2005.5.2 走行距離:651km 支出:\7,794

Chapter.4 転機  

<トドワラ>
4:15 起床

うわっ!夜中に雨が降ってた!?
寝るときは換気のためにステッピーの助手席側の窓をちょっとだけ開けているんだけど、
そこから雨がバリバリ吹き込んでくれたよ。
おかげで助手席のツーリングマップルもルートを書き込んでいた白地図もCDもグッチョリ
濡れてるよ。
まぁ全部防水加工されているんだけどさ…。クッタリしちゃってる。
タオルで水をふき取り、車を降りる。

雨は何とか止んでいるみたいだけど、今日もどんより曇っている。
うーん、なんか上陸してからイマイチな天気だな。体調はそこそこか…?
服を着替え、トドワラを散歩します。



4:30 トドワラ散歩

昨日のナラワラと同様に、トドワラっていうのはトドマツが海水に浸食されて立ち枯れて
いるところ。駐車場から2km近く歩きます。
寒い。きっと気温は今2・3度しかない。ガタガタ震えます。

しばらく歩くと湿地帯になり、遠くの浅瀬に枯れ木がポツポツと点在しているのが見えてくる。
その合間を縫うように木の遊歩道が設置されている。
海の上を延々続く木の歩道。ちょっと不思議な光景です。

やがて浅瀬に降りれるところにたどり着き、トドワラが近くに見えた。

白骨のようなトドマツ

トドワラは海水の浸食が著しく、年々木々が少なくなってきているんだって。
この光景もそのうち見られなくなっちゃうんだね。

海の向こうには「尾岱沼」が見えていた。

さて、戻ろうかと思ったらポツポツと雨が降ってきた。
うわー、最悪。カサなんて持ってないし、駐車場までは2km以上あるよ。

ジャンバーのフードを被り、小走りで帰る。
寒い。すっごい体が冷える。
浅瀬で靴が海水に濡れる。ヒエェェェ…!

5:40、なんとか駐車場にたどり着きました。ジャンバーはだいぶ濡れてしまったよ。


ところで今日はどうするよ。
雨でも楽しめるところってどこだ??

そこで考え付いたのが釧路方面。「釧路湿原」だったら雨でもいいかってのと、
勝手丼の「和商市場」でゴハンを食べようかって思っての決断です。
では早速釧路に向かおうかね。

野付半島の付け根から国道272号の通称「ミルクロード」で一本。
一気に釧路まで南下しました。
途中で雨は止んだけど、まだ曇り空。

でもせっかく雨が止んだのだから、「和商市場」に行く前に湿原を観光していこう。
ミルクロードを反れ、道道を経由して国道391号に入る。


<シラルトロ湖>
7:20 シラルトロ湖

しまった。釧路湿原の「サルボ展望台」に行こうとしたのに北に行き過ぎてシラルトロ湖
まで来ちゃったよ。
ここは鳥類の楽園と言われる釧路湿原北部の海跡湖。
今日はあんまり眺めをよくないけど、休憩を兼ねて駐車場から眺めました。


<サルボ展望台>
7:42 サルボ展望台駐車場

釧路湿原エリアの展望台のひとつです。
なんかゴツゴツした空き地みたいな駐車場にステッピーを停めた。
ここから展望台まで山道を15分登るらしいです。
うわー、足元グチョグチョだし霧が立ち込めているんですけど…。
景観は期待できそうにないですけど、ダッシュで登ります。

途中で登山のカッコしたおばさんたち数人と擦れ違いいました。
「サルボ展望台は霧で何も見えなかったよ。」と言われました。

あぁ…、やっぱりか。でも悔しいので展望台まで登る。
そして何も見えず。うん、降りよう。


<コッタロ湿原展望台>
釧路湿原エリアの展望台のひとつです。
塘路の駅のちょっと北の踏切を越え、いきなりダート道。
ステッピーもバキバキ言い、中のぬいぐるみとか飛び跳ねてますけどかまわず
爆走。

このダートは5kmほど続きますけど、コッタロ川と併走していて、これがなかなか
の眺め。湿原独特の柔らかいフォルムの川を釣り船(?)がノンビリ流れていく様
とかなかなか良かった。
景色がいいのではなく、雰囲気が良かったってカンジかな。

8:10
 コッタロ湿原展望台

わかりづらいけど
「野付半島」って
書いてあります

コッタロ川の蛇行が見える

…うむ、何も言うまい。
見れただけ良しとしよう!


<釧路湿原 細岡展望台>
釧路湿原エリアの展望台のひとつです。
たぶん一番有名で眺めもいいところ。
前回「釧路市湿原展望台」に登ったんだけど、そこは有料だし展望はイマイチだし
湿原は遠いしでションボリしましたので、ここは押さえておきたいのです。

ダート交じりの道をゴトゴト走る。
すぐ右手には広大な、東京ドーム5635個分もある日本最大の湿原が広がっている。
濃霧でほとんど見通しが利かないんだけどさ、真っ白い霧の中を流れる川と、
その中を泳ぐ水鳥、飛び交う小鳥の姿がぼんやり見える。

なんか、全容が見えないからこその迫力を感じた。
あぁ、この広大な湿原の霧の中で多くの命が息づいているんだなって。
自然のデカさを感じてちょっとジーンと来ちゃいました。


8:42 細岡展望台

霧。駐車場に車を停め、15分ほど歩いて展望台まで行ったけど、ほとんど
何も見えない。
展望ブース内に四季折々の最高の写真が展示されているので、それを眺め
たりして自分を納得させる。
目ではなく体で感じられたから良しとしようか。

わずかに見えた釧路川

<和商市場>
釧路駅近くにある市場。
好き勝手な具を自分で選んで乗せられる、名物の「勝手丼」が今回の目当てです。

かなりの町中にあって標識もないのでちょっと迷った。
釧路駅前にステッピーを路駐して、ダッシュで探しに行ったりした。
あっ!見覚えのある公園を発見。
以前、勝手丼を食べた公園だ。思い出したぞ。
ステッピーに乗り込み、和商市場の地下駐車場に車を停める。

9:40 和商市場

うわっ、すっごいね。今日も大迫力の客引き&大勢の観光客だ。

活気付く市場

では勝手丼のシステムについてご紹介。

ここではまず総菜屋さんに行き、ドンブリご飯を買う。
いろいろサイズがあるけど僕は中サイズ。
そしたら勝手丼ができる店がたくさんあるから、自分好みの店に行って乗せたいものを
注文します。
ちなみにドンブリを持ってるといろんなところから物凄い勧誘され、「ウチはサービスする
から!」とかすっごい声かけられます。
で、店の人にドンブリを渡し、いろいろ乗っけてもらうのです。

「イクラとサーモンとエビとタコ…、えっと、今日のオススメ何かありますか?
じゃあオススメの赤身で。あとは…、ちょっと寂しいのでイクラをダブルにしてください。」
…と、こんな具合です。
何か最後にサービスしてくれたけど忘れました。
当然具に応じて料金も変動します。
(食費 \1650)

オリジナルドンブリ、勝手丼

うん、なかなか僕好みに仕上がったかな?ホント毎日毎日ぜいたくしてるよね…。(←汗)
では市場内に食事スペースがあるので、そこでいただきます。


食後、外に出るとなんか晴れ間が見えている。
青空の広がる方角は…東!
じゃあ東へ行こう!久々の青空、追いかけたい!!すっげー元気出てきた!

釧路のシンボル「幣枚橋」を渡り、焦ってて道を見失い、道道142号の昆布森付近で
ようやく国道44号を捕らえました。

厚岸湾からの
「尻羽岬」

うおおぉぉぉーー!
晴れてる!すげーうれしい!
爽やかに晴れ渡る北太平洋。気温も10度越えた。2ケタ行った!

厚岸からは道道123号に反れます。
こっちに行くと「霧多布湿原」がありますからね。
前回は夕闇&濃霧で全く見れなかった霧多布湿原も、今なら見えると思うんですよ。

快晴の霧多布へ!

霧多布湿原 琵琶瀬展望台
霧多布湿原のハイライトがこの琵琶瀬展望台。
霧多布湿原は実は日本一きりの発生率が高いところで、「海霧発生日本最多の地到達証明書

ってえいうのを発行してもらえるくらいのポイントなのです。
でも今回は晴れた。それがうれしい。

11:25 霧多布湿原 琵琶瀬展望台

おぉぉ!朝の釧路湿原ではほとんど見えなかった湿原の川の蛇行がここでは
ハッキリと見えるよ。

霧多布の絶景

よっしゃ、ステッピー、ここで僕らの写真を撮ろう。
快晴になった記念、そして僕らが一緒に旅をして1年が経った記念に。

で、道路に無理矢理カメラをセットしてタイマー撮影。

YAMA&ステッピー

上の写真が【日本走覇】のサイト公開時にステッピー紹介ページに採用した写真です。
とってもいい天気で、雲がゆっくり流れていて、気持ちのいい日差しでした。


<霧多布岬>
道道123号から海に突き出す道を4kmほど進みます。
そうすると絶壁の上の岬の駐車場に着きます。
ここから岬の先端までは徒歩10分くらい。
久々にライダーと出会った。石川から来ている人だった。

12:00 霧多布岬

岬からの「なぎさのドライブウェー」

やさしい色の海です。水平線が丸く見えました。
青空を堪能できましたよ。


この勢いでさらに東に行っちゃいます。
そう、本土最東端の「納沙布岬」まで走っちゃいたいと思います。納沙布は3年ぶり。
あそこもあんまり晴れてるイメージはないですよね??
今回はこのまま晴れてくれるといいな。

初田牛のあたりだったかな?不意に「動物王国」の看板が現れる。
おぉ、ここがムツゴロウの動物王国かぁ。

動物王国前の看板

確か動物王国の本体は去年の2004年に東京に移ったんだっけ?
こっちは一般人は立ち入り禁止だよね。
入り口は狭いダートになっているし、この先は個人の私有地なので看板の写真だけ
撮って通過します。


根室駅を過ぎた辺りから前方に雲がかかりはじめた。
うわー、やっぱり納沙布は曇りですか?まぁしょうがないか。


<本土最東端 納沙布岬>
<北方館>

13:40 本土最東端 納沙布岬

北方領土返還の看板が立ち並ぶ突端の地。なんだか物悲しい雰囲気です。
「北方館」に入って北方領土の資料を眺め、最東端の碑の前で写真を撮ります。

本土最東端の碑

お土産屋で本土最東端到達証明書とステッカーを購入。
(土産 \720)

岬を出ようとしたら、さっき霧多布岬で会った石川のライダーも到着したところだった。
おぉ、再会!
(ガソリン \4514)


根室を越えるとまた晴れ間が戻ってきた。
ここから国道243号の通称パイロット国道を使って弟子屈方面に走ります。
結構距離があるけど、日没までに観光できるかな?

今回行きたいのは元世界一の透明度を誇った「摩周湖」。
「裏摩周展望台」にしか行ったことがないので、第1と第3の展望台を踏みます。
それから今回初めての「硫黄山」かなぁ。

弟子屈が近付くと「多和平」の標識が出てくる。
360°の展望で有名なところだよね。行きたいけど、ここは摩周湖を優先しようか。
多和平はまた次回ね。

そんでここって「900草原(キューマルマルそうげん)」の近くだよね?
ここも昔からアプローチ失敗し続けてい行けていないところ。
そんなに有名じゃないスポットだし、道がわかりづらいのが難点なんだよね…。
昼間だったらノンビリ探しながら行けるけど、今はもう日が傾いて来ている。
残念だけどここも次回以降にしよう。


<摩周湖>
16:25 摩周湖 第1展望台

うわー、ここはすっごい人だな。観光バスがガンガン来ていて駐車場に入るのも
一苦労だったよ。駐車料金高いし。
(駐車場 \410)

また霧が無いっ!

写真では伝わりきれないけど、高台から見下ろす湖面はかなりダイナミックでしたよ。
てゆーか、「霧の摩周湖」なのに全然霧が出てないね。


続いて第3展望台に行きます。
うーん、展望は第1とあまりかわらないかな。振り向くと西側の景色が日が暮れてきて
いい色になっていたので、そっちの写真を撮っておきました。

もうすぐ日が暮れる

次は「摩周湖」と「屈斜路湖」の中間に位置する「硫黄山」に向かいます。
硫黄山に行くのは初めて。

摩周湖からの峠道を車で下っていると、道路にキタキツネがいる。
わっ、そういえばこの旅でキタキツネを見るのは初めてだったかな?
かわいいです。あんまり人を恐れません。
観光客にエサをもらっているのかな?当然僕はあげませんけど。
野生動物にエサをあげちゃダメですよ。不幸な結末にしかならないのだから。

キタキツネ

<硫黄山>
近くまで行ったら一帯がモクモクしていたのですぐにわかりました。

17:02 硫黄山

神奈川県民としては、箱根の「大涌谷」とどうしても重なってしまいますね。
噴き出し口の近くまで行くと黄色い以降がたまっていて、高温のガスがシューシュー
と吹きだしでいる。

もう夕方なのにここは観光客でいっぱいだね。
道内から車で来ている女子大生グループ数人と挨拶し、写真を撮りあいました。

時間バッチリ。
次は有名な展望スポットの「美幌峠」に向かいます。
ここで夕日を見れたら最高でしょ。

「屈斜路湖」の脇を通過。夕日を浴びてキラキラと湖面が輝いている。
車窓から見る湖の景色は最高でした。

再び国道243号(パイロット国道)に合流する。この道に入ると屈斜路湖はすぐ右手に
あるのに木々で湖面が見えなくなりました。
3年前にテントを張った駐車帯の脇を通過。メッチャ懐かしいわ。
そして美幌峠に向けてグングン標高が上がります。
3年前は夜間の上に濃霧で何も見えなかったんだよなぁ…。


<道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠>
18:00 道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠

あれ?ここって昔は道の駅じゃなかったよね?最近出来たのかな?
早速展望場所まで行き、目の前に広がる大パノラマを眺めます。

硫黄山の噴煙

美幌峠からの屈斜路湖

風が強くてギンギンに寒いんですけど、凍えながら眺めるこの景色もなかなかです。
でもまだ日没までには時間があるかな。

一度ステッピーに戻り、車内で待機します。
風が防げるだけで体感温度はまるで違う。
クーラーボックスから昨日の残りのタラバガニを取り出してバリバリ食べる。
すげーうまいです。
運転席で夕日を見据えながら片手でカニの足をバリボリ。
なんかカニがファストフードみたいな位置付けでシュールな絵ですが、まぁ気にしない。


18:27 日没

雪原の向こうに消える太陽

夕日が消えると周りに大勢いた人も車に乗り込んで去っていく。
僕も行くか。2日ぶりのお風呂に入りに行こう。


<「美幌温泉 峠の湯」>
18:50 「美幌温泉 峠の湯」

峠から20kmほど美幌駅方面に下ったところにある綺麗な入浴施設です。
ここでお風呂にしよう。
(入浴 \500)


入浴後、寝床を探す。
美幌駅から少し南、網走川の河川敷に「航空公園」っていう戦闘機やヘリが野外展示
されているところがあるんです。
明日の朝一にそれを眺めたいなって思い、さらに河川敷だったらどっか車で乗り入れ
られるだろうと思ってウロウロする。

でもなんだか割りと住宅地。美幌駅も近いしね。
しかも肝心航空公園が見つからない。真っ暗で全然見通しが効かない。
地図を見ながらそれっぽいところをグルグル回り、さらに寝床も探し回る。

空き地に入ってみては「いや…、ここは誰かの畑の一部かもしれない」と出て行き、
河川敷に無理矢理降りたら真っ暗でわからなかったんだけどメッチャ狭い場所で、
切り返しも不可能で、泣きそうになりながらエンジンふかして上の道路までバック
で登ったり。


どうしよう、車通りもちょこちょこあるし、無理矢理停めたところで自炊はちょっと
はばかられる。
うーん…、ツーリングマップルを眺めてもいいポイントがないし…。

戻るか、美幌峠まで戻るか。
20数kmあるけど、こうやって悩んでいる時間がもったいない。
すでに30分程グルグルしているし。


で、またアクセル全開で美幌峠を登り、道の駅に着きました。


<道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠>
20:52 道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠

寒い。尋常じゃなく寒いし風が強い。
でも第2駐車場を選んだから全く車もいなくて気を使う必要もない。
さぁ夕ごはんにしよう。
今日は2日ぶりのジンギスカンごはんです。

シャレにならない寒さです

クーラーボックスの中の雪が少なくなってきていたので、駐車場脇の雪たまりから
綺麗な雪を集めてきてまたクーラーボックスに詰めました。
ギンギンに温度を下げるために塩も振って混ぜ込みました。
これでカニの鮮度も保たれるでしょう。

ジンギスカンを食べながら空を眺める。
泣きそうなくらい満天の星。プラネタリウムなんかじゃ表現できない素晴らしい星空。
流れ星が当たり前のように飛び交っている。
完全に宇宙の中にいるよ、僕。

ガタガタ震えているんだけど、ビックリするほど息が白いんだけど、なんか星空を
見ているとビールが飲みたくなったので飲んだ。


22:20 就寝

Chapter.3

Chapter.2

エピローグ

Chapter.8

Chapter.7

Chapter.6

Chapter.5

Chapter.1

Chapter.4

2005.5.2 走行距離:651km 支出:\7,794

Chapter.9

Chapter.9











Chapter.4

Chapter.3

Chapter.2

Chapter.8

Chapter.7

Chapter.6

Chapter.5

Chapter.1