Chapter.6 山深き内陸部

2006.9.27 走行距離:333km 支出:\15,580

<とほ宿「吉里吉里」>
7:30 起床

朝ゴハンを食べながら今日のルートを考えます。
とうとう低気圧が近づいてきたらしいよ。

sottoooさん:「夕方頃から雨が降り出すみたいだから、早めにウチに
 チェックインするといいよ。」

そうだなー、今日は無理しないで行こうかな。
じゃあ僕は、昨日の日記でも触れた「三毛別ヒグマ事件復元現場」に行こう。

ちょうど僕が昨日、この事件現場に行こうかと迷っている頃、sottoooさんたちも
ここに向かっていたんだって。
直子さんがすごく興奮して話してくれたんだけど、

・現場は入場無料(てゆーか普通にノーガードな林の中で、普通にクマが出そう
・デッカいクマのレプリカがあってマジでビビり、何かあったときのためにバイクのエンジンを
 切ることができなかった
・このクマは10人近くの人を殺した日本史上最悪のクマ事件
 なんでも、バラバラになった被害者の残りのパーツを集めて葬儀してたら、エサを
 取られたクマが逆上して葬儀に突っ込み、さらに何人も殺したりしたらしい


うん、じゃあ行ってみるわと宣言。
直子さんに「絶対怖いから!」と念を押されましたけど、なんか興味が出てきたぞ。

なんか「吉里吉里」のおじさんも昔、大阪のほうに住んでいた頃にウサギ狩りを
して食べたりしていたことを語りだすし、話の方向がワイルドになってきたぞ…。

吉里吉里の食堂にて

今日は上富良野まで行けばいいのだから、急ぐ旅ではない。
sottoooさんたちを見送ってから僕も出発しようかな。

「ライダーズ名鑑」や「トリッパーズ名鑑」を熟読。
いろんな旅人の写真とコメントが載っているんだ。
バイクは全くわからないけど、写真を見てもこの20年の変化が多少はわかって面白い。
旅人の大雑把な住所も書いてあるんだけど、僕と同じ横浜の人がいると妙に
親近感が湧いてしまったり。

吉里吉里名物、「ライダーズ名鑑」

sottoooさんたちが出発するようだ。
このあとは士別の「羊と雲の丘」に立ち寄るんだって。

大体僕と同じルートになりそうだな。
吉里吉里のおじさんが「ライダーズ名鑑」用の写真を撮り、そしてお見送り。

「また今夜よろしく!」
と言って道楽館組は颯爽とバイクを走らせて行きました。

道楽館組のお二人

そして次は僕が旅立つ番。
僕も「トリッパーズ名鑑」用の写真を撮ってもらうんだけど、サー君がデカすぎて
とても宿の正面まで持って行けないので、駐車場で撮影します。

さらにそのあとに僕のカメラでおじさん、おばさんと3人で写真を撮らせてもらいました。

吉里吉里の
オーナーさんたちと

うん、こうして写真で見るとサー君はデカイね。そしてYAMAはチビだね(爆)

元サファリストのおじさんは興味津々にサー君を眺めていた。
せっかくなので、運転席にも座ってもらった。
(かなりヤンチャな内装でスイマセンでした…)

9:00 出発

手を振るオーナーさんたちに「行ってきます」と車内から叫び、今日の走行を開始します。

「ライダーズ名鑑」も「トリッパーズ名鑑」も、おじさんがフィルムカメラで撮影するので、
自分の写真を見るためにはまた「吉里吉里」に行く必要がある。
でもそれがいいんだ。
いつか、僕も自分の写真を見にまた「吉里吉里」を訪れたいと強く思うんだ。


三毛別ヒグマ事件復元現場
ここは、行ったところでまた延々来た道を戻るしかない袋小路にある。
その道には「ベアロード」なんて名前が付いていて、かわいいクマの看板が掲げ
られていますけど、これでいいの?

残酷な事件なのにファンシーな掲示。
遺族の人とかどういう心境なんだろうか、とか要らぬ心配をしてしまうよ。

そうこうしているうちに周りからどんどん家がなくなり、人の気配もなくなり、
道路も未舗装路になってしまったよ。
そして完全に山の中に入ったところで目的の現場。

9:42 三毛別ヒグマ事件復元現場

クマ事件の碑

立て札に事件の詳細が書いてあるので目を通す。
昔はこんな山の中に集落があったんだなぁ。クマ事件とかなんやかんやで今は
ヒッソリとした森になっちゃっているけど。

話に聞いていた巨大ヒグマのレプリカがあるので、今夜直子さんに僕が行ったことの
証明になるように、クマと2ショット写真を撮っておこう。

ヒグマとYAMA

よし、少々アホな写真になったけどこれでいいかな。


<霧立峠>
またベアロードを戻ったら、次は霧立国道で士別方面に走ります。
霧立国道は交通量の少ない山間部のワインディングロード。
走りは楽しいけど、景色は開けないな。

10:43 霧立峠

文字通り霧と雲の多い天気だし、あんまり見通しの効く立地ではないみたいだ。
写真だけ撮っておこう。

霧立峠の碑

峠道を下ると「羊と雲の丘」のすぐ横を通過する。
sottoooさんたちは今頃ここにいるのだろう。

僕は、この後特別予定が無いんだけど、どうしようか。
雲がどんどん出てきているのが気にかかるよ。

「大雪アンガス牧場」、ここにしようかな。前々からちょっと行ってみたかったスポット。
景観がいいらしいし、曇っていても雰囲気くらいは味わえるかな。


<岩尾内湖>
国道40号はあんまり通りたくない気分だったので、士別から県道61号に乗ってみる。
そうすると見えてくるのが岩尾内湖の標識。
んー、ここってどういうスポットだっけ?
情報を持っていないけど、立ち寄ってみよう。

11:55 岩尾内湖

いくつかビュースポットがあるみたいだけど、ここでいいや。
観光客がいない。
以前はドライブインみたいのがあった形跡があるけど、今は潰れていて工事関係の車が
多く駐車している。

ここで湖を見たり、トイレ休憩をしたり、車内の荷物の整理をしたりする。

岩尾内湖を眺める

岩尾内湖を見ながら南下し、愛別から国道39号に乗る。
それから道道223号に乗れば、きっとすぐに「大雪アンガス牧場 左」の標識が出てくるハズ…。

アレ?出てこない。
左に行けそうな道すらない。どう考えても行き過ぎだよってトコまで来ちゃったよ。

まぁいいや。天気もよくないし、アンガス牧場は今回はあきらめるよ。
で、どうしよう。
道を引き返すのも嫌だし、旭川の市街地に突っ込むのも嫌だ。
真っ直ぐ行ったら20km程も続くダート道だし…。

ここで昨夜のsottoooさんのセリフが脳裏をよぎる。



― 国道や道道をなるべく使わず、自分自身で道を切り開く… ―

行くか、この先へ。


<愛山米飯林道>
13:10 愛山米飯林道

さぁ、ここからダート道だ。
狭いダートはちょっと不安ではあるけれど、天気もよくないからこういうダート走行を
楽しむのも悪くは無いだろう。
念のため4WDにギヤを入れ、突入します。

ダートを走る

狭い狭い。
一度も対向車は来なかったけど、運転は慎重になるよ。

でもダートを1人で走るのはなんか怖いんだよね。
もしスタックしたときに誰も助けてくれないし、携帯も圏外だし…。
無理をしないでゆっくり走ろう。

旭川峠を通過。ここからもまだまだダートは続く。

サー君、本領発揮!

<旭川21世紀の森>
13:58 旭川21世紀の森

ようやくダートを脱出。ふぅ、肩が凝ったよ。
ガソリンの残量もちょっと心配だったよ。

ここは旭川21世紀の森。ここって確か4年前の旅でキャンプを張ったところだったな…。
足湯があったんだけど、なんだかそんな気分でもなく、かえって疲れてしまいそうだったので
引き続き車を走らせたいと思います。


ポツポツと雨が降ってきた。
おいおい、思ったよりも早く降り始めちゃったよ。夕方まで持つんじゃなかったの?
旭川の中心地はゴミゴミしてて運転したくは無いので、「旭山動物園」のところで南下して
市街地を避ける予定。

そしたら曲がる信号を1つ間違えちゃったみたい。
モロに旭山動物園に突っ込んだーー!

駐車場の警備員が空いている駐車場方面に誘導してくれる。
いやいや、僕は行きませんから。
レッサーパンダが立ち上がるのはいいですけど、入場料がかかっちゃうのは嫌ですし、
なによりやろう1人で動物園で遊んでても寒いですから。

sottoooさんも「雨が降ったら旭山動物園に行けばいいよ。動物園は天候にあまり左右
されないから」とか言っていましたけど、僕は辞めておきます。

警備員の誘導を振り切って脱出。
市街地で給油します
(ガソリン \8580)


<道の駅 ひがしかわ「道草館」>

14:55 道の駅 ひがしかわ「道草館」

雨が降っているけれど、ここで少し休憩です。ダート走行の疲れを取ります。
館内もフラフラ見学しておきます。


雨は憂鬱だぁ…。
ツーリングマップルで予定を考え、思いついたのが「天人峡」。
去年もアプローチしたんだけど、雪崩のためにハイライトの「羽衣の滝」まで行けなくて、
せっかく駐車場まで行ったのに引き返して悔しい思いをしたところだ。

滝だったら天気は関係ないから行ってみよう。


<天人峡>
15:30 天人峡

去年と同じ駐車場に停める。季節が違うと景観も少し異なるねぇ。
去年はこのあたりはまるっきり冬景色だったもん。

霧が立ち上る天人峡

すごい景観ですね。
切り立った岩。その間を流れる霧。
まさに仙人が住んでいそうなところですね。

駐車場から羽衣の滝までは山道を歩いて15分ほど。早速歩いてみよう。


<羽衣の滝>
山道は雨のせいで水溜りがあったり、グチャグチャとぬかるんでいる。
でもそのせいか、あまり観光客がいなくて気を使わなくていいな。

15:56 羽衣の滝

落差270mを7段階で流れ落ちる美しい滝。マイナスイオンをたっぷり浴びておこう。

滝を独り占め!

ここに来るまでに山道を10数人と人とすれ違ったんだけど、ここの展望台は誰も
いなかったので、独り占めできましたよ。

荒々しい山を複雑な経路で
流れ落ちる滝

滝から戻る途中には、数10人のツアー集団がぞろぞろと歩いていた。
雨の中、頑張っているなぁ。
そして僕はタイミングがよかったな。

天人峡の駐車場に戻ると時間は16:15。
今日は悪天候だからあと1時間もしないうちに真っ暗になっちゃうだろうな。

ここいらで今日の宿、「かみふらの道楽館」を目指そうか。


ギリギリまで国道を通らずに線路の東側を走行。
美瑛の丘なんかも近いんだけど、夕暮れだしこの天候だから見ないで行こう。


<レストハウス 想い出のふらの>
深山峠の駐車場に隣接するお店ですね。

17:06 レストハウス 想い出のふらの

フラフラとお土産物を見て時間潰し。そして「かみふらの道楽館」の詳細位置を
マップで確認しておく。
もうここから数100mのところにあるっぽいですな。


<とほ宿「かみふらの道楽館」>
暗くなると同時に到着できました。ここはダッチオーブンの料理で有名なとほ宿。

17:20 とほ宿「かみふらの道楽館」
(1泊2食&酒代 \7000)

sottoooさんが「2度目まして!」と言って出迎えてくれた。
今朝までは同泊者、そして今夜はオーナーさん。ちょっと不思議な気分だな。
宿の中はすごく綺麗なログハウス風。
各所にこだわりが感じられる。

道楽館の客室

客室でくつろいでいると、もう1人の同泊者のライダーが着いたみたいだ。
なんかズブ濡れで到着したらしく、バタバタしている声だけが部屋まで
聞こえてきていた。
ライダーは大変だよね…。

18:30 夕食

ダッチオーブンを使ったスタッフドチキン!そしてそれとは別に魚料理まで!
ヤバイ。うまい。
チキンと一緒の鍋で調理した野菜やパンも絶妙なんですよ。

僕、ニンジンなんてカレーに入っていなきゃ食べれなかったんだけど、
これはおかわりしちゃったもん(←小学生か)。

ダッチオーブン・グルメ

同泊の人は函館出身の、東京から来たライダー。
今朝、フェリーで小樽に上陸しての、2泊3日の強行軍でツーリングに来たらしい。
道楽館には数回来てるんだって。
夕張の「快速旅團」を紹介してもらった。

sottoooさんオススメのハートランドのビールも飲みます。
このビール、初めて飲むな。
飲む安くてスッキリしてておいしかった。

直子さんには「三毛別ヒグマ事件復元現場」の報告をし、写真を見てもらったよ。

そして
昨日リクエストさせてもらったデザートのガトーショコラ。
最高においしかったです。


明日が道内最終日。
天気が回復するといいな。

2006.9.27 走行距離:333km 支出:\15,580


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