2005.4.30 走行距離:636km 支出:\11,797

Chapter.2 北上

<道の駅 らんこし・ふるさとの丘>
4:00 起床

うわー、寒いね。死ぬほど寒いね。
こりゃあもし羽毛布団じゃなかったら凍死していたね。
さぁ、今日からガツンと走るよ!さっさと走り出すよ!


4:10 出発

当然まだほとんど真っ暗。北海道の海岸線は網羅しておきたんだけど、
でもここからちょっと東へ行くとニセコエリアでしょ。
羊蹄山を見たいし、もう長らくニセコエリアに行ってなかったからさ、ニセコに
向けて走ります。


<羊蹄山の湧き水>
おぉ、湧き水。これはこれからの飲み水として確保しておこう。
実はね、家から持ってきたお茶のペットボトルは2リットルだけ。

そしてこれ以上はペットボトルを買わない、コンビニに寄らない、弁当などの
出来合いのものを食べないっていうルールで行こうと思うんだ。
節約にもなるし、簡単に手に入るものじゃ味気ないような気がするので。

4:40 羊蹄山の湧き水

駐車場の程近く、羊蹄山をバックに水が滾々と湧き出ている。
こんな時間でも地元の人が水を汲みに来ているね。ご挨拶。
キンと冷たい水、目が覚めるね。ここで水を6リットルほどゲット。


再び走り出し、羊蹄山を一周しようかなって考えているうちに周囲が明るくなりだす。
さっきまで雲を被っていた羊蹄山が、夜明けの空にその姿を現した。

羊蹄山

こうやって車の中から見るとそんなに大きい山には見えないけど、この
蝦夷富士こと羊蹄山は標高1898mで日本100名山のひとつ。

…しっかし早速雪を見ちゃったなぁ。
日陰とか普通に雪が残っているし。これから北上して大丈夫なのかな?


<羊蹄ふきだし公園>
ここも湧き水を汲めるポイントです。
ストックするための水はもうさっきゲットしてあるから、今度は僕自身が飲めるだけ
飲んでみようか。

5:05 羊蹄ふきだし公園

駐車場にステッピーを駐車し、公園へと続く小道を降りる。
ここは木々に囲まれた自然豊かな公園ってかんじ。沸き水抜きにしても居心地の
良さそうなところだね。
ただ、まだ辺りが薄暗くてよく見えないのが残念。
水をガブガブ飲んだ。おいしい。ちょっとお腹が痛くなるくらい飲んだ。


<ニセコパノラマライン>
羊蹄山をグルリと一周し、また海沿いの道に戻ろうと思います。
海に向かうにあたり、道南屈指の快走路として名高いニセコパノラマラインを是非
走らなければ!

5:30 ニセコパノラマライン

なんか視界の隅にチラッと映りました。
『ニセコパノラマライン 20km先 雪通行止』
いやー、なんとかなるでしょ。Goです。

…次第に両側の雪の壁が高くなる。
本来は眺めのいい道路のはずなのに、景色なんて全然見えないっす…。
で、ついに目の前にゲートが出てきちゃいました。
ギャー、最初に引き返しておけばよかったよ。戻るよ、また20kmこの道を戻るよ!


今度は国道5号を使って北上します。
この道は積丹半島を回避しちゃうんだけど、まぁいいや。
実は早く道北や道東の壮大な風景の中を走りたいんですよ。
積丹半島一周はまた後日ってことにして、国道5号に沿って余市の街を目指します。


<道の駅 スペースアップルよいち>
6:25 道の駅 スペースアップルよいち

名前の通り、宇宙とリンゴを売りにしている。
宇宙…、毛利さんの故郷だからなのかな??
ようやく気温が上がってきたので(まだすっごい寒いけど)ここで身だしなみを整えます。

お腹が減ってきたね。
昼時だったら迷うことなく近所の有名店、「かきざき商店」なんだけど、当然この時間には
やってないからスルーするよ。


<小樽運河>
海沿いの国道5号を走ってると小樽に入りました。
小樽運河…。
正直ね、一人で気ままな旅をしているとゴミゴミした町中には入りたくないし、観光も
避けているんだけど、小樽運河はさすがに有名だし、僕は今まで行ったことなかったし。
せっかくなので見ていこう。

7:15 小樽運河

運河を歩く

すごく都会だったから駐車場を探すのも手間だったよ。
運河のすぐ脇はバリバリの大通りでトラックとかガンガン走っているのだね。
そしてウワサではよく聞いていたけど、運河は小さいのね。
ガイドブックとかの写真がいかにうまく撮っているかがわかったね。

でもそれを置いといてもこのノスタルジックな眺めはなかなかのもので。運河沿いをフラフラと
歩き回ってみました。
この時間だから観光客もほとんどいなくてよったかも。
あ、でも運河は夜のライトアップが一番絵になるかもね。


海沿いをキープし、国道337号に乗る。
札幌がすぐ近くだけど、札幌は回避です。大自然を求めて走ります。

ここで初めてライダーを見かける。2人組だ。
この時期はまだシーズンが始まっていないからライダーはあまり見かけなかったんだよね。
ナンバーを見ると愛媛。
うおっ!頑張ってるじゃないですか!?

しばらく抜きつ抜かれつのペースを保ち、お互いジェスチャーでコンタクトを取ったりして、
一緒に海沿いの国道231号に入る。
あ、でも僕はここで一箇所寄ってみたいところがあるんだ。
ではごきげんよう。


<サーモンファクトリー>
8:20 サーモンファクトリー

入ったのはここ、石狩のサーモンファクトリー。
鮭の加工食品や海産物を豊富に取り扱っているんですけど、お目当てはボリューム満点の
鮭やスジコのオニギリ。
いや、でもね、嫌な予感はしていたけどまだ開店前ね。
かろうじてお土産ブースがやっているんだかやっていないんだかってカンジですね。
ま、しょうがないか。車内で持参したお菓子を少々食べて空腹を紛らわせておこう。

この後も国道231号をひたすら海を見ながら北上します。


<雄冬岬>
<白銀の滝>
海ギリギリの絶壁とトンネルが連続するルートを乗り越えるとふいに出てきました。

9:40 雄冬岬・白銀の滝

白金の滝

ここはいろいろ苦労があった地域ですね。
唯一の外界と結ぶ道路である国道231号が開通するまでは長らく陸の孤島と言われ、
ようやく道が開通したと思ったら1ヶ月で崩落し、まともに復旧したのが1984年。
しかも国道が通年通行可能になったのは1992年。
わりと最近ですよねぇ…。
実際走ってみると山の険しさが実感できます。


引き続き北上。
国道は留萌で231号から232号へと切り替わります。
なんか雲が多いのが気になります。朝はあれだけ晴れていたのになぁ…。


<「なぎさ」>
留萌と羽幌の空間辺り、鬼鹿という地名の町を走っているときに海鮮丼の店の看板を
見つけました。かなりお腹も空いてきたしね、入ってみよう。

11:10 「なぎさ」

オーナーのおじさんが「キミは何で来たんだい?」と聞いてくる。
「僕は四輪を使って北海道一周しているんですよ」と答える。
なるほど、ここは旅人が結構来るお店なのかな。

座敷席に座ります。
海鮮丼で、好きなのを3種類乗っけるタイプのメニューを選びました。しかも大盛り!
いっぱい食べちゃうぞー!
で、選んだのはイクラとホタテ。うーん、あと一種類は…、と思っているとオーナーさんが
「ウチはウニがオススメだから、ウニにしなよ」
と薦めてくる。

うーん、僕はウニが苦手なんですよね。
ずっと昔、函館のショボい寿司屋で初めてウニを食べたときにマズくって。
それ以来ウニのイメージが悪くなっちゃったんだ。見た目もアレだし。

そしたらオーナーさんが「ウチのはうまいから。だまされたと思って食べてみな。」
というので、うーん、じゃあだまされてみます。

海鮮丼&あら汁

うまい!イクラもホタテも最高だ!なんかウニも食べれるよ!

客が少なかったのでオーナーさんと会話が弾んだ。
「ちゃんと海鮮丼の写真は撮ったかい?」とか聞いてくるし。
旅人から見て入りやすい店の条件とかの話をした。

オーナーさん: 「今日はどこまで行くの?」
YAMA: 「とりあえず稚内や宗谷岬を目標にしてます。」

オーナーさん: 「えーっ、稚内なんてもうすぐそこだよ。今日の最終目標が稚内だったら
 メチャクチャゆっくり観光できちゃうよ。」
YAMA:「ギャッ、もうそんなに北まで来てたんですか、僕!?」

なんか店内にいたライダーは「今日中に稚内経由で網走まで走る」とか言ってるし。
うーん、でもね、今回はそんなに急がずに行くよ。時間もたっぷりあるし。
(食費 \2000)


店を出た後に最寄のコンビニに入る。
実はさっき「なぎさ」で海鮮丼の写真を撮ろうとしたらカメラの電池が切れちゃってね。
しょうがないから上の写真は携帯のカメラで撮ったんですよ。
換えの電池を買わないと。
あーあ、この旅ではコンビニに入らないって決めてたのに入っちゃったよ。
(雑費 \690)


ひたすら北を目指す。スイスイ進ね、さすが北海道。

道内でも屈指の人気の道路、サロベツ原野の106号に入る。
前回は内陸部の国道40号で「宗谷岬」を目指したので、この道を走るのは初めて。


<オトンルイ風力発電所>
13:12 オトンルイ風力発電所

最高到達地点99mもある化け物みたいなプロペラ28基が3km近くも立ち並ぶところです。
プロペラ好きな僕にとってはもう最高です。
プロペラを見ながら駆け抜けました。

写真では大きさはわかりづらいかと思いますけど、道路から50m近く奥にあるのに、
手前の道路標識と比べると遥かに巨大。ハンパない大きさです。
でも、曇っているのがとても残念。

いずれまた北海道を走る機会があるのなら、晴れているときに絶対ここにもう一度来よう。
この写真も電線が入っちゃってイマイチなので、その際は電線が入らないような構図で
撮ってみよう。

オトンルイのプロペラ群

日本海と分厚い雲

うーむ、上の写真もね、肉眼では雲の下に雪に覆われた「利尻富士」が見えていたんだけど、
写真ではわからなくなっちゃうね。

ここから「サロベツ原野」を突っ切ります。
信号もない、カーブもない、電柱もガードレールもない、他の車すらいない。
そんな地平線まで続くストレート。窓を開けて風を感じながらアクセルを踏みます。

サロベツ原野106号

<ノシャップ岬>
いよいよ来たよ、日本最北の街、稚内!
まずは日本で北から2番目にある岬、ノシャップ岬を踏みたいと思います。

14:10 ノシャップ岬

夕日が綺麗なことで有名なこの岬。
時間も天気も夕日とは程遠いけど、自分の立っているところからガランと開けた
北側の海にはもう日本は続いていないのだなぁと思うと感慨深いものがあります。

一昨日の夜、横浜を出てから随分走ったものだな。
…って最北にはまだ「宗谷岬」があるのでここで満足はしていられないけど。

最北の海とステッピー

ノシャップのイルカ

<北防波堤ドーム>
稚内港を強風から守るために作られた、ドーム型の防波堤。
ローマ建築みたいなオシャレな作りになってて、車のCMにも登場したことのある
ところです。
…てゆーか、ライダーやチャリダーには野営場所として有名なのかな?

14:40 北防波堤ドーム

ここから礼文島や利尻島に行く船が出ているんだね。僕はひたすら本土を走り回る
人なので、今はまだ行けませんが…。

ドーム内を歩く

<最北端の線路>
ここ稚内が日本最北の駅。それと同時に線路も当然最北。
よって稚内駅には「日本最北の駅」の表示があり、駅のちょっと北側にある線路にも
「最北端の線路」の看板が立っています。

14:52 最北端の線路

ここで線路は終わる

稚内駅にちょうど電車が来ていたので、線路と電車を同時に撮ることができてうれしかった。

さて、ここで一度食材の買出しをします。
今夜から自炊をするので安くて量が多いものを仕入れておかないと。

15:00、「ホクユーストア」という稚内市内のスーパーに入りました。
既に味付けされているジンギスカンの3パックセットがある。十勝ワインを使用しているらしい。
おー、じゃあこれを買おう。あとはパン1斤と卵1パックを購入。
(食費 \1356)

続けてガソリンスタンドに行く。
ホントは宗谷岬で給油したかったんだけど、もう残量が少なくて宗谷まで持ちそうにない。
ここで2000円分だけ給油していこう。
(ガソリン \2000)


<日本最北端 宗谷岬>

稚内市街から走ること40分あまり。ついに日本最北端の宗谷岬に着く。
1年9ヶ月振りかな、ここは。また来ちゃったよ。

15:50 宗谷岬

すっげー寒いね。
今日は一日中気温は1桁だけど、ここは風が強いこともあってか最高に寒いや。
こんな時期でも人が途切れずに来ているね。
「日本最北端」の碑の前で写真を撮るのが順番待ちなのも相変わらずだ。

まずは最北の土産屋に飛び込んで、日時入りの「日本最北端到着証明書」を
発行してもらった。2003年に続いて2枚目のゲットです。
あとは最北端のステッカー。後でステッピーに貼ってあげよう。
そして職場用の土産もついでに買う。
いつもどおり2分で選んだ。
(土産 \1400)


ここで京都からマイカーで走ってきたというタフな夫婦と知り合った。
お互い旅の話をし、最北端の碑の前で写真を撮り合う。

日本の最北端で

京都のおじさんおばさんと一緒に宗谷岬を出発する。
そして岬から東側に数100mほどのところにある「最北端のガソリンスタンド」に一緒に入る。

このガソリンスタンド、満タンで給油すると「最北端給油証明書」と北海道マークのついた
貝殻を記念品としてくれるのです。僕はこれがお目当てだったんだ。
ガソリンそのものは最北だからかなり高いです…。
(ガソリン \3751)


さて…、このあと何しよう。
このまま海岸沿いに行ってもいいけど、以前走ったことのある道だから何か新鮮味がない。
内陸部に入ってみようかな。

とりあえず猿仏近くまでは海を左手に見て走り、道道138号を一気に右に入ります。
予想はしてましたけど、急に道が細くなり薄ら寒い山道になりました。
車内も一層寒くなってきた。日も暮れてきた。

でもですね、山間部に来た目的は実は他にもあるんです。
それは雪。
食材を冷やすのにロックアイスを買っていたらお金がもったいないので、山の中に積もった
雪をゲットする予定だったのです。
さっそく綺麗な雪が積もったポイントを見つけ、鍋のフタをスコップ代わりにしてクーラー
ボックスに詰める。
うん、これでジンギスカンも卵も日持ちするでしょう。


沼川を経由し、豊富温泉までやってきました。
辺りは暗くなってきたし、ここでお風呂にしようかな。


<豊富温泉 町営ふれあいセンター>
17:50 豊富温泉 町営ふれあいセンター

豊富温泉といえば「油風呂」と言われるほどの石油成分が有名。
どんなんだろうか…、とドキドキワクワクで入ったらホントにすごいのね。
真っ黒でドロドロして油カスが浮いていて、体中ヌルヌル。
本当に油だー!とテンション上がっていたらそこは当時客用の風呂だったことに気付いた。
一般客用は別ゾーンにあり、そこまでワンダフルではなかったです。
(入浴 \600)


お風呂からでたらもうグダグダ。
早く寝たい。どこで寝ようか…。
道道121号を幌延まで出る。本当はまだ走ったことのない道をチョイスしたいんだけど、
もう疲れて地図を見る気力がないから無難に国道40号に出ました。

ちょびっと南下していたら、道路脇にいいカンジのスペースがある。
もういいや。今日はここで寝よう。


19:12 国道40号 ウブシ付近

国道とは言え外灯も無い真っ闇だし、車も数10分に1台くらいしか通らない。
ここだったら問題ないね。

ここで自炊もします。メニューはジンギスカンとご飯とコーンスープね。
ステッピーの中にコンロを設置し、自分自身は車外から調理をするんです。
寒いので真冬用のコートを着ます。ブルブル。

早く焼けないかなぁ、ジンギスカン。
ハロゲンライトで肉を照らしてみるんだけど、懐中電灯の光って焼け加減がよくわかんない
んですよね。
強力すぎて肉が透き通ってる。色がよくわからない。
でもなんか心なしか真っ赤に見える…。

のるかそるか迷ってたら、ここのスペース、ほぼ三方が森なんですけど、森の中から
ガサガサって音がするんですよね。
うわぁぁぁ、ビックリ!
まさか熊とかじゃないよね?肉食動物が肉の臭いに釣られてきちゃった?

なんかガサガサが徐々に近付いてきてさ、ハロゲンライトで照らして正体を確認したい
ところなんだけど、肉の焼き加減も気になるし、どちらが重要かと言われれば肉のほうが
大事だし…。

だから無視してジンギスカン。
ガサガサのヤツはさらに近付いて、ステッピーと僕の周りを「ホケー、ホケー」とか言い
ながら回ってるみたいなんだけど暗闇で全然見えない。
足音から察するにどうやら2匹いるな。
そして肉はそろそろ食べごろだな。いい匂いしてきた。

ジンギスカンとご飯

さぁできた!
ステッピーの中に転がっていたチューハイもさっき雪で冷やしておいたので充分飲めます。
うーん、長時間運転した後だから酔いが回るのが早いね。普段の3倍酔う。

ジンギスカンに酒、最高です。
死ぬほど寒いけど、そんな中で温かい物を食べれるのは幸せです。

ときどきまだ森が「ガサッ」としたり「ホケーホケー」が聞こえるのでその度にハロゲンライトを
そっちに向けながらご飯。
でもそのうち酔ってきてどうでもよくなりました。


20:30 就寝

Chapter.8

Chapter.7

Chapter.6

Chapter.5

Chapter.4
Chapter.3

Chapter.1

Chapter.2

2005.4.30 走行距離:636km 支出:\11,797

Chapter.9

Chapter.9











Chapter.2

Chapter.8

Chapter.7

Chapter.6

Chapter.5

Chapter.4
Chapter.3

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