Chapter.7 2006・旅の終焉

2006.9.28-29 走行距離:596km 支出:\8,120

9.28
<とほ宿「かみふらの道楽館」>
7:30 起床

雨は何とか止んだみたいだけど、相変わらずの曇天。
宿の周りをフラフラ散歩をしてみました。

道楽館の外観

8:00頃、sottoooさんに朝ゴハンができたと呼ばれたので、中に入る。
朝ゴハンはダッチオーブンで作ったおかゆ。
朝にふさわしいヘルシーなメニューでうれしいね。
おかわりもしちゃいました。

同泊者の人はまだ昨日濡れた荷物類が乾いていないので、もう少しここで
時間を潰すらしい。

9:13 出発

道楽館のカメラで写真を撮ってもらい、さらに僕のカメラでもsottoooさん、直子さん、
同泊者の人とで集合写真を撮らせてもらいます。

ありがとう、道楽館

そして最後の宿を出発!
さぁ、道内最終日。これが走り収めだね!


<美瑛の丘>
9:20 美瑛の丘

名もなき細い道を走っていたら、美瑛地区の丘がちょっと綺麗だったので足を止めました。
でも美瑛は去年走り回ったし、今日は天気が悪いから観光をせずに通過します。

美瑛を垣間見る

<十勝岳 望岳台>
グングン高度を上げて、愛車のサー君は十勝岳を登る。

そして…、何も見えなくなったよ。
おいー。
覚悟はしていたけどさ、そりゃこんな天気でいい景色が眺められるわけはないとは
思っていたけどさ、完全に雲の中に入ってしまったよ。

世界の全てが真っ白。10mくらいしか視界が利かない。
そろそろと徐行でワインディングロードを走り続けます。
どこがゴールかもわからないよ。朝っぱらから精神的に疲れる…。


9:42 十勝岳 望岳台

周りに車はいないし店はやってないし、何より霧でどこに何があるのかもわからん。
標高が高いからメチャクチャ寒いし、霧の水滴が大きいので服も髪もどんどん濡れてくる。

ドンマイ!
ドンマイ僕!ここは到達するだけでとりあえずは満足ってことで来たんじゃないか。
「望岳台」らしいところに立ちたいんだけど、周りがよく見えないので一通り歩き回って
から、やっと望岳台の表示を見つけた。

かじかむ手でカメラをセットし、記念撮影。

霧の望岳台

車の中でタオルを取り出して頭を拭く。
イヤー、濡れちまったわ。
ガタガタするほど体も冷えたけど、ここはヒーターをつけずに根性で乗り切ります。

引き続き、十勝岳を下る道をそろそろと進む。
でも…、下ってないっぽい。どっかで道を間違えちゃったらしくてさ…。

「十勝岳温泉 凌雲閣」に着いちゃった!
さらに標高が上がっちゃった。
さらに寒い!
さっき望岳台でトイレに行ったばっかにもかかわらず、寒さでもうトイレに行きたく
なっている。
ちょうどトイレが駐車場にあったので、トイレだけ寄って行こう。

相変わらず周りは霧の中だし。


今度は下山する道を確認できたので、無事に下界に戻れそうだ。

まもなく雲の下に出て、ほんのり明るくなった平野部が見えてきた。
それとともに携帯に電波が入る。


電話をする先は…
カツ君。

この旅で出会ったライダーのカツ君に最後の挨拶をしてから北海道を後にしよう。


YAMA:「お久しぶりー。僕は今、十勝岳を降りてきたところだよ。そっちはどこ?」
カツ君:「富良野のライダーハウス"ログ由縁"で出発準備してますよ。」

カツ君はこれから北上して旭川とか三国峠方面に行きたいらしい。

これから国道237号を南下する予定のYAMA。
国道237号を北上する予定のカツ君。

…会える!

YAMA:「"ツーリングマップル68C~D-1"。そこのローソンで合流しよう!」


僕のほうが早く到着したので、フェリー乗船に備え、車の中の掃除をしておく。

見覚えのあるバイク

11:40 カツ君、登場

おおぉぉー!元気だったかい!?
お互いこれまでの行程を話す。
カツ君は知床峠以来、海岸線沿いに僕の100〜200km前方を走っていて、
話題が重なるところも多かった。

僕の撮った写真を見せる。
カツ君も、デジカメの充電器を家に忘れて来てるにもかかわらず貴重な電池を
消費して写真を見せてくれた。


そして、あのときカツ君にもらいっぱなしだったタバコ。
僕はちゃんと事前に買っておき、カツ君に返したよ。

そしたらカツ君、「ゲン担ぎってことで一緒に吸いましょう」と「HOPE」を1本くれた。
うわっ。ありがとう。もらっちゃう。
この借りは東京で再会にするときにかえすことにしよう。

そしてお馴染みの集合写真。

互いの愛車と共に

1時間ほど話し込んだ。
以前の愛車、ステッピーでの旅の話までしちゃった。

そして、再び出発。
進む方向は真逆だけど、僕は今夜北海道を離れてしまうけど、カツ君は
残りの旅路を楽しんで。

「良い旅を!」
そして僕は南へ向かう。


富良野を過ぎる頃には前方に青空が広がってきた。
最終日。北海道の景色をこの目に焼き付けながらゆっくり運転をするんだ。

通り過ぎる「かなやま湖」への分岐、占冠の道の駅…。
初日の思い出が蘇る。
…いい旅だったな。


「樹海ロード」を西に進路を取る。

<ほべつオロロップ公園>
14:20 ほべつオロロップ公園

公園の緑と青空

あまりにも空が綺麗なので、つい車を停めて空を眺めてしまったよ。
外もポカポカしていて気持ちがいい。

ベンチもあるし、時間があったらここで読書でもしたい気分なんだけど、
実はちょっと先を急ぎたいんですよね。

登別温泉の「地獄谷」。
日が沈む前にここを観光してから北海道を離れたいのです。
日没まであと2時間20分。
登別までの距離ははここから130kmくらいかな?

あ〜あ、またギリギリってヤツですか?
でも、法廷速度でギリギリで間に合いそうな計算だから、あきらめずに頑張ってみるよ。

牧草ロールを眺めながら

わっ、牧草ロールを眺めている場合じゃないよ、急がないと。
南下し、海沿いに出て、無料の「日高自動車道」も使っちゃう。

無料区間の最後、沼ノ端ICで自動車道を降りる。
…そして道を間違える。

あー…、この場所で去年も同じミスをしたよなぁ…。
急いでUターンし、ゴミゴミした苫小牧を通過する。通過するときに
フェリーターミタルの入口をしっかり覚えておこう。

国道36号を西へ西へと走る。
だんだん日が低くなり、走行していると山の向こうに見えたり消えたりを
繰り返している。
不安だ…。間に合うのか…?


とうとう登別駅前まで来た。
あとは山間部に入って行くだけだ。

時間は17:00。北海道最後の太陽が空を染めていた。

最後の日没

<登別温泉>
温泉街だ!
ホテルとかが立ち並んでて店とかもいっぱいあって、バスもタクシーも人間も
ウジャウジャいるー!すごく運転しづらい!

なんとか公共駐車場を発見。
17:00を過ぎたからかどうかはわからないけど、有料のハズなのに料金所が
無人だった。
急いでるから構わず突っ込むよ!


<地獄谷>
4年前に初めて車で北海道を走りに行ったときに買ったガイドブック。
一般旅行者向けのガイドブックなんだけど、そこに地獄谷が最高ランクの三ツ星載っていた。

僕は、有料の観光施設とかはあんまり行かないスタンスなんだけど、景勝地の三ツ星くらいは
道内全て網羅したい。
そしてこの「地獄谷」が最後のスポットだったから押さえておきたかったの。

17:10 地獄谷

夕闇の地獄谷

そして、肝心の地獄谷。
すっごい混んでますよ!この時間なのに。
アジア系の観光客が多い気がする。

人ごみの合間を縫って、ハイライトを1枚撮影します。

噴煙上がる
地獄谷

おぉ、なかなかの迫力。暗くなる前に来れて本当によかった。
でも神奈川県民の僕からすれば、雰囲気が大涌谷に似てるな。
ということは登別温泉は箱根ってトコか…?

いや、でももちろんここに来れてよかったわ。
これでひとまず北海道でのミッションは全て終了だ。

お疲れ様、だね。
(ガソリン \2000)


フェリーの時間は23:45。日は沈んだけど、まだ時間はあるよ。

フェリー出港までの6時間。
フェリーターミタルでボケッとする気はないし、苫小牧の市街で時間を潰す気もないよ。
最後はね、静かなところで1人自炊をして夕食を食べようと思う。

白老から道道86号を北西に進む。
苫小牧とは反対方向だけどね、時間があるからいいや。


<道の駅 フォーレスト276大滝>
去年にも自炊をした道の駅を目指したいんだ。真っ暗な道をひた進み、
営業を終えてほぼ真っ暗になったここの道の駅に着いた。

18:40 道の駅 フォーレスト276大滝

隣の「きのこ大国」はまだ営業してるみたいで、100円のきのこ汁はちょっと惹かれたけど、
今回は全部自炊しようと思う。
家から持ってきている食材を使ってタダで仕上げます。

サー君のクッキングブース

自炊は、道の駅の横に空き地みたいなスペースがあったので、そこでします。
交通量も少なくて気兼ねなくやっちゃいますよ。

カレーパスタと
味噌汁

今日も結局お昼ゴハンを食べていなかったのだけれど、これで落ち着いた。
それと同時にドッと疲れが出てきたような気がする。

もうちょっと、フェリーターミナルまでは油断せずに運転しよう。


19:45、道の駅を出発する。
真っ暗闇の支笏湖のほとりを通過。景色が全然見えないけど、
これで今年北海道の道を運転するのは最後だと思うと名残惜しい。

1時間ほどで苫小牧に着いたので、最後にグルッと市街地を一周してから
フェリーターミナルに入った。


21:00 苫小牧フェリーターミナル

手続きを滞りなく済ませ、まだ時間があるのでターミナルビルの中でパンフとかを
読んで時間を潰した。
21:40頃、サー君に再び乗り込んで、車内を掃除。
明日の夜に帰宅してからじゃ、車内を片付ける時間がないからね。

乗船のとき、迫る

22:00、乗船待ちの車の列に並ぶ。
車内で読書をしながら待っていると、港の作業員の人が近づいてきて、
サー君の車高が230cm以上あるんじゃないかと疑われ、ちょっと口論になった。

230cm以上あると、一般車とは違うところに車を停めなきゃいけないんだって。
いや、サー君はそこまで高くないし。
でも車検証見せても信じてくれないし。

なんだかんだでちゃんとクリアしましたけどね。
そりゃ行きのフェリーも乗ってきたワケなので。
あ〜あ、疲れているのに余計な精神力を使っちゃったよ。


22:30 乗船

出港まで1時間半くらいか。
荷物を自分のベッドに放り込み、最後の体力を振り絞って船内を探索。


…野田さん。
行きのフェリーで一緒だった人。
1週間ほど苫小牧に滞在するって言ってたから、このフェリーに乗っていたり
しないかなぁと思ってさ。

野田さん、たった1週間だけどさ、僕はいろんなところを走ったし、いろんな景色を
見てきたし、いろんな人に出会ったよ。
話したいことがたくさんあるんだ。



…やっぱ、野田さんはいませんでした。
一期一会。
それも旅の醍醐味…か。
今日はお酒は飲まなくていいや。もう頭が重い。

自室に戻って横になると、この1週間の思い出が頭の中をグルグル駆け巡っている。

普通に仕事をしている人から見れば、1週間なんて取るに足らないほど短い。
何週間も何ヶ月も旅を続ける生粋の旅人から見ても僕の旅は軽く見られるかもしれない。


でも、僕は苦労して取得した1週間という限られた時間に最大限の思い出を
詰め込むことができたと思うんだ。


甲板に出て出港の瞬間を噛み締めたい、とか思っていたけど、
軽い頭痛と強力な睡魔がそれを阻む。

そうだね。僕の旅はここで一区切り。
次に目を覚ますときには、北海道はもう手の届かない水平線の向こうに消えているんだろうな。


…お疲れ様。
そして、おやすみ。










23:45 出港

2006.9.28-29 走行距離:596km 支出:\8,120

※ストーリーの最後は「エピローグ」で!

Chapter.4
Chapter.3
Chapter.2
Chapter.1

エピローグ

Chapter.6

Chapter.5

Chapter.0

Chapter.7

Chapter.7

Chapter.4
Chapter.3
Chapter.2
Chapter.1

エピローグ











Chapter.6

Chapter.5

Chapter.0