあるので中を窺い知ることはできません。
屋上に登れる外付けの階段があるので、なんとなく登ってみることにしました。

血塗られたハシゴ

晴天に聳える廃病棟

中庭はジャングル

おぉ、この屋上に取り付けられたハシゴ、サビの部分が血のように見えてポイント高
いですねぇ。配管もなかなか。
あと、屋上には取り外された洗面台がゴロンゴロンと置かれていました。
それくらいかな?あまり面白味は無い。

下を見下ろすと、中庭っぽい部分がジャングルのような茂みで覆われていますね。
一体いつ閉鎖したんだろうか、ここは。調べてないからよくわかんないや。

コンクリートに伸びるツタ

無秩序な者たち

再び下に降りる。
横には管理事務所みたいな建物があり、そこは内部の様子を覗くことができました。
無機質なコンクリの床を這い回る植物。なんだかより冷たさを助長しているようだ。

別の部屋には、床に置かれた電話機と片方だけのブーツ、そして敷布団。
何この組み合わせ。実用性乏しいなー。

正面から

裏側から

せっかくなので病院を一周してみようと、裏側に回ってみました。すっごいヤブ。
なんかトトロの世界みたいになっているよ。ヤブのトンネル。
ガサガサ掻き分け、病院の裏の広場に出る。
ここも以前は綺麗な広場か何かだったんだろうが、今はヤブの海です。

さらに半周。もっとヤブすごい。どこに出るのかワクワクしたら、普通にさっきまでい
たところに戻ってきてちょっとガッカリした。ヤブ漕ぎで苦労したのに。
しかしまだ見ていないアパートみたいな建物がすぐそばにあるんだ、ここ。
ちょっと写真を撮って行きましょう。

植物の侵略

なかなかの襲撃されっぷりですね。植物に絡まれまくっています。
冬でこれなんだから、夏は建物の下半分はほとんど見えなくなるんじゃないかな。
ここはベニヤでガードされていなかったので、室内が少し見えました。
しかしSECOMに入っているみたいなので、不用意にさわったり入ったりはしないの
です。

かつての駐輪場

大八車の消防車

渡り廊下の裏側の物置みたいなスペースでは、大八車式の消防車が眠っていまし
た。おおおぉぉ!これはすごい!博物館以外では初めて見た!

まぁでもこれで見れるところはザッと全部見たかな?そろそろ出発しましょう。
こういうところはあまり長居しない方がいい。


次はここからほど近い「岸和田城」に行こう。すごく興味があるわけではないけど、
行ったことのない観光スポットの近くを通るなら、寄らない理由はないし。
海からそこそこ近い県道204号に出て北上を開始する。
するとすぐに右手にお城が見えてきました。


<岸和田城>
裏側に回ると、時間限定の無料駐車場がある。そしてどうやらお城の敷地も無料ら
しい。これはビンボーな僕には嬉しい待遇ですな。

11:11 岸和田城

天守閣&YAMA

ポカポカ暖かくなってきたので、短時間なら上着は不要なほどだ。
ほほぅ、綺麗なお城ですな。晴天に良く映える。
天守の前には石庭があって、それもなかなか趣きがあったよ。
少しの間の滞在だったけど、見れて良かった。


引き続き県道204号を北上。ちょっとお腹が減ってきましたね。かと言ってどこで何
を食べたいとかないし…。
強いて言えば大阪でたこ焼きを食べたいけど、僕の知っているたこ焼き屋さんは
みんな「道頓堀」とかの中心地にある。車でそこまでは入り込みたくないやね。

車の中には12月の頭に箱根開封したポテトチップの残りがある。
あ、これを食べよう。これで飢えをしのごう。食べながらドライブ。

大阪湾北上

県道204号をまっすぐ進むと、堺に入る辺りで県道34号になる。
その直後に出てくるのが、次に立ち寄りたい「大浜公園」です。

なんか南側から駐車場に入るのってクセがあって大変だね。前回は北側からだっ
たから苦労しなかったけど、今回はよくわかんなくて公園一周しちゃったよ。


<大浜公園>
<蘇鉄山>

堺市にある、スポーツ施設やレクレーション施設の充実した複合的な公園。
あ、駐車料金取られるんだね、やっぱ。以前は夜間だったから知らなかった。

12:05 大浜公園

僕が今回ここに来た目的は、スポーツでもレクレーションでもありません。
日本一低い山の1つ、蘇鉄山。これだけですよ。
駐車場から5分少々歩き、目指す蘇鉄山の前に立つ。

日本一低い山の1つ

蘇鉄山は標高6.84m。日本一低い三角点を持つ山です。
上の写真の標識にもわかりづらいけど、その旨が書いてあります。

日本一低い山って、いろんな場所にいろんな概念ごとにあったりします。
僕はそれらが7つを洗い出し、全部巡りました。
日本一低い山リスト」にまとめてあるので興味のある方はご参照ください。
ただ、宮城県の「日和山(6.05m)」は東日本大震災の津波で消滅してしまったという
ウワサが入っています。残念…。

では、登ってみましょう。
冬山登山のわりには軽装だけど、前回の冬かつ夜間かつ雨よりかはだいぶコンディ
ションがいいぞ。一気に駆け上がる。

山頂のソテツの木

登頂!

日本一低い三角点

はい、登頂!余裕です。時間を計ったら、小走りで6秒でした。いい運動になった。
山頂には名前の通りソテツの木があります。山頂からの眺めは良くはないよ。

次は大浜公園から阪神高速湾岸線を挟んだ海側に5分ほど歩いたところにある「旧
堺灯台」に向かいます。
あのレトロな灯台、なんか温かみがあって気に入ったのだ。

ジャンクな工場エリア

灯台に向かって海沿いを歩きながら写真を撮る。
入り江を挟んだ対岸の工場地帯の風景がなんだか好き。ガショガショして統一感が
なくって。


<旧堺灯台>
12:29 旧堺灯台

この旧堺灯台は11.3mの六角形をした小さな灯台。
1877年に作られた灯台で、木造としては日本最古クラスです。国の史跡にも登録さ
れているし、境のシンボルでもあっていろんなところでこの灯台のデザインが使われ
ているんだとか。

しかしこれ、メルヘンチックでステキなデザインじゃないですか。
おとぎ話の世界の家のようだね。敷地面積狭いからすっごい住みにくそうだけどな。


車に乗り込み、さらに大阪湾を北上します。北側はかなり雲が出ていて、この後の
天気が心配だ。南側はあんなにも晴れていたのになー。

次の目的地は「天保山」ね。
県道29号を北上し、浪速から国道172号です。
ここいらは埋め立て地の島々が点々としているので、一般道では迂回が多くて時間
がかかるよな。
埋め立て地を繋ぐ阪神高速を使った方がコストパフォーマンスが良かったかな?


<天保山>
観覧車があったりショッピングモールがあったり「海遊館」っていう立派な水族館があ
ったりと、大阪を代表するアミューズメント施設の1つです。
しかし僕は過去そっちに興味を持ったことは一度もないぜ。
目指すのは日本一低い山の1つ、天保山だ!

13:20 天保山

小さな木造灯台

登山コース

登頂成功

曇天で寒さがヒシヒシと感じられる中、僕は山頂を目指して歩きだす。
上の写真、手前が1合目で奥のポールが立っている辺りが山頂です。
非常に緩い傾斜なので足腰への負担は少ないけど時間はかかります。
ダッシュで12秒かかりました。

国の認めた日本一

天保山の観覧車

天保山は標高4.53m。国土地理院認定の山としては日本一低い山です。
完全に人口だしアスファルトで固められているので山っぽくはないけどね。でも国
土地理院がこれを山というなら、その通り立派な山だぜ。
2年ほど見ない間にヘンテコなゆるキャラができているね。初めまして。


じゃっ、ここのすぐ近くにある阪神高速の天保山ICから高速に乗ります。
一瞬だけね。1区間だけね。
あ、別に「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」に行くわけではないですよ。
1人で行っても寂しいので。
行くのはさらにその奥にある、舞洲の工場よ。

阪神高速、天保山大橋

すぐ隣の北港西ICで高速を降りる。ものの2分ほどだけど、一般道だったら15分く
らいはかかるだろうからお得感。
そして「USJ」をかすめ、「此花大橋」を渡って隣の舞洲の島に向かう。
もう橋の上から見えていますよ、カオスが。

カオス物件の登場

<大阪市環境局舞洲工場>
13:46 大阪市環境局舞洲工場

ゴミ処理場です。見た目がすっごい。目がチカチカする。なんか悪夢の中に迷い込
んだかのようなカオスな気分になる。
いやぁ、久々ですね。日本2周目の終盤以来だから、6年ぶりくらいかな?

イオ&ゴミ処理場

この建物、芸術家の"フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー"って人にデザイン
を頼んで建設したそうです。
なんと総工費は609億円もしたそうですよ。大阪市民の税金を怒涛のごとくつぎ込
んで、こんなガチャガチャした建物を作っちゃったから「税金の無駄使い」だとか「ダ
メ物件」とか言われて有名です。

煙突の足元で

晴天だったらこの原色っぷりがもっと表現できたんだけどな。
煙突付近は解放緑地となっているので歩いてみる。"自然と共生"をテーマにしてい
るそうだけど、どう見ても馴染んでいないです。

そして市民の憩いと安らぎのために作ったと書いてあったけど、安らぐどころかなん
だか心がザワザワします。


舞洲スラッジセンター
14:01 舞洲スラッジセンター

さっきの「大阪市環境局舞洲工場」から200mくらいのところにあるので車で一瞬。
ここが一体何かというと…。

デジャブ!

はい来た!また来た!フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーさん、再降臨!
(名前言いづらい)

ここは下水処理場みたいね。同じ人のデザインです。
総工費はさっきのゴミ処理場を遥かに上回る900億円なんだそうだ。
…もういい。お腹いっぱい。ちょっと離れたところから眺めるだけでいいや。


では、そろそろ兵庫県に行きますか。
舞洲から東に向かい、国道43号に合流する。神戸方面に走るぞー!

国道43号へ

再び晴れ間

尼崎・西宮を通過。灘辺りで前方に青空が見えてきた。天気回復だね。
そのまま国道2号に合流する。
そうだ、三宮の駅の近くには「日本一短い国道」がある。前回は納得のいくような写
真が撮れなかったので、また立ち寄ろう。


<日本一短い国道・国道174号>

15:07 日本一短い国道・国道174号

187mの国道

神戸の税関本庁から、税関前交差点までのわずか187mの国道。
昔は約1kmほどが国道174号だったんだけど、国道2号がコース変更したことで、そ
の大部分が国道2号に塗りつぶされちゃったんだよね。
神戸の中心地を通過し、須磨エリアまでやってきました。
トイレに行きたくなったので、須磨駅近くのコンビニにイオを停める。そしたらその駐
車場、コインパーキングなのね。してやられた。しかも30分単位。

どうしよう、たかだか2・3分のトイレのために数100円取られてしまうなんてシャクだ。
ふと外の標識を見ると、700mくらい先に有名な「須磨寺」があるそうじゃないですか。
よーし、ここから歩いてやれ。予定にないけど、「須磨寺」行っちゃえ。


<須磨寺>
15:45 須磨駅近くの駐車場

標識に沿ってテクテクと10分弱歩く。須磨寺が見えてきました。

すっかり晴天

仁王力士像

熊谷直実VS平敦盛

本堂

源平時代マニアとしてはここは見逃せないね。
ま、初めて来たけど。しかも気まぐれで来ちゃったけど。
しかし「熊谷直実VS平敦盛」とか、燃えるわ。一の谷のハイライトだもんね。

ひとしきり見て引き返す途中、「あ、初詣忘れた」って気付いた。
僕は普段は参拝はしないけど、初詣だけする人だったのだ。
先日の「2012年 年越しイベント(4-34)」で初詣をしなかったからさ。どこまで初詣し
たかったのに。
あれ?でも初詣って寺じゃなくて神社か?まぁどっちでもいいか。


さて、次は僕の大好きな「明石海峡大橋」です。
あそこから夕陽を見たいのだ。距離にしてここからおよそ6km。楽勝だね。
だがしかし…。

大渋滞!

うわぁぁ、ギチギチですわぁ。もう全然動かない。なにこれ。
「須磨浦」あたりから全然ダメ。何10回も走っている道なのに、こんなの初めてだ。
どんどん日が沈むよ。

渋滞にハマってからおよそ50分で、前方に「明石海峡大橋」が見えてきました。
しかし太陽は見えなくなりました。沈んじゃった?
そんであと2kmはあるよね?明るいうちに着けるのか??

そしてついに理由判明。アウトレットの「マリンピア神戸」の渋滞だ。
みんなそこの駐車場に入りたいんだけど入れずに、国道2号まで詰まっちゃってい
るんだ。
プラカードを持っているアウトレットの誘導員の人がたくさんいて気付いた。

うーわ、迷惑。これのせいで僕はたった6kmに1時間20分をかけているのかよ。
やってらんないよ。


<明石海峡大橋>
17:27 明石海峡大橋

もどかしい

残照の明石海峡

明石と淡路島を結ぶ、世界最長の吊り橋です。
もう10数回【日本走覇】に登場しているので説明は割愛しちゃいましょう。
わずかな夕焼けの残る中、ダッシュで「舞子公園」に辿り着きました。
あぁ、日没には間に合わなかったけどやっぱり綺麗だなぁ。

徐々に暗くなる空、そしてライトアップの始まる吊り橋。いいねぇー。
日本1周目の比較的序盤から幾度となく見ているこの橋だけど、全く飽きないや。

淡路の夜景

一番星

じゃあ、これから明石の駅の方面に行きます。
聞いて驚け、今回は僕はホテルを予約しちゃっているのです。
今夜はお酒を飲む予定があるし、そして今の時期は寒くて車中泊には向いていな
い。

そんなとき、「一人旅であっても年1回だけビジネスホテルに泊まっていいよ」って
いうマイルールを定めたのだ。
1年前の「奈良・平城遷都1300年記念旅行(4-7)」のときからね。
そんな感じで今回はビジネスホテルを明石に取ってあるのです。
一旦この後チェックインしに行くわ。


<「グリーンヒル明石」>
18:07 「グリーンヒル明石」

チェックイン

おぉ、快適空間!車中泊より3倍すごい!病み付きになりそう!でもそうなったら僕
のアイデンティティが…。だから年に1回だけね。

とりあえずシャワーを浴びる。
そして出発準備だ。19:30に電車で新長田駅ね。
そこで出会うのは、知り合いの旅人の"ひまこさん"だ。


18:54 外出

明石駅までは徒歩3・4分。そこから適当に電車乗って新長田を目指します。
なんか電車乗った直後にひまこさんから仕事が長引いてるって連絡が入る。
じゃあ僕、会う場所をズラしてもう少しひまこさんのいる大阪方面よりに行くわ。
三ノ宮駅を指定されたので、そこに向かうことにした。

19:33 三ノ宮駅

三ノ宮駅到着

まだひまこさんが来るまで30分ほどあるみたいなので、駅前の「ドトール」でお茶し
ながら待つことにした。

20:05 ひまこさん到着

お久しぶり!
ひまこさんとは2008年の「八重山スクランブル(3-40)」のときに日本最南端の「波
照間島」で出会い、そして2011年の夏は「関西最後の秘境・芦生の森(4-19)」で
共に冒険したのだ。半年ぶりの再会だね。


<「居酒屋 ごん太」>
三ノ宮はオシャレなお店もたくさんあるんだけど、僕が「関西ならではの庶民的なも
ん食べたい」と言ったので、高架下の串カツ屋さんに入ることにしました。

20:15 「居酒屋 ごん太」

高架下の酒場

カウンター席のみの小さなお店。
ここで串カツを食べ、ビールを飲みまくりました。うめぇー!酒も食べ物もうまい。
そんで今日はポテトチップしか食べてない上にドライブ疲れしているから酔いが回
るのが早い。普段の3倍酔う。

「最近は廃村を巡ってまして…」っていって何枚か写真をひまこさんに見せて引か
れました。
明日は廃ホテルにでも行こうかなって思うんだけど、どうやらひまこさんは昔その
ホテルの現役時代に泊まったことがあるようだった。おぉ、奇遇。

お互いの旅の話をしたり、近況報告したり、3月に「波照間島」あたりに行くと宣言し
てみたり。
なんかあっという間に時間は過ぎ去り、そろそろ終電がヤバくなってきました。
ボチボチ解散しましょうか。

食べます、飲みます

YAMA&ひまこさん

いずれの再会を誓い、ひまこさんと僕は別々の方面に別れる。

23:15 三ノ宮駅で解散


<「グリーンヒル明石」>
23:42 「グリーンヒル明石」

ホテルに戻ってきましたー。もう眠い。せっかくきれいで広い部屋だけど、何もする
気力がない。
とりあえずここ1年ほどまともに見ていないTVくらいは見ておこうかなって思い、興
味のない番組を無理して見る。そして力尽きる。

24:40 就寝