Chapter.2

3.6
<黒崎>
6:30 起床

まだ明るくなりきっていないけれど、なんとなく曇っているっぽい天気です。
天気予報では今日は曇りのち雨だっけ?そしてとんでもなく寒いな。

では、本日の観光をしていきますか。
ここからは「北海道旅2008(3-43)」とルートが被り始めるね。
まずは「黒崎展望台」から見て行きますか。

Chapter.1     Chapter.2     Chapter.3                

ドンヨリ黒崎

あー…、残念な眺めです。これといって心に響くものがありません。
もし1年半前に快晴の日のここで絶景を見ていなかったら、黒崎を全然好きでは無
くなってしまったかもしれないよ。

僕は1年半前の北海道旅2008(3-43)」のときに同じ場所から写真を撮り、三陸海
岸の真っ青な海を眺めていました。
あまりにいい景色で1人でキャッキャとはしゃいでいたよな。
季節や天気が違うとはいえ、同じ場所とは思えないほどに印象が違うな。

んじゃ、次は北緯40度のシンボルの地球儀のところに行ってみたいと思います。

確かここから数100m、「国民宿舎 くろさき荘」の目の前あたりだったよな。
bobByに乗り込んで移動。

北緯40度シンボル塔

カリヨンの鐘

足元には地図が

お目当ての北緯40度のシンボル地球儀の前では、お馴染みのジャンプしました。
前回と比べて飛距離が伸びないのは、歳のせいじゃなくて寝起きだからですよ、き
っとね。
ここの地球儀は人が近付くとセンサーが反応して周るんだね。前回は周らなかった
よ。1年半で存在感が増したらしいです、僕。
嬉しくなったので、カリヨンの鐘も近所迷惑にならない程度に鳴らしてやりました。

ここからちょっと歩くと「黒崎灯台」があるらしいです。
前回は八戸から北海道に渡るフェリーの時間が迫っていたから見学しなかったの
で、見るのは今回が初めてです。

黒崎灯台&YAMA

小ぶりだけど、日本の灯台50選にも選ばれている灯台です。
うん、まぁまぁかな。灯台は天気がいい日に見ないとピンと来ないかな?

階段を登って国民宿舎の前まで戻ると「アンモ浦展望台」っていうのがここから200
mのところにあるそうで、立て札が立っていました。
あ、初めて名前聞いた。前回は全く気付かなかった。じゃあ行ってみるか。

結構急な階段を木枯らしに吹かれながら下りました。相当寒い。

アンモ浦展望台へ

あっ、ここは眺めがいいな!相当いいな!全然期待していなかっただけに、気持ち
よく裏切られたな。
南側には険しいリアス式海岸が連なっています。ここは標高100mくらいかな?
手すり1つ先にこの景色が広がっているのがすごいぜ。

天気は良くないけど、だからこそ幻想的な風景になっているかもしれないね。
今回のドライブで初めてのリアス式海岸らしいリアス式海岸かな?

リアス式海岸登場!

上の写真、オリジナルサイズだと断崖を一筋の細い滝が流れ落ちているのが見え
るんです。
「アンモ浦の滝」っていう、そのまんまのネーミングがされているそうです。
落差は150mもあって岩手県では最長、そして直接海に流れ込む珍しい滝なんだそ
うだ。

県内最長、アンモ浦の滝

では、次は「北山崎」に行きます。
ダイナミックなリアス式海岸といえばここ!くらいの知名度だよね。
しかし悲しいかな、僕は今まで「北山崎」には行ったことがなかったのですよ。

北海道旅2008(3-43)」のときには東北地震のために遠回りしないと行けない状態
になってて、でも北海道のフェリーの時間があるから
「黒崎」がギリギリで行けた程度
だったのです。
だから「北山崎」はすごく楽しみだぞ!

北山崎へのストレート

「北山崎」へは県道44号を南へ4kmほど。ストレートで走りやすい!
スイーッと5分くらいで到着しちゃいました。こんなにスムーズで近いんだったら、前
回も「北山崎」まで行けたかもな。


<北山崎>
200mの切り立った断崖絶壁が8kmに渡って続く、三陸海岸の代表的な景観です。
別名"海のアルプス"とも呼ばれています。
さすが有名観光地、駐車場もダダッ広いぞー!

7:24 北山崎

土産屋ずらり

広大な敷地

駐車場から先は、よく整備された芝生の中の遊歩道が続いていて、周りにはお土産
屋とか食事処が並んでいました。
もっとも、この時間じゃ開店どころか人すら全くいないけどな。

まずは標識に従い、駐車場から5分ほど歩いた突き当たりにある第1展望台に行って
みました。どうやら第3展望台まであるらしいぞ。

第1展望台

ほおおぉぉー!こりゃいいね!さっきの「アンモ浦展望台」もいいなって思ったけど、
ここはまた次元が違うね。
より遠くまで見渡せるし、岩礁の崩れっぷり、形のワイルドさが秀逸です。

よーし、次は第2展望台だ!ワクワクしてきた!
第2展望台はここから階段を数100段下るみたいだ。結構遠い感じ。10分弱だって。
こりゃ前回に北山崎に立ち寄らなくて良かったね。立ち寄ってたらきっと北海道行き
のフェリーに乗り遅れていたわ。

絶景の予感!

第2展望台直前で

ここはもっとすごいーー!
手前の岩盤が見えないところまで移動したことにより、さらに奥行きや直下の岩礁
がよく見えて素晴らしいわ。
個人的には第2展望台そのものよりも、そのちょっと手前からの眺めが良かった。

第2展望台

よーし、さらに第3展望台だ。一旦戻り、第3展望台への分岐を進む。
なんか立て札が少なくて方向を見失いそうになるけど。
ハイキングコースみたいのがさらに分岐しているけど、津波の影響か何かで通行止
でした。

5分ほど遊歩道を歩き、立派な2階建ての木製の展望スペースに到着。
しかし、景観が悪いー!これにはビックリした。

第3展望台

目の前に大きな障害物。遠くのほうには荒々しいリアス式海岸が見えてはいるんだ
けど、全然ダメ。ぶっちゃけ、ここに展望台を作る必要があったのかな?

それでも北山崎はすごく楽しめました。
気付いたら40分ほどもほとんど休み無く歩き回っていました。

駐車場に戻り、昨日「道の駅 いわいずみ」で購入した"龍泉洞コーヒー"で一服。
7年半ぶりに飲んだ。スッキリしてやや苦味が利いている。

龍泉洞コーヒー

8:00 北山崎 出発

次は「鵜ノ巣断崖」でも行こうかなーと思いつつ、走りやすい県道44号を南に疾走す
る。そしたらものの数分で、「弁天崎」っていう看板が出てきました。
ほう、この近所にもう1つ岬があるのですか。
では寄り道しましょうか。


<弁天崎>
8:08 弁天崎

「北山崎」エリアの南端が、ここ弁天崎だそうですよ。
北は「黒崎」から南は弁天崎までが、凄まじいリアス式の大断崖らしいです。

ここが駐車場かな?

車30台ほど停められそうなやや広い駐車場に入りました。ここから先はゲートが閉
まっていました。
人間は通って大丈夫なのかな?「山海ろばたハウス」っていう店がこの奥にあるっ
て看板に書いてあるし、まだ綺麗な看板だから立ち入り禁止ではないよね?
とりあえず奥へと進んでみました。

ここから400m

山海ろばたハウス

歩くとすぐに「山海ろばたハウス」が見えてきました。その店の右側に、わかりづらい
けど灯台へと続く遊歩道があります。
400mだったらすぐだよね、って思って灯台目指して歩きます。

狭い遊歩道の脇はすぐ海

あ、400mを割りとナメてました。結構危険だぞ。足を踏み外したら、冬の荒波の中に
グッバイですよ、ここ。
さらに途中からはメチャクチャ急激な登り階段。
ヒィー、汗かいてきた。ふくらはぎがパンパンになります。

どこまでも登ります

さらに登り階段はずっと続きます。上を見上げたら、遥か上方にチラッと赤と白のお
めでたい色彩の灯台が見えました。いや、なんかもうめでたくもないんだけど。
なんだあのウォーリーみたいな灯台は。見つけたことで余計遠さを実感してヘコんだ
んですけど。

そしてヘトヘトになって灯台前に到着。たかだか400mに、僕の足で8分ほどかかりま
した。ということは、普通にゆっくり歩く人だったら15分くらいか?

弁天崎灯台&YAMA

赤と白の細かいタイルを貼り合わせて作られている外壁表面は、もう既に結構劣化
が進んでいて正直汚い。
こういう造りの公衆トイレがあってもおかしくないくらい。(←失礼)
しかし、そこがいい。マニア心をくすぐられる。僕はこの灯台好きだな。

帰りは逆に転がり落ちるほどの下り坂でつま先に体重がかかります。
あまりの勾配のため、足の爪をちょっと傷めちゃったわ。
ま、爪くらいどうでもいいんですけどね。


「弁天崎」から先は海沿いギリギリの狭い道。
しばらく前から目に付いているけど、ところどころに"津波浸水想定区域"っていう看
板があるのね。土地が低いところには必ずある。

ここいらは数日前の津波の時にはどうだったんだろうか?
今まで三陸を走っていたときには全く気にならなかった看板なんだけど、今回は嫌
でも意識しちゃうよね。

灯台前からの眺め

津波浸水想定区域

海のすぐそば

次の目的地は「鵜ノ巣断崖」。海沿いギリギリのところから細い道でリアス式海岸
の岸壁を登り、一度国道45号に戻ってまたすぐに海方面へ。
距離は近いんだけど海沿いをそのまま走れるコースが無いので、一旦山側に戻る
イメージです。


<鵜ノ巣断崖>
ここも1年半ぶりですな。見覚えのある駐車場にbobByを停める。
広い駐車場は一台も車がいません。てゆーか今日は起きてからまだ人間を見かけ
ていない。

8:57 鵜ノ巣断崖

ここも三陸海岸を代表する景勝地の一つですよね。
駐車場から断崖までは綺麗な平坦な木々の間の林道を500m歩く。結構寒い。

突き当たりは海を見下ろす200mもある切り立った断崖で、そこに設置されている展
望台から三陸の海を見下ろすことが出来ます。

展望台まで500m

鵜ノ巣断崖展望台

この鵜ノ巣断崖のハイライトは、北側の「北山崎」方面。
屏風のように5層に連なる岩肌が見事なのです。「北山崎」が不規則で複雑な岸壁
であるのに対し、こちらは規則的かつ重厚な感じがするね。

5層の屏風

「鵜ノ巣断崖」を出てまた国道45号に戻り、南下を開始する。
ポツポツと雨が降ってきました。ここで降りますかー!実は今回のメインは今日の
午後だと言うのに!

人里離れた国道をスイスイと10分ほど南下すると、昨日の夕方に温泉に入った小
本の町に戻ってきました。
昨日の「小本温泉」のすぐ脇をかすめるようにして通過。

するとすぐに「熊の鼻展望台」っていう標識が出てきます。
国道から数100mのところにある展望台らしいので寄り道してみます。
ちょっと荒れたアスファルトの上り坂の先に展望台を発見しました。


<熊の鼻展望台>
9:29 熊の鼻展望台

なんとかカサはささなくても平気なくらいかな?
ちょっと景色を見ていくだけなので、カサ無しで外に出る。

展望台と駐車場

なかなかの眺望?

展望台から景色を見ると、あっ、思っていたより綺麗だ。
町から近いことやネーミングセンスそして僕が全く存在を知らなかったことから、そ
んなに期待できないかなって思っていたんだけど、実際に景色を見るといい意味で
期待を裏切られました。

熊の鼻展望台からの眺め

なかなかワイルドなリアス式海岸が見えてるじゃないですか。
国道からちょっと反れただけなのに、こんなに眺望がいいとはね。
写真じゃちょっとわかりづらいけど、岸壁に空いた穴もいい味出してます。


それじゃあこの辺でリアス式海岸の一番ダイナミックな「北山崎」から続いたエリア
とはお別れです。
これから宮古を目指すよ。その前に田老エリアを少し観光するよ。


<道の駅 たろう>
9:50 道の駅 たろう

国道45号沿いの道の駅です。ここに来るのは2回目かな。
ここではトイレ休憩だけ済ませました。雨だし。
あ、ちなみにここで本日初めて僕以外の人間を発見しました。良かった良かった。

田老の道の駅

道の駅を出たらすぐに国道を反れて海沿いギリギリのルートに出ます。
これから「三王岩でも見ていこうかと思ってさ。
しばらくは「真崎海岸」の標識に従って走ります。県道でもない、名も無い道路。
狭いし道路脇には雪が若干残っていました。

雪が残ってる

真崎海岸

この近くには「真崎展望台」と灯台があったりするんだけど、今回はやめます。
快晴だった「北海道旅2008(3-43)」のときに展望台から景色見たしね。
しかも、あそこからの景色はちょっとピンと来なかったしね。
だから今回は海岸を眺めるだけにします。


<三王岩>
10:11 三王岩駐車場

ここも北海道旅2008(3-43)」でアプローチしたけど、そことは数100m離れた別の
展望台になります。
今回は「国民宿舎三王閣」跡の駐車場から遊歩道を3分ほど歩くところです。

三王岩への遊歩道

そう、思い出したんだけど2002年の日本一周目を走っているときに立ち寄ったのが、
こっち側の展望台だったよな。7年半振りくらいかな?
遊歩道を歩くこと3分ほどで、三王岩が目の前に登場。

3つの巨石
この3つの岩、中央の岩が50m・右が17m。左が23mもあるんだって。
さらに階段を下ると海岸まで行けるそうだけど、かなり距離があるし岩に近付きすぎ
ても逆に見栄えが悪くなりそうなのでやめておいたよ。


田老駅前で国道45号に戻りました。
田老駅って小さいな。写真に撮ったけど、ホームが小さいし何も無くってほとんどわ
からないな。
田老の町には津波避難場所や津波避難路っていうのがあるのが目に付きました。
先日も使用したのかな?海に面しているから怖いよね?
僕、日常生活では"津波"なんていう文字すら目にすることすらないからさ。自然い
っぱいの日本では、地域それぞれ災害もあるよね。


そろそろ三陸海岸で一番有名な観光スポット、「浄土ヶ浜」です。
今回もちょっくら立ち寄っていきますか。
でもその前に国道を外れたクネクネ道の先にある「崎山の潮吹岩」っていうのを見て
いこうかなって思ったけど、早速道に迷いました。

別にそこまで見たかったわけではないので、「崎山の潮吹岩」はもういいや。
グネグネとわけのわからん細い道を走っているうちに、「浄土ヶ浜」や宮古の中心地
に着実に近付いている様子。

先にご飯食べようかな?昨日の夜はパン1個だったし、今日も朝を食べていないしさ。
そんなわけで「道の駅 みやこ」に向かいました。


<道の駅 みやこ>
久々に来たな、ここ。2005年の秋にここで1人車内で飲んだくれて車中泊したよな。
それ以来の訪問です。

10:47 道の駅 みやこ
田老駅に停まる電車
巨大施設です

大きな道の駅です。タラソテラピー施設も併設されているし。
道の駅の中の食堂の営業時間を調べると、11:00から開店なのでもう少し。
しばらく観光情報とか見ながらダラダラと過ごしました。

館内の大きなスクリーンでは、先日の津波の被害状況や住民へのインタビューが流
れていました。
みんな怖がっていた。うん、そうだよね。予想よりは小さい波立ったけど、被害受ける
人は受けるしね。


<「汐菜」>
11:00になってなんか景気のいい音楽と共に食堂がスタートしたので、早速入りまし
た。宮古の新鮮な海産物を食べれる食事処だそうだ。
海鮮丼系と迷ったんだけど、"牡蠣とホタテの三陸辛しクッパ"にした。

牡蠣とホタテのクッパ

そんなに辛くなかった点は物足りないけど、牡蠣はうまいね。
牡蠣は三陸が産地だし。今がシーズンだし。

食後は道の駅の土産物屋を見て周りました。今日初めて賑やかなところに来たぞ。
てゆーかこの旅で初めて5人以上の人を同時に見たかもしれない。
ここでお土産を購入しました。お土産はいつものように適当に2分で選んだ。

本州四端のスタンプラリーポスター

そうそう、道の駅に貼ってあったんだけど、ここ宮古市が本州の最東端の町なんだ
よね。ちゃんと市役所や「浄土ヶ浜」で本州最東端の到達証明書を売っていたと思
います。僕も当然持っています。

では次は「浄土ヶ浜」です。ここからは2kmくらい、車で数分の距離です。


<浄土ヶ浜>
ここに来るのは6回目になります。なかなか多いな。
いつもは結構ギュウギュウで整備の係員まで出ている浄土ヶ浜の駐車場は、今日
はガラガラでした。

11:38 浄土ヶ浜 駐車場

さっそくカサを指しながら海岸方面に歩いていきます。
いつも思うんだけど、ここは駐車場から浜までが遠くて歩きにくすぎだよね。
800mもあって10分近くかかるし、途中は舗装されてない山道チックな部分もあるし。

工事中のレストハウス

海岸まで降りると、今まで何度か立ち寄ったことのあるレストハウスは工事中でした
。いたるところに重機がいたりトラックが走っていたりで、なんだか観光地っぽくない。
工事現場っぽい。

さらに5分ほど歩いて浄土ヶ浜に到着しました。
うーん、ちょっとドンヨリしておりますなー。

浄土ヶ浜のパノラマ

本来であれば、ここは真っ青な海と空、それに対する真っ白いギザギザの岩肌の
コントラストが素晴らしいところなんだけど。
「さながら極楽浄土のようだ」って言われたことが名前の由来なんだけど。

北海道旅2008(3-43)」で最高のコンディションのときに撮影した写真と比べると、
ずいぶん雰囲気が違うよな。

浜には2・3人の観光客がいただけでした。
しかしトラックはそこそこ頻繁に通る。
たぶん観光客より工事のおじさんのほうが人数が多い。

浄土ヶ浜&YAMA

駐車場に戻ってbobByに乗り込み、一旦さっきの「道の駅 みやこ」の前を再び通過
する。

次の目的地は、「トドヶ崎」。
何を隠そう、今回の旅の最大の目的地です。ここに行かなかったら今回の旅の意味
がない。
本州の最東端の地です。

「トドヶ崎」はあるのは「道の駅 みやこ」からも見える、海に突き出した重茂半島。
三陸の秘境とも言われている、海に面しているにもかかわらず深い山でj形成された
半島です。

彼方に聳える重茂半島の山々
秘境、重茂半島へ!

まるで山脈のように聳える重茂半島。
もう、なんかアレを見るだけで武者震いするなー!
北海道・本州・四国・九州それぞれの東西南北最突端の中でも最もアプローチが難
しいと言われている「トドヶ崎」!頑張って絶対に到達するよ!

「宮古湾」をグルリと迂回し、県道41号で重茂半島に入りました。
ここからクネクネした山道を走り、あの山の反対側まで行きます。

まずは海沿いの道
そして山岳路に

ほんの2・3km先は海なのに、そうは思えないほど深い山の中を走ります。
車線は1.5車線はキープできているような感じなので、よっぽどじゃない限り対向車
との擦れ違いは問題ありません。もっとも、対向車なんて来ないけどな。

だけども2つか3つくらい小さな集落は経由しました。
しかしながら携帯電話は余裕で圏外。重茂半島に入った頃から圏外。

あと11.2km
ちょっと狭い道

終盤に県道41号を離れ、さらに狭くなった姉吉の中の道を通過します。
目指すは「姉吉キャンプ場」。ここが「トドヶ崎」アプローチの際の駐車場となる。
では、気合を入れていきますか。


【本州最東端・トドヶ崎へのアプローチ】
本州最東端、トドヶ崎。
本当は「魚毛」の1文字でトドって読むんだけど、ほとんど登録されていない文字。
ここでも書けないことは無いんだけど、諸事情からカタカナ表記としておきます。

おそらく、トドヶ崎の存在を知っている人は少ない。
もし知っているといたら、その人は旅人かもしくは突端マニアか地元民。
もし到達したことがあるとしたら、その人はかなりストイックな旅人か、重度の突端
マニア。あるいはよっぽどのヒマ人。

なぜなら最寄の駐車場から山道を片道4km歩かないと到達できないからです。
到達するにはそれなりの覚悟が必要。
そこに僕、今回2度目となるアプローチをします!


<姉吉キャンプ場>
12:59 姉吉キャンプ場

重茂半島に入ってから車を走らせること35分。
トドヶ崎の最寄の駐車場である姉吉キャンプ場に到着しました。

13:05 雪の残る駐車場
13:06 キャンプ場の案内図

懐かしいな、ここの駐車場。4年半ぶりかな?
ここからの徒歩の道のりで持っていくものは、カサとカメラだけでいいや。
その他の荷物は重量でスタミナを奪うだけなのでやめておきます。
ドリンクもいらんわ。

13:07 歩行開始

まずは海に向かって数100mくらいたところにある、「姉吉漁港」に着きます。
家が2軒ほど建っているだけの小さい漁港です。

13:08 姉吉漁港

ここの左手の山に、トドヶ崎へのアプローチコースがあります。
直前にフェイクの階段があるのでご注意。奥のほうにある、デカデカと灯台行きの
看板が立っている場所が正規のコースです。

13:10 前回と同じ場所で
クマも出ますよ

さぁ、ここから4km、普通のペースだったら1時間です。
でも僕はサクサク歩きますね。雨だからちょっとペース落ちちゃうけど。

まずは激坂が登場します。かなりの勾配でシンドいです。
ちなみに、灯台までは階段は一切ありません。どんな勾配であっても階段ではなく
て、普通の坂道です。
これはたぶん、灯台職員の人かなんかがバギーとかで灯台まで行けることを考慮
しているんじゃないかと思うよ。漁港の民家のに軒先にもバギーがあったし。

そして最初の500mほどは地面がわずかに舗装されています。
これはクッション性を奪ってくれるのでかえって迷惑です。

13:11 序盤はアスファルトの激坂
13:13 漁港を見下ろす

バリバリ登り、あっという間に「姉吉漁港」が見下ろせるアングルになりました。
九十九折の坂道を登り、どんどん標高を上げます。

500mほど歩いたところでほぼ勾配はなくなります。
ここからはほとんどずっとダラダラの遊歩道なんだ。ちょっとした登りならあるけど。
足元も柔らかい土になって歩きやすい。
ただ、霧が出てきたぜ。

13:17 霧と雨と
13:18 あと3.3km

灯台までは至るところにこの距離表示の小さい杭が立っています。
なぜなら、灯台までは大部分が景観が開けずに、全く距離感が無い。海だって見え
るところは限られている。
そして目指す灯台や岬が途中から見えるわけでもないので、これがないと自分がど
こにいるのか全くわからないのだ。

13:23 深い谷をまたぐ
13:24 ガケオトシ沢
13:27 あと2.2km

何せこの辺りは海岸線が複雑なので、ところどころ谷に沿ってグルッと迂回するよ
うに歩いたりします。
あと、いくつか「○○沢」っていう立て札があるんだけど、大部分は枯れています。
てゆーか、どこに沢があるのかナゾです。

13:28 遠くに海が見えた
13:31 あと1.8km
13:33 カゴシルシ沢

いよいよ残りも1kmほどとなりました。
道は相変わらずフラットで、雨は降っているけど非常に歩きやすいです。
まだ、全く変化が無いので歩いてて退屈なんだけどね。

「コヒガシリ沢」は唯一ちゃんと水が流れている沢でした。茶色ばかりのこの世界で
、久々に緑色を発見したよ。

13:35 代わり映えの無い道
13:39 コヒガシリ沢
13:40 あと0.9km

単調な道だけど、歩いていると楽しいっすね。自然を全身で感じられてさ。
トドヶ崎はやっぱ不便だからこそ到達時の感動があるんだと思うよ。
前回のときもそうだった。
簡単に目の前まで観光バスが行けちゃうところだと、興冷めだもんね。

13:43 アカサキ沢
13:47 少し明るくなってきた?
13:48 ついに到達のとき

ずっと降っていた雨が、灯台の手前数100mで突然止んだ。幸運だ。
本州最北端の碑を示す立て札は、最近のものだね。以前は無かったね。
僕は碑よりも先に灯台を見ていきます。
ここから灯台へはわずか数10m。

ずっとずっと見通しの聞かない山の中だった。
それが突然に開ける。
その途端、もう目の前に東北で一番高いトドヶ崎灯台が現れ、そしてその背後には
何もさえぎるものの無い突端の岩礁が現れるのだ。


<トドヶ崎>
13:49 トドヶ崎

東北1番の高さの灯台

ちなみに、「姉吉キャンプ場」からここまでの歩数を系帯電話なの機能を使って計測
したら、4870歩でした。うん、今日は朝から良く歩いているぞ。

トドヶ崎灯台は高さ34mで東北1。すぐ真横まで近付くこともできます。
敷地内には東屋が1つポツンとあるだけだけど、晴れた日にここで日差しを避けなが
ら灯台と太平洋を見れたら、最高に贅沢な時間じゃなかろうかね。

次は100mほど離れた本州最東端の碑まで歩きます。
磯はちょっと足場が悪い。深い亀裂の入り江があったりする。
能登金剛の「義経の舟隠し」や、宮崎県の「日向岬」の「馬の背」を彷彿させるね。

灯台から磯へ
深い入り江を越える

草々見ることの出来ないこの眺め。
一歩一歩噛み締めるように歩き、写真だけではなく自分の五感で記憶しておきたい。
誰もいない荒涼としたこの景観こそが、数ある突端の中でも最も突端らしいし、到達
したことを旅人として誇れる場所だと思うんだ。

本州最東端の碑

本州最東端の碑は、磯にゴロンと置かれている巨大な岩。
そこに「本州最東端の碑」と書かれたプレートが埋め込まれています。

岩の右下のプレートにはこの文字の記載の由来が書いてあるんだけど、風化して
きててあんまりよく読めません。
どうやら、ここの灯台も登場している"喜びも悲しみも幾年月"のいう映画に関する
人の記載した文字みたい。

本州最東端&YAMA
周囲は荒涼としている

そんな感じで付近をグルグル徘徊したり、いろんな写真を撮ったりして1人トドヶ崎を
堪能しました。
雨が止んで本当に良かった。また遠い将来、ここに立ってみたいと思うよ。
それまでしばらくのお別れです。

バイバイ、トドヶ崎

帰り道は40分弱で戻って来れました。
終盤の下り坂でヒザに抑制が効かなくてさ、ダダダダッってすごいスピードで降りて
きちゃいました。結局往復で誰とも遭遇しませんでした。

14:53 姉吉キャンプ場 帰還

14:57 出発


県道41号を南へ走り、重茂半島の残り半分を攻めます。
ツーリングマップルには『まるで別世界に入り込んだよう』と書かれているエリア。
相変わらず山深いです。

ようやく牡蠣の養殖で有名な「山田湾」の北端まで来ました。

遠くに牡蠣の養殖イカダ
かき小屋あります

ここいらに「かき小屋」があるらしいく、のぼりがたくさん立ってます。
1/4〜5/31まで、牡蠣が食べ放題の企画をやっているそうなのだ。
「トドヶ崎」でカロリー使って小腹がすいているしな、行ってみようか。


<「かき小屋」>
15:38 「かき小屋」

小屋の前に従業員と思われるおじさんがいたので声をかけてみた。
すると、ここは14:00で終わりなんだって。ざんねーん!
おじさんも一緒になって残念がってくれた。「キミ、どこから来たの?」って聞かれて
横浜と答えたら、さらに残念がってくれた。

「明日にもう一度来てもらえないかなー」って薦められたけど、明日は三陸をもっと
南まで行っていたいんだよね。ちゃんと全部三陸海岸を走りたんだよね。
だからお断りしました。

最後にここいらで「山田湾」の牡蠣をお手ごろ価格で食べれるところはありますか?
」って聞いてみたところ、陸中山田駅前の「三五十(みごと)」ってところを紹介してく
れた。
とりあえず行ってみようか。これからのルート上だし。
おじさんにお礼を言い、お別れ。

かき小屋

県道41号の重茂半島もここでおしまい。おなじみの国道45号に戻りました。
すぐに陸中山田駅が見えてきて、「三五十(みごと)」もなんなく発見できたんだけど
、17:00頃からの営業でした。
まっ、そんな予感はしていたんだけどね。まぁいいや。


<山田湾>
15:55 山田湾

途中、山田湾とそこに浮かぶ牡蠣の養殖イカダが一望できる駐車場がありました。
ちょっとbobByを停めて写真だけ撮っていきました。

山田湾と牡蠣のイカダ

このあとはほとんど何も障害のない、ハイスピードで走れる道路。
バイパスみたいな間隔で、国道45号をスイスイと南下します。

長かった宮古エリアもこれでお別れ。
次は釜石で夕食にでもしようかな。釜石だったら大きい町だから、いろいろ食べれる
場所を選べるよね?

<道の駅 やまだ>
16:04 道の駅 やまだ

ここではトイレに立ち寄っただけ。すぐに出発するよ。

陸中山田の道の駅
釜石へ行こう

16:48 釜石駅前

駅前には1時間までなら無料というありがたい駐車場があったので、そこにbobByを
駐車しました。
さーて、この近くに何か海鮮の美味しい店とか無いかな?

釜石駅
駅前のサン・フィッシュ釜石

Chapter.1     Chapter.2     Chapter.3                









bobByを停めた「シープラザ釜石」の中を覗いてみたら観光案内所があったので、
近所に海鮮の食べれる店がないか聞いてみました。
すると隣の「サン・フィッシュ釜石」っていう市場の中にある「まんぷく食堂」がオスス
メだそうだ。

だから「サン・フィッシュ釜石」の「まんぷく食堂」を覗いてみたら、15:00で終わって
いた。
おいー、観光案内所の人、もうちょっと的確な情報を!
すぐ隣にある店の営業時間をハデに間違えないでくださいな。
「サン・フィッシュ釜石」の中にはもう一軒、「和の膳 みや川」っていう店があったん
だけど、ここはまだ営業開始していないみたいだった。

ネットで調べてみて、近くに「中村屋」っていう「まんぷく食堂」の姉妹店の有名な店
があることを確認。
寒い中歩いて5分ほどで店を見つけたんだけど、『今の時期は持ち帰りだけで店内
での食事は休止します』見たいなことを書いてあった。

なんだなんだ、なんにも無いな。
ほかにこの時間いやっているめぼしい店が近所には無い。腹減った。
とりあえず駐車場に戻り、1時間が経過する前に一度車を入れなおして、料金が発
生するのを防ぎました。


さっきまだ営業開始していなかった「サン・フィッシュ釜石」の「和の膳 みや川」を改
めて覗いてみると、17:30から営業開始だって。

あと15分ほどなので、店の前で待ってみた。しかし17:30になっても開店しない。
店内の人に声をかけたら、「今日は18:00からなんですよー」だって。
おいー、だったらそう書いて欲しい。店頭の記載、間違ってますよ。

あと30分なので、もう一度bobByを駐車場に入れなおし、18:00まで待つ。
最初の時点で知っていたら、とっくに次の町を目指していたんだけどね。
1時間以上釜石駅前でダラダラ過ごしてて、時間もったいなかったな。


<「和の膳 みや川」>
18:02 「和の膳 みや川」

ようやく入れました。日本料理屋みたいなリッチな店内です。
山田湾の牡蠣フライ定食にしました。さっき「かき小屋」で食べれなかったので。
よくよく考えてみたら、お昼も牡蠣だったんだけどね。

開店と同時に店内に入ったのに、既に先客グループがいたみたいでそっちから大量
のオーダーが出ているらしく、僕は40分待たされました。
一言何か欲しかったな。クレーム言おうとしたらちょうど運ばれてきたので言うチャン
スをなくしちゃったよ。

牡蠣フライ定食

この牡蠣フライ、サクサクでジューシーで、メチャクチャおいしかったんですよ。
ただ、不本意に待つたされたから極めて印象悪かったな。
食べるまでに30分+40分で70分も待ったしな。
しかも、駐車券割り引きサービスとかも無くて、結果2分遅れで駐車場が有料になっ
ちゃった。

18:56 釜石駅 出発

真っ暗で何も無い、街灯も店も何も無い国道45号をバリバリ南下します。
頻繁に数km単位の長いトンネルが出現します。

まるで高速道路

このあとはお風呂です。今日はいろいろ歩き回ったので汗を流さねば。
思いついたのは、「シルバーウェイーク大暴走(3-73)」で立ち寄った、「夏虫のお湯
っこ」です。

今度は道を間違えることなく、順調に行けました。
しかしこの温泉、山奥にあるので終盤は濃霧の中に突入しちゃってさ、ほとんど歩く
のと変わらないくらいのトロトロしたスピードでやっと到達できました。


<「夏虫のお湯っこ」>
19:38 「夏虫のお湯っこ」

半年振りの訪問

『3月2日より通常営業!』って書いてあるけど、それ以前はどうだったんだろ?
もしここまで来て営業していなかったらショックだったぜ。ただでさえ今日は運が無
かったからさ。
お風呂でノンビリ暖まりました。夜は冷える。


お風呂から上がり、国道目指して山を下っているときにはシカを見ましたよ。
すっげ!さすが山岳地帯!

シカだ!

<道の駅 さんりく>
20:39 道の駅 さんりく

国道45号に戻ってすぐの場所にある道の駅。
ここも半年振りの訪問です。わかめ日本一の里です。

さんりくの道の駅

ここからは無料バイパスがあり、大船渡を通過して一気に「碁石海岸」まで着ちゃい
ました。
「碁石海岸」も三陸海岸で有名なスポットの1つだけど、ここは「シルバーウェイーク
大暴走(3-73)
」で訪問したばかりだから今回は通過します。


<道の駅 高田松原>
21:05 道の駅 高田松原

ここいらの郷土芸能である"けんか七夕"に使用される山車が展示されています。
それだけ見て、再び出発するよ。

けんか七夕の山車

21:38 気仙沼のコンビニ

岩手県から宮城県に入りました。
気仙沼市の南部のコンビニでビールとおつまみを買いました。
このあと晩酌するぞ。


<道の駅 大谷海岸>
今日の走行はここまでです。これから待望のお酒を飲みますよ!
大きな町じゃないとコンビニは無いだろうと思って気仙沼で買ってきたんだけど、この
道の駅には見える範囲にコンビニが2つもあったよ。取り越し苦労。

21:55 道の駅 大谷海岸

車内で飲むよ

bobByを車中泊バージョンにし、くつろぎつつ飲みます。
「トドヶ崎」の写真を見ながら飲むと最高だね。良かったなー、「トドヶ崎」最高だった
なー。
結構スタミナを使ったので、いつもより酔うのが早い。普段の3倍酔う。

22:45 就寝

―― 本日の走行

―― 前日までの走行