9/7(鹿児島県)  9/8(熊本県)   9/9(長崎県)   9/10(佐賀県)  9/11 
痛烈なヤブ漕ぎ     正体不明の遺構   壮大な海上廃墟    玄界灘の巨大岩    エピローグ
中渡瀬骨粉水車     トンカラリン       軍艦島          立神岩         これが僕の夏休み

9/2       9/3(福岡県)   9/4(大分県)   9/5(宮崎県)   9/6(鹿児島県) 
プロローグ      静寂の水中行軍    断崖の骸骨神社   山と渓流の世界    宇宙に思い馳せ
平成最強台風   千仏鍾乳洞       白鹿権現        尾鈴山瀑布群     内之浦宇宙空間観測所

9月4日 断崖の骸骨神社 「白鹿権現」
走行距離:365km 支出:\7,613


<道の駅 豊前おこしかけ>
5:30 起床

夜が白むと同時に目を覚ます。とはいってももう9月だし、ここは西日本。
夏と比べるとずいぶんと明るくなるのが遅くなったよな。
…あれ?もしかして夜のうちに雨が降ったのかな?地面が濡れていたよ。

誰さん?

豊前に朝が来る

洗顔とかのためにトイレに向かっていると、僕に向かって右手を挙げる、ちょっとムカ
つく顔の人。誰さん?どうやらカラス天狗の像らしいです。
朝の空気はヒンヤリとしている。自販機のホットコーヒーで温まる。
いよいよ季節が変わってきたのだなぁ。
(食費 \120)

6:13 出発


国道10号を東に7kmほど。すぐに次の道の駅が出てきたので、入ってみます。


<道の駅 しんよしとみ>
<大ノ瀬官衛遺跡>

6:22 道の駅 しんよしとみ

道の駅のすぐ脇には「大ノ瀬官衛遺跡」っていう遺跡の看板が立っていました。
奈良時代の役所跡で、塀に囲まれた建物が立ち並んでいた跡が地面にしっかりと
残っている貴重な遺跡らしいです。

芝生の中の道の駅

遺跡の中を歩く

…ただね。感覚としては、広大な田園の中を歩いている。ただそれだけ。
広すぎて、そして遺構の配置も良くわからないし、味方を変えればただの溝だし。
ちょっと周囲を歩き回って後にします。

敷地を出ようとすると、入口の看板の裏にはこう書いてあった。
『〜古代人からのメッセージ〜 おつかれさまでした。気を付けてお帰りください。
Good luck!』

うおっ、何はさておき日本人の古代人が「Good luck!」って言っちゃったよ。
英語使っちゃったよ。そんでなぜここで幸運を祈るの?まぁいいや。僕はこれからの
長旅、確かに興奮が必要不可欠なのだ。
ありがとう、古代人。


道の駅からは酷道を離れて海沿いギリギリまで行き、そして大分県の中津に入る。
「合元寺」に行きたいんだけどね、ここでちょっと道に迷ってグルグルした。
ダメ、早速幸運から見放されているわ。助けて、古代人。

勢い余って橋を渡って福岡県に帰っちゃったりまた戻ったり。
そうしたら大分県ギリギリのところに天守閣が見えている。
あ、とりあえずあそこに行こう。


<中津城跡>
7:09 中津城跡

奥平神社&中津城

"黒田官兵衛"と"細川忠興"にて築城された中津城。
明治時代の放火で全焼しているので、これは鉄筋コンクリの模擬天守です。


このあと、再び「合元寺」をい探して中津の中心地付近の歓楽街をウロウロ。
道が狭いし入り組んでいてヤバい。
で、なんとか寺が密集している一角を発見。一方通行で激狭なので侵入していなか
った部分だ。そこを慎重に探し、「合元寺」を発見しました。


<合元寺>
別名は"赤壁寺"。なぜなら、塀もお寺の外壁も、全て真っ赤だから。
それは血のりか怨念か…。不気味な言い伝えが残るお寺なのです。

7:22 合元寺

赤壁寺

まぁ詳しいことは端折りますけど、"豊臣秀吉"による九州平定のとき。
名族"城井鎮房"は「中津城」にて黒田氏の騙し討ちに合う。
そしてここ合元寺に待機していた家臣たちも全員討ち取られる。

そのときの血しぶきでお寺の白壁は赤く染まり、何度塗り直しても赤く染み出して来
るのだ。もうしょうがないので、壁を赤く塗り直しちゃった。
そういうお寺です。

一面真っ赤

では、国道10号に戻って大分市方面に走りましょう。
20数km進むと、有名な「宇佐神宮」が見えてきます。
うーむ、「宇佐神宮」は日本2周目で立ち寄っているし、有名すぎてあまり食指が動
かない。
だけどもせっかく目の前を通るしなー。入ってみるか。


<宇佐神宮>
日本2周目の「九州大暴走(2-61)」以来、6年ぶりの訪問です。
ここは全国各地に4万ほどもある八幡宮の総本山。
西暦571年の欽明天皇の時代に祀られたのが始まりなんだってさ。

8:12 宇佐神宮

呉橋

今回は国道沿いの正面ではなく、西参道の「呉橋」の駐車場まで来ました。
すっごいガラガラです。僕の他に車は1台しか停まっていない。
車を出ようとすると、パラパラと雨。おいーっ!また降ってくるのかよ!
しょうがない、傘を持っていこう。

「呉橋」は、屋根の付いた木造橋。鎌倉時代よりも前から存在していたと言われて
いる、すっごい古い橋です。今の物は江戸時代初期に修築したらしいんだけどね。
それでも充分に古い。

境内の中央付近には「菱形池」と「絵馬殿」があります。
雰囲気がいいのでそこでちょっと雨宿り。

絵馬殿

池には蓮が咲く

「菱形池」は水面が見えないくらいに蓮がビッシリと茂っている。そしてチラホラと花
も咲いている。季節も限られるし、午前中しか開かない蓮の花。こんな旅先で見れ
てちょっとラッキーな気分。

ここからは参道を歩き、階段を登ってメインとなる「南中桜門」まで行く。
参拝とかはするタイプの人間じゃないののでしないんだけど、しっかりと目に焼き付
けてきました。

木立の中の参道を登る

南中桜門

駐車場に戻ってくる頃には雨は止み、そして向こうの空が晴れ渡っていた。
なんだよ、タイミングが悪かったですなぁ。
(駐車場 \400)

駐車場にて晴れ間が戻る

海沿いに行くのであれば、次に出てくるのは国東半島です。
宇佐〜別府までの間に登場する、大きな円形の半島。そしてその内部にはたくさん
の仏閣やら磨崖仏やらがある、渋めの観光スポットです。

この国東半島に立ち寄るか否か。うーん、答はNoでいいっすかね?
基本的には九州本土を海沿いに走りたいんだけど、丁寧にトレースしていたら時間
がいくらあっても足りません。特に長崎県とかは。

そして、九州北半分はまた機会があれば数日間の休暇でもアプローチできる。
反対に九州南部は大規模な休暇じゃないと横浜から車で観光するのは困難。
だからプライオリティは九州南部に置く。
九州北部はちょっとライトに回るよ。またいつか来ることを前提にね。

国東半島をショートカット

国道10号で国東半島をトラバースしていると、「熊野磨崖仏 4km」みたいな標識が出
てきました。
あぁ、国東半島の中でもトップクラスに有名な「熊野磨崖仏」は、比較的半島の付け根
付近にあってここからも近いんだっけか。

4kmだったら片道10分もかからないよなぁ…。
数秒で判断し、ハンドルを大きく左に切る。「熊野磨崖仏」、見てきまーす!
初めての訪問でーす!

県道655号を山間部に向かってブイブイ登り、一度調子に乗って分岐を見落として「田
原山」の向こう側まで行っちゃい、慌てて戻って正式ルートに乗り直す。

磨崖仏へ

<熊野磨崖仏>
9:12 熊野磨崖仏

山間のし緋真駐車場。ここの料金所で拝観料を払い、そして石段を登って磨崖仏ま
で行くのだそうだ。なるほど、歩くのね。それは知らなかったわ。
(観光 \200)

受付のおばさんに「杖はいかがですか?」と薦められる。
「いや、断る」みたいな感じで毅然と断る。わしゃ、まだ若い。

そして99段の石段があり徒歩で15分かかるそうだが、ナメてもらっては困る。
99段の階段ごとき、2分で充分。
例えば駅の階段99段を登るのに15分かかってたら、僕は毎日仕事遅刻ですわ。
なので余裕。当然ながら杖も必要ない。

階段を登る

あぁ、階段だけではなくて結構平坦な場所を歩く部分もあるのね。スロープもあるの
ね。2分じゃムリだわ。
そして階段は結構ダイナミックな造りなので、意外と疲れるわ。

でもそろそろかな?
そう思った矢先、目の前にすっげぇモンが現れました。

試練はここからでした…

うわっ。ハンパない。何この傾斜。
そして写真じゃ見づらいんだけど、石段がめちゃランダム。階段とは呼び難い。

受付でもらったパンフによると、99段の石段はきっとここから数えるのだろう。
伝承によると、昔鬼がやってきて、「人間食べます」と言ったそうだ。
権現様は「ちょっ、待って。石段を一晩で100段作ったら前向きに検討します。」と言
ったそうだ。
鬼はすっごい勢いで石段を作り、99段まで完成した。
ヤバいと思った権現様は、「コケコッコー」と鶏の鳴きまねをして朝を告げる。
鬼は「朝が来ちゃったかー。残念。」と諦めたそうだ。

…この伝承、和歌山の最南端の「橋杭岩」でもあったよね。
あっちは"弘法大師"と天邪鬼だったけど。結構ありふれている伝承なのかな?

石段を登り始める。ガッタガタ。ホント階段ではない。段数も数えられない。
チグハグなのだ。
鬼さん、納期がタイトだったからって仕事が雑すぎ。これじゃ商品とは呼べないよ。
そして雨上がりで滑る滑る。誰か、杖くれ。

ちょっと汗かいちゃったりしながらもハードな石段を攻略。
そこに磨崖仏が2体登場しました。着いたー!

不動明王&YAMA

熊野磨崖仏

大日如来

大日如来は6.7m。そして不動明王は8m。結構風化が進行しています。
不動明王はなんか愛嬌のある表情で気に入ったぜ。だから一緒に写真撮った。

どうやら鎌倉時代初期には既にこれらはここに存在していたようだ。
国東半島は、付近に「宇佐神宮」もあることから、古くから修験の地となっていた。
だから今も深い山々にたくさんの仏閣があるのだ。
太古の息づかい、ちょっとだけ聞こえたような気がしたよ。


<赤松橋>
国道10号に戻りしばらく南下を続けていると、杵築付近にて「八坂川」に架かる眼鏡
橋を発見。橋好きな僕は思わず車を停めます。

9:56 赤松橋

石造りの眼鏡橋

1897年に建造された石橋。長さ47mの2連アーチ式です。
昔はここが国道10号だったらしいけど、今は完全なる廃道ですな。


国道10号を延々走り、「別府湾」沿いの海沿いギリギリまで来ました。
「別府地獄めぐり」、「九州旅2007(3-15)」でやったね。今回はやらないけど。
そして雲の向こう側には一瞬だけ「由布岳」も姿を現してくれました。

地獄めぐりはこちら

次第に青空

由布岳

ここいらはもう都市部だからね。つまり僕の苦手な界隈。
もっと大自然に行きたいので、とりあえずここは淡々と運転するのみです。
10:47、大分駅前を通過する。デケー!都会ー!

大分駅

大分の中心地を過ぎると国道10号は山間部に入ります。車もスイスイと動くようにな
ってきた。
"吉四六の里"と銘打つ根津町に入りました。ツーリングマップルを見ると「吉四六ラ
ンド」・「吉四六大橋」などとその名を冠したスポットがある。
特に興味はないので行かないけどね。

吉四六さん

次に目指そうと思うのが、「白鹿権現」です。
でもおっかしいなー。ここいらで県道204号が東に出ているハズなんだけど、標識が
無いや。きっと標識を出す必要性も無いほどのローカルな道なんだろうな。

ならばちょっと作戦変更。数km南から県道633号で戻るような角度でアプローチ。
こうすると自動的に県道204号に合流できます。

せ、狭いね…

なんだか早くも大分中心部の喧騒が懐かしくなってきてしまったよ。
こっちで合っているんだよね?携帯も県外だしナビも無いから何も調べようがない。
とりあえず自分を信じて進んでみるわ。

「臼杵川」を渡り、県道633号との重複区間も終わる。
さらに道は細く、クネクネしてきたよ。ドキドクワクワクー!

県道を離れる

わっ。Y字路で標識出てきた。初めての標識だ。
しかしこれ、どっちを指しているのだろうか。上に書いてある「久保ん谷湧水」が右向
き矢印があります。
しかし下の標識には矢印がありません。ということは、県道を反れることなく左の道を
進むのだろうか?

面倒なので答えを言います。「白鹿権現」も右です。
しばらくここで考えて答えを出せたんだけど、間違える人も多そうだね。てゆーか観光
客なんて来ないからカンケーないか。
県道633号とはここでさよなら。道はさらに細くなるよ。

さらに分岐

ここは西神野の集落。家が数軒建っています。そこで見つけたさらなる分岐。
なんかこの先は道がとんでもなく狭い予感ー!でも、もうすぐだよね!
行くぞ、イオ!

渓流沿いの細道

ワイルドになってきた

右手の渓流の向こう側に鳥居がチラッと見えました。
ついに来た…。未知の第一歩。武者震いがする。たまんねぇー…。
駐車場がないので一旦スルー。
数10m行ったところでちょっとだけ道が広くなっていて、イオを駐車することができま
した。

さぁ、来たよ。
"骸骨神社"の異名も持つ、大分の山奥の神秘的なスポット。


<白鹿権現>
12:00 白鹿権現

朽ちた看板

渓流の向こうの鳥居

橋を渡って鳥居をくぐると、階段は左へと続いている。そこを登ってみる。
しばらく登るとコンクリート製のお堂が見えてきました。扉は施錠されていて開かない。
そしてお堂は背後の洞窟を覆うようにして建っているので、洞窟が気になったのだが
入ることができなかった。

このお堂、ネット上でもほとんど掲載されたことがないよね?
とりあえず写真UPしておくわ。

神社のお堂

山道が続く

お堂の先は、かなりの傾斜の山道が続く。そこをひたすら登る。汗が噴き出す…。
すると、あまり離れていない場所で「パァーン!!」という音が山中に響き渡った。
ショットガンだね。うわぁ、ドキドキ。

きっとイノシシハンターが近くにいるのでしょう。
というのも、今いる白鹿権現とは、西神野のハンターがイノシシの鎮魂のためにその
骸骨をささげているという前情報を入手しているのです。
間違いない、猟師さんですわ、これ。

ベロベロになって坂を上っていると、車道に出てしまいました。あれ??
左右を見渡す。どっちも目指す場所とも違いそうだ。
聞いた話では、断崖の鎖場のその上に洞窟があり、そこに骸骨がビッシリだそうな
のですよ。こんなところじゃない。

はて?断崖なんぞ今まであっただっただろうか?
しいて言えば、お堂の後ろが崖っぽかったかなぁ?
山側を気にしつつも来た道を引き返す。あぁ、苦労して登ってきたのが無駄になって
行くよ…。
しかし骸骨の洞窟を発見できなかったら、もっとここまでの壮大な道のりが無駄にな
る。なんとしてでも発見しなければ…。

お堂の周囲を再チェック。ダメだ、何もない。
うんうん考え、閃いた。最初に渓流の橋を渡った直後に道は大きく左側に折れ、そし
てここの階段に辿り着いたよな。
あそこで右側を見たら獣道みたいのが続いてた。それを思い出した。
よしっ、そこに行ってみよう。

右の道に入る

うん、一般の参拝客がもしいたとしても、この道には気付かないしましてや入って行
ったりもしないだろうな。
渓流のちょっと上の断崖をトレースするように進む。足元危険っす。

そして左側の山側の崖にチェーンを発見。
マジかよ。ここを登るのかよ。インテリで温室育ちのYAMAさん、ちょっとポカーンと
しちゃったぜ。

鎖場を登る

激しい断崖クライミング

傾斜は70〜80度くらいかな?もうほとんど直角のような感覚です。
ぐはぁ。軍手持ってくれば良かったー。
鎖場はこんな感じなのが4本続きました。足場はグラグラで最悪です。一個落石させ
ちゃいました。下界に向かってどこまでも転がり落ちて行ったよ。
落ちたのが僕ではなくてよかった。

鎖場でおよそ30mは登っただろうか。次のエリアはチェーンすらありません。
おそらく台風の影響でドロドロに滑る傾斜。木々や岩に捕まりながら登って行く。
急遽に滑ります。ズボンの裾は今日もドロドロです。

緊張と運動量で汗だく。なんか汗のしずくがポタポタと落ちてきます。
ふぅ…。シンドい。なにこのアドベンチャー。
そしてまた「パァーン!」と銃声。


「うぉぉぉ!!」
腕に細かい傷を負いながらも茂みを突破。なんとか平坦な場所に出来ました。
崖の途中にある、本当にわずかな奇跡的な足場のようなエリア。
ここだけ周囲の岩の色が白いんだ。それが信仰の対象となたのだろうかね。

その奥には…、洞窟。
そしておびただしい量の…、イノシシのドクロ。

骸骨の洞窟

もう洞窟から溢れ出さん勢いでイノシシの頭蓋骨が積み重なっています。
これは昔からハンターが狩ったイノシシの頭蓋骨をここに持ってきたためと言われ
ています。
古いものはどのくらいになるんだろう。色は変色し、朽ちかけている。
そして洞窟の奥の方はもう暗くってよく見えないや。

骸骨だらけの冥界

この大分の山奥で、100mほどのクライミングをしなければ見れない世界。
僕が最初に見たコンクリの社に対する"奥の院"の位置付けです。
ハンターはきっとここにイノシシを供え、鎮魂と次シーズンの豊猟を祈ったのだろう。

ちょっと洞窟の奥を覗いてみます。

骸骨は社への道を開ける

最奥の小さな社

頭蓋骨がビッシリを左右に積まれた一番奥に、小さい社が安置されています。
明るく補正して掲載したのですが、ちゃんと見えますかね?

残念ながら床の水たまりが深くって社に接近はできませんでした。
台風の影響かな?バシャバシャ突入してもいいけど、なんだかイノシシのエキスが
染み出していそうで気分的にちょっとね…。

そして再び崖を降りる。登りより下りの方が怖いよね。
「うぉぉ!」「ぐおぉぉ!」ととんでもないことになるんだけど、その辺は省略します。
こうして40〜50分の探索が終了しました。
ボディシートで汗をふき取る。ふぃー、復活!

えっと、せっかくなので白鹿権現内のMAPを簡単に紹介しておきますね!
これから行く方はご参考に!

狭路を西神野の集落まで戻り、そこからは来たのとは逆方向に行きます。
しばらく走ると「風連鍾乳洞」に出れると思うんだ。
そこまで行けばすぐに国道10号だからね。
相変わらずクネクネした山間部を進む。結構距離があるな。10分くらいで「風連鍾
乳洞」に着くと思ったんだけど、ずっと深い山々。
久しぶりに人間に会いたいなー…。

そう思っていたら、周囲の森の中に数人の人が立っている。
あっ!人間!出会えてうれしい!!
…いや。待てよ。こんなところに人間がいるだなんて、なんかおかしいよな。
近付いてよくよく見ると…。

引き続き森の中

奇妙なカカシ

うわぁ。やっぱ人間じゃなかったよ。カカシ?でも、畑とかじゃないし。なんにもない
山中の木立の中に数体のカカシ。用途不明ですな。あと、なんだか怖いです。

風連鍾乳洞へ

このあとも狭いクネクネ道がずっと続く。もう道間違えているんじゃないかってくらい
に延々と続く。
20分くらい走ったところでようやく「風連鍾乳洞」に辿り着きました。
ここは4年半前にも来たことのある、日本一美しいとも言われる鍾乳洞です。
人間がいたよ。それがなんか嬉しかった。

風連鍾乳洞到着

今回は「風連鍾乳洞」には入りません。
久々に携帯電話の電波が入ったので、駐車場で携帯いじりながら数分休憩。

ぶるるぶが「これから熊本に行く。熊本でオススメのスポットは?」みたいなコメン
トをしていた。
「トンカラリンに行ってリポートしてほしい。後日僕も行くと思うから。」と返事を書い
ておいた。
たぶんぶるるぶは「トンカラリン」には行かないでしょう。
行ったとしても、その真相には近付けないでしょう。そんな前提の下での返信。


「風連鍾乳洞」から山道を少し下ると、国道10号に再合流します。
そのまま快適に東に進路を取る。そうすると佐伯の町が見えてきます。
佐伯は結構大きい街だから、そこでお昼ご飯にしようと思うのです。


<道の駅 やよい>
13:21 道の駅 やよい

佐伯の大規模な道の駅

ここ、「九州大暴走(2-61)」の中だけでも3回も立ち寄った道の駅だね。
九州最東端の「鶴御崎」アプローチの拠点としたんだった。
そして今回もこれから行くよ、「鶴御崎」。その前にご飯食べるけどね。

道の駅の中で食事処を探そうか、それとも付近に目ぼしい店はないだろうか、って
キョロキョロすると、正面に釜揚げうどんのお店がある。
あそこに入ってみようかね。歩いていく。


<「手打ちうどんの里 とがむれ城」>
13:27 「手打ち うどんの里 とがむれ城」

ここね、店名を探してもどこにも書いていないのよ。結局帰宅してからの調査でよう
やく店名を割り出しました。
ちょっと昭和の雰囲気の漂う食事処。そんで僕以外にお客はなし。
冷やしおろしうどんをオーダーしました。

とがむれ城

冷やしおろしうどん

味は可もなく不可も無く。しかしハラペコだったしこの陽気なので、冷やしうどんが
すすむー!
結果、量はちょっと物足りなかった。まぁいいや。夕食までガマンガマン。
(食費 \650)


食後、九州最東端の「鶴御崎」に向けて出発します。
佐伯中心地の東側を通る国道388号から県道501号へ。
標識は比較的多く出ているので、それに従えば迷うこともありません。

佐伯市街

半島に入る

鶴御崎半島を半分ほど走ったところ南海岸から縦断し、北海岸に出ました。
青空と海の色が綺麗だね。今朝が雨だったことがウソみたいです。

僕ね、九州の東・南・西の突端は全体に晴れてほしいのです。
なんか「本土最突端16岬」って【日本走覇】の目玉みたいなページみたいで、ここか
ら【日本走覇】を知る人も多いみたいなのです。
ってことは、「本土最突端16岬」がこのサイトの看板。
だったらいい写真を掲載しなきゃいけないでしょ。

そんなワケで九州最北端はちょっと毛色が違うから除外できても、その他3つは自然
に溢れているから晴れている綺麗な写真を撮りたいんだよね。
早速1個目、願いが叶いそうですな。


<丹賀砲台跡>
「鶴御崎」まであと5kmくらいかなってところ。急に丹賀砲台跡を示す標識が出てき
ました。岬に向かうこの県道604号のすぐ脇に施設があるらしい。
そういや「鶴御崎」って砲台跡がたくさんあったもんな。その1つがここにもあるのか
な?見学してみましょう。

14:40 丹賀砲台跡

地下弾薬庫の隣が入口

二式大型飛行艇のプロペラ

駐車場にイオを停めてガソゴソ準備をしていると、案内のおばちゃんが気さくに声を
かけながら近付いてきました。
どうやら入口の中のケーブルカーに乗って上まで上がると、昔砲台が設置されてい
た空間に出れるそうです。
さらにそこからの景色が最高なんだとか。へぇー。ちょっとワクワクしてきた。

かつての砲台

上の図は案内板からの写真です。こんな10数m規模の巨大な大砲が、豊後水道に
向かって設置されていたのか―。
おばちゃんは、「大砲自体は爆発して無くなっちゃったけど、その他の設備がここまで
残っているのは国内でもかなり貴重なのよ」とかいろいろ話してくれた。

おばちゃんが案内してくれるのは、セルフ式のケーブルカーの操作まで。
あとは1人で行ってきまーす。

ケーブルカー、Go!

6人乗りくらいの小さなケーブルカーがゴトゴト動き出す。わーい、なんか楽しいな。
数分で上部に到着したみたいなので、ケーブルカーを降りてみる。

ここは灯台の下部に当たる地下空間。
動力室・砲側弾火薬庫・冷却水槽・水圧蓄力機室…。いろんな部屋の外枠が今で
も綺麗に残っています。
へぇ、大砲一発撃つにも、いろいろ大変なんですなぁ。

水圧蓄力機室

砲側弾火薬庫

そしてこの次はハイライト、砲塔井ですね。最初は砲塔井の下から空を見上げ、そ
れから中央の螺旋階段を上がって上から見下ろす。
もう、すっごい!テンション上がるー!この中全部砲台のメカ部分だったんだよね。
デカすぎるわ。

砲塔井(下から)

砲塔井(上から)

あぁ、この見下ろした写真、どっかの旅人のサイトで見たことがあったわ。ここだった
のか。
周囲のコンクリの黒ずみは、爆発の跡なのだろうか。なんてカッコいいコンクリだ。
上に掲載した在りし日の砲台の断面図と見比べると、どれだけのビッグスケールだ
ったか想像できるよね。

ドームを振り返る

豊後水道

砲塔井にはカポッとドームが被せてあります。大砲があったころは、この規模のドー
ムから砲身が生えているようなイメージだったんだろうね。
うおっ、でも外は暑すぎる。そして日焼けが気になる。早々に中に戻るよ。

そしてまた螺旋階段を下りて、ケーブルカーに乗り込み下に下がる。
いやぁいいもの見れたなぁ。おばちゃんにお礼を言ってお別れ。
再び「鶴御崎」を目指して車を走らせます。
(観光 \200)


<元の間海峡 段々展望台>

15:10 元の間海峡 段々展望台

あ、再び気になるスポットがあったので車を停めちゃいました。
もう岬の先端まであとちょっとというところ。「鶴御崎」とその近くにある「大島」との間
の海峡のことを「元の間海峡」と呼ぶらしい。
その海峡は大潮のときにはあっち側とこっち側とで海面が2mくらい変わるんだって。

壇の窓

九州最東端は近い

段々展望台

「段々展望台」を出発して5分後、「ミュージアムパーク鶴御崎」のゲートを潜る。
6年半前に来たときは有料だったけど、それ以降すぐに無料化されたようだ。
岬の先端は、この敷地内にあるのです。

間もなく前方の緑の中に九州最東端の「鶴御崎灯台」が見えてきた。
おおお!来たーー!!

鶴御崎灯台&イオ

<鶴御崎>
15:22 鶴御崎

ここは海抜およそ200mの岬の高台。緑に覆われたこの岬の先端部分には、数多く
の戦争遺跡が残されている。
各所に遊歩道が設置されているので戦争遺跡の好きな人には見どころがいっぱい
です。僕も嫌いじゃないんだけど、いろいろタイトなので九州最東端の碑だけをター
ゲットにしますね。

見覚えのある駐車場にイオを駐車する。ここ、相変わらずガラガラでした。
僕の他に車が1台しかいないんだもん。
ここから灯台や岬の先端までは徒歩です。前回は知り合った係員の人のトラックに
乗せてもらったけどね。

晴天の鶴御崎灯台

最東端の地へ

雲一つない青空に純白の灯台。いいのどかでいい景色です。暑いけど。
ここから九州最東端の地へは標識に沿って歩くこと数分。
木立の中にはコンクリの廃墟はある。これも戦争遺跡?通信所とか、それ系?

九州最東端の碑

眼下の海

それは黒ずんだ一本の杭のような碑。"九州最東端"と書かれた文字は風雨にさら
されて今にも消えてしまいそうだ。
その杭の上には不釣り合いなほどにピカピカな鳥をかたどったオブジェが太陽の光
を反射させている。

ここが九州最東端の広場。行ったことのある人はわかると思うけど、ビックリするほ
ど狭い。そして周囲は木々が茂っている。だから海が見えるのはわずかだ。
しかしここは旅人にとっては大きな意味を持つ場所。

今から10年後には、この杭はあるだろうか。
老朽化のためい新しいものに取り換えられているのだろうか。それともこの岬周辺
と共に衰退の道を歩むのだろうか。

鶴御崎の海と共に

碑と海と共に写真を撮りたくて、かなり頑張った構図で撮影。
良い子はマネしないほうがいいと思うぜ。

2005年には曇り空で納得のいく写真が撮れなかった九州最東端鶴御崎、これにて
ミッション達成です!


駐車場まで歩いて戻る。日なたに停めていたイオの車内は沸騰しそうに暑いよ。
うげー…。でもガマン。
半島の来た道をずーっと戻る。50分くらいかけてようやく佐伯の中心地へと戻ってき
ました。
もう時刻は16:30です。夕方になっちゃった。「鶴御崎」って遠いよね。

「道の駅 やよい」の直前で道を南に折れ、国道10号で内陸部を走ります。
途中で大きいカブトムシがいたよ。
どこくらい大きいかはトラックと見比べてみてね。

走行距離:365km 支出:\7,613

9/7(鹿児島県)  9/8(熊本県)   9/9(長崎県)   9/10(佐賀県)  9/11 
痛烈なヤブ漕ぎ     正体不明の遺構   壮大な海上廃墟    玄界灘の巨大岩    エピローグ
中渡瀬骨粉水車     トンカラリン       軍艦島          立神岩         これが僕の夏休み

9/2       9/3(福岡県)   9/4(大分県)   9/5(宮崎県)   9/6(鹿児島県) 
プロローグ      静寂の水中行軍    断崖の骸骨神社   山と渓流の世界    宇宙に思い馳せ
平成最強台風   千仏鍾乳洞       白鹿権現        尾鈴山瀑布群     内之浦宇宙空間観測所











これは「直川憩の森公園」を示すカブトムシのオブジェ。
過去に何度も九州を走っているYAMAがここで予言しよう。この度の間にあと3匹の
巨大カブトムシと遭遇することを。
3匹とも過去もエピソードに登場しているんだ。ヒマ人は探してみると良いです。
(ガソリン  \5000)

国道10号から県道39号・39号を経由しながら西へと向かう。
田園風景に心を癒される。

直川の巨大カブト

緑の稲穂

国道326号に乗ったら、数kmだけ南下。県道6号が出てくるので西に入ります。
道は一気に細くなる。そしてすぐに下の標識が出てきます。
はーい、久しぶりだねー!また来ちゃったよ、"ととろ"。

ととろ

<トトロのバス停>
ここ、"ととろ"っていう集落に実在する名前の本物のバス停なんです。
誰かが同名のトトロのシールをバス停に張ったのが始まりで、その後トトロ関連の
オブジェが作成され、この周りはジブリ映画のトトロっぽい雰囲気になっています。

実際、周囲はごくごく普通の小さな集落なんだけど、今や遠方からもバス停を見に
観光に来る人もいる場所だとか。
って僕もその1人だね。しかも「九州旅2007(3-15)」に続いて2回目だね。

17:26 トトロのバス停

バス停発見!

近くには田んぼに囲まれた小さな駐車場があるので、そこに車は停められます。
そしてトトロのバス停をじっくり観察。
4年前には綺麗だったバス停の外壁の絵が剥げかけていたりしているけど、基本的
には定期的に修復している様子。嬉しいね。これからも残ってほしいね。

猫バスは来るかな?

そういやこの近くに猫バスパネルもあったよな。ここから150mくらいだっけ?
記憶を頼りに会いに行ってみよう。

そして森の中の猫バスと遭遇。
『猫バスのありてしずかに暮れてゆく トトロの森はメルヘンの里』
そんな句碑(?)が傍らに立っていました。

猫バス&トトロ

周囲は渓流の流れる木立の中。トトロの森のような雰囲気。
小石の小さなメッセージ入りのトトロがそこかしこに置いてあります。
よく見ると川の奥のほうの暗がりにも石製の大きなトトロが。心が温まるね。

メイも喜ぶ

森の中のトトロ

<道の駅 宇目>
国道326号に戻り、南下してすぐのところにある道の駅です。

17:55 道の駅 宇目

いろんなジブリ映画のBGMが流れていたよ。わーい、なんか嬉しい。
そして道の駅にすぐ脇には「唄げんか大橋」っていう斜張橋が架かっています。
"宇目の唄げんか"っていう地元の民謡から名前を取っているらしい。

道の駅と唄げんか大橋

ここから南下すること数km。大分県から宮崎県に入りました。
宮崎ー!南国のイメージだ!明日はいっぱいシーサイドを走りたいぞ!


<道の駅 北川はゆま>
南下を続けて国道10号に合流した直後に出てくる道の駅。

18:18 道の駅 北川はゆま

ここ、3回目くらいの訪問だよね。トイレだけ立ち寄る。
あと、この後のお風呂の場所とか調べてみました。延岡で入るよ。

何度か来てます

国道10号を下り、延岡の町にやってきました。中心地にほど近いところにある温泉
施設に向かいます。


<「ヘルストピア延岡」>
18:47 「ヘルストピア延岡」

準天然温泉の光明石温泉だそうです。デッカい複合施設。
お風呂はスーパー銭湯みたいに大きくて綺麗。
(入浴 \500)

夕暮れの延岡

では、そろそろ寝床を探しましょう。どこで寝ようか。そうだ、「日向岬」の先端近辺
には駐車場がいくつもあったよな。そこで寝ようかな。

国道10号をさらに南下して日向の街中に出る。
ここでお腹が空いたのでカップ麺で夕食。あと、酒とつまみを買いました。
(食費 \543)

暗闇の日向岬へ

<日向岬>
県道23号で真っ暗なクネクネ道を進み、絶景の景勝地である日向岬の駐車場まで
やってきました。もう、ここはおなじみだね。

20:41 日向岬

トイレのある駐車場。トイレからは灯りが漏れているので真っ暗ではなくてありがた
い。暗くてよく見えないんだけど、展望テラスに双眼鏡とテーブル・イスがある。
ここで遠くの夜景でも見ながら酒を飲みますか。

さあ飲もう

…ん?背後に何かの気配を感じるぞ。
車の音もしなかったし、足音も聞こえていないのに、確かに背後の暗闇からジットリ
とした視線と何者かの気配を感じる。

「バッ!」と振り返ってランタンで照らす。
あ、2匹のネコでした。
僕、つまみにあたりめを食べていたんだけど、それが匂ったみたい。
匂いにつられてやってきたのでしょう。
だが、これは僕のつまみだ。誰がやるかよ。

僕にバレた途端にネコたちは作戦を変更し、「ニャーニャー」とかわいさアピールしだ
した。その手に乗るかよ!
もう2次会行くぞ。2次会は車の中だぞ。

で、車の中で飲んでいても外からニャーニャー聞こえていたんだけどね。


22:30 就寝

―― 本日の走行

―― 前日までの走行