エピローグ

石垣島南部
飛行機は北へと進み、窓の外には石垣島の北部が見えてくる。
「玉取崎展望台」から最北端の「平久保崎」まで、北部の細い半島部分が全て視界
に収まります。
あぁ、あそこをライフでずっと走ったんだなぁ。

石垣島北部
続いて「多良間島」、「水納島」が見えてくる。
そろそろ外は真っ暗。「宮古島」までは見えなかったけど、最後に上空からの珊瑚礁を
見れていい思い出になりました。


多良間島(手前)&水納島(奥)
黄昏を飛ぶ
20:20 那覇空港
「沖縄本島一周(3-32)」以来、3ヶ月ぶりの那覇空港です。
ここで羽田行きの飛行機を待ちます。特にやることもないので1時間近く待合室の席で
ボケッとしてました。

那覇空港
21:25 那覇空港 離陸
23:25 羽田空港
座席を立つとき、5つくらい前の席に座っていた女性の後姿に見覚えがあることに気
付いた。棚から取り出した三線にも見覚えがある。
飛行機を降りた後、ちょっと小走りに追いすがる。
「橋本さん!」
ビックリした。こんなところで再会するなんて。
そういや沖縄本島に一度立ち寄ってから帰るって言ってたっけ。那覇から一緒だった
んだね。
「あの後、漁船をチャーターして波照間を出たって聞いたけど、大丈夫でした?」とか
聞いてみた。…全然大丈夫じゃなかったって。
あの日、漁船は出航して「西表島」の港を目指すことになったんだそうだ。
でも波が高すぎてエンジンが故障し、さらに機関室が浸水。
港が近付いたところで浸水により、完全にエンジン停止。
近くの船に牽引されて着岸したけど、人が降りるときの振動で沈没したんだって。
えぇーー!ヘタすりゃ死んでたじゃん!
でも無事で本当に良かったー!
橋本さんと空港で別れ、終電で家路につく。
東京も横浜も、こんな夜遅いのに明るいなぁ。
どこまで行っても光だらけだ。星もほとんど見えやしない。
あーあ、現実世界に戻ってきちゃった。明日からは刺激の少ない平日が始まるよ。
早くも八重山の抜けるような綺麗な海が恋しいです。
今回の旅、寿命縮むんじゃないかってくらいにハラハラドキドキでした。
行きの船は出ないし、行く予定のない島に行くし、ようやく乗れたらまた予定にない島
に行くし、ようやく向かい出したらすごく揺れるし、帰りも船は危ういし。
船も旅行プランも僕の職場生命も、みんな一緒に八重山の海の上で木の葉のように
翻弄されました。
じゃあ、今回の旅の名前はこうしよう。
「八重山スクランブル」。
-Fin-