9/7(鹿児島県)  9/8(熊本県)   9/9(長崎県)   9/10(佐賀県)  9/11 
痛烈なヤブ漕ぎ     正体不明の遺構   壮大な海上廃墟    玄界灘の巨大岩    エピローグ
中渡瀬骨粉水車     トンカラリン       軍艦島          立神岩         これが僕の夏休み

9/2       9/3(福岡県)   9/4(大分県)   9/5(宮崎県)   9/6(鹿児島県) 
プロローグ      静寂の水中行軍    断崖の骸骨神社   山と渓流の世界    宇宙に思い馳せ
平成最強台風   千仏鍾乳洞       白鹿権現        尾鈴山瀑布群     内之浦宇宙空間観測所

9月7日 痛烈なヤブ漕ぎ 「中渡瀬骨粉水車」
走行距離:353km 支出:\8,355


<道の駅 喜入>
6:10 起床

あのー、前回来たときにも思ったんだけどさ、ここってトイレどこ?
施設内にはあるんだろうけど、僕みたいな外来が使えるトイレは外には無いの?

確か道の駅の規定で24時間利用可能なトイレが条件であったと記憶しているので
どこかにあるんだろうけど、わからん。

しょうがないなぁ。ここから10kmちょっと行けば「道の駅 いぶすき」があるから、洗顔
とかはそこですることにしよう。

走行距離:353km 支出:\8,355

9/7(鹿児島県)  9/8(熊本県)   9/9(長崎県)   9/10(佐賀県)  9/11 
痛烈なヤブ漕ぎ     正体不明の遺構   壮大な海上廃墟    玄界灘の巨大岩    エピローグ
中渡瀬骨粉水車     トンカラリン       軍艦島          立神岩         これが僕の夏休み

9/2       9/3(福岡県)   9/4(大分県)   9/5(宮崎県)   9/6(鹿児島県)
プロローグ      静寂の水中行軍    断崖の骸骨神社   山と渓流の世界    宇宙に思い馳せ
平成最強台風   千仏鍾乳洞       白鹿権現        尾鈴山瀑布群     内之浦宇宙空間観測所











鹿児島湾に昇る朝日

6:19 出発

そそくさと車内を片付けて出発。もう風が爽やかで最高だねー。
海を見ながら窓を開けて走ると、朝から気分は最高潮ですよ。

しかしカーラジオからは暗いニュースが流れてくる。
僕が初日に突破した台風12号、現時点で死者:49名・行方不明者:55名で、平成に
入ってから最悪の台風となったらしいよ。
特に和歌山辺りの土砂災害が酷いらしいです。2011年、災害多すぎ…。


<道の駅 いぶすき>
ここは「西日本一周旅(3-27)」でお好み焼きを作ったり車中泊をした道の駅だね。
4年ぶりの訪問です。

6:32 道の駅 いぶすき

指宿到達

ここで洗顔とかを済ませました。
ここはもう薩摩半島の先端付近。薩摩半島最南端の「長崎鼻」は毎度同様踏んで
おくとして、今回は他にも新要素が欲しいところ。
よーし、今回初めて「知林ヶ島」にでも行っちゃうか。前から興味があったんだ。


国道226号をさらに南下し、県道238号に乗る。
しばらく走っていると、「魚見岳」に行くという分岐がある。あぁ、なんか聞いたことが
ある。「知林ヶ島」を見下ろすことのできる山だっけ?

魚見岳に登る道

るおぉ。初っ端から狭いのね。朝っぱらからこれだかから目も覚めるわ。
対向車が来たらオシマイだね。


<魚見岳>
指宿の市街地北部にある、標高215mの小さな山。頂上直下まで車で行くことができ
ました。たった200m強だけど、すっごい展望の予感!
イオから降りて展望台への階段を駆け上る。

7:17 魚見岳

指宿市街

展望台のYAMA

桜島

ひゃー、いい眺めだね、これ。指宿市街が眼下に一望できるよ。
遠くには昨日お世話になった「桜島」も見えています。相変わらずアイツ、煙をモク
モク吐いています。元気だなー。

知林ヶ島と砂のかけはし

逆光だけど、「知林ヶ島」の全景が見えました。
これmパンフレットやポスターとかでよく見る構図だね。

「知林ヶ島」が陸地からおよそ800mのところに浮かぶ、周囲3kmの無人島です。
干潮のときには陸地と島を結ぶ800mの砂洲が登場し、そのときだけは短時間だけ
ど歩いて島まで行くことができるのだ。

よく見ると砂洲っぽいのがこっちと向こうを繋いでいるぞ。
これ、今干潮なんじゃないっすか?歩いて行けるんじゃないっすか?
いや、ちょっと厳しいのかな?まぁいいや、自分の目で確かめに行こう!


<知林ヶ島>
7:37 知林ヶ島

指宿エコキャンプ場

どうやら知林ヶ島へは、「指宿エコキャンプ場」の敷地をすり抜けていくらしい。
駐車場から徒歩でキャンプ場併設の芝生地帯やグラウンドを抜け、海岸に出る。
そこから5分くらい歩くと正面に知林ヶ島へと続く砂のかけはしが見えました。

砂のかけはし直前には看板や黒板に注意書きがいっぱいされています。
『潮流が早く大変危険ですので、決して無謀な行動はとらないでください。』
『本日は○時○分頃に砂洲が消えます → 渡らないでください』
『万一、島の取り残された場合には、下記まで連絡してください。』

知林ヶ島は危険がいっぱい

砂のかけはし

あー…。確信したんだけどさ、やっぱ砂洲は途中で切れているわ。
黒板にも「この時期は海面が高いので渡らないで」って書いてあるし。
まぁいっか。向こうまで800m歩いて渡ったところで何があるわけでもないし。
途中までとはいえ、砂洲は立派だし。

じゃっ、行けるところまで歩いてみますかねー。
ボケボケと300mほど進む。どんどん左右の砂洲は狭くなってくる。
そして、ついに行き止まりだ。

僕の冒険は、ここまでだ

陸地を振り返る

じゃあ次は薩摩半島の最南端の「長崎鼻」に行こうかね。
過去に2回ほど行っているけど、今回は今までにないほど快晴。きっと「開聞岳」の
眺めは最高に違いない。

県道で指宿の中心地を貫通。国道226号に乗って「開聞岳」を正面に見ながら走り
ます。

THE・南国

<長崎鼻>
県道242号で薩摩半島の最南端までやってきました。
先端近くには駐車場が無くって、お土産屋の駐車場となります。お土産買ったら無
料とか、そういうシステムのところ。
この時間だとお土産屋は開いていないんだけど、だからと言ってそこに駐車してし
まうのは微妙なところ。だから少し離れた駐車スペースにイオを停めます。

8:27 長崎鼻

竜宮神社

岬の先端へ

灯台に行く前に必ず前を通る「竜宮神社」の写真の紹介は【日本走覇】初公開です。
日本中にいくるかある浦島伝説の地の1つです。

浦島伝説は"日本書紀"や"丹後国風土記"から既に登場しているんだけど、その中
の記載には『竜宮城は琉球なり』って記載もあるんだ。
竜宮城が南国ならば、当時の概念の南端に近いこの地とのリンクも頷けるね。

長崎鼻、今までの訪問の中で一番人がいた。
まぁ過去は夕暮れだったり夜明けだったりとヘンテコな時間だったんだけど。
中高年の人たちのツアーと被ってしまったので、ペースをずらしつつ燈ぢアに向かっ
て歩く。

開聞岳&YAMA

長崎鼻灯台

あぁ、「開聞岳」が素晴らしすぎる。
ツアーの人たちが去って誰もいなくなった長崎鼻にて、1人で悠々と「開聞岳」を眺め
見る。
旅っていいねー!こういう綺麗な1枚絵みたいな景色を見れるとジワッとテンションが
上がるねぇ!


県道242号をまた国道に向かって戻る途中で道を反れる。
今から6年前の日本2周目のときにちょっと探して見つからなかった、JR日本最南端
の駅、西大山駅に行くためだ。
看板が途中で消えるのでわかりづらいんだけど、ちゃんと線路を目視しながら進めば
難なく辿り着けたよ。


<西大山駅>
8:57 西大山駅

JR日本最南端の駅

指宿枕崎線の駅。単線で駅舎もなくて無人。だから普通にホームに入れいます。
ホームには10人くらいの人がいて、みんな観光客なのか写真を撮りまくっていたよ。

ずーっと長いこと日本最南端の駅だったこの駅。
2003年に沖縄にゆいレールができたことで、日本最南端ではなくなってしまった。
だから頭に"JR"ってつけたんだね。
ただし今ででも軌道上を走る電車の駅としては日本最南端なのだよ。

カタン、カタン…。
遠くから電車の走ってくる音が響く。えっ、来るの!電車、こんなナイスタイミングで来
てくれちゃうの??
1日に8本ほどしか来ない、1輌編成の小さな電車が「開聞岳」をバックに西大山駅に
やってきた。おぉー!このタイミング、嬉しいよー!!

西大山駅に電車が登場

国道226号に戻り、西へと進む。「開聞岳」の外周を回る海沿いギリギリのルートもち
ょっと迷ったんだけどさ、あの道は薄ら寂しくてあまり面白くないし。


<瀬平自然公園>
国道を走っていると、「開聞岳」が綺麗に見えるというパーキングが出てきた。
瀬平自然公園っていう公園の一部らしいね、ここ。

9:15 瀬平自然公園

"与謝野鉄幹&晶子"夫妻の歌碑が設置されている駐車場。
道のカーブと海と松と「開聞岳」が同時に見えるビュースポットらしい。
昨日から見続けてきた「開聞岳」ともここでお別れですな。


国道226号を枕崎に向かって走る。途中、松ヶ浦駅の近辺で小さな標識を発見する。
骨粉水車跡っていうのが国道から1kmほど離れたところに存在するというのだ。
既に跡だっていうのがちょっと残念だけど、僕は隠れ水車マニア。
わずか1kmだから車で2・3分でしょう。これは立ち寄らざるを得ませんな。
迷わずにハンドルを切る。

そしたらさらに脇道に案内され、その道がすっげぇ狭いんだ。
ボコボコした道を進み、そんで突き当り間近に骨粉水車へと続く歩道を発見。
なんだよ、ここからさらに歩くのかよ。
駐車場はないので、路肩ギリギリに停める。行き止まりだから誰も来ないよね?


<中渡瀬骨粉水車跡>
9:42 中渡瀬骨粉水車跡

開聞岳を振り返る

地獄の始まり

左の写真に見えている、ヘンテコな形のオブジェの裏が遊歩道です。
どうやら200mで水車跡に辿り着けるらしい。
ちょっと草が生い茂っているけど、200mくらいなら余裕だよね。
YAMAは元気にサンダルで遊歩道に突入していきました。

…あの、最初に言っておこう。やめとけと。観光気分でここに入るのはやめとけと。
中渡瀬骨粉水車。2011年の現時点ではYahoo検索においても54件しかヒットしない
超レアスポット。
検索件数って同じページで多重ヒットするから、実質は10件くらい。

さらにそのうちの大半が学術レポート類。
実際に訪問レポートを書いている人は2人のみ。
さらに1人は途中でリタイヤ。ラスト1名だけが現地の写真をネット掲載しています。
それが僕が事後調査した限りの唯一の、ネット上での骨粉水車の写真。
現地に到着するまでの道のりの写真は、たぶん誰も紹介したことがありません。

荒れきった遊歩道

道が見えない…

ぎゃぁぁ…。すぐにこれだよ。ここは最近人が歩いた形跡がないね。
倒れた竹やら木やらが遊歩道のほとんどを覆い尽くしています。足の踏み場がな
い。
だから踏みつけたり潜り抜けたりするんだけど、そこにはクモの巣が待ち構えてい
るのだ。スタイダートラップに顔面から突っ込み、もう気分は最悪。
あと、暑すぎる。汗だくのヘロヘロ。朝からドロドロになってヘコむわー。

木は踏みつけて上に乗って渡ろうとすると意外と朽ちていてバキッ!と砕けるしさ。
コケてしまうのだよ。
うおぉ、腕が傷だらけになる。足もだ。痛いよ。サンダルで来る場所ではなかったよ。

ジャングル?

ヒザ上まで茂み

随分と時間をかけて200mほど進んだだろうか。
「中渡瀬骨粉水車→」と書かれた立札を発見。よく見るとどうやらここで道はカーブ
しているようだ。しかし周囲は水車を設置できるような水場はない。まだ先だな。

さらに進むと上の写真のように、ちょっと開けた茂みだらけの不思議空間に着いた。
一面ヒザより高い茂みで埋まっている。朝露でグッチョリだわ。迷惑。
そして進むべき方向が全く分からない。
とりあえず茂みの不思議空間の対角線上に向かってみますか。

竹の監獄

超・密度

その向こうは、太い竹だらけ。まるで牢獄の鉄格子のように僕の進行を阻む。
既に倒れているヤツはどけたり砕いたりできる。縦のヤツはギリギリで体をねじ込
ませて通過する。

さらに進むとすっごい密度の森。ヤベッ…。これはシャレにならない。
突っ込んで行く危険性はもとより、さっきの不思議空間から既に道が消失している
のだ。
方向感覚を遮断されるこの道なき森の中に入ると、何かあったときに帰れない。
しかも既に僕は400m近く進んでいると思われる。
もしかして、この方向には骨粉水車は無いのではなかろうか。

一度頭を冷やすために不思議空間まで引き返す。
あー、水を持ってくるべきだったな。こんなにスタミナ使うとは思わなかったから、手
ぶらで来ちゃったよ。

水車というからには、ある程度の水圧、つまりは流れのある川が必要だ。
ということは、ここよりさらに標高の低いところ。
谷側に意識を傾けながら慎重に周辺調査をする。

発見!

階段の名残

カニ天国

下の方にチラッと建物が見えました。あれが水車小屋の跡?
よくわかんないけど、ここで見つけた人工物は貴重だ。
建物があるということは、道があったということ。そして、それが谷側であるということ
から、水車と何らかの関連性がある可能性が高い。

なんとか下に降りる狭い階段を発見。この階段、まずは建物の存在に気付かないと
見つけられないくらいに埋もれていました。

階段を降りると初めて川が見える。そしてそこには過去に水車施設があったと思われ
る遺構が!!
着いたーー!!なんて綺麗な川だ!!
そして周辺はカニがウジャウジャ。メチャクチャいる。キモいくらい。

中渡瀬骨粉水車の遺構

あぁぁ、いいよー!もう原形を想像することすらできないけど、コンクリの基盤、そし
て石垣。僕は今、1人旧時代に足を踏み入れることができたんだね。

遊歩道前にあった説明看板を元に、骨粉水車について説明しましょう。
骨粉水車とは、獣の骨を粉状の農作物肥料にするための水車。
江戸時に開発されたものなんだそうだ。

この中渡瀬骨粉水車はいつのものかは明らかになっていないが、江戸時代から19
35年くらいまで使われていたもの。
この敷地の一番川下に船着き場があって、そこに船がやってきていたらしい。
全国で唯一残っている骨粉水車の痕跡とのことです。

謎の建物へ

次に、遺構を発見するきかっけとなった建物に近付いてみた。
位置的に水車小屋では無いような気がするが、なんなんだろう。
水車が昭和初期までの稼働なので、この建物は水車関連であれば70年以上前の
ものとなる。

…それはさすがにないかな。当時はよっぽどの建造物で無い限り木造だろ?
コンクリなんて使えるのは国家レベルの要塞とかだろ?
とても一農村の水車にコンクリは使えないよな。

しかしこの廃墟っぷりは20〜30年ほどだろうか。比較的風雨に弱い窓ガラスが綺麗
に残っている部分があるのが気になる。

まぁいいや、ここいらでまた道を引き返して戻ります。
4回位死にそうに狭い箇所で車を切り返し、なんとか脱出できました。
ふぃー、疲れた。

坊津エリアへ

枕崎を越えると国道226号は狭いしアホみたくクネクネになります。
ここから先は初めて走る道。
今までは加世田までショートカットしていた、「野間岬」経由の海沿いの国道です。

坊津は古代からの要港。遣唐使船の寄港地の1つであり、奈良時代には"鑑真"が
必死に辿り着いた港のある地です。


<丸木崎展望所>
10:40 丸木崎展望所

国道226号沿いにある展望所。ずっとクネクネ道だったので、こういう綺麗に整備さ
れたスポットが出てくるとなんだかホッとします。
「丸木浜」を見下ろすことができました。何かの養殖イカダがたくさん浮いていた。

坊津の海

ツーリングマップルを見ると、この先で国道を海側に反れると小さな岬がある。
その先端付近には「風車村」っていうのがあって、UFO型のガラス張りの展望所が
あるんだって。
道はさらにクネクネしているし細そうだけど、たぶん国道から2kmくらいの距離。
行ってみるよ。

狭いぜ!

狭いー!なんか対向からトラックくるし。全然擦れ違えない。相当なバックをしてギ
リギリだったよ。しかも荷台に子供が7人くらい乗っていて、ガン見されたよ。
よそ者だって一目でわかっただろうし、「コイツ、どこ行くつもりだ?」みたいな視線
をビンビンに感じたぜ。ま、いいけどな。

風車村は閉鎖しました!

おいーーッ!聞いてねぇよ。
そりゃトラックの人たちに変な目で見られたはずだわ。
おかしいな。2011年度版のツーリングマップルにはちゃんと掲載されているのに。
よっぽど最近に閉鎖したんだろうな。

Uターンが面倒なので、そのまま岬を周遊する道路で根元の国道を目指す。
岬の反対側は道幅は広めだったけど、ちょっと舗装が荒れていた。路面から草が生
えていた。


「野間岬」の先端に向かって国道226号を進む。
たまに綺麗な入り江が見る、延々と続く狭い道。
「後藤鼻」は周辺の南国植物も相まって海の展望が素晴らしかった。
しかしここは素通りしとく。

後藤鼻

これでも国道

杜氏の里

さらにウネウネ走り、野間港までたどり着く。ここまで来れば「野間岬」まであとちょ
っとですな。ここからは酷道を離れ、狭い道を岬の先端に向かって走ります。
激坂と狭路のオンパレード。これはなかなかにデンジャーですぜ。

激坂を登れ

今回の旅の最狭路

ウィンドパークの風力発電プロペラ

岬の先端付近は「野間岬ウィンドパーク」っていう風力発電所の敷地内。
その中を縫うように狭路が通っています。風力発電プロペラを見上げながらその狭
路を進むってワケです。
間もなく、他サイトで見たことのある展望所とクジラのオブジェが見えてきました。


<野間岬>
11:54 野間岬

野間岬展望所&イオ

薩摩半島の西端に突き出した岬。
事前調査によると、ここから徒歩でわかりづらい遊歩道を進むと灯台に辿り着ける
そうですが、風力発電プロペラとクジラのオブジェのコラボがヒットしてしまったので、
もういいや。僕はここだけで充分に満足できる。

ここ、直前の道からも察するにあまり観光地化はされていないのかな?
普通の人は狭路前にある野間港や「野間岬ウィンドパーク展示館」に入るのかな?
ここはポツンと10数台分の駐車場があるだけで、観光客向けの施設なんて何もない
からさ。ま、僕にとってはそれがいいんだけど。

荒々しい断崖の岬

YAMA&クジラ

帰路は狭路のド真ん中で対向車が来ました。冷や汗かきながらバックして擦れ違
いました。
岬の先端エリアを抜けて国道226号に戻ったところに食事処があるそうなので、そ
こでお昼ご飯にしようと思います。


<「笠沙恵比寿」>
宿泊・食事・入浴・博物館などが詰まった総合施設らしいです。
失礼だけど、こんなローカルな港にこんな立派で綺麗な施設があるとは驚きだ。
まるで大規模な複合型道の駅みたいな施設です。

12:18 「笠沙恵比寿」

漁港の隣の総合施設

直射日光をギャンギャン浴びながら施設内を歩く。なんか他に客がいないぜ、この
施設。どうやら魚介を中心とした食事処があるそうなので、そこに行くことにした。
港と言ったら魚ですしね。「すんくじら庵」っていうお店。

しかし、なんか店の前に出ている札が「準備中」なんだ。
オイオイ、平日とは言えこのランチタイムに準部中かよ。

って思ったら中から店員さんらしい人が出て来たので、「まだ準備中なのですか?」
って念のために聞いてみる。
「いえ、営業していますよ。どうぞ。」とのこと。アレ?
「でも、店の札が準備中でしたよ」って教えてあげたら、「うわっ」って言ってた。
なんだ、札を間違えていたのか。
大丈夫?開店からここまで、貴重なお客さんを逃しちゃってなかった?

店内は当然僕1人。囲炉裏があって、海産物の浜焼きをできる仕様らしい。
とりあえずオススメとのことで刺身定食にしたよ。

刺身定食

うむ、まぁ漁港の隣だけあって普通にうまい。
ちょっと値段の割には魚の量が少ない気がしたかなー。
(食費 \1500)


<高崎山展望所>
国道226号を「笠沙恵比寿」から北上すること4kmほど。
「高崎鼻」の付近に展望所を発見しました。簡素な駐車場だけだけど、海の色が綺
麗なので停まってみよう。

12:52 高崎山展望所

高崎鼻の展望所

ふむ、まぁまぁ。駐車場のトラックの中で居眠りしている人がいるのでちょっと居心
地悪いけど、海の色はかなり綺麗。


さて、そろそろ次の目的地は日本三大砂丘の1つに数えられる「吹上浜」かな。
日本2周目の「九州大暴走(2-61)」ではアプローチルートの発見に戸惑ったので、
今回はもうちょっとスマートにアクセスしてやりますよ。

国道226号を反れて県道20号を経由し、海沿いの国道270号に乗る。
すぐ近くにある「万世特攻平和祈念館」は時間があればぜひ行ってみたい場所の1
つだけど、今回はパスしておきます。
今日中にもっと見ておきたいところ、見つけちゃったから。日没までにそこに行って
みたいから。



<道の駅 きんぽう木花館>

13:34 道の駅 きんぽう木花館

吹上浜へ行こう

かつての車中泊の地

ここではトイレ休憩と、「吹上浜」へのルート確認。
以前は「吹上浜海浜公園」から行こうとしたら、そこは普通に綺麗に整備されたレジ
ャー施設でさ、全然浜に出れないのね。汗かきながら必死に走り回ったんだった。
その二の舞だけは避けたい。


<吹上浜>
吹上浜は南北47kmもある細長い砂浜。
今回はやや北側に位置する「入来浜」に向かいしました。

温泉施設の「ゆ〜ぷる吹上」がある近くね。そして難なく駐車場と砂浜を発見。
前回も海水浴場から探せば簡単に浜に出れたのにね。当時はまだ未熟でそこまで
頭が回らなかったんだろうかね?

13:57 吹上浜

無人の吹上浜

釣り人の点在する防波堤から砂浜に出る。
そしたら無人の砂浜がどこまでも広がっていたよ。気の向くままにザクザクと歩く。

日本三大砂丘はいろいろバトルが行われていて、「鳥取砂丘」はガチなんだけど、
その他の2つは諸説あるのだ。
千葉県の「九十九里浜」・静岡県の「中田島砂丘」・石川県の「内灘砂丘」あたりが
残りの2枠を取り合っているって感じね。

ただし個人的に「すっごい!」って思ったのは「鳥取砂丘」だけ。
あとは全部大きめの砂浜だと思っています。

ワシャワシャ歩いているうちに、足元に違和感。
「ん?」って思って足を見てみる。

壊れた!!

サンダルが壊れたーーー!!愛用のサンダルの足の甲からカカトまでを固定する
部分がブッチリとちぎれてご臨終です!!
あぁ、2004年の夏から履き続けていたこのサンダル。
北海道・東北・海水浴・渓流歩き・沖縄・八重山諸島…。ありとあらゆる場所を一緒
に旅してきたのに。

何が原因だと思う?そりゃ、今朝の「中渡瀬骨粉水車」だよな?
あの負担はハンパなかったもんな。クソッ!「中渡瀬骨粉水車」、クソッ!
あの茂みのせいでサンダル致命傷を負うわ、既に腕がかぶれてくるわ、ロクなもん
じゃないっすよ。

悲しみに暮れながら車に戻りました。
あーあ、サンダルが無いと風呂上りのリラックスタイムが不便なんだよな。
あと、サンダルを2日間くらい履く予定でいたので、靴下の本数が不安です。


国道270号をさらに北上すると、南九州自動車道が見えてくる。
無料区間があるのでわずかな距離だけど、串木野ICからワープして川内の中心地
に入りました。

薩摩川内市内

鹿児島県西武の海岸線沿いに行くのであれば、ここからは国道3号。
しかしちょっと内陸部を寄り道したいんだ。

国道267号を北東に向かい、県道404号に入って北上。このまま「鶴田ダム」方面に
走ります。


<川内川第2発電所>
15:48 川内川第2発電所

工場美

おぉ、カッコいいな、ゴツゴツしていて。しかしこれ以上入ると発電所の敷地だから
怒られかねないね。ここまでにしておこう。
コイツはきっと「川内川」上流にある「鶴田ダム」を使っての発電施設なんだろうな。
ここからこの「川内川」に沿って上流に行くよ。

川内川遡上

さらに狭くなります

県道404号は左手に「川内川」を見ながらの気持ちのいい緑のルート。
ただちょっと道幅狭いけどな。
鹿飛び出し注意の立札が立っているし、『この先幅員狭し』の標識も出てきたぜ。
おい、さらに狭くなるのかよっ。


<鶴田ダム>
16:02 鶴田ダム

さらに貯水キャパを増加させるために増築中のダムです。
なんかあんまり接近できる雰囲気じゃないから遠巻きに応援しとくわ、僕。
スケールのデカい工事、迫力あって好き。

再開発事業中

ダムを通り過ぎると、さらに道は細くなります。県道404号に入ってからは一般車を
全く見かけていないんだけど、大丈夫なのかね、これ。


<権太郎石>
狭い県道の脇にいきなり出てきたのが、これ。駐車場はありません。
注意していないと通り過ぎてしまうかもな。

16:10 権太郎石

江戸時代の治水工事の記念

説明版によると、これは江戸時代の1842年に行われた「川内川」の治水工事のとき
の記念の石なんだって。
石の表面に当時工事に従事していた石工の"権太郎さん"の名前が彫られていたか
らこのネーミンングとなったそうだ。

森の中の狭路

<曾木発電所遺構>
ようやく着いたーー!今日中にどうしても見ておきたかったのは、ここ。
1908年に出来た発電所なんだけど、1967年にさっきの「鶴田ダム」ができたことによ
って湖底に沈むことになり、その歴史に幕を下ろしたのだ。

以前にその写真を一目見たときに、シビれた。
絶対に自分の目で見に行きたいと思っていたのだ。

16:23 曾木発電所遺構

あ、ちょっと予想外。すっごい山間部のレアスポットだと思ったら、ちゃんと専用の駐
車場やトイレがある。そして展望所を示す看板も各所にあるんだ。
そんなに有名だったのか。その割にはこの広大な敷地に誰1人いないけどな。

遊歩道を5分ほど歩く。
曾木発電所遺構は夏以外はダムの底に沈んでいるので、その姿を見れるのは水位
が下がる夏の間だけなのだ。
今は暦上は一応秋。間に合っている?9月下旬では間違いなく水に沈むという情報
は持っているのだが…。

展望所に着いた。
どうだッ!発電所はまだ水の上にあるか!!?

曾木発電所、出現!

うわぁぁぁーー!!かっこいいよおぉぉぉーー!!
まるで湖のほとりに建つ西洋の古城のようだよ!
沈んでなくて良かった!ちゃんと発電所の全景を見ることができたよ!

明治時代であった当時は国内最大級の発電量を誇ったこの発電所。
1960年に運転停止してからもう50年以上が経過しています。

毎年毎年ダムの底に沈み、その水圧のせいでもう建物はボロボロ。
屋根は完全になくなり、外壁だけでなんとか形を保っている。
建物の中から塀の上までを緑に囲まれたその姿は、なんだか切ないような心安らぐ
ような、不思議な感覚にさせてくれる。

草木に覆われたレンガの遺跡

夏以外は沈没

かつての勇姿

いつ倒れてもおかしくないような、この遺構。滅びの美学を感じるわ。
北海道旅2008(3-43)」での旧国鉄士幌線の「タウシュベツ橋梁」と同じものを感じ
る。いつか静かに自然に帰れるといいね。それまでそっと見守りたい、そんな建物。


いやー、満足したね。
だけどもこの1.5kmほど上流には「曽木の滝」っていうデカい滝があってさ、そこもす
ごそうなのです。よーし、次はそこに行っちゃうぞ。


<曽木の滝>
16:45 曽木の滝

川の反対側なので、「曾木発電所」からのルートはちょっとテクニカルで細かった。
でもどうやら大きな鉄橋建設中なので、近い将来は一瞬で辿り着けるようになりそう
だね。
広場に土産物屋が何軒も並んでいる、観光地化されたスポット。
標識に沿って敷地内を徒歩5分ほど歩くと滝が現れました。

ワイルドな水流

「川内川」が大きな滝となって流れ落ちるスポット。
高さは12m、幅はもう至るところでドバドバ滝になっているので210mもあるとのこと。

"東洋のナイアガラ"の異名もあるのだが、そこまでのスケールじゃ無いっす。
そういや「九州旅2007(3-15)」で立ち寄った大分の「原尻の滝」も通称ナイアガラだ
けど、そりゃ過大評価です。観光客に期待させ過ぎちゃう懸念。
でも充分にすごいけどね。
ここにはここの良さがある。ナイアガラと比べる必要はない。

ちなみに滝の上に橋が架かっているでしょ。
あの橋が景観を台無しにしているとのことで、日本の滝百選から漏れたらしいよ。
だから2012年くらいに撤去するそうだ。
そのうち橋のある写真のほうが貴重になるかもね。


さらにちょっと北上すると、国道447号に出る。
これを突き進めば西に向かって、また鹿児島県の西海岸に出れるんだ。
しかし諸事情で通行止めの様子。
並行している県道48号が使えそうだな。県道で出水市に向かって走る。

再び海へ行こう

国道447号に合流。出水の中心地近くまでやってきました。
ここで「出水武家屋敷群」を示す標識が出て来る。
んー、特に興味はない。だけども、日が沈まないうちにもうちょっと遊びたい。
しかし早くしないと沈んじゃいそう。
じゃあ、ちょっと武家屋敷を散歩してみるよ。


<出水武家屋敷群>
江戸時代の島津藩の武家屋敷らしいですね、あんまり詳しくないけれど。
無料の駐車場がいくつかあったので、その1つにイオを停めて散歩します。

17:41 出水武家屋敷群

武家屋敷を歩く

時間が早ければ有料で見学できる屋敷もあっただろうけど、この時間では何もない。
ま、例え時間が早かろうと僕はお金を払ってまでして武家屋敷には入らなかっただ
ろうが。

夕日に照らされる、見知らぬ屋敷の間の小道を歩く。
目的は特にない。ただ、ちょっとだけ優しくなった秋の気候を肌で感じながらブラブラ
と歩く。それが気持ちいい。

出水保育園

どうやら所の武家屋敷は、大河ドラマの「篤姫」のロケ地になったそうだね。
ふむふむ、初めて知った。
町並みMAPを見ながら歩いていると、武家屋敷の外れに「日本一のお地蔵さん」っ
ていうのがあるらしいよ。
日本一マニアとしては放ってはおけないな。歩いて行ってみよう。


<日本一のお地蔵さん>
賑やかな道路に面した「八坂神社」という小さな神社。
そこの狭い階段を登って行くと、お地蔵さんが見えてきた。デカッ!怖ッ!

八坂神社

YAMA&巨大地蔵

うわぁ、なんか黒々しているし顔はイカついしで、怖いわ。ケンカ強そう。負けそう。
台座含めて4.2m、お地蔵さん単体だと2.6mあるそうです。


デカいお地蔵さん見て満足したので、また武家屋敷をタラタラ歩いて駐車場まで戻
る。それじゃあもうすぐ日没だし、お風呂でも入りに行きましょうかね。
(ガソリン \5505)

出水市の日没

海沿いの国道3号に出たら、阿久根方面に南下する。
あ、でも川内方面にまた戻っちゃうわけではないですよ。こっち方面にお風呂がある
からなのです。
あと、阿久根から「長島」っていう島に渡ろうかと思っているので。


<「クアドーム阿久根」>
出水から20kmほど走り、国道3号沿いの温泉施設にやってきました。

18:33 「クアドーム阿久根」

阿久根温泉

む、なんか"ドーム"なんていうネーミングだから結構大きな施設なのかなって思っ
たら、かなり小さい。10人くらいでいっぱいになりそうな浴槽。
まぁいいんですけどね、お風呂にはあまりこだわりはないので。
(入浴 \400)


ここから「長島」に渡ります。その「長島」は北に戻った方向なんだけど、島に渡ると
コンビニはなさそうだ。
そして僕はさっき来たからここに来たんだけど、数kmはコンビニを見かけていないし。
晩酌用の酒を買うなら、一度南側の阿久根中心地方面に行った方がいいかもね。

そう思って南下し、ほどなくしてコンビニを発見しました。


19:22 阿久根の「every one」

九州のコンビニ

今までもときどき見かけていた「every one」。勇気を出して初めて入ってみた。
鹿児島や熊本を中心に展開しているコンビニだそうですよ。
惣菜的な物の買い方がよくわからなかったが、とりあえず唐揚げは買えた。
あと、オリオンビールがあったぜ!いやっほーい!
(食費 \950)


国道3号を北上して戻り、そして「長島」へと渡る国道389号に分岐する。
「黒之瀬戸大橋」を渡り、「長島」に上陸!
この橋のすぐ横に「道の駅 黒之瀬戸だんだん市場」っていう道の駅があるのだ。
そこでオリオンビールを飲むぞ!

…ってアレ?道の駅を通過してしまったようだ。
橋の先は道の駅が無くてT字路。そこを少し右側に走ってしまった。
もう真っ暗。おかしいな、道の駅なんてあったかな?

Uターンして戻ってみるが、T字路に道の駅はない。あれあれ?
試しにT字路の東側に1kmkほど走ってみる。こっちもすぐに真っ暗。なんで?
そういやここに来るまでに道の駅の看板も無かったしな。
さらに1つ先の「道の駅 長島」の標識だったらあるのだが…。

もしかして、「道の駅 黒之瀬戸だんだん市場」は消滅しちゃった?
だったらこんなふうにウロウロしている時間が無駄だ。ビールもぬるくなっちゃうし、
せっかく温めてもらった唐揚げも冷めちゃうぜ。
8kmほど先の「道の駅 長島」に向かおう!

※帰宅後に調べると、「道の駅 黒之瀬戸だんだん市場」は存在してました。
  「黒之瀬戸大橋」を渡って本当にすぐだったので通過しちゃったみたいです。


<道の駅 長島>
島内の国道389号北上してやってきた、海沿いの道の駅です。
ここで寝ますよ。

20:11 道の駅 長島

オリオンビールパーティ

目の前には暗い海が広がっている。海風が気持ちいい。
イオの横の段差に座り、夕食タイム。サラダと唐揚げと、ビールです。
あぁ、気持ちがいいなぁ。酔うなぁ。ホント毎日が楽しいよ。

21:30 就寝

―― 前日までの走行

―― 本日の走行