フローズン!
2005.5.3 走行距離:664km 支出:\9,061
Chapter.5 縦走

おー、こりゃ一本取られたね。シャリシャリに凍ってるね。
でもなんだかこれもこれでいいぞ。
わずかに見える湖面はコバルトブルーに透き通ってるし、フローズンな部分も
朝日でキラキラと輝いている。
そしてバックには雌阿寒岳と阿寒富士が聳え立つ。
いい朝を迎えているではないですか。胸いっぱいに空気を吸い込みたくなるような朝。
<阿寒湖>
来た道をちょっと戻り、阿寒湖の前に出る。
阿寒湖はお馴染み、マリモの産地として誰もが知っている湖ですね。
6:20 阿寒湖
ここはあんまりピンと来ないんですよね…。
道路沿いには土産物屋がひしめき合い、日中は観光船が往来するところ。
静かに自然を楽しめる遊歩道もあるそうなんだけど、別にいいや。
車窓から眺めて通過します。
阿寒湖を通り過ぎ、国道240号に沿って南に折れる。
ここいらからの国道240号は通称「まりも国道」と呼ばれているそうです。
北海道の海岸線一周の続きとして、一気に太平洋まで出たいと思います。
天気も良さそうだし、「襟裳岬」にでも行ってみようかなぁ。
<道の駅 阿寒丹頂の里>
6:55 道の駅 阿寒丹頂の里
阿寒町はツルの越冬地としてよく耳にするから、それにちなんだ道の駅
なのかな?
ここで朝ごはんを作ろうと思います。
稚内で買ったパンを全然消費してなかったですからね、こういうときに食べ
ないと無くならないよね。
今日は道内に入って初めて朝からまともに晴れた日。
気温もやや高いし無風だから朝ごはんを作るにはうってつけです。
まぁ朝ごはんといってもとても単純ですけど…。
パンを焼いて、持参してきたツナ缶を挟み、ツナサンドにしただけ。
それでも北海道の空の下で自分で作るのってなんだかワクワクする。
まさに旅気分だね。
そういや水がなくなってきた。もうわずかしかない。
羊蹄山でいっぱい汲んだ水で今まで料理してきたし、水出しのお茶も作ってきた。
ペットボトルの飲料なんてもったいなくて買ってない。
そろそろ次の水場を探さないと、カラになってしまうな…。
再び釧路市に入る。
釧路空港の横を通ってショートカットしようかと思ったら、何を間違えたかターミナルの
駐車場にしっかり入っちゃったりした。
<釧路空港>
7:30 釧路空港
規模は成田や羽田よりも全然小さいけど、その分飛行機が間近に見れてちょっと興奮。
庶路で海沿いの国道38号に出る。
ここから一気に襟裳岬まで爆走します!
(ガソリン \4311)
<黄金道路>
9:50 黄金道路
有名な黄金道路に入ったよ。ここまで来れば襟裳岬まではあと50kmくらいかな?
<フンベの滝>
9:55 フンベの滝

青空から流れ落ちる
おぉ、こんなところに滝があったんだね。以前来たときには気づかなかったよ。
国道のすぐ脇に流れ落ちる小さめの滝。
清涼感があっていいですね。車数台が停まっていました。
黄金道路はますます海ギリギリの波のかかりそうなところをひた走る。
反対に右手はすぐに日高山脈の断崖絶壁。
ここに道路を通すにあたっては落石や高波で21人の犠牲があり、開通までには長い年月
を要して黄金を敷き詰めるかのごとく途方も無い費用がかかったんだよな。
それが黄金道路の名前の由来なんです。
現在でも天候が荒れれば通行止めになるし、いつもどこかしら工事をしている道路。
見通りの良さそうなところでステッピーを一度駐車し、走ってきた黄金道路を振り返ります。

海と山の境目を縫う
黄金道路
黄金道路を抜け、「百人浜」を通過すればもう目の前は強風の襟裳岬。
大部分の季節において霧に覆われ、いつも曇っているイメージの強い襟裳ですが、
前方を見る限りではスカッと晴れています。
これは期待できそうだ!
3度目にしてようやく快晴の襟裳岬!
<襟裳岬>
10:40 襟裳岬
強風!相変わらずすごいな、ここは。
だが気持ちのいい青空だ。
岬の突端まで綺麗に見えるのは初めてかもしれない。

この岬は日高山脈の最南端にあたるんです。
海に向かって日高山脈が突っ込み、岩礁となって消えて行ってる。
そしてその岩礁部分はゼニガタアザラシが300〜400等ほど生息していて、
セニガタザラシ最大の生息地になっているのです。
昔来たときは双眼鏡を覗いてアザラシを確認できたりもしたな、そういえば。
岬には遊歩道もついているので、ブラブラと散歩もしたけどあまりに風が強くて
長時間は耐えられませんでした。
海中に消えていく日高山脈

岬を歩く
土産物屋を覗き、襟裳岬のステッカーを購入。
(土産 \350)
小腹が減ってきた。イカ焼きとか海鮮ラーメンの店があるんだけど、今の僕にとって
グッとくるものが無いかなぁ…。
お昼をどこで食べようか考えてみる。
大樹町にある「龍月」の牛とろ丼とか有名だし食べてみたいけど、今はもうちょっと
ガツンをしたものがいいかな。
そうだ、帯広の元祖豚丼「ぱんちょう」にしよう。
帯広は今まで走ってきた黄金道路をまた引き返す方向になるんだけど、同じ道は
あまり走りたくは無い。
遠回りになるけど、引き返さずに進行方向に再び走り出します。
<親子岩>
11:50 親子岩
様似の海岸線沿いを走っていると、左手の海の中に親子岩が見えました。
大きい岩と小さい岩。
とりたてそれ以外に感じるものが無かったので、写真を撮らずに通過。
様似にはいくつか思い出があるな。
昔々、様似の「エンルム岬」を歩いてたときには食っていたパンをカラスにダイレクト
に盗まれた記憶がある。
前回の2年前に来たときは深夜にやっているガソリンスタンドが無くて、早朝の様似で
足止めをくらい、やることがないから海岸で函館塩ラーメンを作ったりしたっけ。
見覚えのある海岸脇を通過。
あぁ、ここだね、塩ラーメンをゲリラ調理したのは。
様似を過ぎたところで右折し、国道236号に入ります。
ここで海とはお別れ。一気に日高山脈を登るルートに入ります。
国道236号は別名天馬街道と呼ばれているコース。
両側には「JRA日高育成牧場」を始めとした競走馬の育成牧場がずっと続いています。
道には「馬優先」的な意味合いの立て札がチラホラあって面白い。
車窓からも馬の親子がノンビリ過ごしていたり、トレーニングを受けている様子が見れ
ました。
<情報ターミナルステーション>
12:13 情報ターミナルステーション
トイレ休憩し、すぐに出発。
<翠明橋公園>
12:32 翠明橋公園
なんか道路沿いに綺麗な公園施設が見えてきたので駐車しました。
湧き水がある!日高山脈の伏流水で軟水でおいしい。
ここで水をいっぱい汲んでいこう。
4リットルほど補充し、満足して出発。
すぐに「野塚トンネル」という道内最長の4232mのトンネルに突入。
これで日高山脈を突き抜けました。
朝に通った、見覚えのある豊似の交差点で北上ルートを取る。
「道の駅 コスモール大樹」、「道の駅 虫類」、「道の駅 なかさつない」を横目で
見ながら通過。
もうおなか減っちゃいましたもん。早く帯広に行きたいのです。
間もなく帯広の中心部に入る。
大都会だ。走りにくいや。地図をチラチラ見ながら慎重に運転。
帯広駅前の地下駐車場にステッピーを入れました。
<「元祖豚丼 ぱんちょう」>
14:15 「元祖豚丼 ぱんちょう」
帯広駅前にある、昭和8年創業の豚丼のお店。
最近で豚丼といえば、大手牛丼チェーンを思い浮かべてしまいがちですが、それとは
全然別物ですよ。
帯広の豚丼は甘辛いタレを使った豚ロースのドンブリなのです。
さっそく店の前に来たけど、すっげー行列。
北海道についてからは全てがスイスイと進んでいたので、この行列にはビックリだ。
ファミリーからカップルからズラッと並び、1時間くらい待ちそうな勢い。
腹減った…。
すると中から店員さんが出てきた。
「相席をお願いしたいのですが、1名様はいらっしゃいますかー。」
「は〜い」と手を上げる。
…と、なんと僕の前に並んでいる50人ばかしの中には1名来店が誰一人としていない。
さっそく店内に案内されます。待っている人たちの恨めしそうな視線を感じながら。
店員さんは「すいません、すいませんね」と言いながら行列の脇を通過していくが、
僕は得意気ですよ。
こういうときこそ一人旅のメリットを最大限に発揮しないとね。
店内にも待っている人が何組もいたけど、僕はスルーで席に案内されました。
そして待つこと10分、豚丼が登場!

「ぱんちょう」の豚丼(梅)
ここは肉の量に応じて豚丼のランクがあり、
松(850円)・竹(950円)・梅(1050円)・華(1250円)ってなっています。
普通のランキングとは逆の順番になってます。
また、豚丼だけではなくて味噌汁とたくあんが標準でついてきました。
僕が頼んだのは梅。それでも写真のようなご飯が見えないほどの肉。
店員さんがドンブリにフタをした状態で運んできてるんだけど、フタの間から肉が
はみ出している。
「肉が落ちないようにそっと空けてくださいね」と言われました。
一口食べたら「ウメェーーー!!」。
いや、ホントに大げさではなくてイスから転げ落ちそうになりましたわ。
一人旅なのでこの感動を即座に言葉に出来ず、冷静を装わなければならない
のがキツかったですわ。
3年前に行った上士幌の「みはる」もそこそこだったけど、その比じゃないや。
ここの豚は冷凍はいっさい使わず、そして一枚一枚を丁寧に炭で焼いているん
だって。
冷凍ではないから信じられないほどジューシーで柔らかく、でも網焼きだから
余計な油は無くて最高じゃないですか。
いくらでも食べれちゃいそうですよ。
(食費 \1050)
大満足して地下駐車場に戻り、地図を広げる。
せっかくなのでこのままもっと北上し、「層雲峡」まで行こう。
明日の朝一で層雲峡を見学しよう。
そう決めて出発。
(駐車場 \100)
「ぱんちょう」の前を通り過ぎるとき、最初に僕より前に並んでいた人がまだ店の
中に入れずに並んでいるのが見えた。
きっと実際食べれるまでには後30分はかかるだろうな…。
ホント一人で良かったな。
このあとの「三国峠」エリアはガソリンスタンドが無いようなので、帯広市街で
ガソリンを入れておこう。
(ガソリン \2650)
<道の駅 ピア21しほろ>
15:56 道の駅 ピア21しほろ
トイレ&ルート確認のために立ち寄りました。
国道241号をまっすぐに北上。上士幌で国道273号に接続してさらに北上。
だんだんと辺りが森に包まれてきました。
<糠平湖>
16:45 糠平湖
原生林に囲まれた静かな湖。音更川をせき止めて作られた人造湖で、
道内では2番目の広さなんだって。見ながら通過しました。
<道内道路最高地点 三国峠>
グングン標高アップ!
道内道路最高所の「三国峠」に向けて原生林の中を突き進みます。

森を中を走る陸橋
三国峠と言えば上の写真のように原生林の中の道路が有名だけれど、三国峠の
最高地点の駐車場からは上のような景色は見えませんでした。
峠のちょっと手前が一番眺めがいいです。
駐車場が無いので車を停めるポイントが少々難しいけど…。
17:10 三国峠
寒い!周りには雪が積もっているし。もう夕方だし。
でも眼下にはずーっと樹海が広がっていて、それを見下ろすのは壮観だ。
土産物屋が数店舗あるのでちょっと覗いたりして時間を潰した。
そしてクーラーボックス用の雪もここで確保。
ここから三国峠を反対側に下っていけば、いよいよ「層雲峡」エリアです。
では出発。
<大雪湖>
17:45 大雪湖
ここも糠平湖と同様にダムによってせき止められて出来た人造湖のようです。
車を停めて見下ろしてみました。

凍て付く大雪湖
…見事なまでに凍ってますね。
この景色を見ていると「まさに大雪湖!」ってカンジになりますね。
いや、実際は大雪山との立地からこの名前になったんでしょうけど…。
<層雲峡>
18:00 層雲峡
「層雲峡」と言っても「流星の滝」・「銀河の滝」・「大函」・「小函」・「層雲峡温泉」と
いろいろあって、どこからどこまでなのかよくわかりませんけど、とりあえず着いた。
今回一番行ってみたいのが「双瀑台」。
だからそこに照準を合わせてアプローチしました。
双瀑台っていうのは「流星の滝」・「銀河の滝」っていう100mほど離れて流れている
2つの滝の対面の断崖を30分ほど登ると、岩山を挟んで流れ落ちる2つの滝が同時
に視界に入ると言う素晴らしい場所なのです。
明日の朝一で登りたいと考えていたので下見のつもりで忠登山口を見てみたら…。
『積雪のため通行止』
うわー、またですかこのパターン。
かなり本格的な登山路なので、まだこの時期は除雪が追いついていないそうです。
こりゃ明日は諦めるしかないですね。
<流星の滝>
<銀河の滝>
そんなワケなので、山を登らずにその場から2つの滝をそれぞれ見ることにしました。

銀河の滝
滝、ほとんど凍ってますね。
滝よりも柱状節理の岩山が素晴らしいですね。
なんか双瀑台登れないし、流星・銀河の滝も見ちゃったし、層雲峡の観光はこんな
ところかなぁ。
明日の朝からは別エリアを目指そうかなぁ。
あ、そうだ。今から層雲峡温泉でお風呂に入ろう。
<大雪山バーデハウス 層雲峡黒岳の湯>
層雲峡温泉へは流星・銀河の滝から3kmほどしか離れていないのですぐでした。
近代的な装いの温泉街なんだね。
薄暗い中、外灯に照らされた洋風建築の建物が立ち並んでいるのがオシャレです。
「層雲峡黒岳の湯」ってところを目指したいんだけど、場所がよくわからないので
とりあえず温泉街の一番奥まで行こうとしたら、車を切り返すところの無いまま
「層雲峡グランドホテル」っていう高級ホテルのロビー前まで行っちゃって、キチッと
した服装の案内人みたいな人が「いらっしゃいませ」とか言ってくるしでビックリしち
ゃいましたよ。
向こうもドロドロに汚れたギャルカー風のステップワゴンが突っ込んできたから
驚いたかも。
そこの人に「層雲峡黒岳の湯」の場所を聞きました。
なんだ、さっきの洋風温泉街の中にあるのだね。
18:40 層雲峡黒岳の湯
(入浴 \600)
とっても綺麗なところでリフレッシュ。
今日も夜は冷え込みそうなのでしっかり温まっておかないとな。
お風呂から出て、ツーリングマップルで道の駅を探す。
あー、無いね。この近くには道の駅は全然無いね。
あんまり頑張って走ると士別とか旭川とか街に出ちゃうし。
どうしよ。今日はどこで寝ようか…。
そうだ、さっき立ち寄った流星・銀河の滝の駐車場!
あそこなら夜は絶対人はいないし、確かトイレもあったからくつろげそうだ。
<流星の滝>
<銀河の滝>
19:52 流星・銀河の滝
はい、駐車場に戻ってきました。寒いし真っ暗だ。
今から自炊します。
今夜はカニ雑炊にしようと思います。
羅臼で買ったカニはもうほとんど残っていないので、中身を掻き集めておく。
残っていた残骸はまとめてダシを取り、それを利用して雑炊にして最後に
掻き集めたカニ肉と玉子をぶち込んで完成です。
うん、いい風味だ。寒い夜に最適だ。
21:20 就寝

2005.5.3 走行距離:664km 支出:\9,061
Chapter.5
Chapter.5