Chapter.1 Chapter.2 Chapter.3 Chapter.4 Chapter.5 エピローグ
「桃岩荘」 「うめーべや」 「愛とロマン」 「愛とロマン」 「島抜け」
(前編) (後編)
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「桃岩荘」 「うめーべや」 「愛とロマン」 「愛とロマン」 「島抜け」
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Chapter.5 「島抜け」

早朝の猫岩
桃組はアホ組よりも30分早く集合し、既に出発したんだそうだ。
チクショウ、負けたか。
てゆーか、6:30に桃岩荘で連泊なり島抜けなりの手続きをするんだけど、それに間
に合うかな?僕が設定した時間だから間に合うように調整しないと…。
元地までは徒歩30分ほど。
普段だったら絶対にこんな距離は歩かないけど、昨日11時間歩いたことを考えると
30分くらいなんの抵抗もありません。
早朝でかなり寒いけど、歩いていると暖かくなってくる。
<「佐藤売店」>
5:24 「佐藤売店」


佐藤売店
YAMA&トドの剥製
このお店は漁師さんがやっていて、5:00から開店している。
そして取れたてのウニを使ったウニ丼を1000円〜で食べることができるのだ。
トドの串焼きもメニューにあって、そのためか店頭にはトドの剥製が置いてあった
りします。
ちょうど入れ違いで桃組が店を出て、店内はアホ組だけになりました。
みんなでワイワイ注文。
僕は一番小さい1000円のウニ丼。朝だからこのくらいで充分だ。


1000円のウニ丼
ウニ丼を食べるアホ組
食べながら「これからどうするの?」みたいな話をみんながする。
昨日はみんなで力を合わせて完歩したけど、今日はもうバラバラになるんだもん
なぁ…。
桃岩荘に連泊する人、旅を続ける人、家路につく人など様々だ。
僕は0便で稚内に渡る。
アホ組の中でも0便に乗る人が大半で、連泊はぼーさんとnonaだけみたい。
チャリダーTさんとサブリーダ"が0便以外の便で島抜けするみたいだ。
ということは0便に乗るのは僕・ニュートン・リーダー・ゆき姉・まっつんの5人だね。
食後に全員でPCのメアド交換をしあった。
またいつか再会して、「愛とロマンの8時間コース」の思い出話をできるといいね。
僕、旅のときはだいたいペン数本と紙を持っているので助かった。
「●●の紙に▲▲の名前が書いてない!」だとか「「もう時間無いから島に残る人を
優先的に!」だとか混乱気味だったけど、なんとか無事にミッション終了。
ワイワイやっているうちに6:00になってしまったので、店を出て桃岩荘に帰ります。
帰り道、元地の海ではウニ漁をしている小舟がたくさんいました。

ウニ漁を見る
エゾバフンウニの漁って、乱獲を防ぐために漁が許可された日の朝6:00から1時間
くらいしか許されていないんだそうだ。
手漕ぎボートくらいの小船に乗って、舟から大きく身を乗り出している。
箱メガネを口にくわえて水中を覗き、手に持ったモリで海底のウニを突く。
さらにはこれらの動作をしながら片足で舟を操縦するそうだ。
すっごいテクニシャン!
6:25 桃岩荘
なんとか6:30の手続き締め切りに間に合い、島抜けの手続き。
8時間コースの完歩証明書をもらった。ワーイ!
そして40秒で最後の支度をして、ブルサンに預ける荷物を提出。
回転ベッドにいると、下の囲炉裏の間でラジオ体操が始まった。
あ、僕も参加するー!

ラジオ体操
島抜けのお見送りの開始まではあと30分弱。
ちょっと自由時間が出来ました。
最後の時間を桃岩荘前で1人まったりと海を見ながら過ごしたいと思います。


桃岩荘
8時間完歩証明書&猫岩
ちょっと風が強いけど、礼文島は今日もいい天気になりそうだ。
北のほうから雲が晴れてきた。きっと島抜けには最高の日和だろうな。

桃岩&見返り坂
7:00、島抜けの人のお見送り開始。桃岩荘から続々と人が出てきました。
今日は連休の最終日なので、島抜けする人が非常に多い。
たぶん全体の半分以上が0便で一気に出て行くんだろうな。
島を抜ける人が、ヘルパーや連泊者などの残る人と桃岩荘の前で向き合う。
ふと見ると、猫岩がオーラを放つような感じの放射状の雲に覆われている。
なんだアレはー!なんか縁起がいいぞー!


猫岩のオーラ
島抜けする人々
「皆さんは、これでこのニシン番屋ともしばらくお別れです!」
ヘルパーからの挨拶が始まる。
いやー、楽しかったぜ!ありがとう、桃岩荘。またいつかここに来れるといいね。
「それでは皆さん、せーの… …!!」でみんなでいっせいに声を出す。
「いってらっしゃーーーーい!!」
「いってきまーーーーす!!」
ギターの演奏と歌が始まる。
見送り坂でのテーマ曲は1981年の"今年の唄"、「幻恋歌(メッセージ)」。
見送る方も見送られる方も歌い手拍子しながらも、ゆっくりと見返り坂を登りだす。


さよなら、桃岩荘



遠くなる桃岩荘

最後に振り返る
「桃台猫台」のところで見返り坂は終了します。
ここが桃岩荘の見える最後のポイント。
もうお見送りのみんなの姿は米粒くらいにしか見えないけど、かすかに955の振る旗
と声が聞こえてきます。もう一度双方で呼び掛けをする。
「いってらっしゃーーーい!!」
「いってきまーーーーす!!」
「また来いよーーー!!」
「また来るよーーー!!」
見返り坂の頂上から
左の写真の一部を拡大

礼文島西海岸も最後
大自然の広がるこの礼文島西海岸もこれで見納めです。
何度も振り返りながら歩く。
「桃岩タイムトンネル」を通過し、ショートカットの山道を抜けて香深の街中に入る。
港の直前で後ろから来たブルサンに追い抜かれました。
7:50頃 香深港
桃岩荘からゆっくり歩いて50分ほどかかりました。
お土産を買うとしたら、今ここで速攻買うしかありません。桃岩荘では港に着いた人
はすぐに収容されるので、帰り際に一瞬のスキをついて買うしかない。
お土産はいつものように適当に2分で選んだ。
そしてブルサンのところに行き、荷物を受け取る。

ヘルパーたちと共に2007年の"今年の唄"、「また逢えるように」を歌う。
あ、この歌、去年の京都大会で歌ったヤツだね。僕も歌えます。
ホントにまたいつかどこかで会えるといいね。
8:20頃、稚内からのフェリーが香深港に入港する。
「おっかえりなさーーーーい!!」
「おーーーーーい!もっもいっわそーーーー!!」
いつものようにヘルパーたちが叫び、乗ってきた人を案内している。
港の人たちがビックリしている。
そろそろ僕らも乗船待ちの列に並びます。
ヘルパーたち・そしてまだ島に残るサブリーダー・nona・チャリダーTさんたちも
列の移動にあわせて一緒についてきてくれるけど、タラップのところでお別れ。
「行って来ます!」
「ありがとう!」
ガッチリと握手をし、タラップを駆け上がる。
フェリーに乗り込んだらみんなで荷物を固めて置き、すぐにデッキの後部の桃岩
荘お見送りの位置に移動します。
「いってらっしゃーーーい!!」
こっちも「いってきまーーーーす!!」
そして始まる桃岩荘のフルコースの踊り。毎日ミーティングで踊ってたヤツをみん
なで踊ります。


こっち側ももちろんフェリーのデッキの上で歌い、踊る。
ちょっとスペース少ないし、他のお客さんがビックリしてこっちを見たり写真を撮っ
たりしているけど、もう関係ないですよね。
そして、いつもミーティングの最後に歌っていた歌、「遠い世界に」を歌う。
♪ 遠い 世界に 旅に 出ようか ーーー

歌い終わるのとほぼ同時にフェリーがゆっくりと出航する。
8:45 出航
波とフェリーのエンジン音にかき消されないよう、精一杯叫んで、礼文島とお別れ
です。
「いってらっしゃーーーい!!」
「いってきまーーーーす!!」

