9/7(鹿児島県)  9/8(熊本県)   9/9(長崎県)   9/10(佐賀県)  9/11 
痛烈なヤブ漕ぎ     正体不明の遺構   壮大な海上廃墟    玄界灘の巨大岩    エピローグ
中渡瀬骨粉水車     トンカラリン       軍艦島          立神岩         これが僕の夏休み

9/2       9/3(福岡県)   9/4(大分県)   9/5(宮崎県)   9/6(鹿児島県) 
プロローグ      静寂の水中行軍    断崖の骸骨神社   山と渓流の世界    宇宙に思い馳せ
平成最強台風   千仏鍾乳洞       白鹿権現        尾鈴山瀑布群     内之浦宇宙空間観測所

9月9日 壮大な海上廃墟 「軍艦島」
走行距離:226km 支出:\7,832


<愛野展望台>
5:50 起床

海っぺりの展望台での目覚め。なんだか風が強い。
付近の木々がザワザワと音を立てて揺れている。
次の台風が南から近づいて来ているんだっけか?こっちに来ないといいけど…。

そして今日は「軍艦島」クルーズの日。
今回の旅で唯一、事前に予約を抑えておいたイベント。
「佐多岬」の次に晴れてほしかった場所。
船を使うから、天候不順で「軍艦島」に上陸できないことも多いんだって。7月の上陸
率は4割を切るらしいし。でも、このくらいの風だったら、大丈夫だよね…?

走行距離:226km 支出:\7,832

9/7(鹿児島県)  9/8(熊本県)   9/9(長崎県)   9/10(佐賀県)  9/11 
痛烈なヤブ漕ぎ     正体不明の遺構   壮大な海上廃墟    玄界灘の巨大岩    エピローグ
中渡瀬骨粉水車     トンカラリン       軍艦島          立神岩         これが僕の夏休み

9/2       9/3(福岡県)   9/4(大分県)   9/5(宮崎県)   9/6(鹿児島県)
プロローグ      静寂の水中行軍    断崖の骸骨神社   山と渓流の世界    宇宙に思い馳せ
平成最強台風   千仏鍾乳洞       白鹿権現        尾鈴山瀑布群     内之浦宇宙空間観測所











早朝の島原

―― 前日までの走行

―― 本日の走行

うぅ…。眠い。今日は絶対に早起きしなくちゃいけない日なのに、昨日は今まで一番
夜更かししちゃったもんなぁ。
とりあえず長崎港まで行けばなんとかなっか。
洗顔を済ませ、出発準備を整える。

6:26 出発

国道251号

「軍艦島」行きの船は9:00ピッタリに長崎港を出港する。
だから8:40くらいにはフェリーターミナルについて手続きしといたほうがいいそうなの
だ。万が一にも遅れることはできない。だからこの時間からの出発なのです。

国道251号で左手に橘湾を臨みながらスイスイと走る。
しかし長崎市に入ったあたりで渋滞開始。しかもなんか国道が工事かなんかで通行
止めで、狭い道を迂回するように言われるし。


なんやかんやで国道34号に乗り、流れが悪いなりにダラダラと走っているうちに長崎
市の中心地に出ました。

長崎駅前

路面電車の走る町

ただいまの時刻は7:30。出発から1時間でここまで来れました。
目指す長崎港はもう目の前。さすがにこれじゃ早いな。あと1時間は余裕がある。

では、定番ではありますが「長崎平和公園」に行きましょう。
長崎駅から国道206号を数km北上する。
うひー、怖い。道路広いし車と人が多いし、路面電車走っているし…。
こんな賑やかなところを走るのは久しぶりだよ…。


<長崎平和公園>
国道を挟んだ地下駐車場にイオを停めました。
前回の「長崎・佐賀ドライブ(3-88)」で使った平和公園駐車場は、実際にはかなり
遠かったからね。今回はやめた。

7:35 長崎平和公園

暑くなりそうなのでコンビニでお茶を買っておく。
家から持ってきた2リッターのペットボトルはそろそろ寿命。それだともう湧水とかを
汲んでおけないので、これからは飲料水も全部お金を出して買うよ。
(食費 \100)

日本三大夜景の稲佐山

YAMA&平和祈念像

正面の階段から高台の公園に登り、噴水を迂回して平和祈念像の前まで行く。
やぁ、1年3ヶ月ぶり。
「右手は原爆を示し、左手は平和を、顔は戦争犠牲者の冥福を祈る」という作者の
言葉がある、有名な平和祈念像です。
戦争の重さがズシッとのしかかってくるように感じるね。

公園の向こう側には、日本三大夜景の1つとして有名な「稲佐山」のアンテナがよ
く見えます。僕も過去3回、あそこから長崎の夜景を眺めました。


<爆心地公園>
「平和公園」から100mほどの距離にあるスポット。名前の通り、原爆の落下点に作
られた公園です。歩いてすぐなので去年に続いてやってきました。

原爆落下中心碑
浦上天主堂遺壁
1945年8月9日、この上空500mで原子爆弾が炸裂したのです。
この町内いた人は、たった1人偶然防空壕に入っていた少女を除いて全員が死亡
したそうです。聞いただけで背筋がゾクッとするような残酷な兵器だ。

去年見学した「浦上天主堂」。
その先代の建物は原爆の影響でほとんど全てが崩壊しました。
しかし奇跡的に残った部分がこれです。悲しい歴史の痕跡。気分が重くなる。

では、そろそろ長崎港に向かいましょうかね。
これでちょうどいいくらいの時間に到着できると思うよ。
(駐車場 \120)


<長崎港>
またさっき来た国道206号を南下して戻り、長崎港へとやってきました。
イオは港の有料駐車場でしばらく待機です。留守番よろしく。

8:28 長崎港
港に到着

指定された受付窓口の前まで行くと、既にもう2・30人の人たちが窓口に行列を作っ
て手続きをしている。なんか誓約書を書く必要もあるみたいでちょっと時間がかかり
そうなので、僕も慌てて列に加わる。
そして無事に手続きが完了。もうこのあとは埠頭に待機している船の前まで行って
いいんだってさ。
(観光 \4300)

右側の船に乗ります
ワクワクが止まらない

船に乗り込む。船内は1階の空調完備された室内席と、2階の吹きっさらしのデッキ
席の2種類があります。
もちろんデッキでしょー!ガラス張りの船内なんかじゃ、僕の高まるテンションを抑
えきれないっつーの!

周りを見渡してみると、老若男女様々。
若い人から60近い人、そして女性も多い。1人で来ている人も多い。外国人も。
僕、1人でクルージングなんてちょっとドキドキだったが、このメンバー構成なら全然
気にすることもなさそうだわ。

出航までの間は、デッキ席でもらったパンフレットを読みながら気分を高めましょう。

9:00 出航

女神大橋をくぐる
イージス艦
建造中のタンカー

ここから「軍艦島」までは小1時間だそうです。
長崎港を出発すると、早速数々の見どころが登場する。
建造中の巨大タンカー、造船所の巨大クレーン、自衛隊のイージス艦、そして去年
に足もとの展望台から仰ぎ見た「女神大橋」。

どれも船内アナウンスで丁寧に紹介してくれるからありがたい。
もうテンション上がりっぱなしですよ!どうしよう!
いろいろ写真も撮ったけど、多すぎるので掲載するのはこんなもんにしときます。


「軍艦島」は、かつては炭鉱で栄えた島。
日本で最初の鉄筋コンクリートの住宅が作られ、世界一の人口密集地だった島。
映画館もパチンコ屋もあり、カラーTVが豊かさの象徴であった当時の日本におい
て、軍艦島の島民は皆カラーTVを見ていた。

そんな日本最先端を走っていた島も、エネルギーが石炭から石油に切り替わった
際に一気に衰退し、1974年に瞬く間に無人島となってしまう。島1つまるごと廃墟。

昨日の「三池炭鉱」の「万田坑跡」もそうだけど、エネルギー革命は石炭で栄えた
都市を猛烈な勢いで衰退させたのだ。北海道の夕張だってそうだよね。


同じく炭鉱で栄えた「高島」の脇を通過。前方には「中ノ島」という極小の島。
その陰から、見覚えのあるシルエットがチラッと覗いていますよ。

中ノ島の影から軍艦島

出航からここまで45分。初めて「軍艦島」が姿を現しましたよ。
今まで陸上からは見ている「軍艦島」だけど、これから上陸するとなると気分の高ま

りも段違いですわ。

船内の人たちも興奮して立ち上がったりし、一斉にカメラを構える。
徐々に姿を現す軍艦。
うおぉぉ、来るぞーー、来るぞーー!!


<軍艦島>

軍艦島の全景

すごすぎる。今までで一番近くから見た。まさに軍艦!
戦艦「土佐」を彷彿とさせるシルエットが、この名の由来です。本当の正式名称は「
端島」ね。

第二次大戦中にアメリカの潜水艦が軍艦島を本物の軍艦と勘違いして魚雷を打ち
込んだという有名な話があるけれど、残念ながらそれは都市伝説です。
本当は軍艦島に停泊していた石炭運搬船に打ち込んだらしい。

島をビッシリと埋め尽くすのは、学校や社宅など。
最初に鉄筋アパートがここに建ったのは大正初期。日本初の鉄筋アパート。
まだ本土の一般人が木造平屋とかに住んでいた頃から、軍艦島の人々は近代ア
パートライフを満喫していたんだぜ。

乗客みんな興奮

島の北東部を眺めながら、船は「ドルフィン桟橋」に近付く。
小高い丘の上のポツンと建つ社は、1号棟の「端島神社」。
8時間交代制で昼夜問わず行われていた採掘作業も、毎年4月3日の山神祭のとき
だけは中断。
島の全員で祭りを楽しんだらしいです。

端島神社
端島小中学校

「端島小中学校」を霞めるようにして船は進む。これは7階建ての建物。
1〜4階は小学校、5・7階が中学校、6階は図書館と音楽室だったそうです。
島で唯一のエレベーターもあって、給食を運ぶのに使われていたんだって。

手前の鉄骨剥き出しの低い建物が71号棟の体育館、そして後方に建つちょっと黒っ
ぽい建物は島で一番大きい65号棟だね。社宅だけど屋上幼稚園も兼ねていたとか。

9:52 ドルフィン桟橋

ここから島に上陸します。日差しを避けることのできない炎天下。
当然島には売店も自販機もありません。ドリンクは自分で持ち込まなければいけま
せん。それを知ったカップルが「ゲッ!」みたいな感じで焦っていたけど、うん、そのく
らい見越しておかないとダメだぜ。

長崎・佐賀ドライブ(3-88)」で僕、『僕は今回は上陸しません。でも、数年以内には
上陸するでしょう。その日を楽しみにしているよ。』って書いたよね。
今、念願が叶った。
強風で上陸できずに悔しい思いをする人が多い中で、最高の天気の日に上陸ができ
て嬉しい。

幹部用社宅
軍艦島上陸

第1見学広場でメンバーは50人くらいずつの2チームに分けられる。
人数が多いので「第1→第3」の順で見学するグループと「第3→第1」の順のグルー
プとで分けるみたいね。僕は前者です。

第1見学広場から上を見上げると、3号棟の幹部社宅が見える。
さすが、お偉いさんは一番高いところにお住まいか。風呂付だったらしいよ。

わずかでも廃墟をかじっている人だったらご存じかと思いますが、軍艦島の住宅の
中には今も当時のままの生活が残っている。
家電も食器も本もカレンダーも。全てが昭和で時を止め、ゆっくりゆっくり朽ちていっ
ているのだ。

当然僕も見れたらそういう室内の光景を見たいんだけど、当然無理。
観光客に危険があってはいけないので、定められたルートを歩きながら建物の外観
しか見ることができません。ま、それでもこの光景には満足すぎだけど。

2009年にようやく上陸が解禁されるまで、秘密裏に船を手配して上陸する以外は決
して入れない島だったもんば。これだけでもありがたい。
もっと内部のドロドロした部分を探索するような廃墟探検は、またの機会に別の場所
でやるよ。

貯炭ベルトコンベアー
崩壊した選炭機

島の採掘関連施設は鉱山の閉山と同時にほとんど壊されてしまっている。
その中でも残っている貴重な遺構がこの貯炭ベルトコンベアー。今は支柱が残るの
みです。
精選された石炭はこのベルトコンベアーを通って石炭運搬船に積み込まれていた。

大体このあたりまでが第1見学広場近辺からのロケーション。
係員はスピーカーを使って各施設の説明をしてくれます。それをふむふむ、と聞く感
じ。結構気さくで頼めばカメラのシャッターも普通に押してくれます。


そし海沿いを歩いて第2見学広場へと向かう。
ちなみに海側は高い防波堤で囲まれて全く海が見えません。
ここは台風のときに高波がすごいらしいのです。当時からそのせいで軍艦島は何度
も何度も修復が必要だったし、今こうして朽ちているのは大体が高波の影響です。
だから観光用にしっかりと固めたんだとか。

実は、高波が来る方向に住民用のアパートがギッシリと固まっています。
万一のときは住居を盾にして鉱山施設を守る設計になっているんだとか。

第二竪坑口桟橋跡
総合事務所&YAMA

ここからは第2見学広場です。第1見学広場からは直線で50mほどの距離だけど。
不安定な造形の建物は、第二竪坑口桟橋
第二竪坑に行くための桟橋に登る昇降階段部分のみがかろうじて残っています。

あの奥にはかつて巻き上げ櫓があり、そこから地下1000mもある海底の坑道に作
業に入っていたんだね。昨日「万田坑」で見たような竪坑櫓があったはずなんだけ
ど、とっくに壊れていて、今はわからない。

総合事務所はその名の通り、軍艦島の中枢。赤レンガがオシャレです。
係員が「良かったらシャッター教えてあげましょうか?」って声をかけてきてくれた。
おやおや、そんなに僕が1人寂しい男に見えますか。正解だよ、コンチクショウ!
シャッターを押してもらった。ウヘヘ。

この総合事務所の中には作業者たちのためのお風呂もあったんだって。
真っ黒のドロドロで帰ってくるから、最初は海水のお風呂。
それから徐々に綺麗なお風呂に移動して行って、最後に真水のお風呂で綺麗にな
って帰宅するんだそうだ。小さい島だったから、真水はとても貴重だったんだって。

端島灯台
会議室〜総合事務所

総合事務所の後ろには、「端島灯台」が聳えているのが見えます。
島で唯一の現役施設です。1998年に建て替えられたばかりらしいので綺麗だね。

会議室や事務所の壁面を横から見てみます。うわっ、ペラペラだ。
立派な赤レンガだと思っていたけど、壁しかなかった。肝心の中身が無かった。
事務所の残存部分も、まだ形をとどめているのが不思議なほどの状態。
これ、津波を食らったら一発で消滅しちゃうね。

では、第3見学広場に向かってい歩いてきます。もう直射日光でベロベロに暑いよ。
手元のペットボトルはほとんど中身が残っていない。
暑さに弱い人はそろそろ音を上げてきました。

鍛冶工場
仕立工場

この朽ちている階段ってカッコイイよね。僕はこういう絵が好きだ。
そろそろ軍艦の船首部分、第3見学広場です。
先端にはプール跡があるんだけど、そこは写真には撮っていません。

第3見学広場では、いよいよ日本で最初の鉄筋コンクリアパート、30号棟が現れま
す。盛り上がるーー!!

30号棟
31号棟
アパートの間を縫う階段

30号棟が出来たのは1916年。つまり大正5年。大正初期にこんな立派な建物が、
市民用として既に存在していたのだ。7階建てですよ。そんで中庭もある。
東京を遥かに凌ぐ高度な文明が、この島にはあったのだ。

30号棟の左には湾曲した造りの31号棟。
この1階には郵便局や床屋があり、地下には入浴施設があったそうだ。
30号棟・31号棟の後ろにチラッと見えているのは25号棟だね。ギュウギュウ。

30号棟の住民は…

30号棟の窓をズーム撮影してみました。
あ、今の住民は人間ではなくて、ワイルドな木々みたいですね。
窓の影から僕らの様子をうかがっているように見えます。こんな鉄筋コンクリも、何
10年も経つとちょっとずつ自然に飲み込まれていくんだね。

ここまでで軍艦島の島内観光はおしまい。およそ1時間ゆっくり見て回り、軍艦の左
舷の先端付近半分くらいを見て回ったイメージとなります。

10:50 出航

デッキで名残惜しむ
ラストは端島神社

みんな率先してデッキの眺めのいい場所を確保する。
これから帰る前に、島一周クルージングが行われるのだ。
上陸中の徒歩では見れなかった、軍艦の右舷を見れる唯一のチャンスです。

出航した船は軍艦の先端部分を回り込み、右舷エリアに入る。
アナウンスに寄れば、この右舷斜め前からの角度が一番戦艦「土佐」に似ていると
言われているのだそうだ。

そのアングルが、これだっ!

戦艦「土佐」のアングル

ヒャッホー!シビレる!
当初な岩礁だった小さな島を、採掘の拠点として周囲を6回に渡って埋め立てたの
だ。本来の島はこの3分の1の大きさだったそうだ。
さて、次は廃アパートマニアが狂喜乱舞の、住宅地の真骨頂が登場しますよ。

31号棟&30号棟
16号棟&59〜61号棟
50号棟・22号棟・13号棟

もうすさまじい量の建物群で、脳内のキャパをオーバーしちゃった。
50号棟は映画館。その後ろの22号棟は公務員が住んでいて、役場にもなっていた。
さらにその上の13号棟は教職員用の社宅だったらしい。

船はどんどん軍艦の船尾方面に進む。
日給社宅の16号棟を過ぎると、綺麗に立ち並ぶ59号棟以下の団地が出てくる。
あれらの1つ後ろのアパートの合間を縫うように走っているのが、有名な「地獄段」な
んだよね?ここからじゃ見えないけど。

往時はこのアパート群に夜は電灯が灯り、ここから見る景色はさぞや美しかっただ
ろう。

最盛期には、この南北数100mしかない小さな島に5300人もの人々がくらしていた。
仕事は常に危険と隣り合わせだった代わりに、最高の家庭環境を約束されていた。
辛いこともたくさんあっただろう。楽しいこともたくさんあっただろう。
この島で生まれ育った人たちにとって、ここが故郷であることには変わりない。

その故郷は石油時代の到来によって、もう人の住めない場所になってしまった。
僕は1観光客だからそんな気持ちはわからないが、複雑な気分。
人々の笑顔も汗も涙も、昭和のまま時の止まったこの島で静かに息衝いていくのだ
ろうな。

どんどん遠ざかる軍艦島を、デッキでずっと眺めていた。

遠ざかる軍艦島

今が見えなくなると、もうクタクタなので船内に入ったよ。エアコンが気持ちい。
他の大半の客も同じようだ。デッキはすさまじい直射日光だからな。
寝不足と暑さによる疲れのせいで、ウトウトしてしまう。

11:50 長崎港

帰ってきましたー。なんか港に着いたら空が曇ってきているぜ。
船を降りる際には、「軍艦島上陸証明書」をもらえました。ワーイ!

軍艦島上陸証明書

12:00 長崎港出発
(駐車場 \840)

眠気が残っていたので、あらかじめ持参しておいた栄養ドリンクで気合を入れてから
出発。とりあえず九州本土の最西端を目指して北にでも行きましょうか。
国道206号を再び北上し、「長崎平和公園」の前とかを通る。

長崎から北の佐賀県方面に行くには、大きく4本のルートがあります。西から順に、
@角石灘を左手に見る国道202号
A大村湾の西岸を走る国道206号
B大村湾の東岸を走る国道34号
C有明海を右手に見る国道207号
…と、こんな感じです。

僕、たぶん「A」だけ走っていないよね?だから今回はこのルートを選択します。
しかしつまらない。淡々としているし。空が曇っているせいもあるのかな?
結構眠くなるよ。

長崎オランダ村跡

その後も特に何もないまま、1時間ほどで国道206号は酷道202号と合流。
あれれ、「A」オリジナルな楽しさが何もないままに「@」のルートに来ちゃったや。


<西海橋公園>
13:14 西海橋公園

ここも「長崎・佐賀ドライブ(3-88)」で立ち寄ったところだね。
東には大村湾、そして西には佐世保湾があり、この直下のわずかな幅の海峡がそ
の2つを繋いでいます。

狭い海峡では潮も流れが速くなり、かつ複雑になる。渦潮だって現れる。
なので「来島海峡」・「黒之瀬戸」とともに日本三大急潮に数えられる場所です。

新西海橋&西海橋

小さな渦潮発見

この「新西海橋」と「西海橋」の間が渦潮スポット。綺麗な木製の遊歩道があるので
そこを歩き、海峡を見ろしてみます。

潮のぶつかり合いはよくわかるけど、渦潮はビミョー。
もともと渦潮の撮影ってかなり難しいんだよね。過去に「鳴門海峡」で年間最大の渦
潮の発生する日時に合わせて行っても、かなり苦労したし。

それでも緑に囲まれたこのスポットはなかなか癒されるのでダラダラしていたら、雨
がポツポツ降ってきました。慌てて車に戻って出発する。
あれー?今日は雨が降る日だったっけー?


とりあえずこのまま国道202号を北上。佐世保方面に走ります。
佐世保まではあと30分くらい?
お腹が減ってきたから佐世保バーガーでも食べようかね。

無難に駅前の「LOG KIT」にでもしようかね。
以前みたいにお店探しをしながら歩き回るのはダルからさ。
過去2回店の前まで行った老舗の「ブルースカイ」も、夜間営業であることをようやく
学んだことだし。

佐世保の中心地に近付くにつれて、雨は本降りとなる。
道行く人々は傘も無く、なすがままに濡れているのできっと突然の雨だったのだろう。

そういや、「軍艦島」のクルーズって、午前午後の2便あるんだけど、午前のほうにして
おいてよかったね。午後の便はもう出発している頃と思うけど、これじゃあ雨の中じゃな
いですか。


<「LOG KIT」>

佐世保駅にある、佐世保バーガーのお店です。駅前の駐車場にイオを停める。
2回目の訪問だね。雨が本降りになってきたのでダッシュで店内に飛び込む。

14:03 「LOG KIT」

ベーコンレタスバーガーにした。そんでなんかコロコロしたポテトも付けた。
さらにコーラまで頼んじまったぜ。すっごい豪華ですな。
(食費 \1200)

雨の降りだした佐世保

佐世保バーガー

佐世保バーガーはでっかいのが特徴。ここのも1個500gほどあるらしく、ズシッとく
る重量だよ。店内には食べるスペースが無いので、駐車場の車の中で食べる。
そしたらものの5分としないうちに雨が止み、一気に空が明るくなってきたよ。

おぉ、これなら外でも食べれるんじゃないですか?
車の中は気温も湿度もすごく高くて居心地が悪いので、駅前の広場のベンチで1人
ハンバーガーをムシャムシャ食らう。ジャンクフード、うまいっす。

雨上がりの佐世保駅前

では、次の目的地は九州本土最西端の「神崎鼻」にしましょうかね。
ぶっちゃけ雨上がりとは言え雲だらけのこの天気だから、行ったところでいい写真は
撮れなさそう。
だけども九州の四端はちゃんと踏むって最初に決めたし、他にすごく行きたい場所が
あるわけでもないしね。行くよ。

国道204号を北上し、佐々から県道18号の海沿いギリギリのルートに入る。
「九十九島」の展望g素晴らしいルートです。

このルートは最西端の「神崎鼻」の他にも「長串山」・「冷水岳」っていう展望スポット
があって、過去には「九州大暴走(2-61)」とか「長崎・佐賀ドライブ(3-88)」でその
眺望を楽しんでいます。
今回は「長串山」や「冷水岳」は寄らなくていいや。
この2つは晴天のときに行かないと、感動も半減ですもんね。


県道18号を進んでいると、「大悲観公園」の文字が目に入る。
あ、これ今まで気づいたことはなかったな。
なんだか気になるネーミングだな。ちょっと入ってみましょうか。


<大悲観公園>
15:12 大悲観公園

園内を登る遊歩道

駐車場の横にはグラウンドとかがあったので、「ヤベッ。これは僕が求めているよう
な公園ではない!」って思ったのですが、どうやら小高い丘があってそっちのほうが
公園の本体の様子。

なんか「丘の上の方には大きな大悲観の文字もありますよ」みたいな立札もあった
ので、よくわかんないけどそっちのほうに登ってみたいと思います。
雨上がりですごい熱気と湿度。

数分登ると、岩肌に刻まれた巨大な「大悲観」の文字が出てきました。
なにこれ?
なんでネガティブな内容をこんなデカデカと刻んでアピールしているの?

大悲観の文字

悲観的気分になる

崩れてくるらしい

しかし調べたところによると"大悲観"って悲観的な意味ではなくて、"大きな慈悲の
心"っていう意味だそうだよ。なんだぁ、安心。
だけども岩の裏に恐ろしい看板があったぜ。一部を簡単に抜粋します。

『巨岩が風化により、割れて傾いてきております。
現在、防止策を検討中ですが、落下の恐れがありますので、くれぐれもご注意くだ
さい。  平成六年七月』

おいー!崩れてくるのはしょうがないとしても、なんで防止策考案を塗り潰して諦め
たのだよー!少なくとも平成6年に危機感を感じているのだから、もう15年以上もヤ
バいまま放置されちゃっているのかよ。


<西川内橋>
県道18号を北上していると、左手に年季が入っていそうな石のアーチ橋が出てくる。
なんだろう?説明版があるので車を停めてみてみます。

15:30 西川内橋

石造りのアーチ橋

この橋は小佐々町の指定文化財になっている、西川内橋という橋。
1920年の建造で、過去はこの町内の幹線道路として活躍していたんだって。


では、いよいよ次は「神崎鼻」です。
標識に従って県道18号を離れ、狭い町内の路地とかをクネクネと走って2kmほどで
現地到着です。


<神崎鼻>
九州本土最西端の岬、つまりは日本本土最西端となる岬です。
ここは3回目の訪問ですね。

15:37 神崎鼻

モニュメントへの道

最西端の海

ここに来たら目的はモニュメント。あの、ここは最西端の岬ではあるけれど、岬らし
い尖った地形ではないし、そしてさらに西側にはいくつも島が浮かんでいるのだ。

本土としては最西端だけど、まだすぐ西には「平戸島」とか浮かんでいるもんね。
だから突端気分はあまり味わえないんだ。それでも突端マニアにとってはとても重
要な岬だけどね。

残念ながらさっきの雨で空は曇り模様。
突端は全部晴れてほしかったのになぁと思っていたら、モニュメントに近付くにつれ
て急激に雲が動き出した。
晴れちゃう?これ、晴れちゃうの??

うおぉ、なんてタイミングだ!青空が出てきた!!

日本本土最西端の地の碑&YAMA

ほんの2分間で青空が広がる。いやー、すっごい感動。
これで旅の最大の目的である、九州本土の東西南北端全てを踏めました。

ちなみに本土の突端ではなく、自走できるのであれば橋を使ってでももっと西に行
ってみたいという方がいるのであれば、「橋で結ばれた日本最西端の港町・宮ノ浦
漁港」っていうのが「平戸島」に存在します。
アプローチはかなり大変だけど、僕も過去2回行きました。今回は行かないけど。

突然の青空

これで満足!このモニュメントの裏から遊歩道を登れば、大きな日本地図のある公
園だとかもあるんだけど、もういいや。
気になる方は「長崎・佐賀ドライブ(3-88)」から去年のエピソードを見てください。


引き続き県道18号を登り、国道204号に合流。
「平戸島」方面に少し進むと、何度も立ち寄っている道の駅があります。


<道の駅 昆虫の里たびら>
16:27 道の駅 昆虫の里たびら

田平の巨大カブト

巨大なカブトムシのオブジェのある道の駅です。昔最初に見たときは腰が抜けん
ばかりに驚いたぜ。ここで今後のルートを考察する。

ここから先は九州の北部海岸沿いとなる。個人的にはあんまりワクワクしないエ
リアなんだよなー。特に福岡県に入っちゃうと、もう都会でゴチャゴチャするだろう
し。「波戸岬」あたりにまた行こうかなぁ?
もう夕方だから、行くとしたら明日の朝一かな?

昨夜はちょっと寝不足し、晴れてきているとはいえ今日はあまり天気が良くない。
だから今日は早めに休んでおいたほうがいいかもしれないな。
だって、今夜は九州最後の夜。明日の夜は横浜に向かって夜通し走ろうと思うか
ら、今夜はしっかりとスタミナを蓄えておかないと行けないのだ。

うん、では「道の駅 伊万里」をターゲットにしようかね。


<田平公園>
いつも「平戸島」に渡るときに使っている「平戸大橋」。
そのたもとまで来ました。
「どこかに橋を撮影できるスポットはないかなー」と思っていると、いいところに「田
平公園」の駐車場を発見!
ここって初めて存在に気付いたわ。早速入りましょう。

16:41 田平公園

平戸大橋&イオ

おぉ、いい眺め。晴れていればもっと「平戸大橋」の赤さが際立っただろうにね。
結局綺麗に晴れたのは「神崎鼻」近辺だけだったか。それはそれでラッキーだった
けどね。

田平公園がどんな公園だかはわからないけど、この眺めだけで満足。
では、ドライブを続けましょう。


<田平平戸口駅>
「平戸大橋」から1kmくらい行ったところで出てくるのがこの駅です。
国道をわずかに反れたところにある。立ち寄るのは今回が初めてです。

16:53 田平平戸口駅

日本最西端の駅

東西南北端の駅一覧

日本最西端…、だった駅です。
一昨日の「西大山駅」もそうだけど、沖縄のゆいレールが出来たことで日本最西端
ではなくなってしまったんだよね。ただし軌道上を走る鉄道駅としては、いまだにここ
は日本最西端です。


<道の駅 松浦海のふるさと館>
国道204号をしばらく東に行ったところで出てくる道の駅です。
以前に2回車中泊をしたことがあるし、自炊もしたことのある、新しくて居心地のいい
道の駅。

17:16 道の駅 松浦海のふるさと館

今回はここではトイレ休憩だけ。そろそろ薄暗くなってくるので先を急ぎましょう。

東西南北端の駅一覧

<調川道路公園>
17:34 調川道路公園

松浦水軍の巨大な兜が設置されているスポットです。
松浦水軍っていうのは、平安から戦国時代にかけてこの近辺で活躍していた武士
団だそうだ。

この兜を眺めるのはもう4回目だけど、今回もチラッと見て行きました。
今回はイオと一緒に写すことで、その巨大さがよくわかるようにしましょう。

巨大兜が登場

はい、大きいですね。このサイズの人がいたら、もう巨大ロボだね。
最強の水軍だね。


さらに海沿いの国道204号を東に進むと、長崎県から佐賀県へと入ります。
そのまま伊万里市の中心地へとやってきました。

佐賀県に入る

ここでお風呂に入りましょう。ちょっと南に行ったところに「伊万里温泉 白磁乃湯」っ
ていう、去年も立ち寄った温泉施設があるのです。
無難にそこに再度行ってしまいたいと思います。


<「伊万里温泉 白磁乃湯」>
18:21 「伊万里温泉 白磁乃湯」

なんか微妙にパラパラ雨が降ってきたりもするんだよね。
明日の天気は大丈夫かな?
雨が降ると車体に着いた「桜島」の火山灰がドロドロになるんだよね。帰ったら洗車し
ないとヤバいですね、これ。

再訪しました

スーパー銭湯のように広くて綺麗で充実した温泉施設。
もうこの後は寝床となる道の駅まで6・7kmkだら気がラクだ。
時間を気にせずリラックスしてました。
(入浴 \640)


伊万里の中心地へ戻り、そこから国道202号をちょっと北上。
「道の駅 伊万里」の目の前にコンビニがあったので、ここでビールと夕食を購入。
今日もサラダとチーズです。
(食費 \632)


<道の駅 伊万里>
19:52 道の駅 伊万里

うわっ、すごい真っ暗な道の駅です。日本2周目で立ち寄ったはずだけど、こんな
雰囲気のところだっけ?暗すぎて道の駅の建物自体がどこにあるのかもよく見え
ない。
外は雨がポツポツと降っているので、今日は車内での飲み会だね。
九州最後の夜にカンパイ!

車内飲み会

21:00 就寝