Chapter.3 「ピヨピヨ 滝お花見ツアー」

7.14
4:40 起床

8時間コース参加者の恒例イベントで、翌朝みんなで元地という集落にある「佐藤売店」に
ウニ丼を食べに行くというイベントがあります。
桃岩荘の食事は簡素なので、せっかく礼文島に来ても外食しない限りは礼文名物のウニ
を食べることが出来ない。だから島を離れる前にウニを食べようっていうのがこのイベントの
趣旨なのです。
今日はそのために早起きしました。

なんでこんなに早起きするかというと、大体のパターンだと宿泊客は8時間コースを歩いた
翌朝の便(通称0便)で島抜けする。
そうなると食べるタイミングがこの早朝の時間帯しかないのです。


今日一緒に食べに行くのは昨日8時間を共に歩いた6人、そしてジャガが以前桃岩荘で
出会った"うすいけん"さんの計7人。
5:00に桃岩荘の玄関前に集合し、元地に向かいます。

5:05 出発


オレサンとマチクリはバイクで追いかけてきた後、歩いているほかのみんなとペースを
合わせてバイクを押してくれる。
早朝の空気は冷たくて気持ちがいいが、足の痛みは昨日から結構引きずっているな。

20分ほど歩くと、遠くに元地の集落が見えてきました。

元地に向かう

あの集落の一番端くらいに目指す「佐藤売店」があります。
あー、結構遠いねぇ。


<「佐藤売店」>
5:40 「佐藤売店」

朝の5:00から営業している漁師さんのお店。とれたてのウニを使ったウニ丼をなんと
1000円〜で食べれるのだ。

佐藤売店に到着

みんなでウニ丼を注文。
トド串とかもあって、それを注文するとトドを食べた証明書まで発行してくれるのでちょっと
惹かれるんですけど、ほら、僕は去年知床でトド定食を食べて「ウボァー!」な結果に終わった
じゃないですか。(3-8参照)
だから今回は食べません…。

そういやウニを食べるのは生まれて3回目。
2回目は2005年の北海道(2-45参照)だったから2年ぶりになります。
味とか忘れたわ。

ウニ丼 1000円

一番ウニの量の少ないヤツで1000円なんだけど、それでも他の店よりもずっと安くて
新鮮らしいですよ。朝だからこのくらいの量で充分満足だ。
ここの店、本州とかで通常出回っているムラサキウニではなく、エゾバウンウニっていう
もっと濃厚なウニを使っているらしいです。
(食費 \1000)

いかんせんウニ自体食べるのが3回目なので比較は出来ませんが、おいしかったです。
引き続き、ウニは北海道以外では食べないポリシーでいきます。

ここでみんなの住所等を交換しました。
普通は8時間コースメンバーは歩いた日のミーティングの後にやるそうだけど、昨日は
また説明会とかが入って出来なかったからね。


で、そろそろ時間が無いっぽい。
桃岩荘では6:30に連泊なり島抜けなりの手続きをするのですが、相当急いで帰らないと
間に合わないっぽい時間になっちゃいました。
てゆーか、桃岩荘から佐藤売店までは片道40分近くかかるので、もともと時間設定が
アレだったというウワサもありますが…。

しかも帰り道、後ろからバイクで追いかけてくるはずのマチクリがいつまで歩いてても来ない。
まさかマシントラブル??
桃岩荘が近付いたとき、バイクで先に到着したオレサンがヘルパーと一緒にバンに乗って
佐藤売店に行くのと擦れ違った。うわー、大丈夫か?もう島抜けまで時間が無いよ。

見返り坂まで来ると桃岩荘のスピーカーが聞こえてきた。
佐藤売店組の名前が呼ばれ、早く手続きをするように言われている。
ヒィィー、遅刻遅刻。


6:35 桃岩荘

僕は早速連泊の手続き。
0便での島抜けの人は、荷物を預けたりといろいろ。
ひとまず僕は落ち着いたので、桃岩荘の前で海を見ながらマッタリします。

今日もいい天気だ

昨日の8時間コースでのリーダー、ジャガはさっき佐藤売店を往復したときに予想以上に
足に疲労が残っている様子で、「今日のピヨピヨツアーはきっと歩けない。キャンセルする。」
って言いだした。
アレレ、じゃあ昨日8時間を歩いて今日もツアーに参加するのは僕1人か。


7:00、0便の島抜けの時間になってしまった。

実は桃岩荘では、行きにブルーサンダー号エースに乗ってきた港までの道のりを帰りは
歩いて行かなければいけない(雨の日や体調の悪い人は除く)。
最後に港までを自分の足で歩き、礼文の自然を目に焼き付けて帰ってほしいからだそうだ。
ちなみに荷物はブルサンが別途港まで送ってくれるのだ。

それに伴い、桃岩荘前と港ではヘルパーと宿泊者による見送りイベントが行われる。
ゲゲッ、まだマチクリとオレサンが佐藤売店から帰って来てないんですけど…。
0便に間に合うのかな?

桃岩荘の前に男ヘル全員と残っている宿泊者が、島抜けメンバーと向かい合う形で並ぶ。

別れのとき

トド&のんたん

ヘルパーからの挨拶の言葉。
そして「それでは皆さん、せーの… …!!」でみんなでいっせいに声を出す。

「いってらっしゃーーーーい!!」
「いってきまーーーーす!!」

ギターの演奏と歌が始まる。

  ♪  遠い 世界に 旅に 出ようか ーーー

見送りで歌う歌はミーティングの最後に歌っている、「遠い世界に」。
みんなで手拍子で送り出す。
島を抜けるメンバーが歩き出す。

見送りの光景

やっぱさ、たった1日だけど苦楽を共にした仲間との別れってのは寂しいものです。
のんたん、トド、ありがとう。元気で。
そして、これからも良い旅を。またいつか会えるといいですね。

島抜けのメンバーは見返り坂を何度も振り返りながら手を振り、だんだん遠ざかっていく。

見送り側
 (のんたん寄贈)

歌が終わるとまた掛け声になります。
「いってらっしゃーーーい!!」
「いってきまーーーーす!!」

「また来いよーーー!!」
「また来るよーーー!!」
もうみんなの姿は豆粒くらいですけど声を出し続けます。

やがて手を振るみんなの姿は見返り坂の向こうに消えてしまった。
「いってらっしゃーーーい!!」
「… … いってきまーーす … …」
向こうの声もほとんど聞こえなくなってきたけど、それでも掛け声はまだ続きます。

「もしかしたらもう声は届かないかもしれません!しかし、我々の思いは届くはず!!
せーの… …!!」
と、しばらく掛け声を続け、ヘルパーが島抜けメンバーへの激励の言葉を叫んで、
そのあと一本締めで見送りイベントが終了となりました。



この後は「お掃除大会」。
ヘルパーのツチノコさん・よーださん&宿泊者の有志で桃岩荘の掃除をします。
桃岩荘らしく、大音量で音楽をかけながらの掃除。
今日はピヨピヨツアー参加者が待機しているので、掃除メンバーが大勢いる。
ホウキも雑巾も足りない。
女性陣が楽器を持って応援に回ったりして、一瞬で終了。

と、ついさっきバンで帰ってきたらしいオレサンとマチクリが荷物を抱えて出発する
そうだ。「元気で!気をつけて!」としか声をかける時間が無かった。
マチクリのバイク、動くようになったのかなぁ。心配。
 ※「美瑛でマチクリに会った」という後日談を聞いたので、その後のバイクは
   順調だと思う。よかった。


続いては2階の食堂の掃除。
雑巾がけ1往復のレースをやることになり、僕は「よっしゃ、全員ブチ抜いてやるぞー!」
くらいにヤル気満々で「レディ・ゴー!」。
はい、ぶっちぎりビリ。
無理。足の裏が痛すぎ。ヒザが痛すぎ。
今日のツアーを疲労でリタイアしているジャガよりも圧倒的に遅かった。
「YAMAも今日のツアー、ヤバイんじゃないの?」
と言われたけど、否定。
せっかくのイベント、意地でも参加するぞ!

掃除の後に素早くトレッキング準備。そしてドリンクも購入しておこう。
(ドリンク \160)

桃岩荘前に集合、そして圧縮弁当としおりを受け取ります。
ちょうどそのころ、0便を港で見送るメンバーがブルーサンダー号エースに乗り込んで
出発。ジャガもそれに参加するために乗り込んで行った。

しおり一部抜粋

あ、上のしおりのスケジュールの時間は全て桃時表記なので標準時間よりも30分進んでます。
出発直前、20連泊しているという"ぎょにく"に自炊組への誘いを受けたので、今日の夕食は
キャンセルして自炊に参加することにした。
(1泊1食 
\4675)

7:45 ピヨピヨツアー出発

メンバーは引率のヘルパーのよーださん・ぴーこさん。それから参加者12名の計14人。
かなり賑やかだ。
順番に自己紹介をしながら歩く。個性的なメンバーだらけでワクワクだ。

桃岩タイムトンネルを抜け、港への近道を歩き、香深の町まで出てきました。


<厳島神社>
8:43 厳島神社

お祭り前日の神社

宮島の厳島神社と同じ神を祭っているらしいです。
明日はここを中心として年一回のお祭りが行われる。心なしか神社飾り付けにも気合が
感じられたかも。

神社の側から脇道に反れ、「富士見ヶ丘スキー場」に向かいます。
夏で草の生い茂るスキー場の急勾配を登っていく。
暑い。早速汗だくになる。
でも振り返ると香深の街や利尻富士が綺麗です。

ぴーこさんの後を行く

いやー、ヒザがミシミシ言うね。
早速よーださんやぴーこさんから「足は大丈夫?」とか聞かれてます。
フフン、登りはまだまだよ。本格的に危険なのは下りだぜ。(←自慢になってない)

20分ほど歩くと、スキー場の最上部をさらに通過し、小高い丘の頂上に出た。
気持ちのいい風が吹いている。太陽もちょっと隠れたのでここで最初の休憩に
するそうだ。

休憩ポイントで

ここから先は高山植物がいろいろ登場しだすらしい。
このツアーの目的ですけど、ツアー名にもなっている通り、「滝お花見」。
高山植物を探しながら、「礼文滝」まで歩くのがその目的。

見つけた花の名前はしおりに記入欄があるのでそこに書いておき、滝に着いたら
そこでお昼&記入した花の名前でフラワービンゴ大会(賞品アリ)が実施される
そうだ。これは面白そうだ。
でも昨日から今日にかけて見た花で名前がわかるのはタンポポとレブンウスユキソウ
くらいだよ、僕。心配だぁ。


歩き出すと、間もなくいろんな花が登場しだした。
ぴーこさんが花があることをみんなに伝えてくれ、名前も教えてくれる。
わからない花があったらぴーこさん持参の花図鑑で名前を調べる。
隊列は一列縦隊で長く連なっているので、前の人から後ろの人へと伝言ゲーム
みたいに伝えていく。
「ここ、レブンシオガマー!」みたいにして。

ヨツバシオガマ

タカネナデシコ

レブンウスユキソウ
(エーデルワイス)

礼文島は"花の浮島"。この小さい島に、通年で300種類もの花が咲くそうです。
足を止めて見渡すと、実の数多くの花が見つかります。
昨日の8時間コースでは遠くの景色を見たり、歩くのに夢中で花まではあまり気を配って
いなかったので、今日はこういうイベントがあって良かったなぁ。


9:45 礼文林道

あ、ここで昨日歩いた礼文林道に合流するんだね。
昨日ヘロヘロになりながら歩いていた林道を逆走する形になりました。

ハマナス

レブンウスユキソウの群生地にて

林道の横にある小高い丘を登ってみると、大き目のレブンウスユキソウがたくさん咲いて
いたり、ハマナスの花が咲いていたり。ステキです。
しかしね、階段の昇り降りってヒザにメチャ負担がかかるので、ここで改めて自分のピンチ
状況がわかった。

礼文滝への道、大丈夫かな?
昨日の8時間コースで礼文滝への合流地点まで来たとき監視員のおじさんと出会ってさ、
「滝へは相当アップダウンがキツイ道だよ。」とか言われたんだった。
…不安だ。


10:05頃 礼文滝への分岐

晴れ間が戻ってきた。すごく暑くなりそうな気配。
気温はあまり高くないんだけど、紫外線がキツそうな感じで、腕や顔がヒリヒリします。
この分岐地点で小休止し、礼文滝方面の道へと入ります。
ここからは初めて歩く道だ。

前を歩くのは"超無責任さん"

しばらくは笹に囲まれた細い道の緩いアップダウンが続きます。
風通しが悪いので相当蒸します。しかも見通しが利かないので現在地がよくわからないや。

でも周りにはポツポツと花が咲いている。
チシマフウロ・イワベンケイ・ウツボグサ・ヤマブキショウマ…、他にもっぱい。
うん、だんだん覚えてきたぞ。
最初の頃に自信満々にメモ書きした、タンポポだのシロツメクサだのが恥ずかしくなって
きたぞ。もっと高山植物のリストをそろえねば。


道は間もなくゴツゴツした山道になる。
今まで前後の人たちとおしゃべりしながら歩いてたんだけど、途端にシンドくなった。
みんなについていくのが精一杯。
でもこのとき最後尾だったから、ヘンテコな歩き方をしてもみんなに見られることが無くて
良かったかも。

10:35、前方に海が広がる高台に出た。

海が広がる

花を調べるメンバー

礼文滝ってのは海ギリギリのところにある。
だからこれからあの遠くに見える海のところまで歩かないといけないんだね。
まだかなり距離がありそうだ。
そして、眼下にありえないほど急な下り坂が広がっているんですけど…。

急勾配を見下ろす

わかりづらいかもしれませんが、写真の下部にジグザグにロープが張ってあります。
これに捕まりながら降りていく状態。
階段なんか無くて、さらに足元は崩れやすい砂利。
昨日の砂滑りみたいな質の地面だけど、こんな狭いジグザグ道じゃあ滑ることもできない。
みんなでつまずいたりズルッと滑りながら進みます。

メンバーの"でらうまさん"が杖になりそうな木を拾って、「一番疲れてそうだから」と
言ってくれた。
うわぁ、すいません。僕より年上の人もいっぱいいるのにすいません。
みんなでホコリを舞い上げながら、急斜面を降りていきます。
またクツが真っ白になりました。

川まで降りてきた

この川を海まで辿ったところが礼文滝なんだね。
緑一色の谷間に流れる清流、すごく綺麗な眺めです。
ヘルパーのよーださんは靴下を履いてないのでそのまま川に突入したりしてた。
ヘルパーは日々の生活で足の皮がカチカチになっているので、靴下なんていらなくなる
のだそうだ。すげ…。

もうすぐ海だ

川沿いに緩い斜面を下っていると、どんどん海が近付いてきた。
前方にゴロゴロした岩場と海岸線が見えてくる。
横を見ると、急に川がなくなり、そのギリギリのところでカモメが何羽も水浴びをしている。

そっか、ここから川が滝になるんだ。
僕らは滝の横にあたる最後の急斜面を降りて行きます。あとちょっと!

"ケチャさん"&"かいさん"

<礼文滝>
11:08 礼文滝

着いたーー!
礼文滝はこれまでの道のりを歩いてきた疲れがふっとぶほど綺麗で、青空をバックに
流れ落ちている。小さい滝だけど清涼感抜群だ。
さっそくメンバーの"955"が、続いて"かいさん"が滝に打たれに行った。

礼文滝

955

かいさん

955とかいさんはそのノリで正面の海にまで突入していきました。
かいさんは「修行中」のハチマキまでしているし。いいなぁ、そういうアホなノリは好きだなぁ。

しばしメンバー全員で滝に見とれる。
ときどき滝の上部を飛ぶカモメが絵になってカッコよかった。



そしてお弁当の前にみんなで到達記念の集合写真!
あ、僕、三脚持ってます!
着いて行くのがやっとだった僕だけど、ようやく皆の役に立った。

よーださんを中心に

滝の前で

今日のお弁当は昨日と同じく圧縮弁当なんだけど、今日はイベント限定の
「スペシャル圧縮弁当」だそうだ。
へぇー、どんなのだろ?と開けてみる。

ピヨピヨツアー用圧縮弁当

おぉ、相変わらずギッチリしているけど、オカズが若干ゴージャスだ。
そしてピヨピヨなだけに、ヒヨコがかたどってある。
こりゃ一手間かけてくれた女性ヘルパーさんたちに感謝ですね。
てゆーか、ツアー名にもなっている「ピヨピヨ」って一体なんだったんだろう?
結局わからずじまいだった。

昼休憩

食後にはヘルパーさん手作りのクッキーが振舞われた。おいしかった。

しばらくゴロゴロとくつろいだあと、フラワービンゴ大会となりました。
ここに来るまでに見つけた花の名前をビンゴの枠内に書き、あとは普通のビンゴ。

ワイワイキャッキャとみんなで盛り上がり、僕は8等賞くらいだったのかな?
賞品は全員に出ました。全部たぶんヘルパーさんお手製のもの。
僕は礼文滝にちなんで滝のバッジ(?)でした。わーい。

滝×2

そして一息ついた後、また同じ道を引き返します。
礼文滝はトレッキングコースの突き当たりにあるので、基本また礼文林道まで来た道を
戻るしかないのです。
例外として、海沿いを南に歩けば今朝ウニ丼を食べた元地の集落に着くのですごいスピード
で帰還できるんですけど、崩落の危険性があって10年ほど前から通行禁止になってます。

だから海の向こう、5kmくらい離れたところにかすかに桃岩荘の赤い屋根が見えていました。
よーださんは「おーーい、もっもいっわそーーー!!」と叫んでいましたけど、返事は返って
きませんでした。


帰りは登りだし、杖もあるので幾分楽に歩けます。
みんなで伝言ゲームとかしながら歩きました。

また汗だくになりながら急斜面をロープを頼りに登り、アップダウンの丘をいくつも乗り
越えて礼文林道に出る。

13:00頃 礼文林道

そして今度はスキー場方面には行かずに、まっすぐ礼文林道を歩く。
昨日の8時間の帰り道と同じコースだね。


<レブンウスユキソウ群生地>
13:20 レブンウスユキソウ群生地

昨日も通ったけど、みんな疲れてて素通りしたところです。
ここでトイレ休憩。

展望バツグン!

ここまで来れば後は比較的平坦な道だから無事帰れそうだ。
良かった良かった。
なんか杖にすがっていたから「仙人」とか言われたりしたけど、もう大丈夫だ。

くつろいでいると、「おっ、林道を原付で走っているツワモノがいるぞ」
って誰かが言っているので見てみると、…ブッ!
「星観荘」に泊まっている25さんだった。
ブーンと通り過ぎていったので声はかけられなかったけど、25さんとは毎日ちょっとずつ
遭遇しているなぁ…。


再び歩き始める。
正面に見える利尻富士が今日も綺麗だ。
楽しくおしゃべりしながら歩き、林道終了。ヒザはなんとか持ちこたえてくれました。

礼文林道を振り返る

アスファルトに出ると、携帯のキャリアによっては電波が入ったりする。
同じく神奈川出身で明日に羽田に帰る"マツさん"が真剣な顔でいろんなところと
やりとりしているんですよね。
そう、台風4号が本当に凶悪で、日本列島を荒らしまくっているそうなのです。
桃岩にいるとTVも何も無いから外部の情報が入ってこないんだけど、実は日本は
大変なことになっているらしい。

「どうなんですか?明日は飛行機飛びそうなんですか?」とマツさんに聞く。
「うーん…、なんとも言えない。ヤバイ。」
あぁー…、どうしよ。明日に変えれなかったらどうしよう。僕も生活かかってる。

でも心配したところでどうなるワケでもないので、気楽に行こう。
桃岩タイムトンネルを抜け、もう少しでゴールだ。

日焼け!

最後まで青空

14:30 桃岩荘ゴール

いやー、もう足が限界に来ていたね。でも参加してよかった。
景色も良かったし、楽しかった。
よーださんが締めの挨拶を行い、全員で記念撮影をしてフィナーレ!

ピヨピヨメンバー

自炊組は15:30に「自炊浜」に集合だって。
あと1時間あるからゆっくり休もう。

でも一緒に歩いたメンバーの何人かは自炊浜で泳いでサッパリするらしい。
ぎょにくに「一緒に泳ごう」と何度か誘われたけど、ゴメン、もう僕はダメです。
今泳いだらきっと2度と浮かんで来れなくなるので。

手すりにすがりながら階段の昇り降りとかして荷物を整理し、囲炉裏の間でコーラを
飲みながらちょっとグッタリ。
(ドリンク \160)


しばらく休んでから外に出て、猫岩を見ながらボーッと過ごす。
今日桃岩荘に来た"じゅんちゃん"と知り合った。
じゅんちゃんも明日、僕と同様に0便で島抜けし羽田まで飛行機らしい。
あっ、台風が不安な者同士、仲良くしましょう。


15:30、桃岩荘のすぐ下にある自炊浜に行く。
今日の自炊メンバーは20人ちょっといるらしい。
メニューはカレーで、桃岩荘に残っていた常連メンバーが昼間既に香深まで買出しに
行ってくれたらしいです。
外で明るいうちから自炊。ワクワクする!

     

自炊浜の大パノラマ

自炊リーダー"スマイル"を中心に、それぞれ役割分担をして準備をした。
手が空いたら順番に風呂に入り、ミーティングには遅刻しないようにするルールらしい。
昼間は「ベンジョ」でゴロゴロくつろいでいたというジャガもやってきた。

あ、僕は火が好きなので火起こしやります!
薪割り班から薪をもらい、スマイル隊長と一緒に着火作業。

火起こし

台所チーム

薪割りが趣味の955

火は順調に大きくなり、お釜と鍋をセットする。
すげー、20人前ものご飯を炊くなんて初めてだよ。今までお釜を使ったMAXは茨城の
古民家で14人前までだったけど、そのときはお釜を2つ使ったから今回はまた勝手が違う。
鍋も大量に肉とか野菜とかブチ込んですげー豪快です。
こういうの好きだ。

お釜をセット

桃岩荘の常連であるスマイル隊長と一緒にお釜の番をしていたんですけど…、
ん?スマイルさん、そこで火力を弱めるのは違うんじゃ…。あと、フタを開けすぎ。
基本炊飯は途中でフタを開けたらダメだよね。
…と、ちょびっと今まで僕が培ってきた自炊のノウハウを活かせる場面も。

でも基本どうでもいいよね。食べれればいいよね。楽しければいいよね。
自炊って「自分で炊飯」ではなくて、「自由に炊飯」の略だよね?
うん、そうだ。きっとそうだ。

そしてカレーが完成。

カレー完成

うわー、うまそうだ!いい匂いだ!
写真じゃわからないかもしれないけど、凶悪なほど量があります。
具がすっごく大きくて迫力満点です。

みんなそろって「いただきまーす!」

20人でカレーパーティー

食べながら一人ずつ自己紹介をした。
桃ネーム、趣味、桃岩が何回目かと、次はいつ桃岩に戻ってくるかを発表。

常連さんたちはすごいね。
桃岩荘は6月〜9月の夏の間だけしかやっていないんだけど、6月の開所にも来てて、
さらに次はお盆とか9月の連休にまた来るそうだ。
僕は…一応「来年また来ます」と答えておいた。
1年後のことなんて全くわからないけど、来れそうだったらホントに来るかもね。

カレーですごくお腹いっぱいになった。
食器洗いをし、桃岩荘前に戻る。

西日に照らされる桃岩荘

時刻は17:50。
ちょうど最終便のフェリーを迎えに行ったブルーサンダー号エースが帰ってきたところ
だった。2日前にチェックインしたときの僕と同じシチュエーション。
玄関へのブルサン垂直縦付け、初めて見た。
そして内部から「おかえりなさーーい!」「ただいまーー!」が聞こえる。

車2台分、かなり多くの人がチェックインしたみたいで、近くにいた僕とジャガも車内の
荷物の搬入作業をバケツリレー形式で手伝った。


桃岩荘の中に戻り、少々くつろぐ。

囲炉裏の間

…と、思ったら25さんがいた。ホントに宣言どおり「星観荘」からこっちに移ってきたんだぁ。
つもる話を少々したりする。
そして僕はお風呂へ。そろそろ入らないとミーティングに遅れてしまうから。

お風呂に入ると日焼け跡がヒリヒリする。昨日と比べ物にならないくらい痛いや。
すると、外のほうからヘルパーの歌声が聞こえる。
あ、今日の8時間メンバーが帰還したようだ。
お出迎えしたかったけどお風呂なので無理でした。


「ミーティング〜♪ (ドドンッドドン) ミーティング〜♪ (ドドンッドドン)」
いつものヘルパーのミーティング開始の歌が聞こえてきた。

18:50 ミーティング開始

もう3回目なので詳細は書きませんが、前座と島紹介の順番はいつも通り。
でも前座の内容はいつも違い、島紹介もヘルパーごとに説明する内容が異なるので、
いつも新鮮に聞ける。

島紹介の途中で放送がかかった。
「みなさーん、西の空を見てくださーい!夕日が綺麗です!今から皆さんと夕日を
沈める儀式をしたいと思います。外に出てくださーい!!」
うわっ、桃岩荘では夕日は沈むものではなく、沈めるものなのか。

日没間近

実は、昨日も一昨日も水平線に雲がかかっていたのでこのイベントが出来なかったのだ。
僕、3泊して最後に日没を見ることが出来たよ。
ここで25さんとの再会記念の写真をジャガに撮ってもらった。

25さん&YAMA

ここで夕日が沈むのを見ながら「落陽」を歌います。
今まで旅先で幾度と無く日没を見てきたけど、こんなに賑やかな日没は初めてだ。

でもやっぱり日没はどこと無く物悲しい気持ちになる。
きっとこれが今回の旅の最後の夜になるからなのだろうか。
夕日はゆっくり沈み、最後は見事な四角形になって水平線に消えていった。

落陽

この後囲炉裏の間に戻り、ミーテョングが再会された。
夕日を沈める儀式を行ったためか、島紹介はちょっと簡略化。
「島を愛す」は歌唱指導無しにぶっつけ本番。
そのかわりに「プチ歌いまくり」で、いつもより歌が多かった。

最後のミーティング

もちろん今日も踊って盛り上がる。
そして今日の8時間メンバーの報告会。
今日の8時間コースは男性1名・女性6名だったんだって。うわー、何その比率!
恒例のヘルパーによる質問、「愛は生まれましたか!?」では女性による「ごめんなさい!」
が登場。ギャー、でも笑える。

最後にいつも通り「遠い世界に」を歌い、21:30にミーティング終了。


ミーティング終了後、自炊メンバーで集まり精算。あれだけ食べたのに激安だね。
(食費 \320)
そして参加者で自炊旗へ寄せ書きをする。

自炊組の旗

余った時間で今日こそは星を見たい。
25さんがいたので声をかけて、一緒に外に出て星を眺めた。
今日はとても綺麗な星空だった。


明日は僕も0便で島抜けかぁ。
最後の夜を噛み締めながら、星を眺めた。


22:30 就寝

Chapter.2

Chapter.3

Chapter.4

エピローグ

Chapter.1

Chapter.2

Chapter.3

Chapter.4

エピローグ












Chapter.1