9/7(鹿児島県)  9/8(熊本県)   9/9(長崎県)   9/10(佐賀県)  9/11 
痛烈なヤブ漕ぎ     正体不明の遺構   壮大な海上廃墟    玄界灘の巨大岩    エピローグ
中渡瀬骨粉水車     トンカラリン       軍艦島          立神岩         これが僕の夏休み

9/2       9/3(福岡県)   9/4(大分県)   9/5(宮崎県)   9/6(鹿児島県) 
プロローグ      静寂の水中行軍    断崖の骸骨神社   山と渓流の世界    宇宙に思い馳せ
平成最強台風   千仏鍾乳洞       白鹿権現        尾鈴山瀑布群     内之浦宇宙空間観測所

9月6日 宇宙に思い馳せ 「内之浦宇宙空間観測所」
走行距離:419km 支出:\9,873


<道の駅 くにの松原おおさき>
5:30 起床

まだ薄暗いうちから起きちゃいました。もうちょっと寝てればよかったかな?
まぁいいや。今日は全編を通して盛り上がる1日になりそうなので寝てられねー。
そんで今日も晴れそうな予感がしますぜ。

洗顔セット

走行距離:419km 支出:\9,873

9/7(鹿児島県)  9/8(熊本県)   9/9(長崎県)   9/10(佐賀県)  9/11 
痛烈なヤブ漕ぎ     正体不明の遺構   壮大な海上廃墟    玄界灘の巨大岩    エピローグ
中渡瀬骨粉水車     トンカラリン       軍艦島          立神岩         これが僕の夏休み

9/2       9/3(福岡県)   9/4(大分県)   9/5(宮崎県)   9/6(鹿児島県) 
プロローグ      静寂の水中行軍    断崖の骸骨神社   山と渓流の世界    宇宙に思い馳せ
平成最強台風   千仏鍾乳洞       白鹿権現        尾鈴山瀑布群     内之浦宇宙空間観測所











―― 前日までの走行

―― 本日の走行

夜明けが来る

道の駅で車中泊すれば、そのトイレで洗顔したり寝癖治したり歯を磨いたりするの
がするのが普通のパターンです。
ジャージ姿なので持ち歩けるものは限られているし、貴重品も持ってなければなら
ない。これは大変な荷物になっちゃいます。

そんなときに便利なのがこれ。100均のカゴ。いっさいがっさいブチこみます。
このまま衛生面的に心配な洗面台にも着陸できるし。

はい、そんなほんんどニーズの無いような情報を披露したところで、今日のドライブ
をスタートしましょう!

6:15 出発


国道448号を使って志布志湾を回り込む。
ぬおっ?なんですか、アレは。あのイカしたアームはなんですか?

巨大な海上メカ

志布志の石油備蓄基地がすぐ近くにあるから、それに関連した施設なのかな?
とりあえずあの巨大さとアームっぷりがステキです。ツボです。


<ロケットの見える丘>
突如国道沿いに出てくる、SFっぽいデザインの原色バリバリのアンテナ。
そこがロケットの見える丘です。

6:50 ロケットの見える丘

400MHzトラッキングアンテナ

136MHzトラッキングアンテナ

ここは「西日本一周旅(3-27)」でも大興奮して見学したね。
どちらも人工衛星の追尾用のアンテナです。
制作年数は右は1966年ごろ、そして左は1969年だそうです。
国内初の人工衛星である"おおすみ"の電波を最初に受信したのもコイツらだそうで
すよ。

道を挟んだ反対側には、その"おおすみ"のレプリカも展示されています。
"おおすみ"は1970年にこのちょっと先にある観測所から打ち上げられて33年間も地
球の周りを飛び、2003年に大気圏に突入して燃え尽きたんだ。

人工衛星おおすみ

街灯の支柱がロケット

横には内之浦砲台跡

もう僕、これだけでテンションMAXですよ。これだけを見るのに20分以上費やしちゃ
った。このあと「内之浦宇宙空間観測所」を訪ねてみようと思うんだ。
マジで楽しみっす。


内之浦の町に向かって国道448号を南下。
途中の橋の欄干は人工衛星をかたどったデザインになっています。かっこいい!

宇宙に一番近いまち

欄干が人工衛星

内之浦の町を通過し、再び山道に入ったあたりに目指す「内之浦宇宙空間観測所」
があります。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)ね。国内にいくつかの拠点・施設があるけれども、
実際に打ち上げができる"射場"は、ここと「種子島」だけです。

僕は以前の「西日本一周旅(3-27)」では「見学できるのかなぁ」とか言いながらちょ
っとモジモジしつつも、もう夕方だったのでここを通過してしまったのです。
今回は戻ってきましたよ。実際に見学をするために。


<「内之浦宇宙空間観測所」>
7:35 「内之浦宇宙空間観測所」

ロケット追跡レーダアンテナ

観測所前に設置されたこのアンテナは1963年から使用していた実物。
日本で最初の本格的なロケット追尾アンテナなんだとか。
"おおすみ"もこれで追尾したんだとか。このアンテナの写真も前回撮ったね。

さて、観測所のゲートは当然監視員がキチッと見張っていて、車で入る場合にもい
ちいちなんかを見せて許可を得てからゲートが開く仕組みだそうです。
確か8:30頃から見学もできたように記憶しているんだよな。
さすがに早すぎるとは思うが、なんとかなったりしないかな?

とりあえずゲート脇の受付の係員に声をかけてみました。
見学したいと伝えたら、「8:30からの受付なので待っていてね。隣に宇宙科学資料
館があってそっちはもうオープンしている無料だから、見学しながら待つといいです
よ。」って言ってくれた。
よーし、じゃあ「宇宙科学資料館」を見るぞー。


<「宇宙科学資料館」>
観測所の敷地内、ミュー・ロケットをを運ぶための橋を歩くと資料館に到着。
中には誰もいないっぽいぞー。さすが平日の朝。では見学!

はやぶさおかえり

おおすみのパネル

"はやぶさ"ぁぁぁぁーーー!!おかえりーー!!
寄せ書きが展示されていたよ。
もう"はやぶさ"の説明は不要だよね。60億kmの旅を終え、去年の6月に世界初の地
球重力圏外のサンプル入手帰還。

日本中が、いや全世界がその帰還の瞬間を見守ったよね。
その"はやぶさ"の打ち上げ場所も、ここだったのです。

H-3号&YAMA

ロケット発射!

噴射口

内部構造は、まず入口が5F。吹き抜けのド真ん中にM-3Sロケットが立っていて、そ
の周囲を螺旋状にグルグル回りながら1Fまで降りていく感じ。
そこにいろんな人工衛星やロケットにまつわるグッズが展示されています。

なんか子供のころにフロリダの「ケネディ・スペースセンター」を見学したときのドキド
キ感とか、思い出すね。ロケットは全然詳しくないけど、好きー!

ロケット発射装置のギミックもすごく面白かったよ。
ビルに収納されているところから、扉が開いて回転盤が回り、ロケット登場。
ランチャーで角度をつけて、カウントダウンして発射!!楽しー!

資料館を貫くM-3S

おおすみ打ち上げの
管制装置

しんせいの
試験モデル

もうなんだかわからん

とにかく展示物はいっぱい。本気で見たら数時間はかかってしまうでしょう。
お蔭で待ち時間の1時間を非常に有意義に過ごすことができたよ。
最初っから最後まで僕1人しかいなかったしね。快適快適。

では、8:30になったので、イオに乗って観測所のゲートまで行き、改めて許可証の
発行手続きをする。ここも入るのは無料なのだよ。
そして無事にゲートを通過!ワクワクするぜ!

許可証をフロントガラスに

まずはどこに行こうかねー。ロケットがいくつか展示されているところがあるみたい
なので、そこに向かってみることにした。観測用ロケットの発射台地ってところだね。
坂道をブイブイ登る。


<KSセンター>
KSセンターの鉄柵の入口前にて、まずS-520-1ロケットが出てきます。
小さいけどテンション上がる―!ワーイ!

その敷地内には灰色のゴッツいランチャードームが聳えています。ここから観測ロ
ケットを発射するのだね。
おおすみもはやぶさも、ここから広い宇宙に向かって旅立っていったのだね。

S-520-1

ランチャードーム

広い敷地内には、巨大なM-3Sロケットも展示されています。
この晴天に真っ白い機体が映えますな。今日が快晴で、本当に良かった!
よーし、イオと一緒に写真を撮ろう!

イオ&ロケット

次は丘の上、あそこのパラボラアンテナ付近まで登って行きます。
どうやら展望台もあってこの施設内を一望できるみたいなので。


<テレメータセンター>
ここでは観測ロケットや人工衛星からの電波を受信しているらしいね。
ロケット用と衛星用の2つの建物から成り立っています。
まぁ何やっているかはアホな僕には理解できません。とりあえず、僕の携帯の電波
は今圏外です。山間部に行くと使い物にならんのだよ、ソフトバンクは。

追尾アンテナ、再び

あ、あのデザインは朝一に「ロケットの見える丘」で見ましたな。追尾アンテナ。
これは現役だね。
ここは一般人が見れそうなところは特にないみたいなので、車窓から眺めながら素
通りしました。


<20mアンテナ台地>
<衛生(ほし)ヶ丘展望台>

たぶんこの敷地内で最も高い場所です。すぐ真横には20mアンテナが宇宙を見上
げ立っています。うわぁ、すっごい迫力だ。

34mパラボラアンテナ

20mパラボラアンテナ

このアンテナは真下にまで行くことができます。周囲をグルグル回って見上げる。
直射日光ガンガンで、もう汗かいてきた。

このアンテナの先は見晴らしのいい衛生ヶ丘展望台。
今まで回ってきた施設がほとんど見えるし、少し離れたところにある「Mセンター」と、
ミュー・ロケット用の巨大発射装置も見えます。
展望台には音声案内用のボタンも付いていて、押したらどこに何があるか、いろいろ
と解説してくれました。

20mパラボラアンテナ&YAMA

Mロケット発射装置

大満足で「内之浦宇宙空間観測所」を後にしました。これ、ホント旅行とかで近くに来
たなら立ち寄らない手はないよな。だれでも楽しめると思うよ。


<岸良展望所>
国道448号を南下すること数分。すぐに展望所の標識が出てきたのでイオを停める。

9:20 岸良展望所

岸良浜を見下ろす

ふむ、結論から言えば、眺めはイマイチ。柵と案内板があるだけで何も設備が無い
けど、展望所だから展望さえよければなんとかなる。だけども展望がよくないっす。

調べたところによると、このスポットは2010年3月に除幕されたばかりの比較的新し
いスポット。どうやら除幕式には県知事も来たそうだ。
大隅半島のドライブコースの活性化を狙ったそうだが、意図して来るレベルじゃない
かなーってのが本音ですな。

真っ青な空を追いかけて

あ、辛辣なコメントをしちゃったけど、僕は別に大隅半島が嫌いなワケでもないし、大
隅半島にガッカリしているワケでもないですよ。
むしろ僕は嬉しくてたまらないし、ハイテンションだ。

だって、景色が良すぎるんだもん。青い空、深い緑。これだけあれば、ドライブするの
に充分じゃないですか。なんていいところだよ、大隅半島!車1台もいない!
僕はこれから日本本土最南端、「佐多岬」み向けてグイグイ南下するのだよ。
もしこのままの天気を維持したまま「佐多岬」に立てたら最高じゃないですか。
だから嬉しいのだ。


一瞬、県道74号を使う超テクニカルルートで「佐多岬」まで行こうかと考えた。
たぶん通常の倍くらい時間がかかるけど、それでもいいやと考えた。
てゆーか実際に県道74号に踏み込んだ。そしたらすぐにまた国道448号に戻っちゃっ
た。
どうやら県道74号に入った直後の分岐を間違えて、また国道に喉るルートを選択して
しまったらしい。まぁいいや。ならば国道ルートだ。

途中、田代で県道68号に乗る。
大隅半島の中央部の縦断するルートです。日本1周目でもここを走ったね。

狭い箇所もあります

南大隅ウィンドファーム

開聞岳登場!

県道74号と合流したところで、今度は県道74号に乗り換える。
延々と山間部を走っていたけど、いよいよ海岸に向かって下ることころで、遠方に「
開聞岳」が登場しましたよ。

別名薩摩富士。鹿児島湾を挟んだ対岸の薩摩半島の最先端に聳える山です。
うわー、こんなところからも見えるんだねー!
てっきり「開聞岳」の登場は明日になるかと思っていたよ。
だからここで会えてちょっと感動。


大隅半島の先端部分は再び県道68号。もうここまで来るといつもの道です。
最先端の道路、「佐多岬ロードパーク」の料金所跡が出てきましたよ。


<佐多岬ロードパーク>
10:34 佐多岬ロードパーク

ロードパークの料金所跡

ここは素通りです。以前はここで1000円も取られるという有名な高額道路だったん
だよ。2007年4月から無料開放され、うれしい限り。

アップダウン多い南国テイストの道を進みます。
トロピカルというか、ワイルド&ジャングルね。周囲にはガジュマルがたくさん出てき
ます。デロデロと樹上から根を垂らしていてブキミかっこいい。
あと、サルがいっぱいいる。
サルって今までいたっけ?ここで見るのは初めてな気がするんだけど。

南国ワールド

ガジュマルの下をくぐる
サルいまーす
また料金所

「さたでい号乗り場」を過ぎて最後のエリアに入ると、小さな料金所が稼働している。
あれ?ここの料金所って日本2周目でも日本3周目でも廃止されていたよね。
確か日本1周目のときは営業終了7分後で、ここの料金所の人に止められて悔しい
思いをしたんだけどさ。

料金所のおばちゃん、「ここでは500円。そのかわり岬の駐車場での料金所がなくな
ったからね。」って言ってた。
いや、前回は確か岬の料金は300円だったんだけど。うまいこと言っているようです
が、つまり値上がりしたんだね。

そして「佐多岬」って来るたびに徴収場所変わるのな。混乱するわ。
(観光 \500)

本土最南端佐多岬にて
北緯31度線を越える

<佐多岬>
10:45 佐多岬 駐車場

着いたー!本土最南端!!久々!「西日本一周旅(3-27)」以来の4年振り!
駐車場の大ガジュマルも相変わらず元気です。懐かしいなー、ここ。

大ガジュマル

ここから先は徒歩

ここからは徒歩です。まずはトンネル。このトンネルの中の小屋は、以前は料金所
だったんだ。「ロードパーク」の通行料とは別の、観光料。
さっき500円払った小屋が復活したからこのトンネルは無料だったんだけど、ちゃん
と従業員の人がいて、ヒマそうにしてました。

うん?てゆーかなんで人がいるの?料金取らないんだったら数種類しかないお土
産を売るくらいしかやることないよね。そりゃヒマだわ。

御崎神社

透き通る海

薩摩硫黄島

空車上から岬の点b脳台までは徒歩でおよそ15分。ややアップダウンもあります。
海が綺麗だなー。沖縄みたいだわ。僕は今までの佐多岬は全部晴れだけど、その
中でも今回が一番青空が綺麗だし空気が澄んでいるよ。
遠くには噴煙を上げる「薩摩硫黄島」も見えたよ。いい眺めー!!

遊歩道からの一コマ

もうホントにステキ。本土最突端16岬の中でも、岬として一番好きなのが佐多岬だ
もん。なんか暑くてたまらないけど、そんなのを吹き飛ばすほどにこの景観が好き
なんだもん。
ここにまた来れて良かったー!

本土最南端に立つ

佐多岬灯台は、ここから見える岩礁の上に立っていて、徒歩で一般人が到達する
ことはできません。写真を撮るのみです。ただ、あっちの方向はすごい逆光だな。
満足できるような写真は撮れないや。

佐多岬灯台

佐多岬展望タワー

佐多岬には、展望タワーがあります。過去にここを訪れたときには老朽化による廃
止となっていたので、写真にUPしたことはありませんでした。
しかし、今回はどうやらOPENしているそうなのですよ。

なんで?リニューアルしたの?とりあえずお気に入りの岬にて今まで行けなかった
ところに行けるとは、朗報です。近付いてみましょう。

もう1つの本土最南端の碑

水平線の開聞岳

あぁ、この本土最南端の碑って、展望タワーの前にあったんだね。このタワーには近付くこと
も初めてだから、ここに碑があることも初めて知りました。
たまーにこの碑の写真をUPしているサイトがあって「どこだろう?」って思っていたけど、ここ
だったのか。

コンクリのタワー内に入ると1Fはガランとした広い空洞。そこから階段で上ヘと登るみたい。
1Fの入口近辺には簡素な机が置かれ、そこで土産物を売っていると思われるおばちゃんが
爆睡してました。まぁ土産って言ってもステッカーやキーホルダー数種類程度ね。

てゆーかここにも人がいるんだ。
トンネルといい、ここといい、なんか人件費無駄使いしてないっすかね。

おばちゃんを起こさないように前を通り過ぎて階段を登り始めるんだけど、すっごい足音が響
くので、たぶん起こしたね、うん。

5Fくらいまで登り、ようやく展望スペースに着いた。
景色は確かに下界で見るより若干いいが、着目すべきはそんな部分じゃなかった。
ヤバい、これヤバい。

超・吹き抜け展望台

天井ベリベリ

うわぁぁぁ、窓が無い、ガラスも無い、手すりもない。ダイレクトに太平洋。
あるのは本当に簡素なネットだけ。こんなもん、台風一発で壊れるかもよ。

確かにリニューアルOPENしていたわ。しかし内容がこれですか。ずいぶんとワイル
ドな設計です。風が無駄に気持ちいいーー!
開放感!!否、"感"は余計だ!ただの"開放"!!

海は最高に綺麗

階段を降りたら、おばちゃんはやっぱり起きていました。アンニュイな目をしてイス
に腰掛けていました。
ちょっと世間話をし、ついでに本土最南端ステッカーを購入しました。
これ、イオの次に買う車にでも貼ってやろうかね。
(土産 \420)

また遊歩道を歩いて戻りだす。途中には毎度おなじみ、レストラン兼土産物屋の廃
墟があります。ちょっと工夫すると合法的に中の様子を覗くことができます。
入ったりはしないけどね。

レストハウスの廃墟

中にはテーブルやイス、そして調理器具や食器までもが当時のままで残っている。
なんか、こうやってまじまじと見つつ、ここまでの工程を振り返ると不安になる。
随分寂れたんだな。それでも随分頑張って運営しようとしているんだな。

2003年に「佐多岬ロードパーク」が廃止されると方向というニュースが飛び交いまし
た。つまりは岬の先端に誰も行けなくなると。旅人に激震走ったよね。
当時の僕はこの記事を読んでビックリし、すぐに佐多岬に行く計画を実行に移した
んだけど、結果今のようにちょっと経営方針を変えることで存続できています。

しかし根本の原因は観光業の衰退。荒廃していく施設たち。
現在の道路や遊歩道、展望台の管理費すら維持できなくなったら、どうなるんだろ
うか。そんなことを考えながら、駐車場へと戻りました。
往復で50分くらいかかっちった。

宗谷岬まで2700km

「佐多岬ロードパーク」を脱出し、県道68号を北上しているとこの標識が出てきます。
ダイナミックな標識ですね。今回も写真をパチリと撮っておきましょう。
国道269号に乗り、左手に鹿児島湾を眺めながら大隅半島を北上します。


<道の駅 根占>
12:13 道の駅 根占

もうお昼時なのでご飯でも食べれたらと思ったら、施設が休業日なのね。残念。
ただ毎回ここでの絶景には感動します。ここからも「開聞岳」が綺麗だ。

根占からの薩摩半島

<城ヶ崎展望所>
海沿いの国道269号沿いに展望スペースを発見しました。
ここへは今回が初めての立ち寄りになります。

12:40 城ヶ崎展望所

遥かなる開聞岳

設置されていたパネルによると、夕日の名スポットらしいです。
景観は「道の駅 根占」とほとんど一緒だね。でもたぶんここいらが、大隅半島の中
でも一番「開聞岳」に接近できる部分だと思うよ。


海沿いの国道は再び220号となります。鹿屋を通過。腹減ってきた。
そんで前方の空が局所的にグレーになってきています。
対向車もチラホラ屋根やフロントガラスがグレーです。
いよいよ近づいてきましたね、「桜島」。

垂水に入ると、もうそこいらの家の屋根も火山灰を被っているし。世界が結構灰色。
見え始めた「桜島」のヤツ、モクモクと噴煙を上げています。
横に垂水のフェリー乗り場があるので、ちょっとそこから見てみましょう。


<垂水フェリーターミナル>
13:20 垂水フェリーターミナル

灰まみれの車たち

フェリー乗り場からの桜島

すげーわ。今年は特に「桜島」の噴火活動が盛んだと言われているからね。
僕が見た中でも過去で一番モクモクしているわ。
ターミナルに駐車している車も全部灰まみれだよ。

フェリーターミナルでご飯を食べれればと思ったんだけど、駐車場がギュウギュウで
停められない。このまま路肩に停めておくのも迷惑になるし。
まぁいいや。「道の駅 たるみず」で食べよう。


<荒崎>
13:33 荒崎

国道沿いにある展望駐車スペースです。トイレだけあるような簡易展望所。
ここでもう一度車を停めて「桜島」を遠望しました。
もうそこいら中が灰です。防波堤に腰掛けたんだけど、そこも灰まみれ。
まぁ別にいいけどね。気にしないタイプ。

フェリー乗り場からの桜島

走っていると、フロントガラスにも灰が降り注ぐじゃないですか。これを払うのにウォッ
シャー液を大量に使うのね。このまま鹿児島にいたらすぐに使い切っちゃいそう。
そして道路の電光掲示板には『降灰によるスリップ注意』の表示も。
おぉ、初めて見た表示だ。

正面の火山

「荒崎」からは5kmほどで「桜島」の入口。しかし一端ここはスルーします。
だってお昼ご飯を食べに「道の駅 たるみず」に行きたいんだもん。
「桜島」からは3kmほどで「道の駅 たるみず」です。


<道の駅 たるみず>
13:52 道の駅 たるみず

窓の外では「桜島」が噴煙を上げている様子がよく見えるレストラン。
桜島美湯豚っていう、鹿児島の天然温泉水を飲んで育てられた豚のトンカツをオー
ダーしてみました。

桜島美湯豚

桜島を臨む道の駅

おぉ、ジューシーかつ肉が締まっていて美味しいです。
しかし奮発してサラダバーを付けたのに、この時間だからかキャベツくらいしか残っ
ていなかったよ。そんでキャベツはもともとトンカツのお皿に山盛りだったよ。
先に言ってほしかったなー。
(食費 \1450)

桜島突入!

桜島に入りました。今までは南側を中心に島を観光することがほとんどだったんだ
けど、今回は北側の県道26号から回り込んでみたいと思います。
今されで恥ずかしい話なんだけどさ、「黒神埋没鳥居」に行こう行こうと思って今ま
で行ったことがなかったのですよ。


<黒神埋没鳥居>
14:43 黒神埋没鳥居

小さな駐車場から歩くこと50mほど。県道沿いにいきなり鳥居が現れました。
この鳥居は1914年の桜島大噴火のときに埋まった物です。

埋没した鳥居

以前は3mあったと言われる鳥居は火山灰で埋もれ、1mほどしか顔を出していませ
ん。このときの噴火では桜島の8つの集落が消滅し、この黒神地区の700近くあった
家屋もすべて埋没してしまったそうです。

あまりに大量の溶岩が流れたので、当時島だった桜島は、今日のように溶岩で大隅
半島と陸続きになっちゃったんだって。
ここ、僕以外にも結構人がいて、客足が途切れることがありませんでした。

今日は噴火口に対してこのあたりが風下みたいです。
火山灰がいっぱい飛んできて服も髪も灰だらけになったよ。
そして目にも入る。痛い痛い。目がシパシパするよ。

退避壕

湯之平展望台に登る

桜島の島内を走っていると、ところどころに上の写真のようなコンクリ製の退避壕が
あります。緊急時にはここに逃げ込むのだね。
火山弾だった大いに威力を発揮するだろうが、溶岩だったらヤバいよね?
火山って恐ろしいなぁ。

では、桜島の展望台の中でも代表的な「湯之平展望台」に向かってみます。
ここは大体毎回来ているお馴染みの展望台です。島の北西部から急坂を登って行
きます。


<湯之平展望台>
15:18 湯之平展望台

桜島岳の4合目に当たる展望所。車で行ける場所としては最高所です。
眼前には桜島の南岳がドカンと聳えていて迫力満点。
こっちからはモクモクの噴火口は見えないんだね。

そこそこ人がいて展望台でワイワイしているみたいなので、僕はジャマしないように
展望台の下から景色を眺めます。展望台に登ろうが登るまいが、素晴らしい眺めな
のだよ。


山を下り、今度は桜島南部の海岸線沿いに東に走ります。
もうすぐ島一周が完了です。その直前にある「有村溶岩展望所」に立ち寄りましょう。


<有村溶岩展望所>
ここは「西日本一周旅(3-27)」で立ち寄って気に入った場所。
一時期は【日本走覇】のTOPページ内にも写真を掲載していたほどの場所。

15:50 有村溶岩展望所

4合目の展望所

ギザギザの南岳

4合目の展望所

ここにも退避壕

階段に積もる火山灰

溶岩ゴロゴロの遊歩道

展望所はゆるい丘の上に数か所ある。巨大な溶岩がゴロゴロと転がっている遊歩
道をゆっくりと登り、2007年の秋にも桜島を眺めた場所まで行く。
そうだ、あのときと同じ構図でセルフポートレートでもやってみますかね。

そんな感じで1人で桜島の展望を楽しんでいた矢先でした。
今まで白い噴煙がショボショボと立ち上っていただけの噴火口が、「ボムァァー!」
って感じで爆発した。

桜島、本格噴火

おぉぉぉぉ、なんだありゃー。暗黒な雲がモクモクモクモク…!
我々は神を怒らせてしまったのか…!

僕はチキン野郎ですから、もうアワワワ…って感じでヘタすりゃさっきの退避壕にも
飛び込みますよってな絶望感なのですが、近くで見ていた地元のタクシー運転手は
冷静そのもの。
「噴火したての噴煙が一番きれいだ。時間が経つと輪郭がボケてしまうからな。」と
か言っている。
はわわ…、じゃあ僕も噴煙を見守るっす。

エクスプロージョン!!

しばらく見ていると運転手のおじさんの行っていた通り、噴煙の輪郭は空に溶けて
いってしまった。空の一部だけが黒く残っていたよ。
いやー、興奮したわ。まだ興奮冷めやらぬ状態で「桜島」を後にする。

降灰に踊れ

さーて、もう夕方だがまだまだ今日という日は終わらねーぜ!盛り上がってきた!
じゃあ次はどこに行く!?霧島!!「高千穂河原」にまた行きたいわ。
行けるかな?「新燃岳」がまだヤバいよね?でも、行ってみないとわからないし。

国道220号を「桜島」を背にしながら駆け上がる。
そして鹿児島湾の北端付近で国道223号に入る。ここからは内陸部に向かて真っ
すぐ北上だ。

…って大動脈の国道220号がなぜか通行止です。
各所に迂回のための看板が設置してあって、それに合わせて右に行ったり左に行
ったり…。

目指すは霧島!

迂回オンパレード

なんで国道220号は通れないの?何かあったの?
とにかくウロウロさせられる。でも基本的に県道475号を使わせてくるらしい。
ということは、途中から県道60号に乗り換えれば、「霧島神宮」に出るね。
「霧島神宮」、特に興味があるわけじゃないけど、それなら立ち寄ってみるか。


<霧島神宮>
17:21 霧島神宮

霧島神宮は燃えたり場所を移したりなんやかんやあり、現在ここにあるのは1715年
に立てられた建物なのだ。
では、参道の階段を駆け上がって行きますか。
早く行かないと目的の「高千穂河原」に着く前に暗くなっちまうからな。

西日に照らされる神宮

龍馬新婚旅行の地

修理中ーー!!

そしてハイライトとなるところまで来てまさかの修理中ーー!
あまりの絶望感で、ヒザから崩れ落ちました。

…なんてね。僕は見逃さなかった。修理しているのは手前の門だけだったことを。
参道が門を回り込み、そして無事に拝殿まで行けるのだ。

拝殿

霧島神宮の階段を1人、アホみたいな速度で駆け下りる。
よーし!「高千穂河原」だー!天孫降臨!
18:00くらいに暗くなっちゃうから、それまでに到着しなければ!
どうやら看板によると「高千穂河原」まではギリギリで行けるらしいしさ。

イオに乗り込み、県道480号の深い山の中を突き進む。
木々が生い茂っているのでもう薄暗いです。頑張れ!

高千穂河原まで行ける

緊急待避所

森の中を突き進め

あの、緊急退避所がショボすぎる件。
物置じゃない、アレ。100人乗っても大丈夫っていう宣伝文句を過大評価しすぎてな
いですか?


<高千穂河原>

宮崎県の「高千穂峡」とは全然違うところですよ。由来は確か一緒ですが。
ニニギノミコトが三種の神器を持って高天原からこの下界に光臨した「天孫降臨」の
舞台になったのがここなのです。
何気に日本3周目の中でもかなりお気に入りの場所の1つなのだよ。

17:55 高千穂河原

今は「新燃岳」の噴火の影響で、ここから「高千穂の峰」の登山はできません。
当然「新燃岳」にも登っちゃダメです。噴火のときにはここまで火山弾が飛んでくるら
しいし。

あれ?なんか駐車場一帯にロープが張られているなぁ。なんでかなぁ。
そう思ったらランクルに乗ったパトロール隊員に声をかけられました。

隊員:「キミ、ここは夜間立入禁止だ。17:30以降は霧島神宮からの道は登ってきち
 ゃダメなのだが、見なかったのかね?」
YAMA:「えっ、知りませんでした…!そんな表示があったのですか?」

隊員:「うん、だからもうロープを張ってこれから帰ろうと思っていたところなのだ。
 キミは何しに来たのかね?登山?観光?」
YAMA:「この周辺を数分散歩できればと思いまして…。」
隊員:「数分って、何分?」

うん、本当に通行止だて知らなかった。夜間とは書いてあったけど、それが具合的に
何時かは知らなかった。
しかしまぁとっさの起点でここには書かないけどいくつかの交渉材料を入れ、上記の
最後の質問まで持っていったのだ。この時点でもう勝ち組だよね。心の中ではもうガ
ッツポーズです。

YAMA:「5分です。ほんの5分あれば、観光できます。」
隊員:「よし、5分だね。では車の中で待っているからロープを潜って行ってきなさい。」

来たーー!!
カメラを引っ掴み、音速で走る。ロープを飛び越える。
5分ね、約束は守るよ。
よーし、ここからは「新燃岳」の一件以来、ほぼ誰も見たことのない夕暮れの高千穂
河原だ!

夕暮れの高千穂河原へ

この先はもう危険地帯

太古のロマンに思いを馳せて
かつて霧島神宮はここにあった

赤く染まる山々。高地なのでもうかなり涼しい。人っ子ひとりいないので、なおさら
空気が冷たく感じる。
ここいらの地形は全然わからないけど、標識から察するにあの夕陽の向こうが「
新燃岳」なのだろうか…。

危険地帯となった場所

「天の逆鉾」の刺さる「高千穂の峰」にも、当分の間は行くことができません。
行きたかったなー。前回もここで「行きてー!」とか言いつつ、結局行かなかったん
だよな。
さて、そろそろ5分です。本当は遊歩道のもっと先にある、ボロボロになった古い鳥
居のところまで行きたかったんだけど、時間が無いし。

パトロール隊員のもとへ

パトロール隊員に帰還報告をし、一足先に山を下りだす。
先には行けないから、また「霧島神宮」まで戻るしかないのだよ。


<「さくらさくら温泉」>
国道223号で「霧島神宮」を通過して2kmほど。「霧島温泉」の入浴施設があるので
ここでお風呂に入って行きます。

18:20 「さくらさくら温泉」

神話の国の黄昏
天然泥湯の温泉
宿泊もできます

内部はとっても綺麗な和風の造り。
そしてお風呂は露天もあります。そこには天然の泥が用意されていて、それを顔と
か体に塗っておけば泥パックになるんだって。先客の見よう見まねでやってみたり
した。
とってもいい温泉でした。少々値段が高いのも納得。
(入浴 \700)


<道の駅 霧島>

「さくらさくら温泉」のすぐ隣にある道の駅。用は特にないけど立ち寄ってみた。

19:15 道の駅 霧島

日本1周目の思い出の地

ここの道の駅には「神話の里公園」っていう小さなテーマパークがあるんだよ。
日本1周目のときはみんなでここで遊んだのだ。
徹夜で横浜から走ってきて、キャンプ場でロクに寝ずに深夜まで酒を飲みまくって、
ここでもキャッキャと遊んだんだよな。若かったなー。


<丸尾の滝>
19:22 丸尾の滝

真っ暗な国道223号で、ハイビームに映し出された滝の標識。
とりあえず路肩にイオを停めると、すぐ右手でザーザーと滝の音が聞こえる。
よーく目を凝らすと、あぁ、滝だ。わずかに見えたよ。

霧島温泉の滝

あれ!?僕はここに来たことあるよね?日本1周目で来た場所か!そっかぁ!
確か温泉の滝だよね。温かくて、滝壺がバスクリンブルーだったんだよね?
今回は全く見えないけどね、以前のことを思い出せてよかった。


国道223号を使って使って真っ暗な山道を下る。窓を開けると夜風がサイコー。
ちょっと腹減ってきた。
本場の鹿児島ラーメンを食べてみたいっす。

国道223号を離れて県道56号に乗り、「鹿児島空港」の目の前を通過。
あ、「屋久島」行くときはここで乗り換えているんだね。空港の外には出たことなかっ
たから、初めて「鹿児島空港」を客観的に見れたよ。

19:55、空港前のいくつか食堂の連なっている敷地に入る。
ここには「ざぼんラーメン」っていう鹿児島ラーメンのお店がある。入ろうかなーって
思ったら、電気消えた。20:00閉店だった。
ラーメン屋なのに閉店早ッ!ガッカリだぜ。

しゃーない。だったら鹿児島の中心地に行くよ。
県道56号で山を下り、鹿児島湾沿いの加治木の町に出ました。
(ガソリン \6053)


ここからの鹿児島湾沿いの国道10号はすっごい快走路。バイパスみたい。
ものすごい勢いで鹿児島中央まで来ちゃいました。
って言っても空港から正味1時間はかかったけどな。


21:07 鹿児島中央駅

近くのコインパーキングにイオを停め、ダラダラと駅前まで歩く。
もうお風呂上りでジャージ姿なので、ヘンテコな人だね。

観覧車のある鹿児島中央駅

駅前で写真を撮る。平日の夜なので周囲はサラリーマンやOLがいる。
そんな中で写真を撮るのはちょっと恥ずかしいけど。
まぁみなさんにとっては駅舎に観覧車が乗っているのは普通なんだろうけど、僕に
とっては普通じゃないのでね。

しかし、気分が高揚している。
それはここが普通の都会だからだ。旅先の観光客対応に特化した"特別な世界"
ではなく、ここは普通の世界。
横浜と東京を行き来するサラリーマンである僕と同じような立場・暮らしの人が今、
周囲にいるんだ。

そんな光景を見るのは、なんだかパラレルワールドに迷い込んだよな気分で、ちょ
っと不思議。そして楽しい。みんな、お仕事お疲れ様ー。


<「鹿児島ラーメン 豚とろ」>
調べてみると駅前すぐのところにかなり評価の高い鹿児島ラーメンのお店がある
んだ。ここで夕食にしちゃう。

21:18 「鹿児島ラーメン 豚とろ」

本場の鹿児島ラーメン

うめー!スッキリしているけどコクのある豚骨スープ。そしてとろけるチャーシュー。
ここ、気に入った。もうそうそう来れないけどな。
(食費 \650)


コインパーキングに戻り、夜の鹿児島中心地を後にします。
(駐車場 \100)

あとは寝るだけだ。この流れで明日は薩摩半島の先端方面を走りたいから、今日の
宿泊はここから国道226号を南下したところにある、海際の「道の駅 喜入」にしよう。
鹿児島中心地からの南下は以前は渋滞して大変だった記憶があるけど、今回はこ
の時間なのでスイスイ。


<道の駅 喜入>
22:30 道の駅 喜入

ここも温泉付きの道の駅だったね。以前入ったことがあったよな。
もうここでは何も求めない。お風呂も入ってあるし、ご飯も食べたし。
今日はもういろいろやって大満足の満腹なので、お酒もいらないや。
このまま寝よう。

イオを車中泊スタイルにして横になる。窓からは満点の星が見えていた。

22:50 就寝