Chapter.4 白谷雲水峡

5.26
6:30 起床

今日は最終日。悔いを残さないように楽しもう。
完全に荷造りをし、キャロルに旅行に荷物を全て積み込む。

他のみんなはいるのかいないのか…。
かがみさんは4:00ごろにゴソゴソやってたから出発できたんだろうな。
ヤクスギランドに行くはるさんと、縄文杉に行くけーん君はいるのかな?
まぁいいや。午後に挨拶できたら挨拶しよう。

6:50 出発

今日行く「白谷雲水峡」はここ、宮之浦の町から内陸部に車で30分ほど入ったところ
にあります。例によって山間部はグネグネの細い道だけど、比較的近いからラクですね。


<益救雲水>
7:15 益救雲水

白谷雲水峡の1kmくらい手前の道沿いに湧き水があった。ちょうどいい、ここで水を
汲んで行こう。

<白谷雲水峡>
7:20 白谷雲水峡

「屋久島らしさを味わいたいならまずここへ行け!」ってところ。最終日にようやく来たよ。
快晴で気持ちがいい。でも昨日と一昨日の雨で森も潤っているだろうから気候的には
最適かもしれないね。
駐車場は広かったので余裕で停められました。

水を汲んでおく

白谷雲水峡の入り口

ここも原生林の中を歩く本格登山コース。
短い1時間のコースもあるけれど、せっかく晴れているし、是非とも深部の「もののけ姫の森」と
「太鼓岩」からの絶景を拝みたい。
往復5時間のコース、行ってきます。

足は痛いけど、肝となるヒザの痛みは引いているのでなんとかゆっくりなら歩けそうだ。


<二代杉>
7:27 二代杉

江戸時代に伐採された切り株の上に新しい杉が生えてきて、その根が古い切り株を完全に
覆って一体化してしまったんだって。

二代杉

「さつき吊橋」を渡ると、コースはゴツゴツした登山路になり、横には綺麗な渓流が併走
するようになる。この辺から本当に大自然ってカンジになってきました。
緑の苔に覆われた渓流の石と白い水の流れが映える。

さつき吊橋

森の中の清流

<くぐり杉>
7:55 くぐり杉

根の部分が二股になってて、その間は人一人が通れるくらいになっています。
樹高18m、周囲8.3mだそうだ。
僕ももちろんくぐってみますよ。

くぐり杉

<七本杉>
7:58 七本杉

「白谷小屋」の前を通過したところにあります。
ツタやら苔やらいろんな植物に覆われている杉の木。
その名の通り、頭頂部が七本に分かれています。
見たカンジでは全てがオリジナルではなく、
木の上に新しい木も何本か生えているようですが、
どうなんでしょう。
すごい生命力です。


<もののけ姫の森>
8:02 もののけ姫の森

いよいよ白谷雲水峡の中でも深部に位置し、もっとも
美しいといわれる界隈までやってきました。

ここはジブリ映画の「もののけ姫」の舞台となり、宮崎駿監督は映画を作成するに当たって
ここに数十人のスタッフを連れてきて連日スケッチをしていたそうです。
それだけにすごく美しい緑一色の世界だ。

七本杉

「もののけ姫の森」入り口

さいわいなことに結構人の多かった下界に比べ、ここはほとんど人がいない。
いたとしても2・3人単位で静かに森を堪能している。
僕も存分に森の空気を吸い込みます。

苔とか今まで全然興味が無くてさ、むしろ不潔なんじゃないかってくらいのイメージ
だったのに、この旅行で逆のイメージを持つようになったよ。
森の中の全てが綺麗だよ。水なんて森のどこで汲んでもおいしいし。

もののけ姫の森

8:25 辻峠

ゆっくり歩き、辻峠に差し掛かった。
ここを直進すると昨日の縄文杉登山のときの「楠川分かれ」でトロッコ道に接続するのだね。
今回は「太鼓岩」方面の急な登りコースを選びます。
ここから250mくらいだって。

辻峠では、なんか番組の収録をやっていて、スタッフっぽい人10人くらいが現地の人に
インタビューしてる最中だった。
うわっ、僕はどうすればいいの?

YAMA: (通っていいの?)
スタッフ: (あ、どうぞ。静かに通って。)

とジェスチャーでやりとりし、峠を通過。
ここからは急勾配。もうこの2日の登山でガタガタなので、無理をしないようにペースを
落とします。ほとんど道がないけど、木々にピンクのテープが巻いてあるのでそれを
頼りに山を登っていく。


<太鼓岩 >
8:40 太鼓岩

急斜面から張り出した巨大な一枚岩、それが太鼓岩です。
木々の間から岩の上に出ると…、メチャクチャ視界が開け、絶景が広がる!!

           


太鼓岩の大パノラマ

上の写真、頑張って画像をつなげました。
操作しづらいと思うけど、是非横スクロールさせて写真の一番右側まで見てやってください。

足元からストーンと切れて遥か下に森が広がる。
下のほうに小さく流れているのは安房川?昨日の縄文杉ルートで横切った「小杉谷集落」
とかがあった辺りだけ。
そう、昨日は僕、あそこを歩いていたんだなぁ!

そして正面には一昨日の宮之浦岳、そして永田岳に翁岳かな?
向こうのほうで尖った巨石を頂上に乗っけているのは太忠岳だよね?
うわーーー、すごい眺めだよ。

太鼓岩の上で

岩の上を通り過ぎていく風が気持ちいいんだよね。この時期はとっても気持ちがいいね。
リュックからパンを取り出してご飯にしました。
その後は風の音を聞いたり、寝っころがって目を瞑り、体で屋久島の風を感じてみたり。
屋久島旅行の最終日にここに来れてよかったなぁ。
うまく気持ちがまとまった気がするよ。

しばらくすると登山者のおじさんが来たので挨拶し、写真を撮りあったりしました。

太鼓岩とYAMA

ゴロンゴロンしていると、さっき辻峠で見かけたどっかの番組のスタッフたちが登ってきた。
で、取材受けてた地元民(?)のオジサン、なんかハダシで登ってきてるんですけど!?
ワ、ワイルドだー…。
スタッフたちはこの絶景で一同に「ウオー!」「すげー!」とか言って喜んでいる。
そうだよねー、大勢だとこういう風にストレートに表現できるからいいよね。

じゃあそろそろ僕は撤退しましょうかね。


あ、ヒザがビキビキいってる。ハンパない痛みが襲ってきた。
アレだ。きっと太鼓岩の上で何度もジャンプしたから(テイク5まで実施済み)、ヒザにトドメ
を刺してしまったんだね。
痛い痛い。もうそんな長い距離は歩けない。

ヒザをさすりながら「もののけ姫の森」を引き返す。
ヤクシカも最後にもう一度写真に収めておこう。

切り株の上のヤクシカ

もののけ姫の森を後にする

帰り道には「原生林歩道」っていう遠回りしながら森の中を歩けるコースがあるんですけど、
ダメだ、もう無理。足が限界。
ここは行きと同じルートを選びます。

さつき吊橋まで戻ってきた。もう入り口も近いです。

さつき吊橋からの眺め

ここまで来たらただ行きと同じルートで戻るのも悔しくなってさ、「弥生杉」を経由する
迂回ルートで戻ることにしました。
階段とかシンドイんですけど、屋久島をまともに歩くのは今回の旅行でこれが最後。
やれることはやっておこう!
もう普通の人の半分くらいのペースで歩いていきます。


<弥生杉>
10:43 弥生杉

白谷雲水峡で最大の杉です。
樹高26.1m。周囲8.1m。樹齢3000年。
日当たりのいい高台に生えており、苔やツタなどが
寄生していないからか、とても若々しく見えました。


<気根杉>
10:48 気根杉

空気中の水分を吸収するために、根が完全に露出
しています。
えっと、この根はどちらさんのなんでしょうか。
やっぱりこの杉の本体のものなの
かな?


途中の沢で水を汲んでおく。
この後帰宅までの飲料にしよう。

そしてどうにかこうにか白谷雲水峡から出てきました。
いいところだった。
またいずれ行かねばな。

11:00 下山


キャロルの中は直射日光で灼熱になっていた。
頭がクラクラする。
たまらずしばらくはクーラー全開。

弥生杉

気根杉

屋久島を出発する飛行機が夕方17:55。
ここで観光を終えちゃったらまだもったいないですよね。

やり残したこと・・・、そうだ!初日の屋久島一周ドライブのときにに見つけられなかった
「トローキの滝」を見に行こう!
そこそこ距離はあるけど、充分間に合うでしょう。
そして今のうちにお世話になったキャロルと一緒に写真を撮っておこう。



<トローキの滝>
12:08、島の一周道路沿いにある「ぽんたん館」の駐車場にキャロルを停めた。

実はもうすっごく眠いです。
ここの駐車場でしばらく寝ます。

13:35、起床。暑い。窓を開けっぱなしにしておいたけど汗だくになった。
でも疲れはちょっと飛んだようだ。

YAMA&キャロル
「ぽんたん館」から眺める
島中央部の山々

トローキの滝はここからちょっとした山道を3・4分ほど歩いたところにある。
初日のページにも書いたけど、直接海に流れ込む珍しい滝です。
そうだねぇ、他に日本で海に落ちる滝といったら知床の「フレペの滝」くらいしか
知らないかなぁ。
近くまで来たら滝の轟音が聞こえてきた。

トローキの滝

落差はあまりないし、展望所からも遠いけど、まぁ見れてよかったよ。
これで一通りやりつくした感はあるよ。最後に晴耕雨読に帰ろう。


<枕状溶岩>
14:00 枕状溶岩

永久保の町で一周道路から1kmほど反れたところにありました。
海底で噴出した火山の溶岩が、枕を積み重ねたような形に固まったんだって。
枕…?
よくわからないけど、確かに不思議なかたちではあります。

溶岩の海岸
<屋久島観光センター>
宮之浦の町まで戻って来ました。初日に立ち寄ったここの施設でお土産を買って
行こうと思います。

14:40 屋久島観光センター

お土産はいつものように適当に2分で選んだ。
(お土産 \2100)
ついでにいつものAコープにより、カップカキソバを購入。晴耕雨読で食べよう。
おなかが減ってきちゃったよ。


<晴耕雨読>
14:55 晴耕雨読

戻ってきたよー。ってまた誰もいないのか。
「晴耕雨読」外観

とりあえず、カップヤキソバを作ってCDを聞きながら食べる。
アイコさんに電話し、シャワー使用の許可を取って、シャワーも浴びました。
これでサッパリして帰路に着ける。

夕方近くになってやってきたアイコさんや、昨日もお話した同泊者の人とボンヤリ
時間をすごす。
黄砂の影響で今日は風が強いそうだ。
そしてさっきまであんなに晴れていたのに今はもう雨が降り出しそうだ。

「今日、奄美大島が去年より16日遅れて梅雨入りしたよ」とアイコさんが言っていた。
ヤクスギランドに行ったはるさん、まだ帰ってこないな。
順調に行けば戻ってこれるだろうから最後に挨拶したかったのに。


16:42、再度しっかり荷物整理をし、アイコさんに挨拶をして晴耕雨読を後にする。
本当にお世話になりました。
楽しい3日間でした。


空港近くのガソリンスタンドで給油。リッター161円!高いっ!!
さすが島価格だね。
(ガソリン \3951)

17:00、レンタカー会社の営業所に到着、キャロルを返却する。
キャロル、ありがとう。短い間だったけど、キミは僕の相棒だったよ。


17:10 屋久島空港

この今日の最終便で帰ります。

飛行機搭乗

17:45 離陸

なぜか予定より10分も早かったな。

みるみるうちに飛行機は高度を上げる。
雲の切れ間から愛子岳の尖塔に一瞬西日が差す。
苦労して登った奥岳の山々が同じ目線になり、そして下になる。
町も車も小さくなり、向こうのほうに3日間を過ごした宮之浦の町が小さく見える。

…と同時に飛行機は分厚い雲の中に突入し、二度と屋久島は見えなかった。
緑と水の豊かな島、屋久島との完全なお別れ。



さようなら、屋久島。

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